実践、実践、また実践…

書く→音読中心に勉強をシフトし、英文法を口で理解していくと、今度は新たな欲求が出てくる。

"こんな事も言ってみたいし、あんな事も言ってみたい。"

そう、今度はもっと"語彙力"が欲しいと思うようになった。人間のお腹が空くような感覚に近い…。

文法と同じで、もしかすると簡単な語彙さえも使いこせていない(=見てわかる、聴いてわかるに留まっている??)という事実にも同時に気がつく。

".....単語も中学レベルからやり直すか。"

書店でゼロから始める英単語チックなものを1冊だけ買い、口ずさみながら覚える事にした。但し、今回は単語に関しても、使われている文章ごと"丸ごと"暗唱。文章ごと覚えてしまえば、そのまま会話で使える。(さらには、文内の単語を取り替えれば、違う事も言えるようになると考えた。)

家にいる時は文章を音読し、通学時間は文章を見たり、聴いたりしてひたすら繰り返す。これを毎日のルーティンにした。そして、授業中や外国語人の友達と話す時にアウトプットするようにした。

またこの時期に、学内ボランティアで、留学生の生活サポートをするプログラムにも参加していた。休みの日には、観光地や宿題のお手伝いをした。この時に日本を案内する事で、観光ガイドにも興味をもつようになった。国内にいても、積極的にアウトプットする環境を作った。(この大学、自分で探し、手を挙げれば、色々な事に挑戦できる機会が用意されていた。)

試行錯誤で勉強をし始めて約半年、ボランティアで生活をサポートしてきたアメリカ人の友人がある日こんな事を言った。

"Keitaは英語を勉強してどの位たつんだっけ??"

"中学生から勉強してるけど、高校卒業した時点では、英語は全く話せなかったよ。今も勉強してるよ。"

"本当に?!…という事は1年くらいでそこまで話せる様になったという事??

僕は日本に来て数ヶ月経つけど、日本語はまだ話せない。すごいね。"

そう、その友人が驚くぐらい、この半年の伸びはすごかったようだ。もちろんまだ語彙レベルは高くなかったかもしれないが、簡単な日常会話ならこなせるレベルには達していた。

ちなみに、この時に日本で生活をサポートしたこの友人にはアメリカ留学中、論文の校正や勉強の面で大変お世話になり、感謝祭中に彼の家にも遊びに行かせてもらい、その交流は今も続いている。ご両親も日本滞在時の事を聴いていたのか、大変よくして頂き、一家団欒の中に混ぜて頂き、アメリカ文化を学ぶチャンスも頂いた。

その後、学内で受けたTOEFLの結果を見て決意した。

"留学して、世界を見たい。"

1回生が終わり、2回生に突入しようとしていた時、私は学内での留学者選抜試験を受けようとこっそり決意した。

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