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#3収入源の内訳①②【フリーランス音楽家のお金事情】

こんにちは!サックス奏者角口圭都です。
サックス関連の記事とは別に、音楽家(主観強め)のお金事情についてお話ししてみます。のんびり連載&加筆予定です。

お金のお話ってつい気後れしがちですよね。しかも夢を売る音楽家なのであまり生々しいことは言いづらい。でもnoteならお話ししてもよさそうな土壌があると思い、意を決してお話しします。ぜひ優しい心でお読みください。笑

今回は、#2でご紹介した収入源の内訳についてご紹介します。
長くなるので、今回は①出演料と②講師・レッスン料についてです。
音楽家・サックス奏者視点の内訳の仕方になります。

①出演料

コンサートやライブなどの公演や、メディア関係などの出演料謝礼です。
どんな内容か、分けてみます。
a.ソロ
b.アンサンブル
c.サックスカルテット
d.オーケストラ
e.吹奏楽
f.演奏以外

自分で企画したコンサートで出演料を生み出すこともありますし、ご依頼いただいて演奏する機会も多いですね。ご依頼は、音楽仲間・先輩後輩からお話しをいただくこともありますし、音楽とは関係ない知人からいただく事もあります。一般社団法人や地方公共団体・音楽事務所・制作会社さまから直接ご連絡いただく場合もあります。
本当にありがたく、機会をいただけることに感謝の念しかありません。期待にそぐわぬよう、がんばります。それがまた何かにつながっていくことで、日々演奏ができるという循環になっています。

どんな気合の入ったリサイタルでも、ちょっとしたミニライブでも、演奏は一回やるとおしまいです。演奏家として機会をいただくためには、良いパフォーマンスを出すことは当然の上で、また一緒にやりたいと思っていただけるような人間であることがとても大事な気がしています。あとは、縁と運・・・(運を引き寄せる力が強いなぁと感じる人が多いです。)真摯に頑張ろう!といったところです。


初めて演奏でお金をいただいた頃の話

私が初めて演奏のお仕事をしたのは、大学1年生の時。
上野樹里さん主演映画「スイングガールズ」のあと、ガールズビッグバンドが流行した時期がありました。”ジャズやるべ!”がキャッチフレーズでしたが覚えていらっしゃいますか?

映画の影響でガールズビッグバンドの演奏を入れたい!という現場が当時爆発的に多くなったみたいで、バンドの数合わせで呼ばれて、いろんなところで演奏しましたね。ホテルの宴会場やパチンコ店、野外のライブなどもあったような気がします。お笑い芸人さんの営業と同じような感じのところを巡りましたw

「仕事する」ことを覚えたのですが、支払書に銀行口座番号を書いたりハンコを押したりすることも覚えました。

大学生にとっては、そのへんでバイトするより短時間でいいお金がもらえて、金銭感覚が少しバグっていたような気もします。苦笑 奨学金も借りていたので全然貯金なんて考えたことなくコンサートを聴きに行きまくり、マスタークラスを受けたり、マウスピースなども買いまくっていましたw (ソプラノからバリトンサックスのマウスピース&リード代に高すぎる輸入楽譜を揃えると、本当にお金がかかります。散財のおかげで今があるといえばそうなのですが、当時はお金の知識が無さ過ぎました)

②講師・レッスン料

a.プライベート個人レッスン
b.音楽教室講師のレッスン
c.学校の吹奏楽部や一般吹奏楽団のグループレッスン
d.コンクール審査員
e.その他

ざっくりこの4種類です。

a.プライベート個人レッスンは、HPや人づてに私に直接ご依頼いただく事が多いですね。どこかのスタジオを借りたり、ご自宅まで伺う出張レッスンやオンラインもあります。最近はネットでなんでも調べられるので、私の人となりを先に知ってくださっている方が多く、話が早くて嬉しいです。(笑)
老若男女問わず、趣味の方も、大人の本気の方も、音大受験なども人によってレッスン内容は様々です。

b.音楽教室講師は講師登録をするなどして音楽教室が集客をし、報酬を分け合うという仕組みですね。有名どころの教室だとヤマハさん、島村さん、山野さん、カワイさんなどがありますね。私はクロサワ音楽教室(新大久保)とケン・ミュージックスクール(西新井)に登録しています。私の講師登録の決め手は、”フレキシブルに日程が組めること”です。不定期にくる演奏の仕事をメインにしたいので、「月〇回」「〇曜日の〇時」と固定しないでよいところで登録しました。

