文章を書くということはウソをつくことである
こんにちは、けいすけです。
つい最近、田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい。」という本を読みました。読んでみると、僕自身も書きたいことが沸々と沸き上がってきたので、書いてみようと思います。
何について書くのかというと、、
「文章を書くということはどういうことなのか」
ということです。
なぜ、このテーマについて書くのかというと、僕自身がライターとして毎日文章を書いているからです。
本の中にこういうフレーズがあります。
「定義をしっかり持てば、自分がいま、なにを書いているかを忘れることはない。」
それを読んで、文章を書くとはどういうことを指すのか、自分なりに定義する必要があるなと。逆に定義しないと、ライター失格だなと。
・・ということで、定義してみると、
「文章を書くということはウソをつくことである」
という結論に至ったので、深掘りしてみます。
ウソにも2種類がある
どういう意味で、ウソをついているのか?
これについてですが、ウソにも2種類あると思っていて、
一つ目が「編集」です。
SNSの投稿にしろ、ブログの文章にしろ、何にしろ、必ず文章は編集されているから、ありのままではないですよね。
もちろん、例外はあると思います。
例えば、対談本の中には、その時喋ったことをICレコーダーで録音して、それを編集者に渡して、本になる。
こういった本があると思うのですが、それは書き起こしになるので、文章を書くといったことではありません。
いずれにせよ、文章を書くということは編集作業が入るので、ウソをついていると思います。
二つ目が「未来」についてです。
未来について何かモノを書くということは、書いている時点ではウソをついていますよね。
例えば、昨日こんなツイートをしました。
「noteに書いてみようと思います!」と、ツイートした段階ではまだnoteに書いていないので、厳密に言うとウソですよね。
その他にも、歴史について何か書くとします。
歴史は未来のことではなく、過去のことですが、これも書いた時点で必ず編集が入ります。そして、作者がどこを切り取るかで内容は変わってきます。
なので、文章を書くということはウソをつくという領域から抜け出せない。
それを踏まえたうえで、文章を書くことが大事なのかなと思います。
人は自然とウソをつく生き物である
ウソをつくというと、どうしてもネガティブなイメージを想像しますよね。
例えば、人を騙したりだとか、欺いたりだとか。
こういった意識的につくウソをつく一方で、これはあまり話題にならないのですが、無意識につくウソもあると思うんですよね。
無意識につくウソも2種類あって、、
一つが、「話を盛る」ということ。
カフェで友達と喋っている時に、どこか話を盛ったり、誇張したりしたことって誰でもあるのではないでしょうか。
しかも、喋っている本人も無意識で話を盛ったりすることってよくありますよね。
話している本人、聞いている人にも害はないから、スルーされがちなんですが、「ウソをついている」ということに変わりはありません。
二つ目が、「話を切り取る」ということ。
切り取りはYouTubeの切り抜き動画だけでなく、日常的に僕たちは頭の中で行っていると思うんですよ。
例えば、「朝8時に起きて、布団を出て、歯磨きをして、トイレを済ませて、お風呂に入って、、、、」と一日の出来事をそのまんま友達に話さないですよね。
こんなことをずっと話されても聞けたもんじゃありません。
だから、友達と話すときも誰と話すときでも、余計な部分は頭の中で削除して、大事なことだけ話す。
これは誰でもやっていると思うんですよ。
これも僕たちは無意識に行っているし、相手に害を与えるものではないため、スルーされがちなのですが、これもウソです。
ちなみに、僕は別に「嘘をつくこと自体が問題だ!」とか言いたいのではなく、「人は自然とウソをつく」ということが言いたいだけです。
そういった人間の特性を踏まえた上で、文章を書かないと、相手に誤解を与えるわけです。
だからこそ、どのようにウソをつくのか、しっかり意識して書くことが大事ということを最後にお伝えします。
どのようにウソをつくのか?
文章を書くとき、まず意識すべき一番のポイントは自分がその文章を読んで面白いかどうかだと思います。
「読みたいことを、書けばいい。」という本にもある通り、自分が読み手として読んでも面白いと思えないと、相手に伝わりませんよね。
なので、まずは自分が読んでて面白いと思える文章を書く。
もちろん、それでも面白い文章が書けると思うのですが、相手により理解してもらうためにはもうひと工夫が必要だと思っていて、、
それが、「どのようにウソをつくか」ということです。
冒頭でも言っている通り、「文章を書くということはウソをつくこと」です。
読み手にわかりやすく伝えるためには、無意識的にウソを散りばめるのではなく、意識的にウソをついた方が理解しやすいですよね。
つまり、意識して余分な部分を編集したりすることで、相手にも伝わりやすくなるわけです。
なので、どのようにウソをつくのかというのは、文章を書くうえでは大事だということを書いてみました。
最後に
今回は、「文章を書く」とはどういうことなのか、自分なりに定義してみました。
「読みたいことを、書けばいい。」を読んで、言葉を定義する作業は自分の世界観を伝えるうえでも大事だと思いました。
ググったら出てきた言葉ではなく、色んな言葉を自分なりに定義して、自分の腑に落ちた言葉を使うことで、自分が読んでも相手が読んでも面白い文章になる。
そんなことに気付かされた本でした。
何を書いたらいいのかわからない人にとっては、この本にヒントが書かれていると思います。
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