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縦横無尽!アメリカ留学旅行記(2010)

2010年から11ヶ月ほどアメリカ・オレゴン州に語学留学をしていました。英語の勉強のために行ったんですが(勉強に関しては本当にTOEFLのためにガリ勉だったのであまり書くことないです😉)、勉強以外の大きな目標として「ニューヨークの天文台に行くこと」と「アラスカにオーロラを見に行くこと」の2つがありました。

この2つの目標はどちらも本と出会ったからできたものでした。

ニューヨークの天文台は、たまたま本屋で「かくして冥王星は降格された」という本を見つけて、気になって買ったことがきっかけです。読んだら、あまりに冥王星が不憫で、ころっと冥王星沼に落ちてしまいました。笑

冥王星が惑星かどうかの議論のまっただなかで、天文台の模型を新設するというタイミングに、そこに冥王星は置かないと決断を下したのがこの著者だったんです。なぜかわたしはそのとき、冥王星を置かないなんて!そんなのぜったい見たい!と、なったんです。ニューヨークへ行く道のりで原書を買って読むほど大好きな本です。

わたしが住んでいたオレゴンは西海岸にあり、ニューヨークは真反対の東側にあります。ちょうど夏休みの企画で、ネバダやユタへ行く旅行に参加できることになり、しかもウィスコンシンへのファームステイを親に許可してもらえたので、どうせなら夏にニューヨークまで横断旅行をしよう!と思い立ったんですね。ついでに他の天文台にも行こうとなり、イリノイ州にあるアドラー天文台にも寄りたい!となったんです。

金銭的な後ろめたさから誰にも言わずにいたのですが、ファームステイ後はオレゴンに帰ってくると思っていた学校側が親へ連絡し、バレました。笑

アラスカは前の記事にも書いたとおり、「オーロラの下で」という小説がきっかけです。小学生くらいのころに通っていた公文式で読んでから、ずっとアラスカにオーロラを見に行きたいと思っていました。オレゴン留学をするなら、絶好のチャンスだ!となったわけですね。詳しくは当時の旅行記のほうで述べますが、ちょうど帰国する12月に、アラスカへ行ってから日本へ帰ればいいやということで、クリスマスまでの1週間弱滞在してきました。

春はオレゴンの上のワシントン州、秋はオレゴンの下のカリフォルニア州に行ったので、文字通り、縦横無尽だったんです。そんなこんなで留学していた11ヶ月のあいだに、ワシントン、ユタ、ネバダ、ウィスコンシン、イリノイ、ニューヨーク、カリフォルニア、アラスカと、合計8州に飛び出していました。

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旅行記

ここから先は、当時書いた旅行の記録に、すこし恥ずかしさが軽減するよう、加筆修正を加えたものです。夏の旅行の途中から書き始めました。

ちなみにユタ州のホームステイ先では、滞在予定の家族が旅行かなにかから帰ってきておらず、迎えに来てもらえないところから始まります。

Utah

私のホームステイ先の人が今日帰ってくるからとかで、急きょ私は別の家に1泊することになった。その家は本当にザ・アメリカンな家庭で、家はでかいし、親戚は来るし、アイスは大きなボックスタイプだし、ゲストルームが3つもあって、さらにパーティールームみたいな遊ぶものがそろってる部屋が地下にある。私とカオリ(もう一人の家なき子)があてられた部屋はダブルベッドなんだけど、じゅうぶん広いし、テレビもあった。昨日の夜は花火をして、ウィーで遊んだ。

今夜からは別の家に引っ越しということで、荷物を全部またまとめなきゃいけないのが面倒だった。でも、たった1日のホストファミリーだけど、よくしてもらえて、いい家庭にお邪魔できてほんとによかった!(これがフリになるとは思うまい)

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ユタは日本と同じくらい?暑い。今までオレゴンの快適な、からっとした空気に慣れてたおかげで、日中は結構きついかもしれない。でも蒸してないから日本よりは過ごしやすいかも。

ホームステイ先の庭にあるプラムの木にむかって、朝からスプリンクラーが発動していた。ちなみにプラムは8月だか10月にあるお祭りのためのものらしい。そのときにはもうユタにはいないから残念だ。

今日はこれからミサに参加してくる。炎天下のなか外出…。街を囲んでいるレッド・クリフが暑さを加速させているような気がしてならない。

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日曜日、ホームステイ先からついに引っ越した。1泊だけのホストファミリーには、ずいぶんとよくしてもらった。モルモン教ということには驚いたけど…。モルモン教の協会では勉強会に参加させられたときに、日本語のパンフレットをもらった。

今はロキサンのおうちにお世話になっている。この家は4人家族で、両親と、小学生くらいの男の子・アレックスと3歳の女の子・ミカンジー。迎えに来るのが1日遅れたからどんな家かと心配だったけど、ぜんぜんふつうの家族だった。
あんま料理しないし、子どもに怒鳴ってばっかだし、顔はいかついけど、いい人!アレックスとミカンジーはとにかくかわいい。子どもはのかわいさは世界共通だ。ミカンジーがケイコって発音できなくて、ココとかケイヨって呼んでくるのが超かわいい。どんなに教えても「んーん、ココ」って言ってくる。まじかわいい。

そしてロキサンの友達だか兄弟なんだかよく分からないけど、日曜から今日まですでに3回は訪れた家がある。どうやら夜ご飯をたまにここに食べにいく習慣があるらしい。この家は大家族で、たぶん8人超えてる。それに犬2匹と、猫5匹くらいいる。遊びに行くたびにモノポリーやテレビゲームをしたりして過ごしている。

スーシーとモウモウ?っていう小型犬がいるんだけど、こいつらまじでやっかましい。家に来るたびに吼える。でもかわいい。スーシーのほうはすぐおとなしくなって、首なでるとくっついてくる。モウモウはたまに私に対して戦闘態勢に入る。

朝、大学まで車で送ってもらうんだけど、仕事の都合?で、たまにカオリの家のホストファミリーの人に送ってもらっている。そこの小型犬も元気。おじいさんも元気。

そんなわけで私はたった1週間で、4家族のお世話になっているのだった…。あと、大学で朝霞出身のダンサーに出会った。まさかの地元!18歳らしいけど、3年ホームステイしてるだけあって英語がおじょうず。私もああなりたい!でもまずはコミュニケーション能力から養おう。

Nevada to Wisconsin

朝4時に起床して、7時発のデルタ航空の飛行機に乗り込む。これから約4時間の空の旅だ。ひとりで飛行機に乗るのはたぶん生まれて初めてのことで、荷物の預けるときだけ少し緊張した。でもひとり旅には慣れてるから、なにも怖くない。

