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KEIPEでの1年を振り返って、「働く」ことへの愛が爆増した


こんにちは!KEIPE卒業生の荒木芽衣です!
新卒1期生として1年間働き、つい先日 卒業生となりました。
そんな私の、KEIPEでの1年間の学びを共有させてください。


自己紹介

荒木 芽衣
1997年生まれ・愛知県出身。2016年に山梨大学へ入学。
在学中はNPO法人にて支え手支援プログラムの開発運営、医療系学生団体にてスタディツアーの企画運営、高校生/大学生向け起業家教育・キャリア教育プログラムの立ち上げなどを行う。
2022年に大学卒業・医師免許取得後、KEIPE株式会社に新卒入社。



なぜKEIPEで働きたいと思ったのか


大学入学前から「精神疾患の予防」に興味がありました。

初めてKEIPEに出会ったとき、KEIPEは継続支援A型という職場そのものであるだけでなく、新規事業・研修などを通じてメンタルダウン予防の取り組みをしていることを教えていただいたとき、直感的に「今、ここだ!」と思ったことを覚えています。

また、「働く」ということがどのように人生を豊かにするのか、「働く」に挑戦する仲間から刺激をもらいながら 自分自身で体験したいと思っていました。

"「やりたい」と思ったことを楽しく続けるために心身を整えられて、満ちた土壌から さらにやりたいことが湧いてくる" ような環境をつくる
というライフテーマを個人として掲げていることが大きく関連しています。


どんな仕事をしていたのか


4月〜6月はメンバーさんと一緒にオフィスで業務をしていました。PC業務が主でしたが、事業所外にも行かせていただきました。そのかたわら、社内研修の運営補助に関連して、自分や仲間のケアをするきっかけにできるワーク冊子を作成する「セルフケアプロジェクト」をはじめました。

7月頃より経営管理・バックオフィスへ移りました。
オフィス間・部門間・地域とのコミュニケーション促進のための会社説明資料「KEIPEing」の企画運営
サポーター共有マニュアル・データベース「KEIPEdia」の企画構築などを行っていました。

そのかたわら、秋頃から組織デザインチームの発足と組織ビジョンの言語化お手伝いをし、
年明けから経営サポートチームの一員として社内のバックオフィス機能・組織体制の構築、安全衛生管理体制の構築を行いました。


1年間で学ばせていただいたこと・気づいたこと


ー 「やりたい」と言い続けたから機会をいただけた


入社前よりやりたいことや興味のあることはありましたが、どんな言葉で表現したらよいのか、どんな知識や経験があったらそれが実現できるのか、わかりかねていました。

そこで「まず組織に馴染んでから考えてみよう」と思うのではなく、
疑問に思うたびに「どうしたらOOな状況を実現できると思いますか?」「XXな感じのことに興味があって、勉強してみたいんですけど…」
など、先輩に質問していました。

そこでKEIPEの先輩たちは「まず▲▲の業務を覚えようね」など頭ごなしにするのではなく、
「以前に社内でOOOという取り組みをやっていて…」「それなら今度XXXという研修をやってくれるから、終わった後に相談してみたら」などとアドバイスをくれました。

これはKEIPE社内の風通しのよさと、「やってみ!」精神があるからこそだと思います。
加えて、「やりたい!」と言い続けつつ、自分が発案者ではないプロジェクトにも積極的にお手伝いに入らせてもらっていたからこそ、質問や相談にこころよく背中を押していただけました。



ー 仕事とフィードバックのコミュニケーションが強みを見つけてくれた


「自分のやりたいこと」と「お客さんや仲間が求めていること・喜んでくれること」とを重ねることは、ときに難しいことかもしれません。
バックオフィスに異動後、解決したい課題は多くありました。
アイデアもたくさん出しましたが、当然すべてが採用されるわけではありませんでした。

そして、仕事をしていくなかで「それは求めていないことかも…」「それは今じゃないかも…」と率直にフィードバックを頂けることのありがたさに気づきました。
「頑張ったこと」は私にとっては価値ですが、お客さんや仲間にとっての価値ではありません。早めにフィードバックを頂き、方向修正をすることで、より良い仕事・助かる仕事・喜んでもらえる仕事になることを教えてもらいました。

