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こうしてあなたは見事に呪われていく

腕利きの彫刻家がいました。

その彫刻家は、ある事件から女性という存在を忌み嫌うようになり、生涯結婚しないと決心します。

その代わりに、彫刻家としての腕を振るって女性の像を作りました。

女性像は彫刻とは思えぬほどの出来となり、彫刻家は女性像へ恋をしてしまいます。

女性像に服を着せ、指輪をはめたりイヤリングをつけたり、小鳥や貝殻の贈り物まで与えました。

挙句にはベッドに寝かせて枕まで与え「この像は自分の妻である」とまで言い出します。

そんな最中、愛と美の女神を祀る祭日がやってきました。

彫刻家は女神に「どうか私の妻としてあの彫刻の女性像をください」と願います。

その後、帰宅した彫刻家がベッドに寝かせた女性像にキスをすると、その唇が暖かく、肌が柔らかいことに気がつきます。

彫刻だった筈の女性像は本物の人間の女性となっており、その後二人は結婚し、子宝に恵まれるのでした。

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皆さん、ピグマリオン効果を知っていますか?

教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することである。別名、教師期待効果(きょうしきたいこうか)、ローゼンタール効果(ローゼンタールこうか)などとも呼ばれている。なお批判者は心理学用語でのバイアスである実験者効果(じっけんしゃこうか)の一種とする。ちなみに、教師が期待しないことによって学習者の成績が下がることはゴーレム効果と呼ばれる。

1964年。生徒たちは「学習能力予想テスト」と名付けられた知能テストを受けました。

教師にはこのテストを受けることで「今後数ヶ月のうちに成績が伸びると考えられる生徒」を判別できるテストであることが伝えられます。

しかし、そのテストは「学習能力予測テスト」とは名ばかりで、実際のところテストの成績に特に意味はないものでした。(それが無意味なテストであることを、教師側も知りません)

そして無意味なテスト(学習能力予想テスト)の結果とは全く無関係・無作為に選ばれた生徒の名簿を作り「この子たちは今後数ヶ月で成績が伸びるでしょう」と教師たちに伝えます。

数ヶ月後、教師たちは名簿に載っていた生徒たちに成績向上を期待し、生徒たちも教師たちに期待されていることを意識することで、実際に成績が向上しました。

前置きが長くなりましたが、つまり、『期待が成果をつくる』、と言いたいわけです。

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さて、あなたも誰かに期待されることで実力が発揮できたり、励まされて勇気が出たり。逆に、見下されたり、価値が無いように扱われて、パフォーマンスが発揮できなかった経験はありませんか?

それがたった1回のことでも、物凄い効果を発揮することがあるでしょう。

では、自分に対する期待はどうでしょうか?
あなたは自分にどんな考えを持っていますか?

さて、このnoteはこんな方に読んでもらいたくて書いています。

✔︎ 大人になっても、「やりたいこと」を探していて、好きなことをして生きている人を見ると羨ましくなってしまう方
✔︎ 世の中には社交的な人や意識高い人が多くて、自分はあんな風にはできないな・・・と思っている内向気質な方
✔︎ 人生の転機を迎えていて、大事な決断をする前にコーチングを受けてみたいけど、よく分からないから今のところ距離を置いている方

私自身については、まずは以下の赤裸々な記事をお読みください。

「私が話すと皆が誤解する」
「周りに比べて私は劣っている」
「また同じことを繰り返してしまった」
「どうせうまくいかない」

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自分に対するこのような言葉を、あなたは1日何回投げかけているのでしょう?

なんと、1日約4万回です。
これが意識上ではなく、無意識下で表現されているのが怖い。

皆さん、たった1回の批判でパフォーマンスが落ちたりしませんか?
その4万倍も、自分で自分に呪いをかけているのです。

いやいや私はいつだってめちゃくちゃポジティブよ?という方、大変素晴らしい。

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しかしながら、どうしてもネガティブな言葉を自分自身にかけてしまうのが、我々人間の性です。

なぜなら我々は、危険を回避する必要があるからです。
危険を事前に回避するためには、常に「もしも」の出来事を想定しておかなければなりません

「ここに入ると襲われるかもしれない」
「これを食べたら死ぬかもしれない」
このような想像力があったからこそ、私たちの祖先は過酷な生存競争の中を生き抜いてくることができたのです。

つまり、リスク回避のためにはネガティブ思考は必要不可欠なのです。

では、自分自身への声がけを変化することができたらどうでしょうか?

