見出し画像

JBUG札幌 #7 初めてのオンライン!試される大地のプロジェクトマネジメント 勝手にレポートしてみた

コミュニティ用務員のおじさんを自称するフクイです。今回は2020年10月30日(金)にオンラインで行われたJBUG札幌#7のレポートをします。

Facebookライブのアーカイブ

本当はリアルタイムレコーディングで「最速」を目指したかったのですが、なぜか画像が荒かったりとか、自宅だった為、途中で娘を塾に迎えに行かないといけなくなったりするので中座せざるを得なくて、あきらめていたのですがFacebookLiveでアーカイブが見られることに今日気が付いて再びレポートを書き始めました。わが故郷北海道のコミュニティという事で気合が入ります。

ちなみに職場でBackLog導入決定いたしましたので、まじめに勉強しなくちゃですね。

オープニング:Michiya Makiさん

今日はオンラインとしては初開催のようです。ちょっとトラブルがあったようですが落ち着いて対応していますね。

運営リーダーのMakiさん。今日のタイムテーブルの説明から、セッションが2つ、LTが2つの構成です。二つのセッションでLTを挟むような構成です。

画像1

お願い事のあとは、コミュニティの説明です。JBUGはヌーラボさんのプロジェクト管理ツール「Backlog」のユーザーコミュニティで全国12か所の支部があります。運営チームは5人で行っているとのことです。・・・北海道出身なので札幌のコミュニティは応援したいですね。最近はITの世界では北海道は熱いですしね。


セッション1. 「ゴールの無いチーム」との走り方:木原さん

最初は木原さん、前回、東京のオンライン開催で登壇したそうです。まずは自己紹介とか背景の説明から、株式会社ノースディテールというIT開発会社で技術推進グループを担当していて「よるWeb勉強会」「スマートスピーカーで遊ぼう会@札幌」の2つのコミュニティを主催しているそうです。好きなフィギュアスケートの技(スプレッド・イーグル)を紹介するところがさすが北海道です。

昨年3月、会社の体制が変わって会社の技術力向上がミッションの「技術推進グループ」ができてそこのリーダーになったそうです。リーダーになった事と、開発プロジェクトと違い、ゴールが無い仕事になりました。メンバーも持っているスキルや仕事が違います。そこからどうやってチームにしていくかがテーマとなりました。

画像2

ここからのテーマは3つ(1)「ゴールのないチーム」でsの過ごし方。(2)「ゴールのないチーム」への働きかけ方(3)「ゴールのないチーム」との走り方。の3つです。

「ゴールのないチーム」でsの過ごし方

開発プロジェクトと違ってゴールや成果物が明確なのに対し、新しいグループは明確な成果物もないし、QCDの上限は決められるけど成果への根拠が見えにくい・・・・チーム運営としては「より良い方向」へ進めることが大事だとミッションを再定義しました。・・・癖のあるメンバーだからこそイメージの統一が重要と考えたそうです。

その結果は「我々は技術力においてヤベー奴らである」

画像3

この「ヤベー奴ら」であることがミッションとしてそれを認知してもらう事が大事だとして、全社向けのアウトプット(LT会の開催とか記事化、新技術のプロトタイピング・・・)に取り組みました。・・・アウトプットの拡大を広報グループの協力で社外にも出してもらえるようになった。

「ゴールのないチーム」への働きかけ方

ここでは基本スタンスとして、メンバーは自分の業務に全集中させる。プログラマの三大美徳を率先、メンバーの目標はリーダーの目標。・・・これで何を求めているのかをクリアに明確化し、フォローしやすい状態を前もって作っておく・・・ここに注力したそうです。三大美徳では・・・単純作業を排除したり、タスクをTrelloで管理したり、メンバーの目標は・・・では押し付けすぎない、受け止めすぎないようにする事を実践したそうです。それでもリーダーの期待とメンバーの希望をすり合わせる・・・これが大事とのことでした。

「ゴールのないチーム」との走り方

画像4

チームの真のミッションを明確にしてみんなで向かう事。アウトプットを推奨する事、コミュニケーションを様々な方法で強化してフィードバックすぉする。そしてチームの目指す方向に行くために、メンバーと一緒に考える為に「伴走」する。「手の届く」「声の届く」距離にいるようにする事が大事とのことでした。このチームの場合はほかのチームとばbb相できるようにする事が重要と考えているそうです。