都合よくレッスン日程を決められるメリットもありますが、収入が安定しないというデメリットもあります。
生徒さんは、類は友を呼ぶ、でフレキシブルにレッスンを受けたい!という方が集まりやすく、私の活動に理解のある生徒さんに出会える率も高まるので、良好な関係を築きやすいです。
教室選び・先生選びについてもまたいづれお話ししたいですね!

c.学校の吹奏楽部や一般吹奏楽団のグループレッスンは、中学校や高校の
サックス講師として御呼ばれ、吹奏楽コンクール・アンサンブルコンテスト・定期演奏などに向けたレッスン内容になることが多いです。一般吹奏楽団ですと、サックスチームのレッスンであったり、木管分奏や全体合奏にも参加することがあります。(そんな時はなんちゃって指揮でどうにか乗り越えます。)
個人レッスンとはまたスキルが全然違うので、こちらも経験値だなぁとしみじみ感じています。特に部活動の場合は教育的配慮も必要になるなど、ただ技術を教えるだけに留まりません。
こちらは縁でいただく事の多い仕事ですね。

d.コンクール審査員は、ソロ・アンサンブル・吹奏楽のコンクールの審査員に主催者から御呼ばれします。私はそんなに回数は多くないですが、著名な先生はコンクールシーズンになると、毎週末審査員としてお忙しくされている方もいらっしゃいますね。(そこから先生がいけない演奏やお仕事に呼ばれることも多々あります)大会によっては人の人生が左右される大変シビアなお仕事です。

e.その他

私はやっていませんが、音大や音高の講師や、中高の非常勤音楽教師をされている方も多いです。常勤なら給与ですし、非常勤なら講師料といったところでしょうか?それから音大だけでなく、幼児教育課程であったり、教養科目として一般大学で授業を持っている方も実は多いようですね~。いつかやりたいです。

初めてレッスンでお金をいただいた話

サックス講師として、サックスを教える仕事も大学在学時から始まりました。実は大学2年生の時、講習会のお仕事(芸大生が毎年講師を務める講習会)に呼んでいただいた日、私は大寝坊をしました。今でも、西武池袋線から東武東上線に乗り換えるために池袋駅を猛烈ダッシュしたことを思い出します。(東上線乗るたびに思い出すほどトラウマ)

その講習会では楽器始めたての中学生へレッスンしたのですが、「吹き方を教えたらお金になった!」という初めての喜びを味わいました。(さんざんレッスンでお金払っていたのに、逆の立場になるとは思ってもなかった。)
音大では音大生にレッスンさせる機会をもたせているところもあると思うのですが、とても良い経験になっていますし、帰省した際に地元の恩師たちも吹奏楽部のレッスンに積極的に呼んでくださったことで、教えるスキルを早くから学ばせていただきました。

次回#4では③原稿・作編曲料 ④企画運営料 ⑤グッズについて

いかがでしたでしょうか?どんな感想を持たれたか、ぜひコメントで教えていただきたいです。予想通りなのか、未知すぎた!のか・・・逆にもっとやりなよ!なのか・・・苦笑 (正直ぶっちゃけすぎてて怖いです。更に数字まで出したらやばい気がしています) 

収入源の内訳について、だいぶ長くなってしまいそうなのでいくつかに記事を分けます。
次回は、③原稿・作編曲料 ④企画運営料 ⑤グッズについてですね!お楽しみに。


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