見出し画像

映画「グッバイ クリストファー・ロビン」

クリストファー・ロビン・ミルン

今日8月21日は「くまのプーさん」のモデルとなったクリストファー・ロビン・ミルンさんが生まれた日。
と言うことで先日、映画 「グッバイ・クリストファー・ロビン」を観ました🧸
(Christopher Robin Milne 1920年8月21日ー1996年4月20日)

くまのプーさんの作者 アラン・アレクサンダー・ミルンさんと、プーさんに登場するクリストファー・ロビンのモデルになった息子のクリストファー・ロビン・ミルンさんを描いた伝記映画です。

A・A・ミルンの妻でダフネ・ド・セリンコート役はマーゴット・ロビーさんだったんですね!映画「Barbie」が話題になってます。バービーも観たい映画のひとつですが、考えたら「ハーレイクイン」とか「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」あとフィギュアスケートの「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」とか、最近は「アムステルダム」とか他にもまだまだあってキリがないけど、、彼女が出演している映画は結構知らずに見ていたんだなと気づきました。 
すいません話が逸れました、、🐻💦

本作「グッバイ・クリストファー・ロビン」では、彼と父親であるA・A・ミルンとの親子関係の悪化や苦悩が描かれます。クリストファーは世界的ベストセラーのキャラクターのモデルとなったことによって、同一視されて苦しむことになりましたが、「くまのプーさん」が世界中の人々に愛されていることを知り(特に戦地で)、後に父親と和解します。
映画は2017年9月にイギリスで公開され、日本国内では劇場公開されず、2018年にネット配信とDVDで発売されたそうです。

親のエゴやメディアに翻弄される子供

↑こちらのディズニーファンの方の個人サイトの記事に、詳しく映画の内容や感想が書かれています😊

『僕たちは何も学んでいない』

映画の教訓として「親のエゴやメディアに翻弄される子供」という図が見て取れる。

「クマのプーさん」は1926年の児童文学であり、当時テレビなども普及していない中で少年クリストファー・ロビンは物語の登場人物としてもてはやされ、振り回され、社会に不信感を抱くようになる。

作中のクリストファー・ロビンは紛れもなく彼がモデルであるが、自身のアイデンティティがきちんと形成される以前から、望んでもいないのに絵本と同じような振る舞いを求められ、学校ではいじめられていく。

ブログ「生きていくなんてわけないよ」さんより

🐻💬ほんとこれですよね。
妬んでいじめや嫌がらせはもってのほかですが、善かれと思って行ったことが実は「子供の人権無視」だったり、まわりや他人からの「価値観の押し付け」なども当事者を苦しめます。

ひとつ、ある野党の議員さんのエピソードを思い出しました。※うる覚えで内容が正確じゃないかもしれないのでお名前は伏せます(^^;;

娘さんが学校にあがる前の年齢の時、夫婦ともに弁護士として忙しい日々を送っていて、お互いの休みがようやくとれそうだったので子供を動物へ連れて行こうと計画していた。
その娘さんの意見は聞かずに夫婦だけで日にちなどを決定しようとしていたところ、それを見ていた娘さんから『私のことも聞いてほしい』と指摘され、その瞬間にハッと気づかされたそうです。

さらに、小学2年生の娘さんが母の日に、『お母さん、いろいろお手伝してくれてありがとう。私もお手伝いしてあげます。嬉しいです』という手紙を書いてくれたことがあり、この出来事はとても重要な気づきをもたらしたそうです。
つまり、「子供を育てる」とか「子供を守る」といった考えだと親である大人が主体になってしまいますが、そうではなくて、「親は子供のお手伝いさん」と、子供を中心に人権を尊重し、成長をサポートするのが本来の親や大人の役目であると。

「子供は親が育て守るんだ」という固定観念をなくし、「成長のお手伝い」って思っていたら、過干渉や親の言うことをききなさいとか、一歩違えると「なぜ言うこときけないんだ」といったマウンティングなど、このような感情にはならないと思う。と、その議員さんが話されてました。
※もちろん何でもかんでも自由にと言う意味じゃなくて悪いことは当然教えてあげます。

