【書評に出た本】2024年1月
1月に書評掲載されたをご紹介します。
■田中秀明【著】 『「新しい国民皆保険」構想 制度改革・人的投資による経済再生戦略』
制度疲労を起こしている古い「昭和モデル」をリセットする!
本書の特長は、この大きく4つに分類できる。年金・医療・家族・雇用など、社会保障の主要分野に加え、人的投資としての教育(社会的投資)、そして負担面の保険料・税制をも視野に入れて問題を分析。より具体的な改革案を随所に提示し、時代の実情に即した制度の再構築に向けて、今後の保険制度・税制改革・人的投資戦略を展望する。
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■樋口美雄/田中慶子/中山真緒【編】 『日本女性のライフコース平成・令和期の「変化」と「不変」』
女性の働き方や生き方は、平成・令和期において、昭和の慣習からどれだけ変貌を遂げたのか? また、いまだに変わっていないのは、どんな事柄なのか? 長期追跡調査から、女性のライフコースの多様性を分析・解説する。
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■ベンジャミン・ホー【著】/庭田よう子【訳】 『信頼の経済学 人類の繁栄を支えるメカニズム』
人類はいかにして互いを信頼するようになったか
人間が少人数の集まりから巨大な社会を築く根底には「信頼」のメカニズムが働いている。市場、法、貨幣から医学、科学技術、気候問題まで「信頼」なくしては存立しない。「謝罪の経済学」というユニークな分野を開拓した気鋭の経済学者による骨太な一冊。
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■河野龍太郎【著】 『グローバルインフレーションの深層』
「大いなる過熱」の後に何が起きるか
コロナ禍を機に急激なインフレが世界を襲った。第一の原因は、先進各国の大規模な財政政策だ。第二の原因は、インフレを一時的と誤認し、サプライチェーンの寸断など供給ショックに怯えた中央銀行が利上げに出遅れたことだ。今や米国の高金利が誘発する超円安は、供給能力の低くなった日本のインフレを助長し、同時に財政インフレリスクも忍び寄る。局面打開に何が必要か。著名エコノミストが理論・歴史・政治・国際的視点から金融経済の行方を読み解く得心の一書!
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■リア・グリーンフェルド【著】/小坂恵理【訳】 『ナショナリズム入門』
「ネーション」とは何か、ナショナリズムの誕生からグローバル化まで、その本質に迫る。
既存の「ナショナリズム」研究に、決定的に欠けていた「ネーション」概念の詳細な起源とその政治、経済、文化、精神への影響を論じる。ナショナリズム研究の泰斗が長年にわたる研究をコンパクトに解説した入門書。
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■中村優介【著】 『イギリスの戦後ヨーロッパ構想とフランスの再興 大陸と大西洋のはざまで』
なぜイギリスは自由フランスを支持したのか?
1940年6月、フランスはドイツとイタリアとの間に休戦協定を結び大国としての地位を失ったが、イギリスは巧みな外交手腕を使い米ソにフランスの再興を認めさせてゆく。ド・ゴール率いる自由フランス支持へと舵を切るまでのイギリス外務省内の合意形成、またアメリカを説得するまでの外交交渉の過程を分析し、戦後ヨーロッパの力の真空を埋めるという構想のもとに発揮した外交力を検証する。
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■門田岳久【著】 『宮本常一 〈抵抗〉の民俗学
地方からの叛逆』
たんなる民俗学者ではなく、地方の代弁者として活動した宮本常一の思想の核心に迫る
柳田国男、南方熊楠、折口信夫と並ぶ民俗学界のビッグネーム―― 宮本常一。本書では、斯界の巨人としてではなく、当時広がっていた地域文化運動を構成する一個人としての宮本に着目し、行政と地域住民とのあいだを取り持ち、運動を自律的なものへと導こうとした、メディエーターとしての宮本常一に焦点をあて、地方の代弁者として活動した宮本常一の思想の核心に迫る。
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↓著者・門田岳久先生より本書への導入となる書き下ろしの文章をお寄せいただきました
■佐藤清隆【著】 『円の実力 為替変動と日本企業の通貨戦略』
果たして円はどれほどパワーを失っているのか。
かつて最強の貿易立国と謳われた栄光は取り戻せるか。
「為替」の壁を乗り越えられるか。
2022年の急速な円安進行によって「円の実力が低下した」とたびたび指摘される。円の実質実効為替レートが50年前(1970年代前半)とほぼ同水準にまで減価したことが理由だが、果たして円の実力は本当に低下したのか? そもそも円の実力はどのようにして測るべきなのか?
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1月の書評は以上です!
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