理想的にいかないフェイズこそ、積極的に自分のゴキゲンを取り、前を向いて明るくいることが大切だと痛感しました。

眉間にシワを寄せて机で考え込んでいるときよりも、ニコニコとオフィスを歩いているときのほうが話しかけてもらえることが多く、
他チームの先輩やメンバーさんとの何気ない雑談の機会から道が拓けることは多かったです。

課題が多く見えることにつらくなった時期もありましたが、
「解決したい課題(=現状と理想の間のギャップ)が多いこと」と、「現状がけっこう楽しいこと」とは両立するのかもしれない!と気づいてから、自然に前向きでいることができるようになりました。



ー いつもchaoticだった1on1、だからこそ…


6期目、絶賛拡大中の地方ベンチャーであるKEIPE社内には課題が多くあります。そのなかには興味のあること・ないこと、経験や知識のあること・ないこと、リソースを振れそうなこと・難しそうなこと、いろいろなものがあります。
「やりたい!」と発信することは大切にしてきましたが、同じくらい「なんでもやってみる」姿勢も大切に働いてきました。
「自分の仕事」「チームメイトの仕事」などと切り分けずに、「私たちの仕事を、得意分野に応じて流動的に分担してやっていく」と考えているときが一番うまくいっているように感じていました。


社長やメンターとの定例 1on1 は自由な時間であることが多かったです。

事前にトピックをお送りして、業務のことやスケジュールのことを相談したり業務評価を聞くこともありましたが、
最近気にかかっていることや学んだこと、今後やってみたいことについてふんわり話し、そこからトピックが広がっていくことも多かったです。

だからこそ、普段から話すことができている
・解決策はまだわからないけれど、課題だと思っていること
・自分が今アンテナを立てていること、疑問に思っていること
などを参考に「これをやってみたらどう?」と貰う仕事は、取り組んでみるとどれも楽しいものでした。

そして、自然体でいて頂ける仕事がとてもエキサイティングなので、自分を実態以上に大きく見せる必要がないことを教えてもらいました。
その一方で、ビジョンをほんとうの意味で叶える良い仕事をするためには、実力も知識も経験も必要だと感じる機会が多く、さらに学ぶモチベーションになりました。



ー 自身の弱みとも向き合って


大学時代から非常に朝が弱くて生活リズムが崩れやすく、勤怠が安定しないことが多くありました。強みがある一方で、「社会人として当たり前」のレベルに到達しない部分もあるのは明確でした。
生活習慣を整えたり、先輩や同僚にアドバイスを貰ったり、専門家に頼ったり必要な薬を使ったり…あらゆる手を使って整えていくこともまた挑戦でした。

「今後一切、遅刻をしません」という約束をすることはできませんでしたが、「仕事の期限」という約束は最大限の努力で守ってきました。

期限内に終わらせることが難しそうな場合は、事前にメッセージを送り、サイレントで約束を反故にすることがないようにしていました。
明確に期限のない仕事も同様に、手元のタスクリストでは期限をつけ、X月X日までには一度仮案を出す、など決めて動きました。

この経験から、「曖昧にせず約束をする」という行動もまた誠実であるためのひとつの方法で、信頼を失いやすい特性を持っていても別の要素で努力することは可能であることを知りました。

また、タスクリストを作り、slackチャンネルに報告して仕事をしていく習慣ができてきて、「遅刻すると仕事が終わらず困る」ということが直感的にわかりやすくなりました。このことで 朝起きてから頭を仕事モードにするハードルが下がり、結果的に勤怠が安定してきたように思います。



