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アンブシュアを直せって言わないで。

こんにちは♬
昨日ついに食べました、ギロチン焼きそば(笑)

なかなかの満足の行く辛さです。
「かやく」って書いてあるのを開けると真っ赤な粉末と唐辛子が出てくるっていうね(笑)
キャベツとか緑のものは皆無です(笑)
辛い物好きの皆さん、是非。


ま〜たね、またですよ。
娘が先輩に「アンブシュア、ちょいちょい直していこうね♬」と言われまして。
中学のときにも講師の先生やら色んな方にアンブシュア直したほうがいいかもって言われたんですけどね・・・。
わかりますよ、ちょっと気になる感じでは吹いてるんですよ。
直したい気持ちはわかりますよ。
でもね、ちょっと待って欲しいんです。


その一言がその子のトランペット人生を大きく揺るがす一言だということを忘れないでもらいたいんです。


赤字で書きたいぐらいですよほんとに。。。

私のところに来た生徒さんたち、過去にこれで全く音が出なくなったりして悩んで悩んで楽器をやめようかと思ったという子が何人もいます。
毎日毎日同級生や先輩後輩にアンブシュアのことを言われ、口のことばかり気になってしまって音のことだけしか考えられず楽譜を吹くなんてもってのほか、みたいな状態になってしまったり、本当に楽器を吹くのが嫌になってしまったり。

それで中学の時に散々悩みすぎて、吹奏楽は好きだけどもう楽器吹きたくなくてやめてしまった子とか。。。たくさんいます。

アンブシュアは習慣化によって身についたものなので、それを正しいものがどんな状態か本人がわからずに変えるのはものすごいリスクがあります。
本人が正しいアンブシュアがどんな状態で、どういう仕組みで音が効率よく出るのかというのがわかっていれば問題ないですが、多くはそうでない場合ばかりです。

なので、アンブシュアをどうしても変えたほうがいい、変えてほしいと思うのであれば、毎日とにかくずっとつきっきりで指導してくれる人が必要です。絶対にその人の歯並びに合っていて、絶対に良くなる確信がある、という指導者です。
本人が納得してわかるまで付き添ってくれる人がいれば問題ありません。

・・・でもそんなの無理でしょ?

習慣化したものをリセットするというのはものすごいハイリスクです。
それを普段の練習や曲を吹きながら変えていくというのはもっとハイリスクですし、非効率的です。
「アンブシュア矯正合宿」(あるかどうか知らんけど)にでも参加して2〜3週間山ごもりする覚悟でもないとできません。これだけは断言します。


そもそも、そんなことしなくても解決する方法はいくらでもあります。


私の生徒さんはアンブシュアとしてはどうかな?って思う見た目のアンブシュアの方もたくさんいらっしゃいます。
でも、それを無理に矯正したりしません。
今の状況でベストな音を出せる方法を少しずつ身に付けていって、そうするうちにアンブシュアは自然に良い状態になったり、見た目は無理めなアンブシュアでも美しい音が出たり楽に吹いたりすることはできます。
万が一アンブシュアをご本人が直したいというのであれば、写真などや動画などを定期的に送ってもらい、レッスンも2週間に一度など定期的に行いチェックをします。

ちなみに、うまく吹けない、力んでしまう、高い音が出ない、などの原因は70%ぐらいはアンブシュアのせいではありません。

もちろん、その人の状態を見てみないとわからない部分はありますが、一番シンプルな考えとして「息が流れていない」のが原因です。

正しいアンブシュアっていうのは存在します。
一番効率的に息が流れて、一番効率的に振動するアンブシュアというのはあります。
でも、それをきちんと指導できないのであれば絶対に無責任に「アンブシュアを直しなさい」と言わないでいただきたいのです。

子どもたちは、子どもたちなりの考えがあって楽器を吹きます。
指導する側はその子どもたちの心の動きをしっかり読み取って、きちんと自分の意図を汲み取れるように伝えなくてはなりません。
子どもたちは、ちょっとした一言で悩みます。
その悩みをいち早く気づいて対処していかないといけない、かなりデリケートな問題なんです。

もう一度いいます、何度でも言います。

アンブシュアを直しなさいと安易に言わないで下さい。


ちょっと感情的になりましたが。。。
楽しく楽器を吹く方法はいっぱいありますから。
またnoteに書いていきますね。

ではまた。ばいば〜い!

トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