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私らしい表現の研究。色価を研究する586

私らしい表現の研究。色価を研究する585

の続きです。

いつもご覧くださりありがとうございます。

この記事は、レオナルドダビンチ、ミケランジェロ、ルーベンス、レンブラント、ルノワール、ドガ、カミーユコローなど、私が気になった画家の絵の模写、研究を通して、気付きや発見をシェアしていくものです。



1/14

前回描き始めた、

レオナルドダビンチのほつれ髪の女
Wikipedia→ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ほつれ髪の女


Leonardo Da Vinci La Scapigliata Head of a Young Woman

の続きです。

右頬の角度と鼻筋の角度をもう少し寝かせる方向へ
それに伴い、顎からエラのラインを左方向へ調整して、
右額からおでこのラインも調整しました。
左目の位置をやや上目に、
右目の位置はほぼ良いようでした。

影の調子もさらに付けて、その後ティッシュで軽く擦り(拭き取り)トーンを馴染ませました。

Dessin 14th February 2022
No.1−2
https://twitter.com/keisukenomu/status/1493858459053608960



#copie Leonardo Da Vinci La Scapigliata Head of a Young Woman 1/3
13th-14th February 2022 No.1^No.1-2




例えば、今描いている
レオナルドダビンチのほつれ髪の女
Wikipedia→ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ほつれ髪の女
でいうと、
この絵の構図は顔が右斜め下を向く構図で描かれており、
そのため右頬のラインは、水平軸と比べてみると結構な傾斜がついています。

その認識に基づいてスケッチを進めていくわけですが、
一度一通り全体の形を取って、
その段階で途中チェックとしてモチーフと見比べてみてみると、

先ほど書いた右頬のラインは、水平軸と比べると結構な傾斜がついているという認識があったのにも関わらず、その傾斜具合はかなり緩く描いていることに気づきました。

それで、その後修正するという形になったのですが、
そのことから思ったことがありました。

それは、
描くときにはもちろん目や鼻や口などの各パーツの位置関係や顔全体の向きや傾き具合というのをみてできるだけその通りに描くということをするわけですが、
例えば今書いたようなラインの傾斜具合では、
それについての認識や認識度合いが大事なのではないかということです。

目や鼻や口などの各パーツの位置関係や顔全体の向きや傾き具合をみるときには、
例えば持っている鉛筆を水平や垂直に当ててみて、その軸に対してその線がどう出ているかとか、どのラインとどのラインが同じ線上にあるな、とかいうのを見るのはよくやると思いますが、

同時に他のパーツとの位置関係などもみていきますので、
そういう状態で
鉛筆で取る水平線/垂直線の基準なしでその周りの鼻筋や目元など他の顔のパーツのラインと一緒に見ていると(そちらに集中すると)、
それらのパーツも顔全体で傾斜が付いているので、
実際には結構な傾斜がついているという認識が、
それほど傾斜があるのを感じない錯覚を受けたような印象になることに気付きました。

このラインはこのくらいの角度かなという感じで形を取っていくときに、
そのときの認識が、今書いたように実際には結構な傾斜がついているという認識が、
その周りのパーツとの関連でそれほど傾斜があるのを感じない認識になっていると、
その認識を反映して描く線も、どこかゆるい傾斜具合で描くことになる傾向があるのかもしれません。要は、そのことによってデッサン線が実際のものとはズレていく原因になる可能性は十分にあるということです。
それが、結果として「見えているものと実際に描くものとのズレ」につながり、
全体のデッサンがズレていく要因でもあるのかもしれないということです。

そういう部分も、慣れてくるとほぼ自然にできるのかもしれませんが、
対策としては、鉛筆を水平や垂直に当てて、その都度しっかり線の角度を認識して
いくと良いと思います。

例えばそのラインが、
水平軸に対して結構傾斜しているのだな
と認識すれば、
模写するその線もそれなりの角度を持って描くことができるかもしれません。

だから、描く際にそのラインが実際にどのくらいの角度がついているのかという自分側の認識というのも、それがあるかないかではデッサンに影響があるのかもしれないと思いました。

その後、No.1−2の絵が、これはまだ途中といえばそうなのですが、
No.1−1の状態からさらに各部を締めていき、目や鼻や口などのパーツもやや具体的になってきたところで、モチーフと比較してみるとどうも根本的な印象が違うようにみえます。

そこで、
picsartというアプリにモチーフ画像を取り込み、
その上に今描いた絵の画像を取り込んで重ねて、透明度を調節するバーを操作して透かしてみました。
そうすることで、モチーフの輪郭線と、私が描いた絵の輪郭線がどのくらい違うのか、またはどのくらい合っているのかをみることができます。

下の動画はその様子を画面録画したものですが、
すると、上で書いた右頬のラインや鼻筋それから顎の位置など、
顔の角度が違うことが分かりました。

ここまでの段階は、みたままの感じでざっと描いていって、どのくらい自分の描写力があるかというのをみてみたかったので、あまり細部を細かく測りながらということはせずに描いてみたのですが、まだまだ精進が必要です。


実際描いたものと、モチーフの画像を見比べている限りでは、これほどまで違いが顕著に見えないのですが、だから具体的にどこがおかしいというのも認識できないということになりますが、
このように重ねて比べてみることで良くわかりました。


それでいくと、要は今の絵はモチーフと骨格の違う人を描いているということにもなり、そうすると影の調子や各パーツの形などをいくら揃えても、それは結局別人を描いているということになるということで、
改めてベースとなる骨格(顔の形状)も、その人らしさを構成する大切な要素だということが分かりました。

picsartの動画1
#copie Leonardo Da Vinci La Scapigliata Head of a Young Woman 2/3




模写を続けます。

モチーフの顎の右端は左目尻の垂直線下にあるので、
絵の方もそれに合わせて顎の右端から右頬のラインを修正しました。
右眉間のラインと左眉間のラインも少し右寄りに修正しました。
ちょうど鼻あたりを中心に、反時計周りに角度を回した感じになります。

写真は、ちょっとみにくいですが修正前のラインと修正後のラインを、変化(差)がわかりやすいようにどちらも残しています。

センチでいうと5~6mmくらいの差ということになります。

修正前のラインを手で隠してみると、これでようやくモチーフの面影に寄ってきたという感じでしょうか。

Dessin 14th February 2022
No.1−3
https://twitter.com/keisukenomu/status/1493858657041534980







つづく

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