一夜限りのラスベガスでは1人でライオンキング鑑賞とウィンドウ・ショッピングを楽しんだ。最初はオペラ座の怪人を観たかったんだけど、ニューヨークでもやってるし、当日券で間に合うことが分かったから急きょ変更した。

それからやっぱりディズニーのミュージカルは本場で鑑賞するに尽きるな、と感じた。ライオンキングとマーメイドで、人種をわけることができるからだ。リトルマーメイドでは主に白人、ライオンキングでは主に黒人が出演していた気がする。ライオンキングではアフリカ訛りみたいなのもすごくて全然聞き取れなかった。日本でミュージカル観たことないけど、日本人には出せない味だと思う。

ウィスコンシンへ行くにはMinneapolis-St.Paul国際空港で乗り継ぎをする。
どうしたらいいのかまったく分からなかったので、とりあえず近くにいた人に聞いてみると、A12まで行けと言う。そのA12に行くのはいいんだけど、空港、広すぎ。真横にだだっぴろくて、しかも私が下りた場所がけっこう端のほうで、それなものだからずっと歩かされて疲れた…。新宿よりもレベルが上。田舎の空港だと思ってなめててすみませんでした。

今は待合室で昨日ダウンロードしておいたHSM3の曲を聴きながら飛行機を待っている。MP3プレイヤーを持ってくることを忘れたのでパソコンで聞くしかない。イヤホンは買った。カード使えないから現金で暮らさなきゃいけないのに、その貴重な金の使い道がイヤホンとか泣ける。待合室がこれまで人生で訪れたいかなる空港よりも狭い。これは小型飛行機の予感がする…怖い。

ポートランドからラスベガスに飛んだときの飛行機が小さくて、強風が吹いてて機体揺れまくりで、しかも運転が雑だったから死ぬかと思ったんだよね。アメリカ人の乗客も「これ私たち死に向かってるわ!」とか言ってるから余計にはらはらした。着陸するときもすごい雑で、どっか故障して燃えだして火だるまになるかと思ってた。成功したときにはみんな喜んでた、アメリカ的なあのノリで。というわけで小型機は怖い。

いざ飛行機に乗ってみると、本当に小さかった。ポートランド発ラスベガス行きなんて目じゃない。通路は人ひとり通るのでやっとで、荷物いれる棚が至近距離にある。高さも低いし、なんてたって縦が13列しかない。ちなみに私はその13列目に座っている。死ぬときは一番安全なポジションかな…。たったの50人乗りの飛行機って、飛行機ってかんじしない。だけどお隣さんが若いイケメン・アメリカ人だったからちょっとわくわくした。アラスカ空港レベルの怖さだったらその人と会話して凌ごうと思ってたけど、睡眠不足で寝ちゃってた。もったいない。でもやっぱり小型機の着陸時は危険。

ちなみに現在の気候は確か34度くらいで、なかなか湿度が高いと思う。今週は特別暑いらしい。どうでもいいけど蚊の絵のついたTシャツ見つけた。

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ウィスコンシンでの1日が終わった。(これをアップロードしてる時点ではすでに3日目)

空港についてすぐ、インストラクター?の人とその家族に会って「ハイキング用の服に着替えてくれ」とのこと。空港のトイレでそっこう着替えて出発。ミシシッピ川の近くにある山とその周辺をハイキングした。気温と湿度の高さのせいで、人生で一番つらいハイキングとなった。でもその合間になんとアメリカン・イーグル2羽と遭遇。めったにないことらしいのでラッキー!

家に着いてから夕食としてサラダと豆腐を食べ(疲れすぎててこれで満足できた)、そのあと子どもたちと一緒にプールに入ってマルコ・ポーロゲームをした。

お風呂に入ったら今度は読書タイムで、長女(10歳くらい)のほうが絵本を4冊くらい読んでくれた。そしておやすみのハグ。そのあとはホストマザー&ファザーとずっとおしゃべりをしてて、夜11時が就寝時間。

この家の教育はわりと徹底していて、寝る前にかならず本を読むらしい。それから子どもの教育に悪いからという理由でテレビがない。テレビがないから、そのぶん子どもは本を読むのが好きなんだって。脂っこいものもあまり食べないらしく、大自然のなかで健康と勤勉を維持している一家だった。寝る前に本を読む習慣は、将来わたしも子どもができたときにつけさせたい習慣だから、実践されててちょっとうれしかった。

ユタでの生活とはうってかわって、英語を話す機会がたくさんあるし(TIUA以上に)、ハングアウトする回数も断然多い。運よく私は友達の結婚式や、ウィスコンシンのお祭りに参加できるらしい。

問題といえば問題なのが、日本食を作ることになってしまったこと。
わたしの前に同じ家でファームステイをしていたダイキが肉じゃがを披露したものだから、自然と話が私にもまわってきて「ケイコはなに作ってくれんの?」という方向に…。いつもみたいに自分から料理できないアピールをしてなかったおかげで、できないとは言いにくく、結局お好み焼きを作ることになった。不安。お母さんが超真剣で、インターネットでオイスターソースの起源まで調べ始めてしまった。そんなわけで、明日かいつだかにお好み焼きとお好み焼きソースを作る。ガンバラネバタ。

そして節電のためにWifiすらコンセントを抜いているから、インターネットをしたいときはいちいち聞かなきゃいけないこと。それがめんどくさくて、家族がパソコン使ったあと、そのマック借りてメールチェックしてる…。だから英語しか打てない。

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The paper-bag princessっていう絵本がおもしろい。以下要約。

私おひめさま!もうすぐ王子と結婚するんだ~でもドラゴンにさらわれちゃったし服も全部焼かれちゃった!しょーがないから紙袋着て助けにいってやるわ!さて、ドラゴンをスマートに倒したし、王子はどこかな~?
王子「てめー頭ぐしゃぐしゃで、服はきったねー紙袋って何それありえねえ。もう一回姫としてでなおしてこい」
姫「あんた確かに王子だけど、それは身なりだけだわ」
最終的に結婚しませんでした。THE END

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ウィスコンシンにきて数日がたった今日、ホストマザーが教師をしていて、夏休みのあいだも図書館で小学生用にプログラムを開いているので私もヘルパーとして参加してきた。教員目指してるって話してよかった。貴重な体験だった!

