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マーケティングを理解する上で読んでおきたい記事3選とメモ vol.1


SNSの発達で誰もが情報発信できるようになった現代社会。未だに良いコンテンツが作れれば売れると思っている人が多いと思います。実際に、面白い記事を書くライターさんを何人か知っていますが、コンテンツをどう認知させれば良いかがわからずに埋もれて終わってしまうパターンはとても多いと感じています。

これはライターに限らず編集者も同様です。少なくともWEB媒体に携わる編集者はマーケティングの理解なくして編集者と呼べなくなると思います。それだけ求められる領域は広いということです。

いや、ライターや編集者に限らず、コンテンツを作るすべてのクリエイターに求められるのはマーケティングの理解であると言い切っても良いかもしれません。私自身、WEBメディアに携わるようになって5年が経ち、携わったメディアの数は50を超えますが、マーケティングの重要性をひしひしと感じています。

自分自身の学びの為でもありますが、定期的にマーケティングの理解を深めていく為に「マーケティングを理解する上で読んでよかった記事」シリーズを定期発信していこうと思います。

有名人だけがインフルエンサーではない!情報拡散の鍵となる「質の高いフォロワー」とは

企業がSNS運用するってめちゃくちゃ難しくないですか?って言う人多いと思います。そんな人たちにとって、この記事は解像度高く、イメージしやすい内容だと思います。

「自社にとってのインフルエンサー」は誰なのか?

多くの企業は「知名度の高いタレントやフォロワーが多い人物の起用」のみが、インフルエンサーマーケティングの手法と思ってしまいがちである。
 しかし、インフルエンサーマーケティング施策の本来の目的は「売上アップ」にあるはずだと考えると、必ずしもタレントやフォロワーが多い人物の起用という「手段」にこだわる必要はない。「自社にとってのインフルエンサー」にフォロワーになってもらうことも、手段なのだ。
 そもそもの話だが、フォロワーが多い芸能人や有名人は「自社にとってのインフルエンサー」になりうるのだろうか?
 Twitterで何十万人単位のフォロワーがいる芸能人や有名人は、確かにインフルエンサーではある。だが、「万人にとっての」インフルエンサーではない。

Twitterはどのように拡散されるか

Twitter上の拡散は、リアルに知り合いだったり住んでいる場所の物理的に距離が近かったりなど、プライベートグラフあるいはソーシャルグラフで関係を持っている人たちに情報が鎖状に伝わることで発生することが多い。
 人は友人や知人など自分とリアルにつながっている人が発信したツイートやリツイートを目に留めて見るし、共感すれば自分もリツイートする。そうして情報は、近い間柄の人たち同士で拡散されていくというわけである。

企業が抱えるべき「質の高いフォロワー」とは

企業が抱えるべき自社にとってのインフルエンサーは、次の2つの特徴を備えている「質の高いフォロワー」である。
①プライベートグラフかソーシャルグラフのユーザー
②ツイート数が多い
 プライベートグラフかソーシャルグラフでTwitterを使っているユーザーは関係性が近い者同士でフォロー/フォロワー関係を結んでいるため、「知り合いや友人の情報」ということで、リツイートしてくれるフォロワーを抱えている。
 だがプライベートグラフかソーシャルグラフでTwitterを使っている人をフォロワーに抱えても、リツイートして情報を拡散してくれなければ意味がない。よって、ツイート数が多いことも質の高いフォロワーに必要な条件だ。ツイート数が多いユーザーは、躊躇なくリツイートしてくれる傾向が強い。

多くのSNS担当者がやりがちなのが、フォロワーの多い人に拡散してもらうための施策です。インフルエンサーにお金を払ってTweetしてもらうという施策はよっぽど親和性が高く、インフルエンサーとユーザーがwin-winにならなければ無駄になってしまいます。

しかしながら、それ以外の施策って?と言うとなかなか思い浮かばないんですよね。この記事に書かれているように、大切なのは情報はどのように広がるかを理解した上で戦略を考えるということです。つまりマーケティングの素養は欠かせないということです。


“28日間でTwitterフォロワー5000人達成”マーケティング戦略を徹底解説

Twitterはマーケティングを学ぶのに最適なツールだと思います。自分のアカウントを上手く運用して、どんな発信が求められているのか、どんな伝え方が最適なのか、アウトプットを分析して、改善を重ねていくことで発信の精度を高めることができます。

しかし、実践に移す前に知っておいた方が良いことはいくつかあります。とても大切なことです。そんな情報がまとめられているnoteをご紹介します。

人間が行動や体験を通して得られる感情には大きく5つが存在する

①Sense(感覚的):Twitterにおいては『視覚』
②Feel(情緒的):感覚や感情に訴求
③Think(知的):知的欲求に訴求
④Act(行動):行動やライフスタイルに対する訴求
⑤Relate(社会性):帰属意識

