頑張れ新人vol.11「組織構造を知る」
初任の先生方が教員になり、あっという間に1ヶ月が過ぎました。例年であればこのあたりで一度息抜きというイメージなのですが、、、。変な感じ。早く生徒と過ごしたいですよね。
生徒がいない分、教員と過ごすことの多い1ヶ月だったのではないかと思います。気づかれたと思いますが、学校には様々な役割分担があります。学校によっては「数学科の先生」というタグよりも、「教務部の先生」というタグの方がよく顔を出すようなところもあります。
・仕事へのタグ付けは、学校を理解するうえで役に立つ
学校にはいろんな種類の仕事があります。簡単に分類できないものもありますが、多くの仕事が「これは進路部の仕事、これは学年の仕事、これは運営委員会で決めるべきこと、・・・」といったようにタグ付けされます。
そのタグの種類だけ学校には組織があります。基本的に1人がいくつもの組織に入っています。教科、学年、分掌(進路・保健・教務・生指・etc)、教育相談係、慶弔時担当、入試選抜委員、などなど。
それらが頭の中で整理できてくると、おのずと仕事の分類もできるようになっていきます。「それは学年で決めることじゃない?」とか、「まずは教科で原案を出そう」とか、その仕事の責任の所在が分かるようになります。もっと言うと、自分で決めていいことが分かるようになります。
・それができないベテランも
教員という仕事は理論よりも実践が先行する傾向にあります。「とりあえずやってみて、うまくいったからそれでいいやん」となることも多い(それがすべてダメなわけではないです)。タグ付けすべきものが、されないケースがあるのです。
ときどき、ベテランの方に「いやいや先生。それは先生の立ち位置やったら言うたらあきませんやん」と言いたくなるようなシーンに出会ったりもします。こういう方が多いと、組織として非常に脆いと私は思います。
・一度整理してもいいかも
初任の先生方は、この1ヶ月で学校にいろいろな組織があることを知ったと思います。その役割についてはまだ見えていない部分も多いと思いますが、一度頭の中で整理してみてはどうでしょうか。
「そういえば、なんであの人が、あの話題の時に職員会議で話しているんだろう」
そういう疑問を持てるようになったら、学校の組織構造がよく分かるようになっていくと思います(その先に学校の課題があったりするのですが、その話は、、、別マガジンかな)。