【第9回】企業の成長可能性に関する説明資料を読もう ~ウォンテッドリー株式会社~
こんにちは。株式会社ホロックスの社長、鷲尾です。
今回はミレニアム世代向けのビジネスSNSを展開する、ウォンテッドリー株式会社の成長可能性に関する説明資料を読み解いていきます。
ウォンテッドリー株式会社は2010年にフューエル株式会社として設立され、その一年後に社名を現在のウォンテッドリー株式会社に変更、その後2012年に会社訪問サービス『Wantedly Visit』、2016年に名刺管理アプリ『Wastedly people』をリリースし、2017年9月に東証マザーズに上場しています。
今回紹介する資料も2017年時点のものなので、一部情報が古いものもありますが、ご容赦下さい。
ウォンテッドリー株式会社について
ウォンテッドリー株式会社は、共感で気になる企業に遊びに行ける『Wantedly Visit』と名刺管理アプリの『Wantedly People』、ビジネスチャットの『Wantedly Chat』を展開するB2BSaaSの企業です。
画像出展:ウォンテッドリー株式会社 成長可能性に関する説明資料
ウォンテッドリー株式会社は、これら3つのサービスを通じてリクルーティングを主軸に置いたビジネスモデルを展開しています。
また、他にも個人課金や広告にキャッシュポイントを置いています。
画像出展:ウォンテッドリー株式会社 成長可能性に関する説明資料
ウォンテッドリー株式会社はビジネスパーソン向けの各種ソリューションを展開し、転職潜在層や転職顕在層を自然集客しリクルーティングにつなげるオンラインのプラットフォームを展開していることにより、他の採用ソリューションと比較してかなり低い価格を実現できています。
ウォンテッドリー株式会社の強み
ウォンテッドリー株式会社の強みとして、転職層や就活層を広告媒体に依存せず、自然集客できている点が挙げられます。
またビジネスSNSのプラットフォームを展開することにより、求人広告では集客できない転職潜在層にアプローチすることが可能です。
画像出展:ウォンテッドリー株式会社 成長可能性に関する説明資料
そして、企業の募集事項が共感ベースでSNSで拡散されているため、広告費を他の採用プラットフォームに比べてかなり低く抑えることができています。
利用者も中小規模の企業が多く、それらからの支持も高いためロングテールによる多数の顧客からの収益獲得が実現できています。
ウォンテッドリー株式会社の今後
ウォンテッドリー株式会社は今後、ロングテールの顧客層をさらに拡大していくことによって、収益の拡大を図っていきます。
画像出展:ウォンテッドリー株式会社 成長可能性に関する説明資料
また海外展開も睨んでおり、2017年3月に正式サービスを開始したシンガポールを中心にアジアから事業展開し、将来的には欧州など他地域への進出も検討しているようです。
そして、蓄積されたビックデータに基ずくAIと掛け合わせた新規事業を展開し、多角化による企業規模の拡大を狙っていきます。
これらをもって、「シゴトでココロオドル人をふやす」ため、既存事業の拡大に新規領域・新規プロダクトでの収益を上乗せし、“利用者数の拡大”ד利用者あたりの収益拡大”によって成長を加速させ、「はたらく全ての人のインフラ」となることを目指しています。
まとめ
・ウォンテッドリー株式会社は、共感で気になる企業に遊びに行ける『Wantedly Visit』と名刺管理アプリの『Wantedly People』、ビジネスチャットの『Wantedly Chat』を展開するB2BSaaSの企業
・転職層や就活層を広告媒体に依存せず、自然集客できている
・ビジネスSNSのプラットフォームを展開することにより、求人広告では集客できない転職潜在層にアプローチ
・企業の募集事項が共感ベースでSNSで拡散されているため、広告費を他の採用プラットフォームに比べてかなり低く抑えることができている
・ロングテールの実現
・「シゴトでココロオドル人をふやす」ため、既存事業の拡大に新規領域・新規プロダクトでの収益を上乗せし、“利用者数の拡大”ד利用者あたりの収益拡大”によって成長を加速させ、「はたらく全ての人のインフラ」となることを目指す