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非常識超越平和理論(仮説と検証)②定性化と定量化~常識と非常識の循環プロセスへの適応

仮説検証の目的:常識と非常識の循環プロセスにおいて、いかに常識と非常識の分類項目(常識、狭義のおっぱっぴー、否定的非常識、肯定的非常識など)について定性化および定量化を行えるかどうか検討する
 
ポイント:定量化できるものは定量化する。定量化できないものはできる範囲で定性化する。あるいは無理なら他に方法はないか?曖昧な概念を以下に可視化できるか?がポイント。
 
 
ケーススタディー
 
1.暴力殺傷事件
例えば否定的非常識に該当する、暴力傷害事件などについては、被害者の入院費や逸失利益などで計算すれば数量化できる。あるいは加害者のくだされた懲役の刑期などでもはかれる。
 
例)被害者が暴力事件により重傷を負い、2週間入院することとなった。入院費用は保険で支払われる場合もあるが、とりあえず出費すべてで換算すればその被害総額を数値化することで、その暴力事件の残虐度や残忍度の規模=スケールをある程度可視化することができる。あるいは他の方法としては、その加害者の刑法により決定が下された懲役年数などによってもその事件の残虐度は計れる。
 
→ これらの数量が大きければ大きいほど世の中の否定的非常識の規模がでかくなってしまっているとみなせるから、法律の罰則強化およびモラルの徹底化が求められる。 
 
 
 
2.発明品やイノベーションの社会貢献度
 
発明品やイノベーションなどの肯定的非常識も世の中にどれだけ貢献するか貢献度ではかれる。
計測方法としては色々と考えられるが、定性化と定量化の二通りが考えられる。

①     定性化:ある発明品Aによりある会社の業務効率化がはかられた。
しかし、これだとどれだけ改善が行われているのか可視化することは難しい。
なので、定量化してみることとする。
②     定量化:ある発明品Aによりある会社の業務効率化がはかられ、朝の雑用にあてる時間が2時間ほど減り業務効率が2割アップした!

もし、これの2割が計測可能ならその分の利益がどれくいなのかおよそ概算で計測可能である。
これがこの発明品のもたらした肯定的非常識の分量として計測可能。

→ これらの発明品やイノベーションは本来なら肯定的非常識に分類されるべきものだが、市場にてうまく評価されないと、否定的非常識に分類されることになる。その分が社会の損失となる。
あえて名称をつけるなら肯定的非常識の社会的損失とも呼べる。
 
 
 
3.常識の分量の可視化
 
先ほどの否定的非常識や肯定的非常識のケーススタディーは定量化できて可視化できるものを扱ったが、常識の場合はどうだろうか?
中々定量化できるというイメージがわかない。
定量化できる発明品やイノベーションが市場におけるスタンダードとなり、新たな常識と入れ替わった場合は、その常識は同じように定量化できる。
しかし、慣習や習慣、風習といったものはどうだろうか?
 
例)例えば、ある会社では毎朝朝礼を行うのが社内規定で決まっていて慣習となっていたらどうか?これはある程度定性化できるかもしれない。例えば、毎朝朝礼を行うことで、その日の社員一人一人のスケジュールや自分の業務の割り当てなどを再度確認しやすくなるorあるいはそれによってモチベーションが上がるなど・・・
しかし、これは具体的にどれくらい定量化できるかは未知数である。
 
→ 無理やり定量化するかあるいは定性化するだけにとどめるか・・・


4.そもそも定量化できないもの

 
それ以外にも定量化できない常識や慣習などは世の中にいくらでもある。
ある国のある村では、18歳になったら女性は結婚しなければならない、などとてつもなく保守的で古い慣習があったとする。しかし、それはどれくらいの規模とかスケールで表すものではないためそもそも定量化不可能である。他にも、この地域では小さい頃から広島カープを応援するように親から子へ代々伝わる慣習がある・・・など。これらについては定量化できないどころかそもそも規模で測れるものではないため定量化すること自体に何の意味もない。
 
定量化できないものはどうすればいいのか?
それは色々な方法が考えられるが、非常に複雑化すると思われる。
先ほどの村の女性の結婚義務については、矛盾指数の統計を取って否定的非常識に再分類されたとする。そうすると、その慣習についてはどれだけの人がそれについて非常識だと思っているのかあるいは不快に感じているのか?というのをあるスケールで計測して定量化する方法が考えられる。
 
