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「ライフワーク」は他人に任せず、自分で決めたい

会社員を続ける限り、希望通りのキャリアを歩むのは難しいことです。会社に所属しているとつくづく思います。

小規模な会社なら、ある程度希望が通るかもしれませんが、多くの会社では、異動の希望は出せてもめったに通らなかったり、突然の移動、突然の転勤もよく聞きます。

私は、それぞれの個人にはあらかじめ定められた天職があるとは思いません。

さまざまな経験を経て、「これだ」と思う職業を天職やライフワークと呼ぶのだと考えています。

経験が少ないと「天職だ」という確信も持てません。やってみたかったことをいろいろと試し、時には偶然に任せて関心外のものにも挑戦して、そのうち「これを一生の仕事にしたい」という気持ちが芽生えるのだと思います。

会社では、そもそも「天職かもしれない仕事を試す」という経験をさせてもらえない可能性があります。

希望ではない部署に配属され、違うと思って異動の希望を出しても、通らないことも多くあります。

「やりたい」ということを次々に試しても、一生ものの仕事なんて見つかるかわからないのに、試す機会すら少ない人だっているのです。

そして、本人が天職だと感じる仕事をしていても、突然異動になるリスクがあります。

「ライフワーク」と「会社員人生」というのは、相性が悪いのです。

とは言え、今会社で働いているのは、何かしらメリットがあるからだと思います。やりがいや仕事内容だけなら、個人で仕事をしても実現できるかもしれませんが、安定や仕事の規模は会社員を続けた方が担保できるかもしれません。

まだまだ、フリーランスより会社員の方が生きやすい社会の日本では、稼ぐための「ライスワーク」として会社員を選ぶメリットは大きいのだと思います。

「会社で天職は見つかりそうにないけれど、いきなり辞められないよ」という人の気持ちもわかります。

会社内での「ライフワーク」を諦めながら勤め続けるなら、社外でライフワークを構築してはいかがでしょうか。

会社の外でも、仕事はできます。

「天職」「ライフワーク」と思えそうなことをやってみて、生きがいややりがいを感じられるか、まずは試してみてください。

いいなと思ったら、より自分がワクワクする方向にそのビジネスを伸ばし、お金を稼げるように工夫してみます。

副業が禁止なら、プロボノだって構いません。

プロボノでも、社会の役に立ち周囲に感謝されることを続けていれば、「副業禁止」の制限が外れたときに、マネタイズできる可能性が高まります。

パラレルキャリアで、複業として社外でキャリアを構築すると、会社の判断に振り回されず自力で「天職」「ライフワーク」を見つけることが可能になります。

一度の人生、「会社に言われたとおりに働いたけれど、満足できない仕事人生だった」と思って終わるなんてもったいない。

会社では無理でも、自力で「ライフワーク」を社外で続けていけば、自分の人生を自分で決めることができるのではないでしょうか。

パラレルキャリア研究所代表 慶野英里名

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