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『新人』が『引退』するまでいる? いない?

こんにちわ!

社会人ラグビーチームでヘッドS&CコーチをしているKeith(キース)です。

今週もコロナやケガなど色々な事があり、やっとたどりついた今日は
三重ホンダヒートとの試合!
前節は負けてしまいましたが、今日はしっかり勝てる様にサポートしてきます♪

そんな今日は選手との会話で出てきたふとした言葉から思った事をつらつらと書いていきたいと思います。

『最初』から『最後』まで

ある若手の選手から言われた

僕が引退するまでいてくださいね~

という一言。

実は数年前にもシーズン最後の納会で言われたことがあるのですが、
冗談交じりでもそう言ってもらえて嬉しい反面、
あまり現実になって欲しくは無い事
だなぁと感じています。。。

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それはチームで働く一人の専門家である私の為にも、
選手の為にも。

大した事では無いのですが、頭に残ったので考えをまとめています。

1人の専門家として

結論から書くと、
単年契約や長くても2-3年の契約が多いスポーツの世界で専門家が
長く同じチームに居続ける事はとても良い事ではありますが、

リスクにもなりうるからです。 

『単年や2-3年契約の世界で10年以上続けて働いている(契約している)』

それだけチームから求められているというのが良い事の代表例ですが、

本来ならば単年契約という不安定な働き方のはずなのに、

『長年働いているから(働けているから)』というだけで

『安定してる』と勘違いしてしまうリスクがあると思うのです。 

また、契約が切れた時に他では通用しない人材になってしまっている事もあるかも。。。 

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やっぱり一番怖いのは『慣れ過ぎる事

プロとして不安定な契約で働いているからこそ、
仕事では結果を出さないといけないという当たり前な事への適度な緊張感は絶対に必要ですからね。

『ずっと働いているから、この先も大丈夫だろう!』と考えるのと、

『これだけ結果を出していて、チームに貢献しているのだから大丈夫だろう!』

というのでは天と地ほどの差がありますよね。

1人の選手として

では、逆に選手の立場から見たらどうでしょうか?

基本的には一つのチームで10年以上も働く事が少ない専門家が、
新人選手の入団から引退までを見るという事はもしかしたら

その選手の引退が早くなってしまっているからかも知れないですよね。

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怪我がどうしても多くなってしまうラグビーというスポーツ。

怪我のせいで続けたくても続けられない事もあるし、
実力が足らずにそのチームでは続けられない事もあります(それは他のスポーツでも同じですが)。

だから、私がいる間に若手が引退する事は実際にはあるんだけど、
できれば見たくない。。。

どんどん上手くなって、強くなって、活躍して、選手寿命をできるだけ伸ばして欲しい。 

上手くなって他のチームに引き抜かれていくなら(悲しいけど)嬉しい。
私がその選手の価値を高める手助けができたという事の証だと思うから。 

もし、今いるチームでは実力が足らずに退団してしまう事になっても、
他のチームにいって活躍して欲しい。

そんな理由から私は選手に『僕が引退するまでいて下さいね』と言われたら『絶対いや(笑)』と答えています♪

まとめ

今年で花園近鉄ライナーズで働き始めて7年目。

大学を卒業して入ってきた23歳の選手も今年で30歳。

そんな事もあって、『同期』の選手達の引退や移籍も見てきましたが、
やっぱり最初から最後までは見たくは無いなぁというのが本音です。

チームで働く一人の専門家としては緊張感をもって仕事をしているつもりですし、毎年少しずつ役割や役職も変わって、
良い意味で慣れずに仕事をさせてもらっているのもありがたい事。

これからどれくらい今のチームで働くのかは分かりませんが、引き続き
関わる選手の価値を高めるために、
専門家として自分の価値を高めるために活動していきたいと思います♪

最後まで読んで頂きありがとうございました!

このnoteでは毎週水曜日に書籍の紹介、日曜日にトレーニングやスポーツ、身体に関わる専門家向けに考え方やトレーニングについての記事を
書いていきたいと思っています♪

宜しければスキやフォローをお願い致します🤲

編集後記:
とてもいい天気なので、ホテルでの空き時間に散歩に行ってきました♪

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