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妹ちゃんへ [3歳/2019年12月]

ぼくはいつ死ぬかわからないので君についていま思っていることを書くことにした。君が何歳になっても続けて書いていくことにした。

[この記事は素敵な女性に成長された妹さん達、同じような女の子を持つ方々に向けて書いています]

妹ちゃんへ

君は今年の四月から幼稚園にいくようになった。とても不安だったのはむしろぼくの方で、笑うと目がなくなるような君のいつもの笑顔で登園してくれて頼もしかったことを今でも忘れない。

お姉ちゃんが年長で通っていたことは君にとってとても心強いことだったかもしれないけど、ぼくの記憶の限りでは初めて親がいないところに一人でいくという経験だったはずだ。

—— 〻 ——

お姉ちゃんは幼稚園の前に保育園にいっていたこともあったので君よりは慣れていたと思うけど、君ははじめて一人で他の人に混ざっていくことは緊張したと思う。

入園式で早生まれで誰よりも体が小さかった君は頑張ってみんなについていってた。遠くからみていると馴染みたいけど馴染めなくてもじもじしていたり、ちょっと男の子に押されてこわばった顔をしたり、満面の笑顔で歌っていたり、たくさんいろんな感情を感じながら過ごしていたね。

あの初めて登園した日から9ヶ月が経った今は幼稚園に普通に通えている。時々週末が近くなってくると行きたくないという日はあるけれどきっと疲れているんだなあと思うけど、ちょっと話してぎゅっと抱きしめてぼくは仕事に、君は幼稚園にいく日もあったね。

—— 〻 ——

家で集中しておままごとと塗り絵をしている君を見るのがぼくはとって好きだ。普通のことなのに泣けてくるくらい幸せな気持ちになるし、君には本当に幸せになってほしいといつも思っている。

お姉ちゃんは自分の好きなの本を読むことやドリルやパソコン、ピアノに最近は夢中だけど、君が「あーそーぼ」って誘うと合わせて遊んでくれるとってもいいお姉ちゃんなんだよ。

喧嘩することもあるけど、お互い眠かったり、余裕がない時が多い。本当はお姉ちゃんは君のことがとっても大切に思ってるんだ。

お姉ちゃんは君が何かできたときに「すごいね、パパ、みて!妹ちゃんすごいことできてる!」ってほめてくれる。ぼくが君をほめたりするのをみているからかもしれないけど、5歳で妹のいいところを見てほめるなんてなかなかできないことなんだ。君のお姉ちゃんもすごい子なんだ。

—— 〻 ——

休みの日の朝、誰よりも早起きの君は朝から一人で秘密基地を作ってぬいぐるみとリカちゃん相手に学校を開いたらレストランを開いてる。どうしても動画や写真を撮りたくてこっそり近づくと君はすぐに気付いて「とらないでー」と笑顔でいってくれる反応がとても好きだ。

ぼくは君を抱き上げ、抱っこしておんぶして一緒にワチャワチャすると心が癒されていくのがわかる。君のモチモチのほっぺたはこの世で一番気持ちいいものと思う。ワチャワチャしすぎると「やーめーて」と得意のニコニコ顔でいわれるのであまりしつこくしないようにしているけど、君と触れているとパパの心はダメージが消えていっているのがわかるんだ。

お姉ちゃんが風邪で弱っている時、君はお姉ちゃんに変身する。一人で幼稚園にいって、一人遊びもしてわがままをあまり言わなくなる。我慢しているのもわかるから楽だとは思えないけど、君の心の中の感情の動きを考えると、この小さな体にたくさんの気持ちがつまっていることを感じる。

—— 〻 ——

君はお姉ちゃんと違って字に興味を持ったりドリル をしたりすることがとても嫌でストレスを感じている。ぼくも無理にやらせてきらいになられたら良くないから強制はしないことを決めている。

パパは君が興味をもつ日までじっくり忍耐しようと思っている。色々な仕掛けを家につくって少しずついろんなことに興味がもてるようにしていこうと思ってるよ。何に興味をもつか楽しみだ。好きなことをどんどんやれるようにすることがパパの仕事だと思ってる。

君はこちらの気持ちにも敏感だね。パパがピリピリしていると近寄ってこないしママが疲れていてイライラしている時は近寄らない。パパとたくさん遊んで楽しそうで完全にパパ派だと思ったら疲れて余裕がなくなると完全にママにいってしまうときの寂しいけど当然そうだろうなと思ったりする。

ぼくは君の助演男優賞を目指しているる。

—— 〻 ——

今年は君とどこにあそびにいったかな。雪遊び、遊園地、動物園、水族館、プラネタリウム、映画館、公園など毎週なるべくいろんなところに連れて行った。

それはそれで楽しいけど、ぼくは時々君と二人で出かけて近所の公園に行ったり、隣駅のちょっとした遊び場に二人でいったり、二人で永遠とおままごとをしている時の方が楽しいかもしれない。

君とお風呂に入って君を洗っている時、君が眠くなって機嫌が悪いのに寝ない時、君がぐちゃぐちゃに割った卵を使って一緒に土曜日の朝にフレンチトーストを作った時。ドライヤーで君の髪を乾かす時に熱くならないように自分の手に当てて我慢しながら乾かしている時、クシで髪をといていて痛くしちゃって君に怒られるとき、君がパパの足につかまって引きずって遊ぶ時、うんちのときぼくにつかまって踏ん張る時、一生懸命なにかを説明しようとしてくれている時。

そんな普段の君との日常がパパの心の支えになっている。たまに遅くなって君を抱きしめられないときは朝の調子がイマイチでない。君との触れ合いが少ないと心がざわざわ荒れてくる。

—— 〻 ——

だからとにかく君がうちに来てくれてよかったと思ってる。本当にありがとう。君はパパの人生をとっても豊かなものにしてくれている。

お姉ちゃんと二人でどんな大人になるか今は想像したいようなしたくないような気持ちだけど、笑顔で溢れる幸せな人生になってほしいと本当に思う。パパの命を差し出してもいいし、仕事や家だって変わったっていい。裕福さには限界があるけど、どんな犠牲をはらっても君たち二人が幸せな人生を歩いていけるようにしたいと心ではいつも思っている。

生まれてくれてありがとう。

ぼくのところに来てくれてありがとう。

keiky.

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