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給与データベースリリース一週間で見えたもの

こんにちは。田川啓介と申します。

先日、エンジニア向けの給与データベースサービスのβ版をリリースしました。今日はnote第二弾として、リリース後の反響及び今後のサービスの展開について書いていきます。

想定以上の大きな反響

まず、ご登録いただいた方、閲覧いただいた方、誠にありがとうございました。サービスの可能性は信じていましたが、リリース当日に、数百人の方にご登録いただけるとは正直思っていませんでした。また、noteは数万人の方に閲覧いただき、Twitterのフォロワー数も10倍以上になりました(ここは初期値が少なかったということもあります)。Twitter上で拡散やリプいただいた方もありがとうございました。

β版ということもあり、主なページ構成は非常にシンプルで、登録フロー以外では、トップページと詳細ページで構成されています。それにもかかわらず、一部では滞在時間が想定より長く、思った以上に回遊性が高いことも確認できました。Twitter上で拡散していくスピードも想定よりも早く、反応していただける方は想定の数倍はありました。思った以上に給与に対して関心を持っていただける方が多いのだと感じました。

当初あまり考えていなかった使われ方

一時的なサイト訪問者よりも、年収データを登録いただいた方のほうがサイト内の回遊性が高いこともわかりました。現在のサイトでは登録者と登録されていない方の情報差分はほとんどありません。唯一の差分は、登録することで、中央値が公開されている統計情報内で、自身の給与順位が分かることです。「自分と同じ企業の中での順位を見る」という用途以外に、仮に今の給与で他社に入社した場合の、その企業内での仮想的な順位がわかることが面白いというご意見もいただき、実際にそのような使い方をされている方も一定数いることがわかりました。後からツイートでも使い方を紹介させていただきました。

他には、社会人歴ごとの統計情報を使って、経験年数を記載する募集要項での提示金額の妥当性をチェックいただいたり、年収水準が一定以上に行くためには、何年くらいエンジニアとしてこの業界で経験を積まないといけないのか、などの質問へのご回答に参照先として利用いただいたり、と社会人歴の統計情報は初期段階から想定以上に利用してもらえていると感じています。職種の観点でもまだ統計情報としての妥当性を問われる段階だと考えているのですが、マネージャーとスペシャリストという観点で、職種間の給与差異についての議論の参考値として使っていただいた事例もありました。

全体として、ご利用いただくみなさまの方が、現状の特性を考慮して、使える部分を探していただき、使っていただいているのが、一番印象的であり、非常に嬉しく思いました。どういう用途なら今は使えるサービスなのか、今後どういう用途で使えるようになるとより有益なサービスとなるのか、サービスを使っていただくことで多くのヒントをもらえていると感じてます。

また、データが一部の企業の一部の方に偏っている点など、ご指摘や懸念される声は届いております。今後はサービスを改善し、利用価値を上げ、引き続き、コンセプトに共感いただいたみなさまに協力いただきながら、実態に近いデータベースを作っていきたいと思っております。

今後のサービスでできるようになっていくこと

今後、どんな統計情報をサイトで提供していけるのか。基本はプロダクトを通じてお伝えできればと思うのですが、今回さわりの部分だけでもお伝えしたいと思います。一例として、前回のnoteで記載したキャリアライフログについて、下記はあくまで検討段階のイメージですが、例えば半年毎の給与改定ごとの給与推移と昇給率を閲覧することができる機能として実装していこうと考えています。

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上記のグラフに加えて、project COMPは給与データベースであるため、同じ給与帯の人や社会人歴が同じ人の昇給率の中央値との比較することもできます。また、上記のグラフの転職前後のデータを複数人が登録している場合、例えば、「A社からB社への転職した方のデータが5つあり、その5つのデータの中央値が∔50万円である」という統計情報を可視化していくことも検討しています。

このように、一例ですが、project COMPでは時系列の給与情報をご登録いただくことで、昇給率の比較や、転職前後の給与変化が閲覧できるなど、登録することの価値を上げていくことを検討し、実装していきます。そして、給与市場を徐々に透明化していって、誰もが、フェアに評価を受けたり、フェアにキャリアプランを立てることができる状態を目指していきます。

今後の課題

本日はリリース後の反響、それを踏まえて考えたこと、今後やっていこうと思っていることの一部を書きましたが、目の前にはまだまだ課題が山積みです。その中でも、とりわけ大きい課題の一つはデータベース上の企業の偏りがあることです。特にWeb業界に偏っており、多くのエンジニアが働いているSI業界のデータが乏しいことは認識しています。

project COMPは全ての業界のエンジニアに有益な情報を提供することを目指し、そして業界を跨いだエンジニアのキャリアチェンジの実例をよりオープンにしていくことも目指しています。次回のnoteはこちらについて詳細を書かせていただければと思います。前段として、私自身がまだ十分に業界の課題についての肌感を持てていないSI業界のヒアリング調査を実施させていただいております。SI業界のエンジニアのみなさま、またはSI業界のご経験をお持ちのみなさま、一度お話を聞かせていただけないでしょうか

最後まで、読んでくださり、ありがとうございます。今後もみなさまと一緒により良いサービスを目指していきますので、引き続きproject COMPをお願いいたします!


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