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Gメンの余韻

遅ればせながら、やっと9/2に観に行ってきたよー。私は普段ヤンキー映画は観ないけど、なぜそんな私が観たか。
それは推しの圭くんが出ていたから。
最初はそれだけだったんだけど……

あらすじはこう。

4つの女子高に囲まれた私立武華男子高校に“彼女を作る”という理由で1年生の勝太は転校する。しかし彼は、校舎から隔離された問題児の巣窟、1年G組に入れられてしまう。ヤンキーとオタクばかりのクラスメイトを、勝田は彼女を作りたい一心でまとめ上げる。

映画ナタリーより引用

これだけ読むと軽いヤンキー映画だな、と思うかもしれないね。
実際メガホンをとっているのは『おっさんずラブ』の瑠東東一郎監督。おバカな流れを作るのが上手い監督。でもそれだけで終わらせない監督。
それが今回の『Gメン』にもあらわれていたな。

まず岸くん。
めっちゃ合ってる!!
岸くんの話はパンフによると瑠東監督は圭くんから聞いてたという。圭くんは岸くんとの関係性の詰め方を「かんちょー」とういういたずらから築いていったように思うし、本当に関係性を築くのが上手いなと思うよ。
この相手ならこのくらいしても大丈夫っていうのを瞬時に、それも自然に判断しているのが、圭くんの愛され力が強い所以のひとつに思えちゃう。

そんな瑠東監督が信頼する圭くんからの話。
これでもう岸くん主演に何ら不安は無くなったんじゃないかな、とは容易に想像がつく。
圭くんも岸くんを可愛がっているからこそ、いろんな話が出たんだろうし。

そう考えると、『ナイトドクター』での2人の出会いはこれからを左右する貴重なものだったんだね。
『Gメン』に一役かってるもの。
出会いを一期一会にするかどうかは気持ち次第だよな、って圭くんを見ていると思う。

そんな岸くんは、圭くんのかんちょーをネタにしながらも慕うだけあって、圭くんとのシーンは凄くよかった!
リアルでも先輩後輩として慕ってる背景が、尊敬している圭くんとの関係性が出ていた。

そしてなにより、これは岸くんの映画だな、と。
ごめんなさい。
岸くんのことはあまり知らないんだけど『ナイトドクター』での番宣を観てもその素直なところ、天然なところはすごくわかる。
それが活きているのがこの映画。
何しろ素直!
だからこそ勝太は仲間思いだし熱い!
転校してきたはずなのに、なにあの溶け込みよう!
しかも仲間を牽引していくじゃないか!
リーダーシップとはこのこと。
決して暑苦しくならない熱さをもった勝太。

喧嘩に強いという設定で受けた指導はダンスをこなすように覚えたのではないかと勝手に思っている。
ダンスのセンスが喧嘩シーンのセンスに繋がっているのではないんじゃないかな?と。
とにかく喧嘩のシーンも、真っ直ぐな性格もカッコよかった!

そして、吉岡里帆ちゃん。
可愛い役のイメージだったがどうよ、あれ。
「ああ?」
と豹変したり、美人と言わせたり、酔えば酒乱のような暴れっぷり。
いや、お見事なのよ。
自身のイメージ崩壊どころか、やりきる姿に清々しさまで感じるし、とにかく面白い。
あそこまで変貌する役をやりきるの、やっぱり一流の女優さんだわ。
これは役者冥利につきるくらいの役で?180度演じたことのないであろう役で里帆ちゃんも楽しんで役を生きたんじゃないかな?
躊躇があったら、観客である私たちにすぐ見破られちゃうもの。
あっぱれだったよ。

最後の「拓美くん」がこれまでの描写があってこその活きる可愛さだったな。

竜星涼くん。
竜星くんと言えば朝ドラのにぃにぃ。
実は私、このにぃにぃが苦手だったのよね。
ビジュも含め。
なのになのに、『Gメン』の「先生」はすごくいい!
天然なところ、頭が良いだけあって、直情型の仲間を冷静にさせるところ。
なんなら、最後に恋愛を覚える。
それら全部に無理がない。
自然。

役者だからと言われればそれまでだけど、役者でも上手い下手は当然ある。
自然、というのは役を生きている証拠。
だからこそ、面白かった。彼のキャラが。
それに、にぃにぃを嫌いにさせるのも上手いからなんだよね。にぃにぃが本物だったからなんだと「先生」が好きな私は思ったよ。
ごめーん、竜星くん。
ポケットに手を入れてアクションする姿カッコよかったから許してー。

そしてトメは圭くん。
実は出番が少ないと思っていた。
が、どうよ。
爪痕残しまくりの出番があったじゃーーん!!

