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人が夜ふかしをするのは、今日という日に満足していないから

人がいない街を深夜徘徊するのが好き。
もう見飽きたはずなのに、初対面に戻れたような感覚になれるから。

「夜は昼とは別の場所にある。本当は夜というのは時間ではなく場所だ。私たちは毎日、地球という星に乗って昼という場所からぐるりと移動して、夜という場所へ行く」 by どっかの誰か

あー、あー、と無線で呼びかけながら、NYの五番街を肩を切って歩く。
アイ・アム・レジェンドごっこ。
一人ランウェイで、月明かりがスポットライト、とか言っちゃえるほどもう自分に酔っぱらうことはできないけど。
世界が自分を中心に回っているとナチュラルに思い込めていた頃の、酔いの残り香に浸れる気がする。

冬になりかけ、吹く風の攻撃力にバフがかかってくる時期。
公園、人体に有害な量の砂糖の入ったUCCのホットコーヒー。
音と時間が止まっているような錯覚。

あと10分。
暦の上での今日という日が終わる。

私の今日は終わらない。
満足するまで、夜更かしの唄を歌い続ける。


おわりー、どうぞよろしく、よろしくどうぞ。

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