今日おこなったのはどうやって風船が飛んでるのかな?っていうもの。この日のために、昨日私は薄い紙を切っちゃ貼りして、どでかい紙風船を作ったのだ…。そのあいまあいまにアルファベットを書く手伝いをしたりした。小学校低学年にはABCを書くのはそうとう大変らしい。日本語は発音すれば書けるけど、英語は仕組みを理解してないと発音からじゃ書けないし。

そんなわけで3時間ほど小学校で過ごしたわけだけど、ある女の子にそうとう懐かれて、ずっとべったりくっついてた。ホストファミリーの5歳児・セイラとその子で私の取り合いをしていた。かわいい。

セイラはほんとにかわいくて、ごはん食べるときは絶対私の横の席を予約してる。たまにI like youってこっそり言ってきたりする。ユタではミケンジーに懐かれ、ウィスコンシンではセイラに懐かれ、アメリカではかわいい天国だ。まじかわいい。

そのあとは図書館に行って、漫画家の人の話を聞きにいったんだけど、まぁおもしろくなかった。でもそのかわりにホストマザーにおすすめの本を教えてもらった。それが「With the light」っていうやつで、日本の漫画だった。邦題はしらない。テーマはAUTISTIC CHILDで、これがなかなかいい漫画だった。絵柄はセーラームーンよりも少し新しい感じで、旦那が最初は最低なんだけど、のちのちいいお父さんになるという…。自閉症の子供が美少年に書かれてるあたりあれだけど、この症状のことがよく分かる本だった。アメリカに来て、知らなかった日本の一面に出会うっていう、おもしろい体験だった。

ここでは毎日ほぼ野菜を中心に食べて(今夜はサラダと米だけ)、毎日家のプールに入って、毎日みんな12時前には就寝してる。この2週間で健康体になれそう。運動はしてないけどね。

明日はファーマー的な祭り(家畜のレベルを競うやつ)に参加したあと、ついにお好み焼きを作って、明後日は結婚式に参加。ここらへんの結婚式は超カジュアルらしく、Tシャツに短パンとかいるんだって。だから私もふつうの洋服で参加する。毎日もりだくさんでうれしい!

ちなみに冷房器具は扇風機だけだから部屋のなかも超暑い。夕方がピークで今日は死ぬかと思った。それでも住めば都で、冷房は車のなかや建物のなかで浴びるし、家のなかには全然必要ない。私が寝てる部屋は冷房で冷やしてるわけではないらしい…。よく分からないけど、とりあえず電気節約のためなにからなにまで夜はコンセントを抜いてる。今まで住んでた環境とまったく違うところに住むと、将来の参考になっていいな。ウィスコンシンに住みながら、自分が家族をもったときの将来像を描いているのでした。

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酔いもさめたので日記にしようと思う。今日(23日)はウェディングパーティーに参加してきた。会場はふだん子どもキャンプに使われるところで、大自然のなか新郎新婦が愛を誓う。いろんな意味で壮大な結婚式だった。食事中、誰かがフォークでコップをたたいて音を鳴らし始めるとみんなも続けてやって、それが新郎新婦がキスする合図になってた。アメリカの文化すげーなと思った瞬間だった。

一通りごはんが食べ終わるころには私はすでにワインでほろ酔い気分になっていて、芝生のうえでアメリカ人の若者数人と話した。というかほぼ聞いていた。

今のホームステイ先に3年前にステイしていたというオーライアン(私と同い年なのに、やっぱりちょっと老けて見える)が一昨日くらいから一緒に住んでる。彼が式場についてからなにかと世話をやいてくれて、おしゃべりが終わったあとは一緒にダンスパーティーに参加した。

最初はクラシック・ダンスで、これがなかなかおもしろい。お互い初心者だったんだけど、なんと会場に説明が流れててダンスが変わるたびに司会者みたいな人が説明してた。だから私もすんなり楽しむことができた。

途中でオーライアンが疲れたというのでダンスパーティーを抜け出して、芝生の上で休憩。寝っころがって星空を観察してた。湖が近かったからか、ホタルをたくさん見ることができた!生まれて初めてのホタル!のような気がしたので超うれしかった。あと、「ビューティフル・ガールだよ」とか初めて言われた!ダンスといい台詞といい、一連の流れが映画みたいだった。笑
でも私はそこで驚きから引き気味に笑って「サンキュー、ははは…」って感じに答えたので台無しになった。最低だな。星座や将来の話、行きたい国の話なんかをしてまたダンスに戻る。

すると今度はちょっとモダンなダンスで、舞台はディスコ。じーさんばーさんも踊り狂うディスコ。すでに酒が抜け切ってた私たちには厳しかったのでまたワインを飲んだ。ワインが入ると私もなんとなく楽しくなってきて、しかもオーライアンがくるくる回らせてくれたりするしで、こっちのダンスも楽しめた。オーライアンもダンスできねーとか言ってたくせにこっちはできるんじゃん!ノリノリじゃん!!とにかく楽しかった。

帰り道ではタヌキの親子連れに遭遇。母親タヌキがかなり警戒してこっち見ててかわいかった。アメリカに来てから車でひかれた姿ばっかり見てたから生きてる姿みれて感動した。今後も引き続き警戒していてほしい。

オーライアンが来てから2日も経っていたのに、あんまり喋れてなかったんだけど、この結婚式をきっかけにすごい仲良くなれた気がする。ありがとうアルコール!月曜日には帰っちゃうらしいからさみしい。せっかく仲良くなれたのにな。まぁフェイスブック友達になるけど!機会があったらまた会いたいな。数少ない心をひらけるアメリカ人の友達…。

ユタのときの別れもしばらく車のなかで引きずったから、月曜日はちょっと切ない日になりそう。ウィスコンシンでの生活も残り半分となってしまった…。帰国する前にまた来たいな。

3時過ぎに寝たのになぜか8時前には起きてしまった。当然みんな寝てた。
最近ずっと毎朝毎朝風邪をひいてて(※アレルギー症状だった)、鼻と目がつらい。ティッシュケースひと箱あけちゃった。外にいるとあまりくしゃみでないし目も痛くないから、寝てる部屋がいけないのかな。これのせいで明け方しょっちゅう起きちゃうんだよね。ビタミン剤もらって飲んでるけどいっこうによくならない~。

***

残り2日といっても土曜日の朝にはアムトラックに乗るから、実質あと1日しかない。なんで10時の電車なんか予約しちゃったんだろ~意味不明~。とにかくここを出ることが超さみしい!可能なら年内にまた訪れたい。すでにオーライアンがやってるし、延長滞在までしてるし、こっちの田舎のノリを踏まえれば、聞けば大丈夫そうな予感はする。サンクスギビングデーの休みか、TIUA終わりにでもと妄想中。

