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愛情ホルモン オキシトシンと憎悪


【愛情ホルモン オキシトシンが憎悪を生んでいる?】

女性が出産をすると脳はオキシトシンを分泌します。オキシトシンは愛情ホルモンとも呼ばれ、子育てや男女の繋がり、中間との絆を強めます。
ですが、その影響は複雑で、仲間意識を高める一方で、攻撃性も引き起こすことがあります。
ここでは、オキシトシンの負の側面について詳しく説明しましょう。

まずは、部外者への差別をする作用についてであります。
オキシトシンは仲間意識を強化しますが、同時に部外者を排除したい心理を引き起こすことがあります。結果として、敵だとみなした対象への攻撃性が上がります。また、自分の国民、コミュニティ、仲間、友達を優遇するようになることもあります。えこひいきの一因ともなるのです。

つまり、敵とみなした対象への強い敵意と攻撃性を示します。オキシトシンはつながりの輪を壊そうとするものに強い攻撃性を示します。主に道徳や社会的な正義を被って攻撃します。この攻撃性は、敵対的な行動や戦争を引き起こす要因となることがあります。

つばさの党の強い集団的な敵対心はこうして生まれています。

また、誰かの失敗に喜びを感じると言うやばさにも関わっているのです。
「他人の不幸は蜜の味」ってやつです。俗にいう「シャーデンフロイデ」という感情です。有名人の不祥事やスキャンダルをネットで叩く心理がこれに該当します。悪口を言うことでドーパミンが出て快感を感じる一方、血管から体内に炎症をひき起こす因子が投じられ、長期的には体を傷つけることになります。

仲間の足を引っ張る+引っ張られるといった経験があるでしょうか?

オキシトシンは、仲間意識を高める一方で、変化を恐れて仲間を引っ張り下ろすことがあります。また、自分も場のノリで相手に同様なことを進めることがあります。集団によるいじめに繋がる作用です。いじめの原因や差別を助長するのに役立って?いるのです。

こうした作用の裏で、人に騙されやすくなると言う作用もあります。オキシトシンは"人を信頼する"能力を強化しますが、そのデメリットとして"騙されやすさ"が出てきます。

これらの要因が組み合わさり、戦争や紛争を引き起こす可能性がオキシトシンにあることを理解することが重要です。しかしながら、脳から分泌されるホルモンの作用ですから、心理学や哲学でなんとかしようとしても、問題を克服するのは難しいのです。従って、戦争や紛争が繰り返され、いじめも同様に繰り返されてしまうのです。

ですが、オキシトシンは"つがい"の関係を強固なものにし、家族を守り子育に協力し、敵から守ろうとする尊い力になっているのです。両刃の刃と言ったところです。難しいのですね。

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