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音楽の魔法:0歳からのはじめてのオーケストラコンサート

今回は現在日本中でめちゃくちゃ盛り上がっている「0歳からのはじめてのオーケストラ」についてサロンオーケストラジャパン代表、バイオリニストの小林玄人さんにお話を伺いました!
"オーケストラの奇跡の旅(#4)"

ー「0歳からのはじめてのオーケストラ」というコンサートは、いつから行っているのですか?

このコンサートは2001年にスタートしました。そのきっかけは、海外のニュースでオーケストラで演奏中の奏者の中に子供たちが入っていく様子が紹介されたことでした。それを見て、自分のやってきたコンサートをより発展させるヒントを得て、体験型オーケストラコンサートを確立するアイデアが閃いたそうです。
そして、約2ヶ月後には本格的な参加体験型のコンサートを開催し、このコンサートは、日本で初めての試みとして朝日新聞やNHK等多くのマスコミから取材を受けたそうです。

会場は大盛り上がりでした


このコンサートのプログラムは、これまでの小林さんの経験を反映させたものでした。
このコンサートに来場者からのアンケートを見ると、多くの親が自分の子供の未知の感性の扉が開いていくことに驚いている様子が伝わってきます。
また、演奏や楽しいトークを通していつの間にか自分自身がとても楽しんでいるということに気付くという声がとても多かったのです。
また、遠方から足を運んでくれる観客が自分の地元で開催してほしいという要望が沢山あるとのことでした。

ちなみに、コンサートホールからも出演依頼が増えているとのことです。
「はじめてのオーケストラ」シリーズのコンサートは、この10年間で右肩上がりにステージ数を増やし、2023年には約300回以上の公演をおこなったそうです。
10年間右肩上がりを続けるということはクラシック音楽界では大変珍しいことです。

踊ったり、手を叩いたり、曲に合わせて自由に楽しんで演奏会を聴くことができます。
いつの間にか演奏に夢中になっている様子

クラシック音楽が難しいとされる理由のひとつが「曲が長い」という点です。しかし、この理由は、長時間じっと座っていることが辛いからであり、クラシック音楽自体が辛いものではありません。
私たちは子供たちがちょうど良いと感じる長さでクラシックの名曲を演奏しています。
また、小さな子供たちが動いたり踊ったりしながら聴けるゆるやかな雰囲気を作っていることで、お父さんお母さんもリラックスして楽しんでいます。
しかし、その公演内容の中心は「迫力ある本格的なオーケストラ演奏」なのです。

2024年1月の公演の様子

小林さんの30年以上の活動から生まれた素晴らしいコンサートシリーズでした。全ての年齢層が楽しめるコンサートだと感じました。また、若い頃から経験された様々なこと(ありとあらゆる演奏の仕事の現場、世界の様々な音楽家の指導を受けたり共演した経験から得た音・音楽へのこだわりと強い信念を)がこの公演を作っているんだなと今回のインタビューでわかりました。

#5"音楽の世界での成長と洞察:演奏家を育てる道のり"へ続く


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