ウェディングのあとは近所の家に2回ほど行って、そこでとりあえずアルコールを摂取してる。みんなお酒なら構わずなんでも私に与えてくれるので、マルゲリータと地元のビールと、赤・白ワインなんかを堪能した。日本じゃ絶対飲まない種類だからいい経験!
昨日はお酒を飲みながら、ワード・ゲームをして盛り上がった。まぁ私は当然勝てないけども…。そこの家のブライアンとちょっと仲良くなれてきたのでうれしい!あと2日で去るけども…。

今日はオーライアンとガイドのクラビスと一緒に、カヌーで2時間ほどかけて川下りをしてきた。途中で疲れて寝ようとしたら、後ろのカヌーのおばあさんが木にぶつかって転覆して、そのままおぼれて、救急車を呼ぶ事態にいたったから茫然としちゃった。その人が無事でよかった。
オーライアンとクラビスがいい動きをしてて、すげーってなったんだけど、そこで自分は見てるだけ(しかもカヌーから降りれない)だったからちょっと複雑だった。しかも2人ともカヌーから離れちゃったし、ペダル?こぐやつを持ってなかったから私は途中でひとり漂流した。ブランスキー家での笑いのネタとなりました。

あとアーミッシュの手作り石鹸をゲットした!べつに買わなくていいやと思ってスルーしてたら、オーライアンが買ったうちの1つをくれた!今夜はオーライアンと一緒にジブリ鑑賞会からの天体観測。これまでに平成ぽんぽこと、猫の恩返しを一緒に観た!ぽんぽこは酒のせいもあって半分寝た。

Wisconsin to Illinois

私の旅もついに終盤へ向かっている。今日、大好きなウィスコンシンを去った。大自然のなかでオーガニックな食生活をして、子どもたちと遊んで、天体観測(スターゲイジング!)をして、いろんなパーティーに参加して、踊って、アメリカンなゲームもして、友達もできて、きっとアメリカ滞在中で1番濃い2週間だった。


さてアムトラックでのんびり電車の旅かと思いきや、遅延がひどくてバスに変更されてしまった。ので、窮屈なスペースだしNO Wifiで切ない。シカゴに着くまで5時間座りっぱなしだ。

今日は朝からみんなでファーマーズマーケットに行った。ポールが出店するから、私は2時間ばかりブースで過ごした。コーディネーターの人が迎えに来てくれて、そこでお別れ。マーサとは何回もハグした。オーライアンは「いつでも歓迎するよ」って言ってくれた。ミネアポリスはただ通過しただけで終わってるから、絶対遊びに行きたい!冬、TIUAプログラムが終わったらまたウィスコンシンに行けるといいな。マーサとは連絡を取り続ける約束もした。

ジェイコブとは昨日の夜、一緒に映画を観終わったあとにお別れした。確か14歳くらいなんだけど、プールで遊んでるときとかすごい奇声あげるからお前何歳だと思ってたけど、お別れの瞬間だけはかっこよく見えた。あとは野球してるとき。

昨日はオーライアンと3人で風の谷のナウシカを観て、ジェイコブが寝に行ったあとは天体観測をした。ちょうど天体観測にうってつけの空模様で、天の川も流れ星も見ることができた。家の裏口からはだしのまま冷たい芝生に降り立って、そびえたつ木々の隙間から星空を見たとき、ちょっと泣きそうになった。芝生を進めば家の明りすらも見えなくて、あたりは星の光しかない。肌寒さを感じながらも延々と広がる星空にただ目を奪われていた。こんなにきれいな星空を、もうしばらく見ることができないと思うと切なかった。

昼間はちっとも寄ってこない猫が、夜になって星を見てると、あっちからわたしたちを探してすり寄ってきた。そしてわたしの上にのっかって爪をたててくれるおかげで、くすぐったくて笑えて、切なさが吹き飛んだ。

この夜オーライアンとは秋学期の話や、ミネアポリスの話なんかをした。同い年(まぁ私よりも大人びてるけど)で話しやすいし、なにより結婚式の日から面倒を見てくれてたので(笑)本当にオーライアンには感謝してる。おすすめのアルバムをCDに焼いてプレゼントもしてくれた。ほんといい友達ができてうれしい。

パーティーに参加したりしてて思うんだけど、アメリカの人付き合い文化が好きだな。ユタもウィスコンシンも田舎だから余計になのかもしれないけど、ほんとによく人んちにお邪魔して大人数でごはん食べて、たくさん話してる。わたし日本じゃ親戚付き合いなんて特別な日にしかしてないし、近所付き合いもいいわけじゃないから羨ましかった。こうやって議論好きの社交的な人間が育ってくんだなって感じた。

あとはブランスキー家の教育方針がほんとに好き。役割を持たせて習慣をつけさせてること、絶対怒鳴らない、寝る前に親子で読書タイム、子どもの言動の尊重、家族ぐるみで同じ第二か国語の勉強、子ども全員がなにかしら楽器を弾けること(習いに行ってるのは2週間に1回くらいで、ほぼ毎日自主練習)など。それに小さいころからホームステイでいろんな出会いを繰り返すってすごいいい経験だよね。各国から来てるだろうし。

そんな家庭で育った無邪気なセイラ(5歳)の名言は"Freezing hot"と"I wish I had a brain"(セイラが怒ってたときに叫んだ)…一生わすれない!

マーサとセイラと一緒にたくさん動画撮影したから、寂しくなったときはこれ見れば元気でそう。最終日の記念にと思ってオーライアンの動画を撮影したかったのに英語はなしてくれなかった!私がちょっとおしゃれすると平気で褒めてくれるくせに、変なところで照れられた。

どこかでWifiスポット見つけないと携帯がないぶんなにも情報が得られない。マーサやオーライアンにメールもしたい!オーライアンに携帯持ってるか聞かれたのに自分の番号が分からなくて言えなかったという…。

小学校のサマースクールへの参加もいい経験になった。アメリカの先生のことが少しわかったし。

もうウィスコンシンやブランスキー家、オライアンのことが好きすぎて、これはもしかしたら壮大な片思いなんじゃないかって不安すら出てくる。ブライアンやライリーにも会いたい。また一緒にバドミントンやゲームしたい。川遊びも。みんな親切でいい人たちだった。ジェイコブは私の嫌いな虫や毛皮を押し付けてきたりしてきたけども…今となってはいい思い出だ。

みんな常にハエと共存してるから、慣れてないで騒ぐ私が珍しいんだろうけど、ネタにしすぎ!セイラなんか虫怖くないのに私の真似して怖がるし!一週間前は普通に虫捕まえて私のところまで持ってきてただろと。でもそんな姿もかわいいよね。

そういえばウィスコンシンに来て、すごい日本のこと聞かれて大変だった。
津波や原発のこと、政治のこと、第二次世界大戦のこと、それに和食のレシピ。ぜんぜん答えられなかった。

