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感謝の一人前和定食

おはようございます。
今日もエッセイご覧いただきありがとうございます。

納豆を食べながら失礼いたします。

納豆って意外と繊細なんです(急に!?)。
最初30回かき混ぜてからタレとカラシを入れた方が良いとか。
200回かき混ぜると良いとか。
熱々ご飯の上に乗せると菌が死んでしまうとか。

一応上記3つは守って納豆を楽しんでおります。

ってことで、今日は和食のお話。



今日の食日記

一人暮らしを始めると、和食という概念を忘れてしまったような和食に心を預けていることに気付かされた。

毎日仕事があって、お腹を満たすことが最優先。
もちろん、味には気をつけて、食べる素材にはもっと気をつけて。

でも、根本的に自分のためだけにご飯を作り続けるほど日々にゆとりはないし、時々無性に虚しくなったりもする。

別にお皿に盛らなくたっていいわけだし、美味しいは変わらないわけだし。

外食や中食に頼らず、基本的に内食によって自分自身の食欲を満たしているだけで自分自身に100点満点を出している僕にとって、一晩の献立に和食と中華と洋食が混在していたって何も問題がないのだ(そういえば、昨晩の献立は筍の煮物とキムチとレタスサラダが同じテーブルに並んでいたな、、、)。


ただ、僕のアイデンティティは和食なので、基本的に和食を好み、作っていると思っているから、和食の定義はあってないようなものなのかもしれない(それじゃだめだ!)。

それだからなのか、母が作ってくれたような、滋味深い和食をいつまでも求めている。なんだか落ち着かない。ほっとしない。
きっと自分ではない誰かの味がそのぽっかりと心に空いた空白を埋めるのだと思う。自分の和食ではだめだ。

久しぶりの一人暮らしが始まって2ヶ月。
ほっとする和食に出会いたかった。
僕のためにある和定食でがっしりと心を体を包みたかったのだ。

思い出した。
東京にはLittle Chefがあると。
母がいない関東(東京)にはLittle Chefの和定食がいつだって待ってくれているのだから。



今日のお店

約1年ぶりか、昨年Little Chefの和風ハンバーグ定食に助けられたあの日から。
美味しかったなぁ。
幸せにもいちごのグラタンほ一人で欲張ったなぁ。

そんな心を満たしすぎた記憶は脳裏から離れるわけはなく、一年経っても自然とぽっと出てきたのだ。

都立大学駅からすぐの場所。
隠れ家のような、僕しか知らないんだよなと我が物顔で訪問できるのもLittle Chefに訪れたくなる理由なのかもしれない。

扉を全開に風のように入店する清々しさに、昨年初々しい新社会人の自分を思い出し、やっぱりLittle Chefの和食が力になっていたんだと確信した。

心機一転した今年、自分のための和食に会いにきた。

今日の和定食は、海老と豚肉のシウマイだ。


黒板に発表さ発表されるのも好き

これが和食だった。そう思い出し、ただただ自分のためにある目の前の和定食に感謝した。
自分が作るそれにはない真心と愛情と、程よい量に丁寧な盛り付け。
当たり前じゃないそのお盆に乗った和定食にただただ感謝したのだ。


4つも良いんですか!?

麦味噌の優しいお味噌汁。
出汁の柔らかい甘みに香り。あくまでも出汁を感じられるように味噌は引き立て役だ。
久しぶりのきちんと揃った和定食を見て、目を瞑ってお味噌汁が喉から腸までゆっくりと流れる熱い残像を感じ取り切った。

小鉢に3口分ほどのひじきの煮物。
甘酢仕立てのトマトの和物。
シャキッと時々りんごの甘みを感じるさつまいものポテトサラダ。

どれもちょうど良い量でバランスがメインを引き立たせる。
少しずつよく噛んで食べたくなるそれは、力強かった。

メインのシウマイにいく前に白米の甘みを感じるひと口を。

もっちりごろっとお肉を感じるシウマイ。
海老の粒と粗挽きのひき肉がたまらない旨味で悶絶級。

そしてなんともこの4粒というところに、食べる側の満たされたい欲をよくわかっているなと感心してしまった(3粒だと中華のいくつかあるうちの一皿なのだ)。

さっぱりだれに潜らせてみたり、からしをつけて一口で食べてみたり。

白米がまた美味しい瞬間なのだ。

とにかく満たされたい何かのために、目の前の和定食のごちそうさままでのカウントダウンをひとときも逃さず噛み締めて食べ切った。

本当に美味しかった。
今の自分を認め、足元を確認できた気持ちになった。

東京の真心はここにある。

その滋味深さと自分のためにあるこのお盆の上の和食に身を預けた記憶に刻むお昼ご飯。

一人前の和定食はやっぱり僕の原点だ。


美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。




今日のお店:Little Chef(東京都目黒区平町1丁目23ー18マヌワール都立大)



*Instagramでは暮らしにある食をすきなだけ発信しています*
暮らしのヒントになれば、と。
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