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一人酒にプレモルで乾杯

おはようございます。

今日も食日記ご覧いただきありがとうございます。

最近朝ごはんを食べる時間がないという安易な理由をつけて食べないことを止めたい日々が続いております。

朝、大事ですからね。
朝ごはんは食べましょう。


今日の食日記は疲れた時の、一杯!
自分の中のオヤジのお話。


今日の食日記

題名がオヤジすぎるのは一旦おいておいてほしい。

食体験を書いていると、正直だな、と思う。
オヤジ体験、みんな好きだろう?そう問いかけたくなる。

僕は一人が好きだ。
一人で食べる食事、一人で豪快に飲む酒を愛している。
人ととの食事シーンは、誰とであっても気を遣わずにはいられない。

誰もがそうだと思うが、僕は特に敏感で、どんなに美味しいご飯でも、なんだか美味しさが半減してしまった気にさえなってしまう(そんな悲しいことがあって良いだろうか、いやおかしい。そこは自分に正直にあり続けたいのだ)。

身体中どこもかしこも心ゆくまで食べたい、飲みたい、ぐったりしたい。

そう聞こえた時、心からのSOSに気付かされる。

「ごめんよ、、」と正直に返答すると、オヤジのようにビールをぐいっと飲むこと以外、対処法がわからなくなる。
オヤジが過ぎるが、みんな結局そこに行き着くのではないか、と勝手にオヤジ思考をオヤジ的思考に変換させる。

気を遣わない、自分だけの世界で、ジョッキを持って乾杯したい。
自分に乾杯しないと、世の中やっていけないぞ。

そう自分に宿るオヤジが問いかけてくるのだ。

宇都宮という街、近くも遠くもない街だが、東京に行くよりは身近に都会を感じることができる。

大衆酒場に溢れる街をそんなに好ましく思わないのだが、本能に宿るオヤジ心は、絶対的に”ジョッキビールで乾杯”を欲していることが分かる。

そこで供されるご飯に慄くような自分もいるが、あくまでも疲れにビールの点滴を打ちたい(この思考がオヤジだが、、)。

宇都宮は餃子だけじゃない、そう言わしめる”みよしや”でカブト揚げをいただきたかった。


今日のお店

常連客でカウンターは埋まっている。

一番隅っこのカウンターに一人で腰掛け、「とりあえずジョッキで!」と最近よく見るテレビCMの「とりあえず」を何気なく使った自分にクスッと笑った(生田斗真と岡田准一のやつ)。

キンキンに冷えたジョッキには、プレモルが注がれる。
黄金に輝くジョッキは飲む前から美味い。

きめ細かい泡を上唇に満遍なくつけて、乾杯の一口。

「くぅー!!」

これだこれこれ。
オヤジが唸る、この喉越しを追いかけてきたのだ。
しかもプレモルなんて、そのくらい贅沢してやらなきゃ今後のオヤジは満たされてくれないぜ。

強い喉越しとまろやかな味わい。
黄金のプレモルジョッキは全てを吹き飛ばした。デトックスされたこの感覚が気持ち良い。

あては板わさ。
これまたオヤジなこと。

一人酒、何も考えていないことに気が付く。

なぜかこのとき、いつもデジタルデトックスしたくなるのは、僕だけだろうか?
携帯をポケットにしまい、思考を停止させ、ひたすらビールと板わさを交互に繰り返す時間。

何も生まれない時間が、ただ愛おしい。

ビールと板わさ交互合戦を30分ほど続けると、少し奇妙な古代の発掘物のような塊が湯気を伴い鎮座した。


これぞ名物かぶと揚げ(正真正銘鶏肉)

もはやなんの塊かは気にしないように。

どでかい鶏の唐揚げは、ガリっと香ばしい。

丁寧に骨から解き解すように食べる様は、ターキーレッグを食す時のそれ。

味付けされた衣のガリガリが楽しく、脂身の少ない胸肉のタンパクな味わいが嬉しい。
ホクホクを逃さないように、小走りで食べると豪快に骨からしゃぶりつく気持ちよさがさらに美味しくさせてくれる。

ビールをジョッキで飲み干し、両手でしゃぶりつくこの様は、明らかに下品だ。

美食体験とは無縁にさえ思うし、どう見てもそうだ。

でも、これが僕の中にいるオヤジであり、それは、どうしてもプレモルを一人で乾杯することに楽しみを置いているのだ。

これが正直な自分で、どこまでも美味い。

辞める理由がないのだから、時々オヤジと向き合おうじゃないか。
美味いプレモルをジョッキでぐいっとさ。


美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:みよしや赤門通り店(〒320-0027 栃木県宇都宮市塙田3丁目5−24)



*Instagramでは暮らしにある食をすきなだけ発信しています*

暮らしのヒントになれば、と。

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