まず、登場シーンの夕日に向かって高良健吾くんと立っているその後ろ姿からしていい!!
圭くんだ!!
と、すぐにわかるそのシルエット。
最高なのよ。

そして予告でも流れていたシーン。その前に自転車ヨロヨロがあった!なんなんあの可愛さ!
止めるのに失敗して自転車に怒るとか、めちゃくちゃなのに、そのめちゃくちゃさが、ちょうどいい塩梅のコメディになっているのよ。そのさじ加減ができるのも圭くんだからこそ!!

そこからの真面目トーン。
いや、さっきチャリに怒ってた人?
というくらいカッコいい。もう身体全身から頼れる先輩が出てきているのよ。
既出だけど、この先輩後輩の話は、ふだんの2人の関係性を彷彿とさせてまたいいのよ。
そして私が好きな目や雰囲気で先輩としての温かみをあらわす。
これは圭くんならでは。

からの、圭くんのオチの掛け声。
これには岸くん耐えられず素笑い。

この素笑いを使うのが瑠東監督だよね。
かの『おっさんずラブ』でも、何度も圭くんのそれを見たし、私はそれが大好物。
きっと岸担な方は初めてかもしれないね。だとしたら新鮮だったのではないかな。嬉しいプレゼントだったろうな。普段ならこういうシーンは使われないもんね。

そして、焼きそばパンのシーンのかわいいこと!
食べてたの覚えてたのにお腹がいっぱいになってないから2個目も食べるっていう。
論理が破綻してるのに、そこがまたオモロカワイイ。
もう、八神パイセンサイコーなのよ。

車を愛してるのに車の運転がド下手!
ぶつけて止めるとか、やんちゃ過ぎるのよ。
そこがまた愛らしいのよ。
ブレーキ効かないとか、ハンドルがとか、もうごちゃごちゃ言うのが可愛い!!
いや、単に下手なのよ。
そこを他のせいにするとこかわいい。
怒り方のさじ加減もまたすごくいい。コメディにちゃーんとするんだもの。

高良健吾くんとの先輩後輩との関係性もまたよかったな。
最初に書いた登場シーンのバックショットの2人の立ち姿といい、焼きそばパンといい、信頼関係がちゃんと見える。
そしてゲイの話。
勝太(岸くん)を好きになる伊達くん(高良くん)。
告白してフラれたと八神パイセンに言う伊達くん。
「え、全部言ったの?」と八神パイセンが聞き返す。
これだけで、二人の中でもうこの事実は共有されているのがわかるし、八神パイセンはそれを聞いてどうこう思う人でもない、ちゃんと伊達くんの個を認めてるっていうのがすごく分かる一言。
これは勝太にも通じること。
告白された時に普通に対応する。
特別視しない。
『おっさんずラブ』から続く優しい世界。

さらには圭くんのアクションシーンのカッコ良さよ!!
なんなん?
そういえば、OL劇場版でもアクション付けてもらってたな。即覚えたって書いてあったっけ。

今回も同じ方からのアクション指導。
そんなアクションシーンもカッコよかったよ。
空手から来てるという。
いやもう、ここまで来るとなんで圭くんはダンスできんの?って思っちゃう。
いや。圭くんのダンス、めちゃおもろくてあのままでいいんだけど。
単になんでもスペシャルにカッコよくできる人がなんで?って疑問なだけだから。

Gメンである八神パイセンが大東さんふんする桜井さんを慕うところもいいね。
八神パイセンが天王会(敵対する人達)をのした勝太(岸くん)へバッドでトドメをさせと言うところ、これが実は勝太の人となりを知るものへと繋がるんだよね。
観た時に、八神パイセンそんなこと言うのかなぁ?と思ったら、こういうことね、って納得したよ。

そして圭くんがいる安心感、安定感。
これは高良健吾くんにも言える。
2人にオファーしてくれたるとー監督に感謝。

『Gメン』

圭くん目当てで行ったけど、圭くんは元より誰が欠けても成り立たなかった!
それくらい個々が光ってた!
面白かった!!
一度きりの予定がオカワリ決定になった。
そんな映画。

熱い!!
軽い下ネタの乱立。
仲間を信じる心!!
そんなすべてを
感じるな!感じろ!

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