6時ちょっと前にホステルに到着!これから家に電話します。

***

7月31日、イリノイ州シカゴでの最後の夜となった。今日は朝7時前に起きて、途中で見つけたカフェでビスケット&グレイビーを食べてからJohn G Sheed Aquariumとアドラー天文台に行ってきた。

水族館は朝から行列で、50人くらいが炎天下のなか並んでいた。私もそこに並ぼうと思ったけど、お得なエクスプレス・パス(45ドルで市内3か所まわれる)を発見したので別のところからすんなり入る。そして同時にショーのチケットも同時購入。けどこのショー、日本よりもレベルが低かった。全体を観たあとペンギンブースに戻ってしばらく居座ってからギフトショップへ向かい、ペンギンの本と本のしおり、ポストカードを買った。ポストカードはクラゲ博覧会のものでおしゃれないろどり。

アドラー天文台は水族館のすぐ近くにある。私のシカゴに来た理由がここに訪れること。日本ではプラネタリウム以外いったことないから比べられないけど、スケールが大きかった。3Dムービーはチンケだったけど。3D以外はほんとに大満足!プルートの模型があったし、何よりギフトショップにプルートのグッズが売られてた。私はそこで「Pluto is a planet」と書かれたパーカーを購入した。わたしが滞在するホステルは夜がちょう寒いから役立ちそう。あとは惑星パズル(名前は書いてないけどプルートもいて、泣いてる)と、星座儀を買った。この星座儀がかさばって荷造りに苦労してる。惑星の球体パズル8個セットが売っててすごい欲しかったんだけど、大荷物になるからやめた。きっとNYのローズセンターのほうも規模が大きいだろうし、期待が高まるいっぽうだ!恐竜展もあるしね。NYにも冥王星グッズがあると信じてる。

帰って来てからだいぶ疲れてたのでフェイスブックに写真をアップロードしつつ一休み。オーライアンからの返事もきてた。やっぱりみんなシカゴでは迷子になるらしい。私は今日もなりかけた。あとNYでステイする予定のホステルにメール…。日付を勘違いしてて、本当は2日から泊まるのに1日から予約してて、電話したかったけど携帯ないし公衆電話も見つからないから諦めてメールした。まだ返事がこないから不安。キャンセルさせられたらどうしよう。

それからいつまでもひきこもりをしてても意味がないので夕ご飯を食べに散歩に出かけた…けど、買い物しただけで終わった。アーバン・アウトフィッターズでラスベガスのときから欲しかったものを購入!せっかくウィスコンシンで健康的な食生活を送ってたのに、一人旅が始まった途端に崩れた。暑さのせいでアメリカンな料理を食べたいとは思えず、お昼はフルーツサラダばっかり食べてる。ちなみにこっちにきて克服した食材はアボカドとメロン。肉も日本にいたときよりかは食べるようになった。まぁ学校にはそれしかないから仕方なくだけど。

10時にホステルのルームメイトのキャスティンとパブに飲みにでかけた。勇気だして誘ってみてよかった!出かける少し前になまりの強い黒人が来た。ホステルは次々にメンツが変わっておもしろいな。

初めての夜のシカゴ!バー!NYではちゃんと一人で行けるようになりたい。今や私はなんでも飲める女になったから、ためらいなんかない!と思ったけど無難にマルゲリータにした。

キャスティンはドイツ人かなんだかで、バイオロジストらしい。研究のために来てるんだって。私が残したマルゲリータ半分、一気飲みしてくれた。なんてやつ…さすがヨーロッパ!強し!サラダをつまみながら楽しく会話できた。でもどこもそうだけど、建物のなか寒すぎ。

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8月1日、ついにシカゴを出る日。エクスプレス・パスを使い切るために、朝から美術館に行って3時間ほど絵画鑑賞した。モダンアートと印象派系の作品は好みじゃなくて、ピカソの作品を見てもなにも感動しなかった。どこがいいのか分からないんだよね、真剣に。そんなわけでこの美術館での一番のお気に入りが日本人画家の作品だった。アメリカに来て、日本を知る、第2弾だ。Kawase Hasui, Yoshida Toshi, Oda Kazuma の三人の絵が超好み。ギフトショップでポストカードとか本探したけどなかったのが残念だ。

調べたらぜんぶ版画だった。淡い色合いが素敵!3人の作品は東京国立近代美術館にたくさんあるっぽい。帰国したらいこう。

ごはんを食べたあとはサンダルを探し求めてたくさん歩いた。今まで夜に買い物してたから靴屋がほとんど閉まってたんだけど、今日は昼間に行けてやっと買えた!今まで履いてたサンダルは足が痛くなりがちで、NYでも歩きっぱなしということを考えると買わざるを得なかった。シカゴでの買い物はこれで終わり!タワーも行こうかと思ったけど、スーツケースを引っ張って歩くのが重労働すぎて諦めた。

スタバでwifiを使うのに30分くらい奮闘してしまった。名前わかりにくすぎる!attwifiとか!もうちょっとわかりやすいのにしてほしい。とりあえずお金をセーブするために、しばらくスタバにいることにした。アムトラックでもwifi使えるといいな、と思ってたけどアメリカ人には無いって言われた。NYに着くまで20時間くらい電車内で暇だから、DVDでも買っておくべきなのか。

Illinois to New York

8月1日
シカゴの駅に来るまでにまず迷子になり、途中で声かけてくれた訛りの強いおっさんも駅まで行くというのでついていき、無事到着。駅付近のスーパーで長旅用のお菓子を買って、駅のなかへ入った。チケットを印刷してから、夜ご飯を探してたら、オレゴンにもあるあの中華料理店のおっさんに声をかけられ、その流れで購入してしまった。もう店じまい間近だからか大量に盛られ、そのせいで値段もつり上げられた気がする。まぁ久しぶりのお米だったので文句は言わないけど、ちょっと胃もたれした。

21時半発のアムトラックに乗る予定が、遅延のおかげでずれこんだ。このアナウンスが出たときはアメリカ人の溜息であふれかえった瞬間だった…。となりのゲートなんか3時間待ちだ。アムトラックもっとがんばって。This is crazyだとかsillyだとか言われてるぞ。

仕方がないので私は暇つぶしに買ったNATIONAL GEOGRAPHICを読んだ。
そこには SPIRIT BEAR (WHITE black bear) の記事があるんだけど、その白さを表現した英語がおもしろい。

"Not pure white, exactly. More like a vanilla-colored carpet in need of a steam cleaning."

