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愛しのCafé con leche

ここブエノスでの密かな楽しみの一つが、

Cafetería での
Café con leche とMedialuna.



Café con lecheとはカフェオレ、
Medialuna はクロワッサンのこと。

アルゼンチンのmedialunaは小ぶりで、味は日本のクロワッサンとはかなり違う。manteca(バターベースの甘くてもっちりとした、ふっくらとした型のクロワッサン)と、grasa(牛脂ベースのあっさりサックリした細い形のクロワッサン)の二種類があり、
カフェによって微妙に味やふんわり感、甘さが違うので、好みのmedialunaを見つけるのも楽しい。 

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最初に住んだSan Telmoのシェアアパートの自室には窓がなかった。
だから、朝起きた時に晴れているのか、雨なのかくもりなのか、よくわからなかった。それは、昼間でも電気がないと本も読めないほどの暗さ。一日中薄暗い部屋だった。


電気をつけてもいつも夜みたいな部屋では、気が滅入る。だから何か考え事をしたり、レッスン内容を考えたり記録したり、日記を書いたりするのに、カフェへ行くようになった。


はじめの2〜3年は、生活費をかなり節約していて、カフェでお茶するなんて友人と会う時以外はしなかった。
自炊をしていたものの、いきすぎた節約のおかげか体重は減るばかり。精神的にもだんだん追い込まれるようになっていった。そこから脱出できたのは、ある日買い物に行ったスーパーでの出来事だった。この節約が間違っていたことや食の大切さを痛感させられたこの日のことは、今でも忘れない。 
この日を境に、食べ物に関しての節約は程々にして、”きちんとバランス良く食べる”を心掛けるようになった。

ダンサーは身体が資本。わかっていたけど、わかっていなかったあの頃。いま思うと恥ずかしい限り。


そして、お洒落なカフェに時々出掛けては時間を過ごすようになったのも、この頃から。

ほとんどのカフェではCafe con leche とMedialuna2〜3個とのセットがあり、単品で頼むよりお得なのでセットを頼むことが多い。
他にもtostada(チーズとハムを挟んだホットサンド)のセットだったり、tostado (カリンカリンに焼いた小さなパンとバター,ジャム付き)とのセットなどがあり、朝ごはんやオヤツとして、ブエノスでは定番。

わたしも時々、アツアツのとろけるチーズとハムが最高なホットサンド、tostadaに浮気…したり。

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今は窓のある明るいアパートへ引越しをしたので、わざわざカフェに行って作業する必要はないのだが、

近所の居心地の良いお気に入りのカフェを探したり、陽気なアルゼンチン人達がカフェを片手に賑やかにお喋りしているのを眺めながら、ゆっくり1人の時間を過ごすのは、

友人達と一緒に楽しくワイワイ語り合うのとはまた違う、ゆったりとした癒しの時間。


そして、いつからか意味もなく
飲んだcafé con lecheの写真を撮るのが習慣となってしまった。

愛しのcafé con leche♡


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これからブエノスは冬へ。

温かいcafé con lecheが一層美味しくなる季節。


 

*現在は外出禁止令のため、cafetería はテイクアウトのみで営業中。
店内で飲める日が待ち遠しい。




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