選べる五色の名刺
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は名刺のデザインをさせていただいたお話。
以前、こんな記事を書きました
名刺を渡す時に、いろんな色から選んでもらえたら印象に残るし、楽しいよなーという話を以前noteに残しました。
これにビジネスカラー戦略アドバイザーの青柳彩子さんが共感くださり、春先にお会いした際、名刺デザインを発注してくださいました。
完成系はこんな感じ。
印刷も完了して、今は青柳さんの手元から、色んな方へ渡っていることと思います。
記事も書いていただいたので、あわせて読んでいただけると嬉しいです。
制作の裏側
さて、自分の方は、このデザインが生まれるまでの裏側的なお話を少しできればと思います。
1. 何色にするか
まず何色にするかは、最初にざっくり伺いました。
あまりに多いと選択肢は増えますが、印刷代がかさみますし、持ち運びの邪魔になります。
でも、少ないと「この色は~」のきっかけになりにくい。
そこで、5~6色くらいが良いかなとなり、基本の3色(赤、黄、青)と中間色の緑、紫の5色におさめました。
2. デザインの方向性
自分の名刺の場合は、役職が「デザイナー」なので、
自分の世界観を色ごとにまとめて、ポートフォリオ的なデザインを作ればOKです。
でも、今回はご依頼いただいた名刺。
青柳さんの「人に伝える、教える」「話のきっかけになる」点を考えて、
色とモチーフが「色彩に詳しくない方でもイメージしやすい」ものにしたいと思いました。
また、選ぶのが楽しくなるように、トランプやタロットカードのようなデザインにしています。
実は最初、青と紫のデザインは逆でした。
鉱石デザインはライトブルーにして氷のイメージ、
星空デザインは紫を中心とした配色の神秘的なイメージで考えていたんですね。
初稿をお見せした際に、青柳さんから「青い星空が良い!」と意見をいただき、入れ替えました。
3. 屋号をワンポイントに
色とモチーフだけだと、少し寂しい感じがしたので、
屋号である『coloRing office』を少しロゴっぽく組んで、ワンポイントにしました。
特にオーダーになかったのですが、同じワンポイントがあると、統一感が生まれるので!
手書き調のフォントを中心に、唯一大文字の「R」だけ少し意匠化。
多色の裏面では単色ですが、名刺面はRに少し色のあしらいを入れました。
こちらも別案を作っていて、Rの作りはこちらの方がピンときやすいかも?
これが入ることで、グッと「カードらしさ」が強まったと思います。
4. 名刺面はシンプルだけどカラフルに
最後は名刺面。
最後と言いつつ、作ったのは一番最初ですが…。笑
裏面が単色でインパクトのある分、名刺面はシンプルに仕上げています。
周囲はパステルカラーでカラフルに、役割の英語表記もグラデーションのでほんのりと。
その分、お名前はゴシックの強い書体にして、誘目性を上げています。
連絡先は流石にこちらでお見せできませんが、
アイコンなどを使って分かりやすくしました。
実は使っているフォントの種類も多いのですが、
あまり気にならないように仕上げてるのポイント。
名刺面は、自分の名刺でも使いたいデザインになりましたね。
(もちろん、青柳さんの名刺のために作ったデザインなので、自分用には使いません)
というようなイメージを得て、生まれた5色の名刺。
青柳さんと出会う方が楽しく選べて、かつコミュニケーションのきっかけにもなるツールとなりました。(なってくれていることを願います!)
ふわふわと考えていたことを実践してみて、
作って楽しい、渡して楽しいに繋がることが実感できたので、
自分の名刺も少しずつ作っていこうと思います。
たくさん渡すの大変だから、自分はかざしたらデータとして読み取れるやつにしてみようかなー。
楽しいお仕事をいただきありがとうございました!
▼青柳さんのnoteはこちらから!
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