「君に任せた!」は権限委譲?責任放棄? 無能な上司との付き合い方
無能な上司のもとで働くのは、部下にとって大きなストレスで、職場全体の生産性への悪影響が懸念されます。
仕事の丸投げや手柄の横取りなど、無能な上司が示す問題行動は多岐にわたります。
この記事では、そんな無能な上司と付き合いながら自身のキャリアを築くにはどうすればよいかを考えてみます。
無能な上司とは
無能な上司とは、具体的にどのような行動を示すのでしょうか。
一般的に、彼らは決断力に欠け、部下の成長を助ける意欲が見られません。
これは、仕事の丸投げや手柄の横取りという形で現れます。
このような上司のもとで働くのは、部下にとって多大なストレスとなり、職場への生産性に悪影響を及ぼす可能性があります。
権限委譲は仕事の丸投げ
効果的な権限委譲は、部下の自立を促し、チームの能力を向上させる可能性があります。
一方で、無能な上司は権限委譲を「仕事の丸投げ」と混同します。
適切なサポートやガイダンスを提供せず、責任のみを部下に押し付けるのは、部下の能力向上には寄与せず、不信感を増大させるだけです。
ダメな上司の「お前に任せる」は、基本的に権限委譲ではありません。
ほとんどの場合「責任の放棄・押し付け」です。
上司が責任を放棄しているサインとして多いのは、指示が不明瞭です。
簡潔に言えば、自分では仕事の内容を理解していない、または自分にとって得にならない仕事のため、深く理解しないまま部下に押し付けるのです。
それでも、最終的な責任を取るならば、まだ部下は救われます。
しかし、無能な上司は失敗した際に他人のせいにする行動を取ります。
こうした行動は部下に混乱を招き、職場のモラルを低下させます。
皆さんの周りにも、一人くらいはいるのではないでしょうか。
日常茶飯事の手柄の横取り
部下の成功を上司が自分のものとして横取りすれば、チーム内の信頼関係を損ない、個々のモチベーションを著しく下げる原因となります。
このような状況では、公正な評価が行われません。
そのため才能ある人材が他の機会を求めて去っていくことも少なくありません。
もし、上司が今後も変わることがないのであれば、転職なども視野に入れるべきでしょう。
もし優秀な部下が相次いで退職を選択するような状況になれば、結果的には、その上司の管理能力や育成能力に、組織から疑問符がつくはずです。
結果的に、無能な上司に対して大きなダメージを与えるかもしれません。
ただ、しばらく我慢すれば、無能な上司と別れられるのが予め分かっているのであれば、仕事を続けるべきでしょう。
そんな上司のために、職場を離れなければならないほど馬鹿らしいことはありません。
無能な上司との付き合い方
無能な上司と付き合うためには、自己主導での問題解決能力を高めることが求められるでしょう。
まずは信頼できる同僚や、他の上司とのコミュニケーションを図りながら、適切なフィードバックループを作るのをおすすめします。
無能な上司は、周囲からも能力が低いと思われているため、彼らからのサポートと理解を得られるはずです。
また、能力が低いにも関わらず、偉そうな態度を取る上司と付き合う際には、感情的にならずに対応すべきです。
偉そうな態度を取る人は、基本的には出世を焦る傾向にあります。
そのような出世欲の高い人物と関わる場合は、部下もまた政治的な思考を持つことが求められます。
出世したい人は、自分の上位職に対しては横柄な態度は取れないので、上司よりも上位職の人物を味方につけておくのが正解でしょう。
まとめ
無能な上司のもとで働く場合、最終的には自身が主体的に行動を起こすのが適切な解決策と考えます。
状況を客観的に分析し、必要であれば人事部や、さらに上位の管理職に相談を行うのも一つの手段です。
また、自身のスキルを磨き続ければ、無能な上司の影響を最小限に抑え、相手にする必要もなくなるかもしれません。
ただ、無能な上司と付き合いながら、自身のキャリアを築いていくためには、強い精神力が不可欠です。
自発的にスキルアップを図り、他のリーダーシップのある人を見つけるのも一つの解決策となり得ます。
無能な上司がいる環境であっても、自身の成長と成功を追求することは可能だと思います。
しかし、なぜ無能なのに上位職に選ばれるのかが私には分かりません。
もしかしたら、私たちが気づいていないスキルや能力があるのかもしれません。
ただ、おそらくそれはゴマスリやお世辞といった、本来のビジネススキルではないような気がします。
正直、そんなスキルを身につけるよりも、もっと世の中の役に立つスキルを得ることに注力するほうが幸せな人生を過ごせると私は思っています。
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