見出し画像

フリーランスは、協調性より「人を選ぶ能力」が必要になる

「みんなと仲良くしましょう」と、学校では教えられてきた。

「顧客第一」「部下が上司に合わせろ」と、会社では命じられてきた。

日本人は、協調性を重んじる。相手に合わせ、輪から外れないように振る舞う。

そして、それを相手にも求めがちだ。

協調性がない、という評価は、ほとんどの場合ネガティブな意味合いを持つ。

私は自分のことを主張や意見を貫ける方だと思っていたけれど、兼業でフリーランスをはじめてから「なんだかんだ“協調性を発揮すべき”という文化に縛られていたなぁ」と気づいた。

会社員として過ごす時間では、「自我」は邪魔になることが多い。

社風によっては個人が尊重されることもあるものの、それでも経営計画や企業理念が先に立ち、個人の意思はその枠組みの中でのみ許される。企業によっては、個人の志向なんて全く考慮しないことだってあるだろう。

特に、会社員は自分で付き合う人を選べないことが多い。

割り当てられた場で、全方位的にうまく振る舞うことを求められる。

でも、自分の名前で働くとなったら、協調性はさほど重要ではなかった。

もちろん、円滑にコミュニケートする必要はあるけれど、「違うな」「苦しい」と思った時には、積極的に交渉や折衝した方がいい。

不必要な協調性を発揮して、黙って相手に合わせてしまうと損することが多い。

苦しい状況が発生してしまう相手とは、一歩前に出て交渉することが必要だし、改善できなければ関係を終わらせることもある。

そして、いいなと思った人と声をかける能力や、思わず声をかけたくなる魅力があった方が、個人でビジネスをするときにかなり有利だ。

会社の看板を外したとき、経営者同士・フリーランス同士で意気投合してはじまる仕事の多さに驚き、合理性だけでなく相性やタイミングなども重要であることに驚く。

ニコニコしている人の中には騙そうとして近づいてくる人もいるので、見極める力も試される。

フリーランスや経営者は、顧客・外注先・協業先・従業員を自ら選ぶので、「誰とでもうまくやる協調性」より「付き合う人を選ぶ能力」が大切になると思う。

人間関係の眼識に加え、「相手の意向に沿わなくても必要があれば主張する」「うまく付き合えない相手の元から去る」ことも必要。

自分がご機嫌でいること、仲間といい時間を過ごすことを私は大切にしたいけれど、無理をしてまで相手に合わせないスタンスも養っている。

会社員と並行してフリーランスをはじめた方や、脱サラしたばかりの方は、人間関係にまつまるマインドセットを、会社員時代とはガラリと変えなければいけない。

せっかく個人でビジネスをはじめたのに、なんだか息苦しいなと感じてしまう方は、不必要な協調性に縛られていないか振り返ってみるといいかもしれない。

「みんな仲良く」という同調圧力にあまりにも慣れていると、ついつい波風を立てないことを優先して行動をしてしまうものだから。

パラレルキャリア研究所代表 慶野英里名

お読みいただきありがとうございます!
スキ・フォロー・サポートが励みになります✨
シェアボタンからTweetしてくださったら、RTしにいきます♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?