回顧録3 姉妹

※※※

私が生まれた時、家には1人姉がいた。

物心つくまで私は、この姉だけが姉妹だと思っていた。

どのタイミングで知ったかは、もう忘れてしまったけれど

私には姉がもう1人いることを知った。

ただし私は彼女と触れ合ったことも、同じ空間にいたことはない。

私の中でのもう1人の姉は、ほとんど空想で蓋を開けてみると空洞の人物だった。

私が生まれる一年前、姉は亡くなっていた。

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