教えてもらっては成長しないのでは?
上司やリーダーが仕事をどのように教えるかによって、部下やチームの人達の成長の速度は明らかに変わっていくのが、いろいろな企業のお話を聞いているとはっきりとわかります。
子ども達の学習でも全く同じことが言えます。先生や講師という立場の人がどのように子ども達に教えるかによって、成長のスピードは変わります。
これは私が出会っている企業の方や学習塾の先生方が、偶然そうなのかもしれませんが、すごく伸びている企業だったり、子ども達の成績をあげている塾だったりするのですが、リーダーや先生があまり人間関係で悩んでいないのです。
チームメンバーが成長していたり、子ども達がどんどん成績をあげているところの指導者の方が、人間関係で悩んでいないのです。
見方によれば、不思議でもなんでもないのかもしれません。
このリーダーや先生方の中には、それほどチームメンバーや子ども達から好かれているわけではない方もいらっしゃるのです。
それでも、悩むほどではないのです。
このリーダーや先生方は、教えるのがうまい!と思います。
それが、チームや子ども達が成長している原因なのだと思います。
おわかりのとおり、これは、いろんな分野で言えることです。
私で言えば、私が師匠と思っている方々を考えてみると、例えば、次の3人の方々は全く違う分野の方々です。
この先生は学習塾の個別指導において講師1人について生徒2人という個別指導の形式をつくり出した方ですが、この先生から学ぶ時も、
この時間短縮・生産性向上・業績改善ということを得意とし、Webでの物販の集客やサービスの提供では、本当に素晴らしいお仕事をされている、山本琢磨先生からお話いただく時も、
K先生こと川崎先生は、中小企業の社長が取り組むべき課題とありたい姿をはっきりさせ、それを具現がするための事業計画書の作成などを指導されている方なのですが、この川崎先生から学ばせていただく時も、すべて伝え方が全く同じなのです。
調べればわかることや、何かを見れば書いてあるようなことは、説明をせず、「そこは自分でやってください」、だけです。
そして、実際に一番考えないといけないことについては、必ず私に答えさせる形で「問い」かけてこられます。
「なぜそう考えるのですか?」
「これはどう思いますか?」「それはなぜですか?」
「あなたの方法ではそうかもしれませんが、他のやり方はありませんか?」
「こういう場合はどうされますか?」
「なぜ、そう考えるのですか?」
この繰り返しです。
コーチングなのかもしれませんが、私にはもっと深いもののように思えるのです。どんなことであっても、最後は、人としてどうなのか?というところまでを考えるようなことになっていくのです。
これが私にとっては当たり前のことなので、いちいち1から10まで教えてもらっている光景を見ていると、それでは成長しないのでは?と思ってしまいます。
教えている側も、教えられている側も、成長しないだけでなく、教えられている側を依存させてしまい、結果的には思った結果が得られず、依存状態がひどくなっていくだけに感じられます。
うまくいっている企業や塾の場合は、この依存状態があまり見られないのです。そこには、指導する側の安っぽく聞こえるかもしれませんが、愛情があるように思うのです。
川崎先生がいつもおっしゃるのですが、
「基本的に人と関わって、その人が行きたい方向に行こうとしているのをお手伝いすると決めたら、諦めたくない!」
もちろん、あきらめないと仕方がないこともあると思うのですが、基本的に何とかして応援していきたい、と思う気持ちがあるから、人間関係でひどくもめて悩むことがないのだと思うのです。
なぜなら、そのことが言葉や態度から必ず相手に伝わっていくからなのです。
うまくいっている企業や塾の社長、管理職、塾長の方々を見ていても、同じようなことをおっしゃっているのです。
ですから、そこに深い思いを感じるのです。
もっと言えば、指導する側は、指導される側・教えられる側以上に自らに厳しい姿勢を貫いていらっしゃるからです。
自らに対してが最も厳しい、だからこそ、導いていける、こういう指導者のもとで真剣に学ぶことができれば、その人の能力は花開き、大きく成長していくことと思います。
いつも暖かく接してくださっている先生方から目の当たりに学ばせていただいているのですから、自分も自らに厳しく、そして周りの方の成功を心から信じて、周りの人に接しているか、常に自らを戒めながら進んでいきたいと思います。
よろしければ、ぜひサポートをお願いしたいと思います。