SPIRITとか言って神聖視してるわりには小汚い扱いしてるという。

結局アムトラックに乗れたのは24時半だった。この調子だとホステルのチェックインに間にあわないかもしれないんだけど…。

***

8月2日
朝10時に起きて、昨日の夜に遅延で配布されたサンドウィッチとスナックを食べた。車内が寒すぎて何回も起きては寝てを繰り返してた。ブランケットなんて持ってきてないし、はいてるのは短パンだしで死ぬかと思い、プルートパーカーをスーツケースから出してきて使うことに。プルート万能!氷の惑星でもあったかい!21時に到着するだろうからあと11時間だ。結局wifiはないので読書をするか寝るか食べるしかない。太る!

前にシアトルに行ったときはバーの車両があったけど、今回はないのかな。でもなにかしら買ってきてる人はいるんだよね。コンセントをさすところはあるので、オーライアンがくれたCDを延々とリピート再生してる。黒いスクリーンセイバーを出しておけば夜寝る間でも開きっぱなしで大丈夫。最初は全然ジャンルちがうなーとか思ってたけど、案外聞いてみたら好きな感じの曲が入ってた。オーライアンありがとう!

I-20だと…?なんで?国内旅行だと必要ないと思って持ってきてない。パスポートだけで事足りるものだと思ってた。マジで必要か聞いたら必要だよって言われて去られた。どうしたらいいんだろう。そして車両からいなくなった。放置された。でもなにごともなかったかのように発車してくれた!適当でよかった!
(※たしか一瞬カナダの国境を超えたのかな?いまだによく分かっていない)

冥王星の本読み終わっちゃった。新しいの買わなきゃ帰宅時に超ひまだ。もうすでにひま。このあいだシカゴの天文台で見つけた冥王星の本はアマゾンで買ったからな、最終的に。オレゴンに着くころには届くはず。そういえば意外とシカゴは本屋が少なかった。本屋よりもむしろ画材屋のほうが多い。

23時半、ついにホステルに到着!

タクシーの運転手の黒人が電話してくれたおかげで、どうにか中にはいれた。ありがとう。ていうかタクシー乗るときに黒人とか、ホームレスくさいおじいさんとかがタクシー拾ってくれようとするんだけど、これなに?怖くて黒人を拒否ったのに、おじいさんが勝手に私のためにタクシーをとめて荷物も積んでくれた…。どうしたらいいか分からなかった。ニューヨークこわい!が第一印象となった。

ホステルのクオリティはシカゴよりもだいぶ低いし、wifi超重いし、二段ベッドの上段で怖いんだけど、どうせ1週間ないしがんばる。ちなみに男女共同部屋だった。びっくり。エアコンがないからウィスコンシンを思い出す。

関係ないけど暇すぎて思い出したから書いたどうでもいいこと。

ウィスコンシンの人は普通に女性に対してプリンセスとか使ってたのを何回か聞いた。高校卒業おめでとうパーティーのときの主役の子に「今日のお姫様は彼女なんだから」みたいなこと言っててびっくりしちゃった。あと日本人と結婚してる人が奥さんに教えてもらった単語が「愛してます」とか「お姫様」あたりだったらしい。頻度高いのかな。

ていうか日本の少女マンガでイケメンがやりそうなことを、アメリカ人は素でやってくるからすごい。英単語を図解で説明されたとき、ブライアンがその裏に落書きで
 2 keiko
   <3 Brian
って書いて渡してきたときも「漫画みたい…!」と思った。ロマンチストが多い州なのかな?

オライアンもそういえば、はだして砂利道あるいてるとき私が痛くてもたもたしてたら自然とお姫様だっこしてくれたしな。びっくりししたけどおもしろかった~。この男らしさというか堂々としてる様?がいいよね。頼りになるかんじで。マッチョの魅力をすこし理解した瞬間だった。

そんなアメリカの若者も、年々マッチョが減少してる傾向にあるらしい。大学で新入生を見ると、ちっさ!って思うんだって。確かにブランスキー家の子供たちはまわりと比べるとすごい小さい。オーガニックな食生活のせいなんだろうけどね。こんなかんじでほかの家の子も小さいのかも。日本だど逆に発育いいのが増えてるからおもしろいよね。

***

8月3日
事前にmixiで交流を図っていた、えみさんと一緒にNYを観光した。ブランチに、えみさんおすすめのパンケーキやさんへ連れて行ってもらった。午後にフェリーで自由の女神を見に行って、そのあとはイタリアン・ロード?みたいな名前の道を通ってから、ショッピングモールへ行った。ショッピングといっても連なってる店はぜんぶシカゴにあったものだし、目新しいものはないなと思っていたら!アメリカン・イーグルで安くてかわいいネイビーの時計をゲットした。そのあともふらふら歩いて、夜ご飯はアイリッシュ・パブでフレンチ・マティーニを飲みながらオシャレにキメた!

昨日は電車に乗れるか不安だったけど、えみさんのおかげで学習できた。
でも一人でホステルに帰るときの電車は間違えた。笑 でも電車内のおばさんが困った私を見かねて声をかけてくれて、どう帰ればいいか教えてくれた。バスに乗らなきゃいけなくなったんだけど、バス停にいたお姉さんに聞いたらその後も親切に降りる場所を教えてくれた!ニューヨークの人たち優しい!

さっき初めてホステルのルームメイトと自己紹介した。一人はアルジェンティーナから、もう一人はイタリアからだった。イタリア人は舌まきまきだった。今度のホステルは前書いたことに加えて、シカゴよりも部屋代高い癖に、清潔じゃないしエアコンないし狭いしエスカレータもない。でもシカゴのホステルよりもフレンドリーな場所だった。みんな英語話してないから、なにを話してるか理解できないけどね。

えみさんからはニューヨークとワーホリについての有益な情報を得ることができた。お世話になりました!またいつかどこかで会いたいです。

ワーホリまとめメモ(※2010年時点)
・ニュージーランドでは、ファームで働くと申請すれば2年間まで滞在できる
・語学学校に少しでも通えば友達が作れる(それ以外だとできない)
・100万あれば全然オッケー(学校2か月+ステイ)

えみさんの場合、2か月学校に行ってそのあと働いたり働かなかったりで、3か月くらいはぼーっとしてた時期があるらしい。それでも今カナダとアメリカを1か月くらい旅行してる。ディズニーワールドのオフィシャルホテルに1週間まるっと泊まって遊びほうけたんだって。そんなわけで普通に働き口さえ見つければ日本から大金持ってかずとも過ごしていけるっぽい。1度帰国してまた働いてニュージーランドかオーストラリアへのワーホリを考えてるらしい。そんな人生に憧れる!卒業したらニュージーランドに絶対いく!そして夢のテカポで天体観測だ~。

