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最近の対談収録の様子:ナッジ&論文の書き方

『経済セミナー』2020年6・7月号 も無事に作業を終えて、5月27日(水)の発売を待つばかりとなっています。以前のnote【リンク】でもご紹介したように、「ナッジ」がテーマです。

今回の投稿では、最近の対談、鼎談、インタビューの収録の様子なども交えて、少しだけ、竹内幹先生星野崇宏先生山根承子先生による鼎談「社会で活きるナッジの手法」の中身をご紹介します。

あと、ちょうど本日収録を行ったので、2020年8・9月号の対談の様子も少しだけご紹介します!

■鼎談「社会で活きるナッジの手法

鼎談は、以下のような節立てで構成されています。「ナッジとは何か?」「ナッジと経済学の関係は?」といったとても基本的なお話から始まり、先生方が参加される行政の「ナッジユニット(経産省環境省」で投げかけられる疑問や、議論のご様子なども可能な範囲で紹介いただきました。

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1.ナッジとは何か
2.社会で活用されるナッジ
3.ナッジ vs. インセンティブ
4.ナッジの可能性
5.ナッジは社会をどう変えるか

面白いのは、「これはナッジなんですか?」「これはナッジとは呼べない?」といったことが疑問に挙がることが多いという点です。この点にも、特に経済学の理論的な背景を交えて答えてくださっています。

また、マーケティング分野の専門家でもある星野崇宏先生からは、社会心理学やマーケティング、公衆衛生・医学分野でのナッジ、行動変容についての研究なども多数ご紹介いただきました。星野先生のマーケティングに関する本は以下:

最近は、新型コロナウィルス感染拡大防止のためにも、さまざまなナッジが活用されているということで、話題になることが多いです。この点は、ぜひ大竹文雄先生のインタビューやnoteもご参照ください。

また、「ナッジ vs. インセンティブ」ということで、ナッジの有効性・限界にも話が及び、「インセンティブ設計」の重要性についても議論を深めていきます。

さらには、企業でのナッジの活用(ソーシャルゲームからマネーフォワードまで、さまざまな事例が登場します!)や、今後の可能性として、個人の異質性を捉えてパーソナライズしたナッジの可能性など、展望についても議論が展開されますので、ぜひご期待ください!

その他、号の特集では、以下のような記事が掲載されています! 鼎談の話題を各記事でさらに深堀していく構成となっていますので、本誌をお手に取ってご覧頂けたら嬉しいです。

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■収録の様子

ところで、ナッジ特集号の鼎談は、初めてオンラインで収録を行いました。収録日は2020年3月30日。もうずいぶん前のような気もします。収録ははじめての経験でしたが、録画・録音昨日や画面共有、ファイル共有のおかげでかなり円滑に行うことができました(左から、竹内先生、山根先生、星野先生)。

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■特集「経済論文の書き方」

そして本日(2020年5月18日)も、『経済セミナー』2020年8・9月号の対談収録を行いました!

ツイッターでも少し紹介しましたが、次号(2020年8・9月)の特集は、「経済論文の書き方 実証編(仮)」です。

次回は、大阪大学の赤井伸郎先生と、明治大学の千田亮吉先生に「経済論文を書くコツ(仮)」と題して行っていただいた対談を収録します。

特集では、赤井先生・千田先生をはじめ「ISFJ 日本政策学生会議」という、東西の国公立・私立大学が合同で行う大規模な論文コンペにゼミ生と参加されている先生方を中心に、ご登場頂いています。チームで論文のテーマ探しからや仮説の設計から、データ集め、分析や結論、さらには政策提言まで、かなり時間を掛けて議論を重ね、論文を練り上げていくお話を伺いました。

また、最終的な発表会もかなり大規模に行われます。大変そうでしたが、経済学の論文を書く、経済学に基づく実証分析を行うことのおもしろさや達成感はかなり感じられるのではないかと思いました。ここでの経験は、ご自身の卒業論文執筆、就職後にも大いに役立つだろうなと感じたのと、これをきっかけにさらに勉強・研究するモチベーションにもつながるのではないかと思います。実際、ISFJを経験して大学院に進学される方もいらっしゃるようです(実は、経セミの中の人の知人にもお一人いらっしゃいます!)

ところで今回の収録も、こんな感じでオンラインで行いました。今日は画面2つで(笑)

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画面キャプチャでの撮影にもだいぶ慣れました。というか、かなりの頻度でオンラインでミーティングをさせていただいているので(この日は午後もオンラインで打合せ)、そもそものオンライン会議ツールの操作にかなり慣れてきました。まあ、慣れれば何でもいけちゃうもんですね! ツールが便利で使いやすいだけな気もしますが…。

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■おわりに

ということで、まずは6・7月号のナッジ特集号を、ぜひよろしくお願いします!

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そして、8・9月号も面白くて役に立つ内容満載でお届けできると思いますので、引き続き、どうぞよろしくお願いします!

サポートに限らず、どんなリアクションでも大変ありがたく思います。リクエスト等々もぜひお送りいただけたら幸いです。本誌とあわあせて、今後もコンテンツ充実に努めて参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。