『自分は愛されていて、価値がある』

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『自分には価値がなく、誰からも見られていない』

孤独な人生-2

これを、1日4万回です。
行動や態度も、相当違いがありそうではありませんか?

この無意識の言葉はどうやって作られていくのでしょうか?

これには、無意識がつくりだす『プログラム』を理解する必要があります。

プログラムは、無意識が自分自身を守るためにつくられます。

無意識の根底には本能があり、我々動物は「1日でも長く生きていたい」「逃げたい」「子孫を残したい」などの生存欲求に基づいて生きています。

動物の中においても、我々人間は生存欲求の満たし方が複雑で、「良い会社に入る」「投資してお金を増やす」「有名なる」「閉じこもって1人になる」など、様々な方法をとります。

主に小さい頃(7歳までというのが一般的な説)に体験したことが抽象化され、生存するための防衛反応としてプログラムが作られた後、年齢を経るごとに強化されていきます。

例えば、小さい頃に犬に噛まれて犬恐怖症になった人は、自分を噛んだ固有の犬だけでなく、大小様々な全ての犬に恐怖を感じるようになります。(犬=危険というプログラム)

つまり、すごくシンプルに言うと、プログラムは「思い込み」なのです。

噛まれたのは大型犬凶暴な固有な1匹だとしても、無意識がつくりだすプログラムでは、鋭い歯を持つドーベルマンも可愛いチワワも全て「危険」なのです。
もちろん、頭ではわかっていますが、無意識は危険とみなすのです。

こうして形成された無数のプログラムが、無意識に発される言葉を生み出しているのです。

では、どうすればいいのでしょうか?

NLPトレーナーの私としては、こうしたプログラムを再構築するメソッドを豊富に持っています。それについては直接お会いした時にお伝えするとして・・・今日は、あなたが自分でできる、簡単な3ステップをお伝えします。

ステップ①は「観察」
ステップ②は「書き換え」
ステップ③は「反復」

順番に見ていきましょう。

【ステップ①観察】

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30日間、自分の頭に浮かんでくる言葉を観察します。話すこと、思うこと、心にかすめること、全ての言葉に注意をはらいます。家族との会話、独り言、浮かんだことを事細かに録音し、頻繁に出てくるワードを文字に起こします。ポイントは、自分で意識しておらず、つい言ってしまっていること、ふと浮かんではすぐ消えて忘れてしまうような言葉を観察することです。

【ステップ②書き換え】

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ステップ①で観察されたネガティブな言葉を、ポジティブな言葉に変換します。ここは単純に反意語で構いません(またできなかった⇄いつもできている)。ここでのポイントは、「現在形・現在進行形で表現する」「5感を動員してイメージをする」です。なぜなら、前回説明したように、無意識には現実と虚構の区別がつかないからです。無意識を騙し、すでにそうであるかのように言葉を書き換えていきます。

【ステップ③反復】

シャドーイング

ステップ②で書き換えた言葉を、毎朝20分間、実際に声に出して繰り返します。出来る限り身体を使って、5感を動員し、全身で言葉を発して無意識に言い聞かせていきます。朝のランニングで走りながらやってもいいでしょう。更にそれを録音して、自分の声を聴きながらシャドーイングすると、よりパワフルな効果があります(語学を学んだことがある人はシャドーイングが最も早い上達方法だと知っているでしょう)。個人差はありますが、3週間続けると、プログラムは再構築されてきます。

さて、これから7週間あなたの言葉は、あなたの未来を呪うでしょうか?それとも、あなたの成功を祈るでしょうか?

それでは、またお会いしましょう。
お読み頂き、感謝申し上げます。

2021年11月7日
森けいすけ


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