これは『経験価値マネジメント』の著者であるバーンド・H・シュミットが整理した感情的な価値の種類のことである。

①Sense(感覚的)

a.見やすい投稿にする
b.記事のタイトル、アイキャッチにこだわる
c.視覚で訴えるために絵文字「😘」の使用

②Feel(情緒的) 

a.やる気を出させるようなツイートb.希望を感じられるツイート
c.エモいエピソード
d.尊敬できるようなエピソード

③Think(知的)

a.マーケティング(自身の職種、ターゲット)に役立つ情報を整理
b.ビジネスマインドが垣間見れるツイート
c.仕事でワクワクするようなツイート

④Act(行動)

①そもそもこんなバズっているインフルエンサー(自分で言うのも申し訳ないが)と絡めること
②Twitterを開いたときにたくさん通知がくること
この2つの現象を起こさせれば、人は楽しくて継続する。

⑤Relate(社会性)

多くのTwitterユーザーは、頑張っても『Act』の部分までしか提供できない。
だからもったいないのだ。
そこできなこはコミュニティなるものを普及している。
まあお分かりの、あの「😘」だ。
あの「😘」を使うことで、「あ、この人も自分と同じ絵文字を使っている!」→「よし、絡んでみよう!」・・・と自然になぜか、フォロワー同士の横の繋がりが増えたのだ。

①Simple/明解性:わかりやすいか?

a.プロフィール最適化
b.発信をたくさん
c.noteの活用

②Originality/差別性:他との違いは?

a.異常な回数:ザイオンス効果
b.異常なキャラ

③New-found/新規性:新しさがあるか?

a.誰も使わない絵文字の活用
b.Twitterで謎のコミュニティを立ち上げ

私自身、Twitterを本格的に運用し始めて2年、ありがたいことに7000人を超えるフォロワーさんに支えられていますが、きなこさんのTwitter戦略はちょっと桁外れでした。28日間でフォロワー5000人…、このnoteを読んでここまで戦略的に運用してたのかと舌を巻きました。

Twitterを運用する上で重要なノウハウがここまでわかりやすく書かれているnoteは見たことがありません。私も何度か読み返しながら、私らしく有益な発信ができるように頑張っていきたいと思います。


コルク代表・佐渡島庸平が語る、デジタル時代のヒットの法則とコロナ後に激変する世界

コンテンツメーカーである佐渡島さんのインタビュー記事。新時代に求められるコンテンツのあり方についての論考は大変参考になるものでした。

個人的に読み返したいと思う部分を下記に引用してメモしておきます。

『100日後に死ぬワニ』が大ヒットした理由

なぜ『100日後に死ぬワニ』は興味の対象ではないのにこれだけ多くの注目を集めることができたのか。それはコンテンツの量や長さがリツイートされてタイムラインで流れてきたときに圧倒的に読みやすいからだと思います。きくちさんが作り出したのは漫画というよりも、Twitterで読むのに最適化されたコンテンツだったということです。
今デジタルテレビのリモコンは、チャンネルが変わるまでに1秒ほどタイムラグがあります。その1秒にイライラして、テレビの中のコンテンツまで快適に感じられなくなる人もいるんです。「1秒も待てないの?」と思うかもしれませんが、それくらい見やすさはコンテンツへの好き嫌いにおいて大事な要素になっています。

接触回数の量とスピードを上げるSNSの力

SNSのポイントは接点や接触回数の多さにあると思います。毎日会う人のほうが、たまにしか顔を見ない人より記憶に残って、影響を与えやすいものです。SNSを活用していると、接触回数は毎日かなりの数に上りますから、その点では変化を与えられる可能性は高いと言えます。
すべてのコンテンツは話題になることが大切です。昔のテレビにしても、「昨日あの番組見た?」と会話が生まれるところからブームが始まりました。子供なら『仮面ライダー』や『ウルトラマン』の変身ポーズ、大人ならプロ野球の試合をテレビで見て選手の真似をする人がたくさんいました。そういう「真似のしやすさ」「参加しやすさ」が重要なのは昔から同じで、その会話のスピードと量がSNSによって速く、大きくなっている

常識や習慣が大きく変わるコロナ後の世界

例えば、ランドセルの製造・販売をしている業者は、これまで日本でランドセルが使われなくなることなど心配する必要はほとんどなかったでしょう。しかし、学校へ行く習慣がなくなって、全部オンラインで授業をするようになったら、ランドセルを買う人はいなくなるわけです。それくらいこれまでの常識や習慣が変わります。そのレベルでのビジネスの変化が至るところで起きると思います。社会で必要とされていると思われていたことが実はただの習慣に過ぎなかったという話がたくさん明らかになっていくでしょう

コンテンツ制作に携わる人はおすすめしたい記事でした。一部を切り取っているので文脈を理解する上でも全文読んでいただければ、より分かりやすいと思います。チャネルに最適化したコンテンツをいかに作るか、時代に最適化したコンテンツをいかに作るか。マーケティングの本質を捉えつつ、良い企画を考えていきたいと思いました。

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