ー やっぱり働くのって楽しい


総じて、「定性的な目標に向かって、チームで手を尽くす」ということがとても楽しく、これが好きなんだなあと思っています。

プレゼンテーションの型だと思い込んでいた「ゴールデンサークル理論」ですが、アイデア出しや企画をする際にも重要だと思いました。

WHY? から考え始める、ということです。
その状況はなぜ課題なのか、どうなったら最高だといえるのか、それはどんなモノサシで考えるからそういえるのか。
このWHYに杭を打った状態で、制限を取り払ってHOWを考えはじめることで、良い仕事ができるのかもしれません。
HOWから始めると「こうあるべきなのに、なぜかこうなっていない、どうして(怒)」という思考になってしまい、なんだか苦しかったのです。

ただ、思考の素材となる経験がないとWHYは浮かばないので、
手前で手を動かしながらWHATを増やし、定期的にWHYを振り返るとよいのかもしれません。
これから、環境が変わってもWHYの原点を大切に働いていきたいと思います。



今後について


なぜ1年で卒業するのか、今後どうしていきたいのか


大学卒業前後から「職場環境を通じて心身の健康の向上に寄与する」ことに強い興味があります。
医師国家試験の勉強の過程と、KEIPEでの仕事の過程で、
「診断と治療の専門家として、経験と知識をもとに話せるようになりたい」
という思いが強くなり、2023年4月から初期研修医として病院で働くことに決めました。

企業活動には様々なリソースのパラメーターがあって、いつでも働く人の健康ばかりを考えていることは難しそうです。苦しい選択をしなければならないフェイズもきっと多いのでしょう。
しかし、「今は会社が潰れてしまいそうだから、人は潰れても仕方がない」といった二者択一に陥らない考え方をして、経営と健康のどちらの課題に対しても 経験と知識に基づいて「健康も経営も両方取る!」を叶える支援ができるような専門家になりたいと思っています。


変わった入社お願いの仕方をした私を温かく仲間に迎えてくださって、
また温かく送り出してくださるKEIPEの皆さんに感謝しかないです。
会社員として初めて所属する企業がKEIPEで、本当に私は幸せ者だと思います!心から感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

もっと「障がいを特別なものにしない」もっと「誰もがそこにいていい」社会をつくっていくことができるよう、私の道で精進していきます。
今後とも、よろしくお願いいたします!!



Appendix.


Q. 働くとは何をすることなのか。「働く」という言葉を使わず自分の言葉で表現すると、どうなりますか?
また、それは自分のどのような価値観や人生経験と関連していますか?


働くとは…新しく価値をつくりだす活動。楽しみのためだけではなく、誰か・環境に良い効果をもたらそうとして時間と労力をつかうこと。
高く買われる "活動" もあれば、残念ながらあまり人の目をひかない "活動" もある。

上記のように考えるのは、より良い環境・より良い社会をつくり、住みたいと思うことが多いから。仕事をしなくても、お金がなくても、衣食住があれば生きてはいけるから。

2022年 4月1日、入社オリエンテーションにて


働くとは…誰かに何らかの価値を感じてもらいたくて、自ら行う活動のこと。

趣味と対比して考えることが多い。
「他者に行動を強制することはできない」という仮定のもとで考える場合、趣味と仕事には「趣味:自己満足で完結してよい」「仕事:他者が要・不要を評価しうる」という違いがありそう。
要・不要、価値の評価は、金銭によって行われることもあれば、他の方法(共感、言葉、時間、協力・援助)によって為されることもある。

頑張った仕事を「不要」だと言われることは稀ではなく、そのたびに悲しい気持ちになることはあるが、それ以上に創意工夫を喜んでもらえる嬉しさはなにごとにも代えがたい。

「価値を感じてもらいたい」と他者にまなざしを向け、「よりよい仕事をしよう!」と連帯し試行錯誤する過程には、チームワークの楽しさや仲間といられる嬉しさがある。

KEIPEでは「仕事は評価するけれど、人間性はそれに関連しない」という考え方にすごく救われた。「仕事の方法や質、アイデアに否定的な評価をされても、私が人間として存在否定されているわけではない」というやりかたで考えるのには心の余裕とトレーニングが必要だが、そう考えられるときほどコトに向かって良い仕事をできている感覚があった。

2023年3月31日、最終出社日



最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
あなたの「働く」が、幸せにあふれるものでありますように。



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