LT1. カスタム属性の使いどころ:不破さん

次は不破さんのLT。昼はエコモットという会社で自社プロダクトの開発リーダー、夜は東雲研究所でコンサルをしています。Backlogは昼も夜も個人としてのToDoでも使っているそうです。

画像5

東雲研究所ではヘルプデスクもやっていて、いろいろな急患対応をしているそうです。AWSやAzureとか・・・一人でやっていくためにBacklogを使っている。そうやってきた経験からツールは絞らないといけないと感じていて、メールやカレンダーはMS365、ファイル管理はOneDrive、ドキュメントはeso・・・そしてタスク管理はBacklogを使っています。

Backlogの使い方・・・お客さんから依頼があったらすべてBackぉg・・・記録をしっかり残すためにチケットを管理しているそうです。Backlogのいいところはエンジニアでない人にもわかりやすいUI、カスタム属性で入力項目を追加できること・・・それだけのためにプレミアムのコースで使っている。・・・これが検索条件になるところもいいそうです。カスタム属性をセットした空のプロジェクトを作っておいて、そのコピーでプロジェクトを起こしているそうです。

画像6

使い方としてはヘルプデスクのどのオプションサービスを利用したかを把握できるようにした事や、チャットやメールで「受け付けた日」を記録してお客様が頼んだ日からの経過を把握する。サポート対象の分類をする。

・・・カスタム属性の注意は「作りすぎ」だそうです。

とにかくBacklogをフル活用しているとのことです。


LT2. 炎上プロジェクトから学んだ開発マネージメントに大切な事:小林さん

次は小林さん。小林さんは株式会社ネオスのエンジニアで自社サービスの開発をしているそうです。ネオスさんは本社が東京にある会社。札幌に開発拠点があります。昨年におしゃれなビルに引っ越しました。ネオスではBacklogはプロジェクト管理には基本的に使っています。

今日は炎上プロジェクトの紹介を誇張を加えたフィクションです。

エピソード1:そして炎柱へ(鬼滅使ってきましたねw)

東京本社に出張に行った際に、急に役員に呼ばれる(嫌な予感)なにやら炎上プロジェクトらしい。札幌に出勤したら、ホワイトボードに体制表が描かれていて評価チームリーダーに自分の名前が・・・

画像7

エピソード2:違和感

仕方が無いので、まずは状況把握から・・・受入れ試験まであと1月でバグが数百件・・・バグが増え続ける一方。お客様とPMは焦っているけど開発メンバーはどうせ間に合わない・・・という意識。・・・チームとは言えない状況・・・・これは簡単にどうにななる状況ではないな・・・・

エピソード3:再構築

最初にやった事、妻に連絡して寝袋を持ってきてもらった。覚悟とメンバーに対する暗黙のメッセージとして伝える意図もあったそうです。そこからは1:1で対話して、考え方を伝え、モチベーションを確認しました。・・・・これの繰り返しでチームを再構築しました。非常時という事で不通と異なり、チームは同じようなマインドを持つメンバーで構成しました。・・・そこから課題はすべてチームのものとして、他人に押し付けないことなど・・・ルールを徹底して再構築していったそうです。

エピソード4:バグ滅

全員で朝会をやって、その日の達成目標と戦略を共有し、困っていることも共有しました。夕会ではその日の達成度の確認、他チームで巻き取れるものの確認を行っています。・・・とにかくチームで動いているという意識をメンバーに持たせるようにしたとのことです。

そうやっていくと徐々に自律的にメンバーが動くようになり、バグ滅を達成しリリースすることが出来ました。

まとめ

画像8

管理者が大事にすべき3つの事は(1)自分を知ってもらい、メンバーの事を知る(2)意見が出やすい雰囲気、安心感とモチベーションの維持(3)一人一人が、自立したチームを作る。とのことでした。

最も伝えたいことは

「炎上プロジェクトは経験しないほうが良い」

「寝袋はキャンプ場で使いましょう」


セッション2. 「急に立ち上がった社内内製チームのエンジニアリングマネジメント」:三浦さん

画像9

三浦さんは北海道テレビ放送でエンジニア的な事をやっている人。昨年のAWSサムライとしても有名ですね。JBUGは4回目の登壇とのことです。一年前の「水曜どうでしょう祭」の配信システムで内製を行ったのですが、そこでサポートしてもらったクラスメソッドさんと社内3名で約一か月で構築しました。