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8月4日
予定通り、ローズセンターに行ってきた。朝、しょっぱなから道が分からなくなって、おばさんに助けられた。そのあと公園を横切ろうとしたら広すぎて迷子。親切な人力車のお兄さんが道を教えてくれてもまた迷子になった。同じ道を通ってたそのお兄さんにもう2回ほど軌道修正されました。ありがとう、お二人とも。NYのぬくもりを感じた朝でした。

博物館には恐竜展とかもあるんだけど、混んでいたのもあり、入口に展示されてる大きいので満足したからいかなかった。プラネタリウムと惑星の模型のクオリティは素晴らしい。あの模型のなかにプルートがいないのが残念でならなかった。

プラネタリウムはまるで宇宙のなかに引き込まれていくような感覚だった。きっと世界で1番だと思う。ほかの展示はぶっちゃけシカゴのほうがおもしろくて(というのもシカゴは惑星中心で、NYは地球中心だから)空腹だったのもあって3時間くらいで出た。プルートグッズもなかったしね。

お昼ご飯を適当なレストランで食べたあとは、マンハッタンモールを目指して電車に乗った。そこまではよかったんだけど、いざ電車を降りたら迷子再びで、しばらく歩き回ってようやく発見。ただのJCPennyじゃねーかとがっかりしつつも、花柄ワンピースとカーディガンが安かったから買った。明日着る!電車に乗ってそのまま帰ろうか迷ったけど、まだ8時にもなってなかったからもったいないと思って途中下車した。適当に歩いてると、メリーポピンズのブロードウェイ会場発見!そっこう明日のチケットを買った。というわけで明日夜8時から鑑賞してくる。たのしみすぎる!

ホステルに帰ってメールをチェックしてみると、オーライアンからの返事のほかにTIUAや親からきてた。ここにきてようやく内緒のイリノイ、NY旅行がバレってしまったみたい。私の携帯がつかえてればこうはならなかったんだろうけど、あいにく充電器が壊れて使えないからオレゴンでお留守番中なんだよね。

このシカゴ&NY旅は事後報告で済まそうと思ってた。言ったら反対されると思って、計画的にやったもん勝ちを狙ったものだった。だから一人旅をするにあたっての親の承諾書もらわなかったんだけど、それがあだとなってしまった。とりあえず私は予定してたホステルに泊まってるし、上記のとおり、毎日NYで楽しく過ごしてます。ごめんなさい。

さて、オーライアンの話に戻るけど、ついに明日ウィスコンシンを発つらしい。ますますブランスキー家が静かになるな~。わたし毎日ウィスコンシンでの出来事や、ブランスキー家のみんな、オーライアンのこと考えてる。毎日一緒にいたから、今は毎日さみしい。ウィスコンシンのみんなのおかげで一人旅が寂しく思えちゃう。

前まではアメリカは1回行ったらもういいやとか思ってたけど、ウィスコンシンと出会っちゃったからもうそうは思えない!

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8月5日
美術館に行こうとしたら炎天下のなか大行列ができてたので諦めた。別のものとはいえどシカゴでいってるし、すでに満足状態だった。それに興味あるのはもはや日本画だし。駅に向かう途中にようやくNYで本屋を発見!明日からのアムトラックでの長旅のために本とDVDを買った。なにせオレゴンまでノンストップで電車の旅をしなきゃいけないから。

そういうわけでぶらり途中下車の旅開始。適当なところで降りて、まず向かったのがスタバ。今日は暑くて脱水症状に陥りそうだった。そのあと暑さを紛らわすために、カメラ屋で無駄にカメラの説明を聞いて買う人のふりしたりしてた。

9.11跡地に行ったらすでに高層ビルが建設中でびっくり。ふらふらしてると中古DVD屋を見つけたので明日からの長旅のためにまたもやDVDを3本購入。30ドルしてない!!ちなみにチョイスはコメディから。たぶん全部ラブコメディ。散策を続けてると今度は服屋を発見。ブランドものを安く売ってる店っぽかった。ここで冬物コートを買った。このコートはアムトラック内で毛布替わりになる!大事!

この時点ですでになぜかまたカードが使えなくなってて、残りわずかな現金をはたいてしまった。無計画すぎる。そんなわけでしばらく残高20ドルで生活しなきゃいけないんだけど、なかなか無理があるね。

ぶらり途中下車のはずが、1度降りた場所から動かなくて、大荷物になってしまったため一度ホステルに帰った。ちょっと休憩して8時からはメリーポピンズのミュージカル。最高だった!歌やダンスは当たり前にいいし、1番驚いたのがあの空間演出。家は上下で分解するわ、だまし絵使うわですごいおもしろかった。おもしろかったレベルで比較すると、メリーポピンズ>リトルマーメイド>ライオンキングかな。この夏3本もミュージカル観ちゃった。しあわせ~!

帰りの電車では見知らぬイタリア人男性に話しかけられ、ずっと話してた。この人もなまり強くてよく分からなかったけど。私がミュージカルの感想をメモ帳に書いてるときで、そのメモ帳貸してくれというので渡したらイタリア語でなにか書かれた。
Sei molto carina.
その人がさり際になって意味は自分で調べろと言うので、いなくなるのを見送ってからgoogle翻訳にかけてみると、意味は"You are very pretty."だった。さすがイタリアン!ナンパがご挨拶!なんか気さくな人だったけど、渋谷のナンパみたいな雰囲気してて少し怖かった。

というわけでそれがNY最後の夜だった!都会は都会なりによかったかも。ウィスコンシン滞在が終わったあとは、なんでシカゴとNYなんか旅するんだよ自分…とか思ったこともあったけど、やっぱり行ってよかった!そのなかにちゃんとした目的地があれば楽しいところだと思う。私でいう天文台みたいな。NYは街を歩くのがよかった。バスや電車は楽だけど、まっすぐ歩くだけでだいぶいろいろ発見できる気がする。特にアップタウンのほうは小さな店がずっと並んでたりしてかわいい。

New York to Oregon

8月6日
ついにNYを出発。まずホステルを出ることから一苦労だった。私のスーツケースは日に日に重さを増し、古い洋服を捨てたりしてもやっぱり重いものは重い。泊まったホステルには急な階段しかなく、自力で降りなければならなかった。もちろんかつげないので引きずった。そして地下鉄。小さい駅だとエスカレーターやエレベーターはなくて、急な階段のみだ。やっぱり引きずった。しかも途中で乗る電車間違えて無駄足ふんだ…。

でも四苦八苦してるなかでたまに、ジェントルマンなおじさまが運んでくれたり手伝ってくれたりして、どうにかしてペンシルバニア駅まで来ることができた!そんなわけで今は恒例のスタバステイ。でもNYはシカゴと違って、コンセントさすところがなくて充電できない…。画面を暗くしてがんばろう。

私の20ドル生活はもうすでに半分減って、残り10ドルとなった。スタバのせいですね残念。高い。こっちに来てから暑すぎてフラペチーノばっかり飲んでる。ほんとうに後先を考えない。

今日は午後3時45分発(どうせ遅延だろうけど)のアムトラックにまた20時間のる。で、明日は45時間かけてオレゴンに戻る。

TIUAの先生ナオミから返事がきてて、なんとなくお咎めはなさそうな雰囲気だった。分からないけど。まぁ許可なし一人旅だけど、もう成人してるんだし、終わりよければすべてよしだよね!