もっと最悪な場合だと、子供へのハラスメントや虐待などがありますがこれらの犯罪性にまでエスカレートしないにせよ、子供を主体で考えることはほんと大切なことですよね。

映画のなかでは、まぁ時代が時代だとはいえ、幼少期の最初の頃は完全に大人が主体でした。
それでも、(出版する前)父親のアランとクリストファー・ロビンがとある事情で2人で過ごすことになってからの場面では、森を散歩したり、ぬいぐるみを使って徐々にキャラクターを創り出していきました。息子との日々から構想を練り上げていくところはとても素敵な親子の関係で、あぁこんな感じでくまのプーさんが出来上がったのだなぁっとワクワクしました☺️
あの「プー棒投げ」で2人で遊んでいるシーンもあります。

でも再びその後は、、、

↑こちらは映画「プーと大人になった僕」についてですが、こちらもクリストファーの苦悩について詳しく書かれていますので是非🐻

実際のテディベアについて

クリストファー・ロビン・ミルンが所有していたテディベアは1921年にハロッズで買ったジョン・カービー・ファーネル社(J. K. Farnell)のベアだったと考えられているとのこと。

クリストファー・ロビンと
JKファーネル社のテディベア🧸

1歳の誕生日(1921年8月21日)に贈られて、最初は「エドワード」と名付けてました。後にロンドン動物園にいたツキノワグマにちなんでウィニーに改名。イーヨーは同じ年のクリスマスプレゼント。ピグレットはとくに記念日ではなく購入したもの。

映画では1歳の誕生日プレゼントではなく、エドワードという名前は母親のダフネがつけていました。そして他のぬいぐるみ達は後から仲間になるカンガとルー以外は、みんな一緒に所有してました。

グッバイ・クリストファー・ロビンより

「くまのプーさん」のモデルとなったそのファーネル社のテディベアは、Winnie-the-Poohが出版される1926年より前に、前作にあたる子供向けの童謡集として1924年に出版された『When We Were Very Young』に初めて登場しているんですね!
プーさんの仲間であるピグレット、ティガー、カンガとルー、イーヨーも、この絵本の成功で非常に有名になりました。
これらの現物は、クリストファー・ロビンが9歳のときに行方不明になったルーを除いて、現在ニューヨーク公共図書館に展示されているそうです。

ニューヨーク公共図書館

↑実際のファーネル社のテディベア(ウィニー)との写真。どれも素敵です✨🐻

Photo : My Reading Journal

☝︎大好きだったベビーシッターのオリーブさんとクリストファー・ロビン。
抱っこしてもらっているウィニーと、ピグレットは足元にいますね😊

ナニー(ベビーシッターのこと)としてミルン家に雇われたオリーブのことを、クリストファーはヌーと呼び大変懐いていました。
クリストファーはヌーを「自分の一部」と表現し、彼女が世を去るまで親交を深めたそうです。もちろん映画でもヌーは常にビリーの気持ちに寄り添い大切な存在として描かれてます。
※クリストファーは家族の間ではビリームーンと言うニックネームで呼ばれていて、父親のことはブルーと呼んでいます。

ビリーと母親のダフネさんとウィニー
父親のブルーとビリームーンとウィニー

後の平和

何十年もの間クリストファー・ロビン・ミルンさんは、父親の創作したプーさんの絵本に嫌悪感を抱いていましたが、1974年に自伝を執筆する中でついに和解しました。(映画では太平洋戦争から帰還したところで親子は理解し合いハッピーエンドになってます)

60歳を超えてから彼は、時折「プーさんのクリストファーロビン」として公の場に姿を現していたようです😊

クリストファー・ロビンさん
Photo : SPIEGEL Geschichte
1981年ロンドン動物園で父親を讃える
クマの像の奉献式に登場した
クリストファー・ロビンさん


ウィニペグという名前の実際のツキノワグマ

最後にこちら
下のサイトはクリストファー・ロビンが自分のテディベアにウィニーと名付けるきっかけとなった実際のツキノワグマについてです。

ロンドン動物にて

☝︎映画でも描かれていましたが、こちらは本物のツキノワグマのウィニペグと。📷
ま、ビリー(クリストファー)もこのツキノワグマのウィニーのことを大好きだったんですが、いわば広報用に大人が近寄らせて撮らせた写真です😥

なんだかいろいろごちゃごちゃサイトをシェアしましたけど😅
「グッバイ・クリストファー・ロビン」
とてもおすすめの映画です!
それではまたねー👋🐻

A Bear Named Winnie

こちらも映画あるんすね。また今度探してみてみよう🐻💬

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?