画像10

画像11

「水曜どうでしょうキャラバン」という企画がコロナ禍でオンラインで行うことになった。・・・・開発するけど2か月しかない。内容は山奥からの無料動画配信とグッズ販売・・・開発メンバーは増員されて7名のチーム。うれしいけど・・・未経験者が増えるというピンチになってしまいました。JBUGの西馬さんのオンボーディングの資料を参考にしようと読んだけど・・・ここまでは無理・・とAWSの試験を受けてもらった・・・ら以外にも合格3人。・・・ここで行ける気がしたとのことです。実際に開発が終わってみると、それぞれが専門知識を持ったメンバーに成長したとのことです。(素直にすごい)

画像12


画像13

・・・結果、イベントは無事終了し、事業としても黒字になったtの事でした。・・・・ここからは今回、マネジメントで気を付けたポイントです。

画像14

・・・どうなりたいかをちゃんと聞く事、・・・これは話すきっかけを、自然にかつ強制的に行うという事。これは毎朝1時間宣言と雑談(ここが大事)をしたとのことです。・・・一緒に話す以外仲間になる方法はない・・・(名言です) これはだんだんモブプロみたいな感じになっていって・・・これはうまくはまったとの感想でした。

画像15

次は目標設定でムーンショットとOKRと緊急/重要マトリックス。ムーンショットは「ちょっと無理くさい目標設定」・・簡単にクリアされてしまったので様子を見ながら毎日目標更新をしたようです。OKRは目標(O)とキーリザルト(KR)を設定する手法で、目標設定を作ってもらって毎日見直す・・・これはSlackと連携して一問一答するbantoというツールを使ったとのことでした。・・・自分で決めて自分で書いて共有する・・・昨日の自分を今日超える。今日の自分を明日超える・・・これを日々やったのがよかったとの事です。

画像16

次に、緊急/重要のマトリックス。ここで緊急度高いけど重要度が低いものは社内政治の話なので・・・それは担当させない・・・こういう判断する中で重要性に気付かせる、これでベクトルを間違った方向に向けないようにしたそうです。

・・・さいごに、

今回は結果的にうまくいったけど悩みは尽きないのでJBUGでみんなで勉強しましょう。・・・こういう話素晴らしいです

最後に終わってから読んだ本、オライリーの「マネジメントキャリアパス」・・・これで裏打ちをもらったそうです。この本では1on1を絶対やろうと書いてあったのでやってみようということでした。

画像17




画像18


クロージング

今後のJBUG札幌は3か月周期で1月か2月開催です。他のJBUGは東京が12月10日、大阪も未定ですが進めてるようです。

巻さんの自己紹介!品質コンサルタントというところで仕事をしています。一期一会を台紙にしています。その想いでJBUG参加しています。

JBUGの価値は(1)インプットの場としての価値、・・・いろんなノウハウを取り込める(2)アウトプットとしての価値・・・悩んだことを活用してアウトプットする(3)得られる価値、インプットとアウトプットの好循環が生まれる

画像19

最後は札幌名物締めパフェでしたwww

感想

今回初めてJBUG札幌に参加しましたが、故郷北海道のコミュニティも頑張っているというか、こんな素晴らしいコミュニティがあるというのがまず嬉しかったです。もう7回目ですもんね。以前から知っていた三浦さんの話もそうですがネオスの小林さん(実はネオスさんはSalesforceのユーザーコミュニティでトモダチがいるのでちょっと親近感アリ)最初の木原さんに共通するのは、しっかりメンバーと向き合う事・・・プロジェクトって締め切りがあるのでついつい時間に追われてこの部分をテキトーに済ませてしまう事が多いのですがココ大事ですよね。遠回りなようで必要な事ですね。あと不破さんのカスタム属性の話・・・これからBacklog導入が始まるので大変参考になります。最近はIT関係のコミュニティでは札幌は「熱い場所」です。JBUGやAWS、そういやAWSやSalesforceも北海道が熱くなっています。ますます盛り上がる事を期待しています。



JBUG(じぇいばぐ)とは

JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。プロジェクト管理は、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。Backlogは国内最大級のプロジェクト管理ツールであり、すでに170万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクト管理」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、JBUGが発足されました。

実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。

connpassページ

Facebookページ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?