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プロフィールなんて書けたもんじゃない

叩けばホコリが出る身なんて言葉もあるけれど、寧ろホコリを叩いたら中から俺が出てくるくらいの話。
曲がったことは許さないなんて前に書いたが、俺自身はちょいちょい曲がっている(笑)
だから「曲がりかけては叩き直し、自分なりに真っ直ぐに成長したつもり」って前に書いたんだ。

ただ叩けばホコリなんて誰だって出るもの。
恥を忍べばなんだって書けるだろ。

いやいや書けない。書けないのだ。

昔ちょっとやんちゃしてたとか、あんな悪いことをしていたとか、こんな恥ずかしい経歴があるとかならいくらでも書ける。
今こうして、改めてよくよく考えてみると書けないことだらけで驚いた。


ただこれじゃ自己紹介にもなりゃしないので、書けることだけ書いてみる。
実は一度つらつらと書いたのだけれど先程まとめて消した(笑)
刺されちゃうよあんなの。

まず以前も書いた通り、生まれる前に父親が蒸発し、保育園での冤罪事件で5歳の時に死のうと思った。
父親がどうのは全く関係ない。誰にも信じてもらえず、自分の中の正義を叩き潰され絶望したからだ。

醤油をコップ一杯飲めば死ねるなんて当時の都市伝説的な話を信じて一か八か二杯ほど飲んだ。
500mlくらいだろうか?

メチャメチャお腹壊しただけだった(笑)

小さな体には流石に色々と負担だったようで、液体自体は出たものの、お腹に異常なほどのガスが溜まり救急病院へ運ばれてしまった。
この時からしばらくずっと馬鹿な死にたがり。
他に何をやったかは書けないので一番ライトな話だけ残してみた。
小さい頃からパトカーには何度も乗ったとだけ書いておく。


その後トレーラーの左折に巻き込まれて踏み潰されたり、タクシーにひき逃げされたり、ダンプカーに吹っ飛ばされたりしながらも全く死ねないまますくすくと育つ。

そうしてるうちに突然命の大切さを知ることとなる。

今、理科の実験でアルコールランプが使われていないのをご存知だろうか?
消えたアルコールランプに、火のついたアルコールランプを近づけて火をつけようとした生徒がいて、火のついたアルコールランプを斜めにした瞬間こぼれたアルコールに着火し爆発。
その正面にいた小学生5年生の顔面にアルコールが噴射され、首から上が炎上してしまったのだ。

髪の毛や眉毛だけじゃなく、まぶたや口唇も熔けてしまう大惨事。
先生が用事で職員室に向かった一瞬の出来事。
他の生徒達が叩いて消火しようとしたものの、アルコールがかかった状態では簡単に消えることはなく、呼吸する際に炎がノドにまで入り込み焼けてしまった。
ドアを開けた女教師は生徒が炎上しているのを目の当たりにして大パニック。
そりゃそうだ。ドアを開けたら子供が燃えてるんだもんな。

一命はとりとめたものの、熔けたまぶたは開かず、焼けた口も開かず大変だった。
これは一番酷い事故だが、実験中にそのような事故が何度か起きてアルコールランプは使われなくなっていったのだ。


ここまで読んで「こいつそんなことやらかしたのか・・・」と思った人もいるだろう。
違うよ。これは書けることなんだから。
俺は炎上した方だ。

「そんなことしたら危ねーぞ」と注意をしてた俺の顔にバシャ!と何かがかかったと思ったら、空中から時間差でアルコールランプの芯がポーンと飛んできた。
それが眉間と鼻の間くらいに当たった瞬間に大炎上。

友人らが大慌てで叩いて消そうとするも全く消えず。
息を吸うと熱風どころじゃないくらいの温度の炎の空気がノドを焼く。
徐々に視界が遮られてきたと思ったら、皮の薄いまぶたが熔けてしまっていた。
熔けたまぶたの隙間から薄目で見えた風景の、ドアを開けて泣き叫びながら駆け寄ってきた先生の顔は今でも覚えてる。

のちに完全自殺マニュアルが発売されて流行った時に読んだけれど、焼身自殺の苦しさが星5つだったのには俺も納得(笑)

あんな苦しいことはない。
あんなに辛いことはない。

車の事故の他に、麻酔なし手術や雪かきしててビルの屋上から落ちたりといろいろ経験してきたけど、辛さでは人生で三本指に入る。1位ではないが。
で、あの時思った。

死ぬのやべーぞ。と。

学んだのは命の尊さとか儚さや悲しさとかそんなことではない。(それも当然大事なことだけれども)
ストレートに死ぬのはヤバいと思ったのだ。

それまで何度も死にかけた俺ですらヤバいと思うヤバさ。
リストカットなんて同情するにも値しない程度のかすり傷。
根性焼きなんて蚊に刺されたようなもの。
脚を骨折してつま先があらぬ方向に向いていても、気合と根性で平気で歩いて帰る俺がヤバいというヤバさ。

