テレワークに不可欠な社内ツール(後編)
ハワイでずっとテレワークをしているエンジニアのKeiです。この度またテレワークに不可欠な社内ツールを紹介したいと思います。前編ではコミュニケーションとコラボレーションを中心にしたツールを紹介したので、興味がある方はぜひお読みください。
後編ではどちらかといえばリモート環境で国を超えて会社を経営するにおいて不可欠なツールを紹介させていただきます!
3. 人事・採用・ペイメント
4. おまけ
人事・採用・ペイメント
Gem
スタートアップにとって採用とは一番の難関と言えるほど難しく重要な一部です。特にテレワークのみになるとキャリアイベントに行くなどの物理的な採用ができなくなるのは痛手でもあります。そこで重要となるのがデジタル世界でのソーシングです。採用をされたことはわかると思いますが何千人との候補者を見てメッセージを書いて、追いかけメールも書き続けるとなると、一生時間がかかってしまうことになります。そこでそれをできるだけ自動化してくれるツールがGemです。
Gemとは様々なHRツールと連携ができるのですが、一番強いのがLinkedInと簡単につなげられることです。LinkedInのプロフィールに行くだけで簡単にその候補者の職歴・学歴をGem内に取り込むかことができ、様々な管理ができます。それだけではなく、そ自動メールを送信する便利な設定や、チームの採用ファネルがどのようになっているかも自動通知してくれます。
(ちなみに上記は実際に弊社が僕に声をかけたときのGem上の記録です)
値段:実はスタートアップは2年間無料でGemを使用することができます(2021年7月現在)。「スタートアップ」という定義はGem側がしているので詳しくはこちらまで。
Greenhouse
Gemと併用して使えるのがGreenhouseというATS (採用管理システム)です。Gemと連携できるのが弊社が愛用している大きな理由ですね。特に採用管理システムとして飛び抜けた機能があるわけではありませんが、すでに使用しているツールと連携できるというだけでツールが採用されます。やはりプロダクトにとってパートナーエコシステムというのは重要ですね。
値段:Greenhouseは実は値段を公開してません!企業のニーズ別に値段を決めるそうです。
Rippling
RipplingとはHRIS(Human Resource Information System=人事管理システム)で、給与支払いの自動化に加え、新入社員が使うソフトウェアやアプリ、ワークグループの管理も自動的に行ってくれます。社員の昇進や異動、退職に合わせたアップデートも管理してくれるので、中小企業にとっては欠かせないツールだと感じてます(税制度のこともあるので今のところは対応範囲はアメリカに限ると思います)。
ちなみにRipplingは競合Gustoに挑発的な広告を出し、Gustoはそれを取り下げるように停止命令をRipplingに出しました。それに対してRipplingはシェークスピア張りの韻文で返した事例もある面白い会社です(記事)。
値段:Ripplingは今まで紹介してきていたSaaSのように、$8/month/userからとなってます。
Deel
Deelは国外にいる従業員、フリーランサー、サードパーティー企業への報酬支払いを自動化するツールです。特に国外にチームを作りたい企業であればおすすめします。弊社も最初からアメリカ以外にポーランド、ブラジル、ペルー、インドなどの国にチームメイトがいるので、Deelを愛用してます。
上記はDeelのウェブサイトから引っ張ってきた例ですが、かなりシンプルなUIで契約、国外送金、コンプラ周りの資料などを全て管理できます。そしてTransferWiseやPaypalなどの送金ツールとも連携しています(ちなみに最近はCoinbaseとも連携しており、仮想通貨でも支払うことができます)。
普通は国外で雇う際に海外での子会社を作るなどの法的なことが一番悩ましいと思います。Deelはそこまでも全て管理してくれて、特に心配せずに国外で人を雇うことができます。このツールを使えば国外の才能あるメンバーを雇うことも困難ではありません。
値段:正社員を雇う場合$500/month/userという他のSaaSとは違う値段設定になっておりますが、それで本来一緒に働くことができない有能なメンバーを引き入れることができるのであれば、$500もかなりお得だとと思います。
おまけ
テレワークに欠かせないのは会社の効率を上げるツールだけではありません。コロナ中で忘れやすいかもしれないですが、社員同士の交流や団結力もきっちりフォーカスするべきです。弊社では週2でオンラインで社員交流会をやっていますが、その際に愛用しているサービスを2つ紹介いたします。
Gatheround
Gatheroundはチャット、ビデオ、1対1やグループ会話などのリアルタイムイベントを開催できる便利なツールです。特に最近会社を運営するにおいて重要なダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(受容)に関する全員参加のミーティングのテンプレートも存在します。本来話さないようなトピックに関して会話することにより、社内の協調性や理解度が高まると弊社では思ってます。できる限り社内の風潮や意見が偏らないように常にコミュニケーションをし続けることが重要です。
値段:最近のSaaSプラットフォームに多いパターンとして個人向けは無料で企業向けは課金しないといけないですが、Gatheroundも同じです。40人以下の場合無料のPersonalプランでも十分の機能を発揮するので、チーム内だけでイベントをする時にはおすすめです!
Among Us
最後に紹介するものは社内ツールというよりはただのゲームなのですが、社員のモラルを上げるにはもってこいのツールだと思います!
Among Us は、4 人から 10 人で遊ぶパーティーゲームです。基本的にプレイヤーは、 クルー と インポスター の 2 チームに分かれて、それぞれの目的をチームとして果たします。このゲームの面白いところは人狼みたいにプレイヤー同士が議論し、インポスターと思わしきプレイヤーに投票し追放することができることです。ゲーム自体は単純ですがかなり熱くなるゲームなのでみんなが楽しめることは間違いなし!
最後に
弊社が愛用しているツール以外にも何千とも素敵なサービスは存在します。冒頭にも述べましたが、会社のサイズや社風によってもどんなツールが一番効果的かも変わると思います。紹介されていないツールでお気に入りのものがありましたらTwitterでぜひ声をおかけください!
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