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無印良品、植物肉に参入 環境意識の高まりに対応

雑貨店「無印良品」を運営する良品計画は27日、大豆由来の成分でつくる「植物肉」の取り扱いを始めると発表した。ハンバーグやミートボールなど4種類をそろえる。大豆は豊富なたんぱく質を含み、牛肉と比べて生産過程で環境に与える負荷が低いとされる。環境配慮の商品を増やすことで、健康や環境への影響を重視する消費者が増えていることに対応する。

無印良品で販売する大豆ミートハンバーグ
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無印良品で販売する大豆ミートハンバーグ

商品名は「大豆ミートシリーズ」。28日から全国の無印良品の店舗や、公式通販サイトで販売する。そのままでもおいしく食べられるハンバーグや、ショウガ焼きなどにも合う薄切りタイプ(80グラム)など4種類を用意した。価格はそれぞれ290円。常温で保存でき、温めるだけでおいしく食べられるという。

同社が植物肉を使った食品を販売するのは初めて。大豆は動物肉と比べて低カロリーのため健康志向の強い消費者から支持を集めてきた。牛や豚などと比べて生産時に発生する二酸化炭素(CO2)や、必要とする水も少なく環境への負荷も低い。

小売り各社では植物肉を使った食品の発売が相次ぐ。イオンも大豆由来のハンバーグなどを6日から販売している。ローソンやセブン―イレブン・ジャパンも参入した。良品計画は5月からコオロギの粉末を含む菓子を販売している。植物肉や昆虫食を通じて「環境問題を考えるきっかけになれば」としている。