某ホテルが火災になった際に、熱さに耐えきれず窓から飛び降りる人が続出したのを覚えているだろうか?
あれは炎から逃げて一瞬で死ねるだけまだマシなのだ。
自分自身が炎上した場合、逃げることが出来ない。
痛みと苦しみから絶対に逃げることは出来ない。じわじわ死が迫るその恐怖たるや・・・。

幸い学校のそばに大きな病院があり、素早い治療を受けた甲斐もあって数年できれいな顔になることは出来た。
でも辛かったな。
開かない口の中に入るものって、超薄切りのハムしかないんだもの(笑)
あれを千切って箸で口の中に押し込んでもらって丸呑みするだけの生活。(首から上は包帯ぐるぐる巻きで口の部分だけ少し隙間があった)


そんなこんなで人生観はぐるりと変わる。
ホント死んじゃダメ。
残念ながらその後も酷い怪我をし続けて、最終的に大事故を起こすのだけれども、大丈夫。俺は死んでない。

そうしながら中学生になって金属バットで頭を滅多打ちにされたり、酔ってベロンベロンで高校の授業を受けながら競馬とパチンコに明け暮れつつ、ほぼコネで就職。

普通の生活を夢見るも事故の影響から身体を壊し挫折。
その後色々ありつつパチプロに。この辺は前に書いた通り。

金がパンクした時バイト先で知り合った今の嫁を騙して結婚。
二人でパチンコでしばらく食いつなぐも、子供が出来てパチプロ家業も終了。

その後身体的な問題があるため自宅で出来る仕事を模索。
パソコン使ってアフィリエイトやらネットショップやらエロサイト運営やらで、サラリーマンの平均年収の1.5倍くらいは稼ぐことに成功。
特にある方達(そっち関係じゃなく一般の方です(笑))と懇意にしていただき、何かと助けていただいて、こんな身体になりながらも満足できる生活が出来た。

そして東日本大震災。

取引ができなくなるとかしばらくこっちも大変だからという連絡があるならいい。
返信が来ない。連絡が来ない。安否がわからない。
それがとにかく怖かった。

気がつけば収入は半分、5分の1、10分の1・・・そして無くなってヤメた。

今はその時半分趣味でやってたエロサイトが残ってるくらい。
一日に2万のアクセスはあるがなかなか収入にはつながらない。
そうこうしてる内に、6~7年前に広告用に作った7~8分のダイジェスト版サンプル動画をメーカーから訴えられてもうすぐ裁判だ。結果は今週か。

4000万払えと言われた時はそれこそ詐欺かと思った(笑)
結局最終的に140万円の支払いを求められての民事裁判。
当然支払い能力があるわけでもなく、どうにもならないんだけれども・・・。どうなるのやら。

ちなみにこのダイジェスト動画を制作した理由は、一本まるごと違法アップロードしている人達を無くして、業界を活性化させることが狙いだった(サンプルを見せ、全編はこちらからと正規の販売サイトへと誘導して購入してもらうため)
SNSと業界をうまく融合させながら、お互いに利益が上がるような関係を作るために。

そしたら1本まるごとアップロードしてる人ではなく、サンプル動画を作った俺の方が訴えられてしまったのだ(苦笑)

何をやってもうまくいかないな。ずっと。
正しいと思っていたずらした子を注意したら、一番の犯人にされてしまった、あの保育園の時から何も変わっちゃいない。

裁判がどうのじゃない。
お金の支払いがどうのでもない。
家族がどうのでもない。
裁判に使用する弁明書を書きながら、家で一人ただただ悲しく、窓の外で遊ぶ他所の子供らを見ながらなんだか涙がポロポロ出た。

あの時は良かったという感情が湧いたわけでもない。
何せその子供の頃から俺は今と変わりがないのだから。

やはりあの時、醤油は4~5杯飲むべきだった(笑)


というわけで今の自分はなんなんだと問われて一言で答えるなら、ただの「被告人」だ。
以上を自己紹介とする。


なるべくソフトに、今書けることだけを自己紹介を書いてみたけどもどうだっただろうか?
一番最初に書いて消したハードなものよりもかなりマシになったとは思うんだけども。
これらを踏まえて、今まで書いた話と、これから書いていくだろう話を読んでいただければ有り難い。


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