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リベンジをした結果

謎が解けた瞬間鳥肌が立った。
やはりリベンジなんて考えるもんじゃないな。どんなことであっても。


昨年集団暴行の被害にあった少しあとに迷いながら通った道を確かめようと先月自転車に乗ってでかけた。
そしてその時タイヤがパンクしてしまい断念したということまで書いた。

今回はそのリベンジ。必ず謎を解いてみせる。

もうずっと心に引っかかっている。
本当に俺は頭がおかしかったのか?
なぜあんな場所にいたのか?
どこを通って行ったのか?

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まずは「夢の中のあの街へと帰る」で書いた橋を超える。
ここがスタート地点。
ここら辺は地元なので今回は少しばかりショートカット。近道をして目的地へと向かった。

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川沿いの道へ。
もうかなり寂れて見えるが、北海道レベルで言うとまだまだ都会の方だ。
なにせすぐそこに人が住んでいる気配がある(笑)

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相棒の自転車を汗をカキカキ、ヒーコラ漕いで更に奥へと進む。
本日は胃が死ぬほど痛み、胃酸を吐き出しまくりの状態なので酒はなし。
昨日あまりの痛みに「・・・終わった」という寝言を漏らした(笑)

激アツの湯たんぽで腹を一時間ばかり温めると痛みが引くということを思い出せなければ危なかった。
暑いのに湯たんぽ抱えながら寝るのもまた辛いものがあるけれども。

胃潰瘍か何かだろうか?
まあ自転車こいでりゃ治るでしょう。

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徐々に人の存在を感じられなくなる。
明らかに人の通りが少ないというのがわかる雑草の生え方。

工場はぽつりぽつりとあるものの、住宅はほぼない。
奥に見えるのは例のゴミ処理場だろうか?

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道の突きあたりのような場所で右に曲がり、暫く進むと見覚えのある店が見つかった。
これだこれだ!去年この店のゴミ箱を利用させてもらったのだ。
ということは道は合っている!

暴行にあって、あんな体の状態でこんな所まで来ていたのか。
それにしてもここはどこなのだろう?
もうかなり来ているはずだ。

まるで夢の中で一度見た街を彷徨っているよう。
なんだか不思議な気持ち。

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信号を渡り橋の上で左を振り向く。
あ!ここは先月パンクしたところだ。
この前はここで探索を諦めたのであった。

・・・って、ん?ちょっと待てよ?冷静に地理情報を処理して鳥肌が立った。

昨年、散歩をスタートしたのは母校のそばのトライアル。
そこから川下公園という場所に移動したのだ。
その後すすきのに向かったはずが、数時間かけて江別市というところに行ってしまった。

札幌に戻った頃には日が暮れかけていたくらい彷徨っていたのだ。
それはいい。仕方ない。

問題は、今いる場所がその川下公園のすぐ近くだということ。

つまりだ。
あの時俺は5~6時間かけてスタート地点まで戻っていたのだ!
そこから更に通り過ぎて札幌を出てしまっていた。

例えるなら新しい街に新居を構え、ちょっとタバコを買いに出かけたら自宅までの道を間違え5~6時間彷徨った挙げ句、今いる場所が「自宅の裏庭」とは気が付かず、そこで一休みしてから通り過ぎて海まで歩いて行ったような感じだ(笑)

頑張れば自転車で5分10分という距離を、遠回りと言うには遠すぎる距離の回り道をして戻っていた。

謎はもう8割以上解けた・・・
やはり俺の頭はおかしくなっていたのだ。

一応その後通ったであろう道も辿ってみる。

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もはや北海道丸出しである。
この先に向かっていけばそりゃ隣町の江別に着くだろう。(隣町と言っても札幌中心部からは20kmくらい離れているけれど。)

なにせ俺の後方には俺の母校があるのだから。トライアルの直ぐ側の。

ガチのマジのリアルにスタート地点のそば。
乾いた笑いが出た。

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上手く描けなかったが、矢印の手前のクネっとなってるとこが前回パンクした辺りで、今回ほぼ全てを把握した場所。3枚前の画像の橋の上。

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その後恐らくこんな感じのルートであんな場所まで行ってしまったのだと思う。
下手すりゃ、もう少し出発地点の方まで近づいていた可能性もある。あっちへフラフラこっちへフラフラと曲がりながら。

目的地は左下にあるすすきのであるにも関わらずだ(笑)
まあ結局その後すすきのまできっちり行ったのだけれども。


うん、もうわかった十分だ。
あとはもうすすきのにでも向かおう。
この先を左に曲がって大きな通りに出て真っすぐ行けば行けるはず。
こっちに行ってあっち方面に向かえば・・・

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あれ?すすきのは??
俺は一体どこにいるんだ???

歩道に鬱蒼と生える草。
道を遮るように飛び出している木。
封鎖されたバスの待合所と蜘蛛の巣。

車通りは少しあるものの、すすきの方面への道なんてどこにも見えては来ない。

一時間ぶりに会った生き物が犬。
犬に道を聞くわけにもいかない。

とにかく大きな通りを探そう。
そうすればきっと分かるはず。

当てずっぽうで進んで左折するとそこには・・・

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例のゴミ処理場があった。
先月俺がパンクしたそばだ。要するに、先程俺がショックを受けていた橋のそば。

結局俺は一時間近くをかけて、ほぼ元の場所まで戻ってきていたのだ!!

なるほどなるほど。
このリベンジで俺は全てわかった。


当時俺の頭がおかしかったのではなく、今でも俺の頭はおかしいままなのだ。


せめてお酒でも飲んでいたなら酒のせいに出来たのに、残念ながら今日はシラフ。
まいったなぁ。もうすすきの行くのはやめて帰ろう。帰って寝よう。

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その後、曲がらなくてもいい道を曲がってしまい、紆余曲折を経て前回行った職人風の自転車屋の前を通り過ぎ、更に道を間違えてすすきのまであと3kmというところまで行ってから帰宅。


追記
経験的にリベンジなんて大抵ろくな事にならない。喧嘩もパチンコも。
今回ほど「知らないままの方が良かった」と思ったことはない。
当時は迷いながらも壮大な冒険をしたと思っていた。まあ最終的には遠くにいたことはいたんだけれども。ぐるぐる近所を数時間回ってからだなんて・・・。



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