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他人を信じすぎて50万損して信頼を失くしかけた話(後編)

こんにちは!けいしょーです。


今回は人を信じすぎて50万損した話をします。

この話は自己責任であることを大前提にしています。


以下からは前の記事の続きを綴っているので読んでない人はリンクをタップしてください。

他人を信じすぎて50万損して信頼を失くしかけた話(前編)
https://note.com/keishou/n/n65ccddb6baa1



「じゃあ、覚悟を見せろ、50万出してみろ」

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「じゃあ、覚悟を見せろ、50万出してみろ」

”すごそう”な彼は言いました。


その時点で私は硬直しましたが、彼に説得されました。

「人生は一回切りだぞ。ここで行動しなくていつするんだ?」

「何もしなければ、お前は周りの友人には勝てない」

「お前の人生を聞いて、最後までお前を育ててやりたくなった」

「一人じゃ這い上がれないなら引き上げてくれる人と行動を共にするべきだ」


言われて嬉しいこと、少し気に触るけれど自分の中で核になっていた部分を刺激され、私は彼の考えを徐々に受け入れていきました。

何よりもコンプレックスがあったのにも関わらず、何も行動ができていなかった自分に腹が立っていました。

「そんな自分を変えたい」

この気持ちが大きく前進しました。


親がいたら絶対に止められていた選択。

「親がいないからこそその状況だからこそできる選択をしてみよう」

そんなことまで考えていました。


様々なことを考え迷いましたが、最後は彼を信じ込んでしまい、50万を払うことに決めてしまいました。


「よし、じゃあ今日からよろしくな!」

彼はそう言いその日は解散しました。


疑うこと自分で考えることを辞めてしまった

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最初の1ヶ月は「勉強」でした。

ビジネスマンとは何か、営業するために必要な知識をつけろ、と言われとある商材を渡されました。

その商材は「四柱推命認定書」(仮名)でした。

四柱推命というのはご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、いわゆる占いです。統計学を元に生年月日と性別からその人の人生の傾向を割り出してくものです。


なぜ四柱推命を勉強しなければならないのか?

その理由として以下のようなことを言われました。

「決断に迷った時、多くの経営者も統計学を参考にしている。その中でも四柱推命は有名な起業家のSoftBankの社長である孫正義までも信じている学問なんだ。自分がとある決断に迷って、人に相談すらできない場面に直面した場合、自分のことは自分で判断できた方が良くないか?だから必要なんだ。」

「営業をやっていくに当たって話のフックにもなる」


今聞けばめちゃくちゃでしたが、当時の私は彼を信じ込んでしまっていたため、立ち止まらず進んでいきました。


そして1ヶ月間学び続け、四柱推命を一定の基準まで習得しました。


「四柱推命が終わったので何をするんですか?」

私は彼に確認しました。


「今後お前のビジネスパートナーを探してもらう。お前が自分でアポどりして俺たち(その環境の幹部)に繋げろ。そこでこちら側に引き込むことができれば、金額の10%をお前にインセンティブとして入るぞ」

彼はそう答えました。

いわゆる勧誘でしたが、その時点で私は気づけませんでした。

完全にマインドが彼に染まっていたのです。


「なるほど、周りを巻き込めないやつが良い経営者になんてなれるものか!自分の夢を叶えるためには通過点だ!頑張ろう」


そんなことを思ってさえいました。


一人の友人を傷つけ気づいた

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信じ込んだ私は、声かけられそうな友人に当たっていきました。

多くの友人は最初の話で「俺はいいや」のような感じで、”すごそう”な彼に会うに至りませんでした。


続けているうちに一人の友人を”すごそう”な彼に引きあわせることに成功しました。

”すごそう”な彼に引きあわせると徐々に友人も彼のペースに飲み込まれ、こちら側のマインドに引き上げられていきました。


友人が彼を信じ込んだ状態でお決まりの一言が入ります。


「じゃあ、覚悟を見せろ、50万出してみろ」


友人は衝撃を受けてはいたものの、マインドはこちらになっていたので、

「わかりました!下ろしてきます。」

と言ってATMに駆け込みました。


そこからでした。

その友人は大金を使うときは親に報告する習慣がありました。

この日ATMに駆け込んだタイミングで親に連絡を取っていたのです。


当然、親には止められる始末。

冷静な親御さんに状況の整理をしてもらうと友人に迷いが戻ってきました。

親御さんとの電話のあと、友人は泣き崩れました。


「どうすれば良いかわからない」


友人が追い込まれている様子がわかりました。

その日は収集がつかないと判断し、結局お金は下ろさずに解散しました。


後日、友人からは「断らせてもらうね」と連絡をもらいこの件は終わりました。


友人を傷つけてまでやりたいか?

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私は友人を傷つけてしまいました。

そしてこれが今後繰り返されると思うとやりきれない気持ちになりました。


「友人を傷つけてまで自分がやりたかったことは本当にこれなのか?」


浮かんできた感情です。

当然こんなことがしたかった訳ではありません。

何かしらの成功を手にした先に友人がいなく、その環境独自のよくわからない人だけが周囲にいる、なんて自分には到底幸せには思えませんでした。


友人を傷つけるまでそれに気づけなかった自分を攻めました。

自分がありえなかったです。


今思えば、この時点で気づけて良かったと思います。

続けていたらもっと多くの友人に声をかけて、傷つけて、気づいた頃にはきっと私の周囲には誰も残っていないことでしょう。


不幸中の幸いですね。


自分の判断が甘すぎた

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他にも振り返ると以下の点が自分は甘かったと思います。

・”すごそう”なだけで相手を判断してしまった。

 →その人が具体的に何をしている人なのかを言及しなかった。

  これは結構ネットワークビジネスに陥る人に多い傾向だと思います。


・どういった内容にお金を払うのか把握しなかった

 →お金を払うということは対価がある訳で、その対価に見合う金額か冷静に判断できませんでした。

  今思うと1ヶ月間四柱推命を学び続けることはクーリングオフ期間を突破するためのまやかしだったと思っています。現に当時、毎日のようにフォローLINEが飛んで来ていました。


いくらコンプレックスがあり悩んでいたとはいえ手段を選ばなすぎたと思います。


こういったことは最近の大学生にありがちなことなので気をつけてもらいたいものです。


今回は2記事に跨って綴らせていただきました。

こういった内容も他に綴っていこうと思っているのでぜひお読みいただけますとと幸いです。


けいしょー

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