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最新の器具/システムを使えば良いってものでもない: 自戒を込めて

こんにちわ!
社会人ラグビーチームでヘッドSCコーチをしているKeithです。

このnoteでは
スポーツ現場で働きたい学生/ 専門家
・スポーツ現場で働いている専門家

の方に価値を届けられる様に記事を書いています。

今日は
最新の器具/システムを使えば良いってものでもない: 自戒を込めて
というタイトルで記事を書いていきたいと思います♪

『自戒を込めて』とタイトルにもある様に少しお恥ずかしい話もありますが、格好をつける為にこのnoteを書いている訳でも無いので書いていきたいと思います。

チームで使用している最新の器具やシステム

私がアシスタントS&Cコーチとして働き始め、
昨シーズンからヘッドS&Cコーチをさせて頂いている『花園近鉄ライナーズ』は
トップリーグ、トップチャレンジリーグ、リーグワン ディビジョン2を経て
今シーズンからディビジョン1でシーズンを戦います

その中で、毎年何かしらの器具やソフトウェアをチームには購入やレンタルして頂き、選手の
・コンディション管理
・トレーニング管理

などに活用しています。

例えば私が働き始めた2015年は20台も無かったGPSは50台程が全選手のデータを取る為にCatapult 社からレンタルされていますし、

ジャンプスクワットなどのスピードやパワーを測定するGymaware、
同じくスピードやパワーを測定するVmaxProなどもあります。

他にも選手がジムでのトレーニングで『与えられたエクササイズ』を
『何キロで何回上げたか』をデジタルで管理する為にTeambuildr
というシステムを使用したりしています。

結局は『人』

ここまで書いてきたシステムや器具の他にも選手のコンディションやトレーニング負荷の管理に使用しているものはいくつかあるのですが、
これらがあるだけで自動的にチームや選手が強くなったり、怪我が防げる様になる訳ではありません。

結局、最後はそれを使う『人』がしっかりと出てきた数値やデータを管理したり、読み解いたりしなければ全く意味がないのです。

例えば数年前にチームでは『One Tap Sports』という選手のコンディションを管理する為のシステムを導入しました。

しかし、私を含めた当時のS&Cチーム、メディカルチームは
・選手に入力させることを徹底させる
・何故、必要なのかを理解させる

という事ができず、結局中途半端になってしまい利用を終了した事があります。。。(※現在はGoogle フォームとスプレッドシートで管理し、毎日選手が入力しています)

また、現在使用しているトレーニングで使用した重量と回数を記録するTeambuildrも我々S&Cチームがチェックを怠っていると選手が重量や回数を入力していない事が多々あります。。。入力する為のiPadも複数台あり、携帯にもアプリが入っていてそこからも入力できるのに。。。

そうなると
・適正な重量でトレーニングをしているか把握できない
・怪我をした時に『怪我をする前はどれぐらいでトレーニングをしていたのか』が分からない
・そもそもデジタルにしてデータを集めやすくした意味が無い

という事になってしまいます。。。

こういった事が積み重なれば
・トレーニングをしているはずなのに選手の身体や使用重量が変わっていかない
という事になり、
最終的には『選手が変わらないのであれば、他の人にお願いしましょう』となっても何も言えませんよね。。。

そうならない為にも、改めて
・選手に何故それをするのかを伝え続ける
・できているかどうかをチェックし続ける
という事を愚直にやるしかないと思っています。

まとめ

今回は
最新の器具/システムを使えば良いってものでもない: 自戒を込めて
というタイトルで記事を書いてきました。

沢山の新しいシステムや器具が出てきて、
トレーニングの負荷などの把握がしやすくなってはいますが、
結局はどんなに良いものが出来ていても使う人がダメだと意味が無いよねという事について書いてきました。

選手の事は信用していますが、
『チェックはしっかりしないといけない所はまだまだある』改めて感じているので、
シーズンで良い結果が出せる様に明日からも頑張っていきたいと思います♪

最後まで読んでいただきありがとうございました!
宜しければスキやフォローをお願い致します👐

編集後記:
久しぶりにかなり長い記事になりましたが、以外とスムーズに書けたのは『これは言っておかないと…』という気持ちが強かったからでしょう。。。

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