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【書評に出た本】2024年2月

2月に書評掲載されたをご紹介します。

■田中秀明【著】 『「新しい国民皆保険」構想 制度改革・人的投資による経済再生戦略』

制度疲労を起こしている古い「昭和モデル」をリセットする!

本書の特長は、この大きく4つに分類できる。年金・医療・家族・雇用など、社会保障の主要分野に加え、人的投資としての教育(社会的投資)、そして負担面の保険料・税制をも視野に入れて問題を分析。より具体的な改革案を随所に提示し、時代の実情に即した制度の再構築に向けて、今後の保険制度・税制改革・人的投資戦略を展望する。

『週刊エコノミスト』 2024年2月13日号「Book Review 話題の本」(p.54)に書評が掲載されました。

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■小野純一【著】 『井筒俊彦 世界と対話する哲学』

言語の不可能性を乗り越え、自由の思想を追究した井筒俊彦。
自己と他者、自文化と異文化の「世界観」を架橋するために、「対話の哲学」を築いた軌跡を辿る。

『読書アンケート 2023――識者が選んだ、この一年の本』(みずず書房、2024)p.84に掲載されました。選者は、西平直氏(教育人間学・死生学)です。

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■安藤礼二【著】 『井筒俊彦 起源の哲学』

哲学の最高峰、井筒俊彦のベールを剥ぐ――

没後三十年を迎える今、著者は二十年に及ぶ研究と独自のインタビュー調査にもとづき、その謎に満ちた生涯と思想の全貌を描き切る、待望の井筒論。

『読書アンケート 2023――識者が選んだ、この一年の本』(みずず書房、2024)p.79に掲載されました。選者は、澤田直氏(精神分析)です。

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■阿部卓也【著】 『杉浦康平と写植の時代
光学技術と日本語のデザイン』

第45回 サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞

宇宙としてのブックデザイン

戦後日本のグラフィックデザインを牽引したデザイナー、杉浦康平。
彼は写植という新たな技術といかに向きあい、日本語のデザインといかに格闘したのか。杉浦康平が日本語のレイアウトやブックデザインに与えた決定的な影響を明らかにする。

『読書アンケート 2023――識者が選んだ、この一年の本』(みずず書房、2024)p.81に掲載されました。選者は、阿部公彦氏(英文学)です。

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■リア・グリーンフェルド【著】/小坂 恵理【訳】
張イクマン【解説】 『ナショナリズム入門』

「ネーション」とは何か――
ナショナリズムの誕生からグローバル化まで、その本質に迫る。

既存の「ナショナリズム」研究に、決定的に欠けていた「ネーション」概念の詳細な起源とその政治、経済、文化、精神への影響を論じる。ナショナリズム研究の泰斗が長年にわたる研究をコンパクトに解説した入門書。

『読書アンケート 2023――識者が選んだ、この一年の本』(みずず書房、2024)p.74に掲載されました。選者は、妙木浩之氏(精神分析)です。

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■渡辺保【著】『吉右衛門 「現代」を生きた歌舞伎役者』

舞台の景色を描いてその意味を検証する

歌舞伎の世界に現代にも通じる「人間」を発見し、先人からの型を身体化すると同時に、現代的な意味を付与した吉右衛門。近代から現代へと歌舞伎の歴史的な転換を体現したその芸を後世に伝える。

『読書アンケート 2023――識者が選んだ、この一年の本』(みずず書房、2024)p.60に掲載されました。選者は、草光俊雄氏(イギリス史)です。

■佐谷眞木人【著】 『江戸の花道 西鶴・芭蕉・近松と読む軍記物語』

江戸文芸の「花道」にあらわれた近世の世界認識

『平家物語』『太平記』『曾我物語』『義経記』といった軍記物語類は、浄瑠璃や歌舞伎といった演劇のみならず、浮世草子から読本に至る小説などにも多大な影響を与えている。本書では、西鶴・芭蕉・近松の諸作品から幕末の河竹黙阿弥の歌舞伎に至るまで、その特徴的な作品を幅広く取り上げてその影響を詳細に検討し、江戸文芸の「花道」にあらわれた近世の世界認識を提示する。

『読書アンケート 2023――識者が選んだ、この一年の本』(みずず書房、2024)p.60に掲載されました。選者は、草光俊雄氏(イギリス史)です。

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2月の書評は以上です!

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