→ しかし、このスケールや計測方法は実に多種多様なものがあると思われるために検討が必要。
 
 
しかし、ここで一つ問題があり、もしこの村の女性の結婚義務についてほとんどの人たちが常識だと考えていて、常識に分類されていたとしたらどうなるのか?
そしたら不快に感じるものがいないということになり、そもそもスケールとして計測できないことになる。
 
考えられる解決策:こういった定量化できない事項については、一つの事象=常識を1項目として計測する。例えば、ある常識=事象を1項目として1として換算して計測可能にする=可視化する。
 
 
 

5.現段階で考えられる問題点


①   定性化・定量化パターンは無限にある
そもそも、世の中にある事象や現象、常識といったアバウトな概念のものはあらゆるパターンが発生すると考えられるので、その都度定量化を検討するのは非常に複雑でありそもそもそのパターン自体が特定可能なのかが不明瞭である。
 
→それをどうやって解決するのか検討する必要がある。
 
②   常識の項目分類が変更後に定量化の維持が困難になる
例えば、ある突出した有益なビジネス手法が編み出され、それが肯定的非常識として市場で評価され出したとする。それを元に起業すればバンバン儲かるみたいな現象が起きて、それがある程度定量化できたとする。例えば、起業して成功した人たちの平均売上や利益などの平均を算出するなど・・・
しかし、この手法が市場のスタンダードとなりやがてそれの人気も時代とともに衰えて、今や狭義のおっぱっぴーや否定的非常識に分類されたとする。そうした場合は恐らく平均売り上げや利益などは激減しているから、したがって定量化しても数値も下がる。
これは一度定量化したもののスケールが、常識の項目分類変更後に変化してしまったことにならないか?
 
問題ないとする考え
例えば、ある突出した有益なビジネス手法が生み出され、それが世界中に100億ドルの利益をもたらしとする。そうしたら、それは100億ドルの肯定的非常識ないし常識=世界のスタンダードに分類されることになる。しかし、それがやがて時代遅れとなり狭義のおっぱっぴー化し、もはや20億ドルの利益しか生み出さないものと化していたとする。
 
この場合は、常識の100億ドル分が減り、代わりに狭義のおっぱっぴーが20億ドル分増えることになる。これは、シーソーの常識の分量が100億ドルから20億ドルに減額されたことになる。つまり、もはやこのビジネス手法は常識として重要な項目ではなくなっているため重要度が下がっている=数値が下がっている=スケールが下がっているとも言える。
さらに、これがもはや時代遅れと認定されればそれが20億ドル以下の数値として否定的非常識に割り振られることとなる。

③   著作権や特許権などの問題
 
知的財産というものがあり、あるイノベーションがなんらかの特許によって保護されていた場合は、肯定的非常識として分類されていても他社には利益としては還元されにくい?
そうした場合はどうやって定量化するのか・・・など。

 
④   イノベーションの効果は様々な議論があり数量化が困難?
 
あるイノベーションがある利益を生んでいたとしても、ビジネスにはあらゆる数字が出てくるため、例えば売上の数字だけ見れば上がっているように見えても、人材が必要なくなったりして採用数が減ったり、あるいは社員がそれに依存して成長しなくなるなど目に見えない数値化できないことが大量に出てくる。
 
 
➄   あらゆる業界における肯定的非常識の概念を数量化するのは困難?
 
また、肯定的非常識の概念は、ビジネスだけでなくあらゆる分野の仕事に適応されるので、それらのあらゆる無限に発生するパターンを数量化したり可視化するなどほぼ不可能?
ビジネスなら何となくで数字を扱うことが多いのでまだ数値化しやすいと考えられるが、そもそも数値化しずらい仕事や業界などもたくさんあると考えられる。できる範囲内でやるという線引きが考えられるが、逆に中途半端になりかえって事実が反映されなくなるのでは?と様々な議論がある。



 
 
結論:これらを検討し解決していかないと、この常識非常識等の概念を数量化・定量化してモデル化するのは難しいということになる。また、これだけでなく色々なその他問題が仮説検証をする際に問題として起きることが想定される。
 

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