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LT登壇は恋より簡単

LTの再定義」でライトニングトークとは何かを文字通り再定義してみました。LTは交流が目的で、フツーの人がやるもの。しかしながらそれがわかっていてもコミュニティイベントですぐにLTというわけにはなかなかいかないものです。いざパワーポイントに向かってみても思いつくのはやっぱり「講演」的な内容ばかりです。「私なんかがこんなこと書いていいのだろうか」「もしかしたら間違えを指摘されるのでは・・・」とか「生意気だと思われないかな」「ちゃんと説明できるのだろうか」などと不安ばかりが沸き上がってきて指が少しも動かない・・・そんなことになってないでしょうか。そこでLTに挑むための心持というか、そんなところを整理してみました。

1.テーマより先に登壇宣言する

例えばあなたがLTをやってみたいと思っている。そしていつものようにいconnpassなんかのイベント参加募集サイトを見ていたら、たまたま自分が興味のあるテーマのイベントが参加者を募集していたとします。そしてLT枠がまだ空いている・・・・そんな状況だったとします。

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この状況でLT枠で申し込み入れられますか?

たいていは入れないでしょう。だってLTするテーマがこの時点では思いついていないからです。「今度なにか話すテーマがあった時に話してみようかな」・・・なんて思いながら参加枠を選択して申し込みますよね。

多分それでは一生LTできません。

なぜなら順番が違うからです。話すテーマが存在して、コンテンツがあって、そこにちょうど良いLTイベントがやってくる・・・そんなタイミングはまずありません。だから先にLTすることを宣言、つまり申し込んでしまう事が大事なのです。テーマがあってLTをするのではなく。LTをすることを決めてから、テーマを考えるのです。この順番が大事です。人間は弱いものですから、先送りする理由がある限り先送りしてしまうものです。先に宣言してLTをすることを決めてしまうのが大事なのです。この時点でテーマ何か思いついている必要はありません。

2.HowToLT宣言

この「宣言」の方法はいくつかあります。知らないコミュニティなのにconnpassとかでいきなり申し込むのはけっこう勇気が必要です。お勧めなのはそのコミュニティに何度か顔を出して、主催者や運営、それとか常連っぽい人とお話しすることです。そこで「みなさんLTやるなんてすごいですよねー」とか「あんな風に説明できるだなんてすごいです」的なLTに関する話題を振ってみてください。けっこういい確率で「大した事ないですよ、あなたにもできますよー」とか「最初はドキドキしたけどそんなんでもないですよー」といった返事がたいていは来ます。「素人がやれるようなもんじゃないからな」なんてきついコメントをする人は僕の知る限りでは見たことがありません。

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なぜならばLTをしているコミュニティの運営側の人たちは、常に新しいLT登壇者に飢えているからです。運営側に回るとよくわかりますが「登壇者が集まらない」のほうが「参加者が集まらない」より怖いのです。ホント夜も寝られないくらいです。さらに「いつも同じ人」ではコミュニティは盛り上がりません。新しい人たちの存在が目立てば目立つほどコミュニティは盛り上がっていきます。だから運営の人も常連の人も新しい登壇者はのどから手が出るほど欲しがっているのです。これ間違いありません。だから結構いい確率で「つぎは登壇してみなよー」とか「登壇すると楽しいよー」的に誘ってくるはずです。

・・・少なくとも恋愛よりも楽勝です。

そう来たらしめたモンです。「え~私にもできますかねぇ~」「むりじゃないですか~」とかという思わせぶりな答えをするだけでいいんです。これならば心のハードルはそんなに高くないはずです。そこで相手が「大丈夫ですよー」とか言ってきたら「じゃあやってみようかなぁ~」的に宣言してしまえばいいのです。ついでにどんな話をしたらよいかとか質問するとかすればテーマまで決めてくれちゃったりします。

・・・・・恋愛よりも相当ちょろいです。

まぁ今はオフラインのイベントが少ないので懇親会で話をする機会が少なかったりします。そういった場合はチャットルームでコメントするとか、SNSでそれっぽいこと、「あんなすごいLTするなんてすごいです」的なコメントをするとかできると思います。

コミュニティ運営者、イベント主催者はLT登壇者に飢えています。

・・・・・・LT登壇は恋より簡単です。

3.さあ作ろう

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さぁLT宣言してしまって、次のイベントの日程が公表されます。connpassの登壇欄をポチっとしたり、SNSで公式に宣言したりして登壇を決定します。これで締め切りが決まります。ここからが勝負です。もちろん正式な申し込み前にある程度の資料を作っておくとよいのですが、テーマが決まっていなかったりしたり、・・・まぁたいていの人は夏休みの宿題を最後までやらないタイプですから(笑)決まってないですよね。

まぁここからが地獄です(さらに笑)

でもLTは時間も短いですし、講演ではありませんから大丈夫です。

自己紹介はたっぷりと

初回なんだから自己紹介はたっぷり使ってもいいです。自慢話はウケませんが、趣味とか家庭の事とか出身地の事とかそういった人となりがわかることはちゃんと話しても良いです。5分LTならこれで2分くらい無くなります。残りの3分の内容ならば簡単な気がしませんか?

みんなやさしい

コミュニティの参加者はたいてい優しいです。特に主催者や運営の人たちは必ず優しいです。優しくないとコミュニティなんて運営できません。アガって話せなくなっても絶対にフォローしてくれます。偉そうな態度をこちらがとらない限り絶対に大丈夫です。自己紹介で「初心者です」とか「アガってます」って言ってしまうとさらに皆さん助けてくれます。

運営はさらにやさしい

参加者はやさしいですが、運営の人とか常連の人はさらにやさしいです。なぜならLT登壇者が継続して現れることがコミュニティとかLTイベントの生命線だからです。初LT登壇者がつらい姿をさらすのは運営としては非常にまずいからです。・・・次の登壇者が現れなくなります。しかも自分を誘った人ならさらにやさしいです。誘った責任もありますからね。

期待値は高くない

そもそも5分や10分のLTの内容というか品質にそんなに期待している人はいません(笑)のでレベルが低いとかは全く気にする必要はありません。LTは講演(こっちは学習の為)と違って交流のためのものですから、自分のレベルに合わせて話せばいいのです。無理に高いレベルで話したりする必要はありません。

自分の心を話そう

LT登壇者は講演者ではありません。教師ではありませんので必ずしも正しいこと、正しい解釈で話す必要はありません。自分の体験とか思っている事はを素直に話すので充分です。その事も正直に話せばよいのです。「正しい答えかわかりませんが自分はそう思っています」という感じで話せばいいのです。テーマを「いいなと思ったところ」とか「好きな機能について」とか自分のコトを話すようにするのもいい方法です。

完成されたLTなんてありません

最後のほうになると「ちゃんとしたLT」になるようにと焦ります。でもLTの達人であればあるほど、そんなに完成度を求めていなかったりします。なんせ会場で直しているくらいのツワモノもゴロゴロいます。「ちょっとうまく話せなかったなぁ」とか「話したかったことの半分も言えなかった」で充分なのです。LTは一世一代の舞台ではないので、次またやればよいのです。


今回はLTにチャレンジするまでと、プレゼン資料作りの心得くらいまで書きましたが、次回はLTテーマの作り方みたいなのを書いてみようと思います。


ホント、コミュニティ運営の人はLTやってくれる人に飢えていますから、その弱みにつけこんで、ぜひぜひ初LTにチャレンジしてみてください。


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