アメリカは各地方によってまったく別物だから、アメリカ横断したことによって、すごい勉強になった!アムトラックの過ごし方についても!これでもうお金さえあれば、英語圏ならどこ行っても暮らしてけると勝手に思ってる。卒業までに100万円貯めて、ニュージーランドにワーホリかその前にスウェーデン留学しに行くために引き続き勉強がんばる!

まずは目先のTOEFLからだ。この3日間で洋画みまくるので耳鍛えられると信じてる!確か春も映画みまくってて、結果リスニングの点数あがったんだよね。今4本持ってて、アマゾンで買ってウ大に届いてるであろう3本があるから残りの夏休みは映画漬けだ!アメリカはDVDも本も安くてすごい助かる。家庭で大量所持するからきっと売買の回転がいいんだね。だから破格で販売できるんだな~いいな~。


最近買った映画一覧
he's just not that into you
IMAGINE ME&YOU
NICK&NORAH'S INFINITE PLAYLIST
BECAUSE I SAID SO
HIGH SCHOOL MUSICAL 3
The Adventures of Food Boy
Paris, Je T'Aime (Paris, I Love You)

最近買った本一覧
How I Killed Pluto and Why It Had It Coming
NIGHT AT THE MUSEUM
ETHER

ディズニー映画もまた観よう。恋しすぎる。オレゴン帰るの楽しみになってきた!


8月6日
夕食に買ったよく分からない料理がおいしくなかった…。そして私の残高のこり5ドルとなった…。映画4本をいっきに見てしまった…。

隣のフィリピン人がパスポート審査に引っかかって夜中の12時半に電車から降ろされた…。こわっ。偽造パスポートでも使ってたのかな?

暇つぶしのため、以下映画感想
(1) NICK&NORAH'S INFINITE PLAYLIST
気持ち悪いシーンが多々あった。酔っ払い同士の濃いキスシーン、嘔吐、トイレに落ちたガムをまた噛むなど。それさえなければもう少し印象がよかったかも…。あと電車のなかで見るにはちょっとエロいシーンに困った。表紙的に純粋な青春映画かと思ってなにも読まずに買ったんだけど、登場人物はほとんどクラブか車のなかでしか過ごしてない。夜遊びしてる高校生とバンドマンのチャラチャラした話だった。嫌いじゃないけどね。
※ぐろいシーン飛ばして2回目を観たら、まともな映画に思えなくもなかった。
★★

(2) IMAGINE ME&YOU
表紙が男女2組だから相手入れ替えっこかな?と思って買ったら、まさかのレズビアンものだった。びっくり!確かにパッケージ見直してみたら手つないでる!でも二人とも美人だから絵になってて画面がきれい。結婚式に仕事しにきた花屋のお姉さんと、そこの花嫁が一目ぼれで恋に落ちる話。花屋の奥で、花の上に押し倒してキスしてるところはすごいアニメみたいだった。非現実的な美しさって感じ。旦那の友達のほうとくっつかなくてよかったくらいだな。ダンスシーンで気持ち悪かった。ストーリーしっかりしてて、けっこう好き。サントラも好き。二人がきゃっきゃしてるの超かわいい。
★★★★

(3) BECAUSE I SAID SO
結婚できない娘と世話焼きな母親の母娘物語+娘の二股生活ってかんじ。同じ二股でもMy girlfriend's boyfriend(?)より全然おもしろかった!ただ年配のキスシーンは観るに堪えがたいというか…。笑 でもストーリーはよかった。私も建築家のほうよりバンドマンのほうが好き!最初は両方とも微妙だったけど、観てるうちにバンドマンが超かっこよく観えた。それにしたって二股がばれるのあっけなかったな。まぁそんなもんなのか、実際。
★★★

(4) He's just not that into you
いろんなカップルを通して恋愛・結婚のいろはを説く映画だった。アレックス&ジジがかわいい!アレックスが全然そんな気なさげで突然キスされたときも超いやな顔してたのに、身を引かれると気になって仕方がないところとか、付き合いだしたら超でれでれなところがかわいすぎる!付き合う瞬間のシーンの、ジジがべらべら御託を並べてるところを、ありがちだけどキスで遮るのもかっこよかった。あと全部のカップルがハッピーエンドなわけじゃないところがいい。カットしたシーンがおまけでついてるからアレックスとジジを期待したのに、ジジが別の男とデートしてる場面だった。と思ったらジジが電話にでなくてもやもやするアレックスがいた。かわいい。なんだかんだでこの映画が1番よかったかも。
★★★★★

8月7日
夜中、線路を走ってるときに土砂降りになってたみたいですごい音と揺れだったから怖くて何回か起きちゃった。死ぬかと思った。アメリカの交通機関はすぐ私に「これは死ぬ!」って思わせる。雑すぎる。コートのおかげで寒くはなかった。やっぱり買って正解だった。無駄遣いではなかったんだ…!

座ったまま体勢変えられないのがつらい。でも隣の人がいなくなったから、2席使って横になって寝てしまった。

朝は9時くらいに起きて、何回か寝ては起きてを繰り返して本当に起きたのは10時。時差で一回時計1時間もどしたから、2時間くらいはぐだぐだしてた。お金なくってやべーなとか思いつつも1時間半遅延でシカゴに到着して、駅構内のマックで朝ごはんを食べて今にいたる。最後にまともにごはんを食べたのが、昨日の朝、菓子パンをコンビニみたいなところで買って食べたくらいで、それ以降ろくなもの食べてなかったから餓死する勢いだった。NY初日との格差がひどすぎる。仕方ないけど。

アメリカはチーズバーガー2個でてくるから、今日の夜ご飯はどうにかなりそう。親がお金振り込んでくれるらしいけど、どう考えてもアムトラックにいるあいだになって、オレゴンに着くまでゲットできない。わずかな残金でなにを買うか、これが私の48時間の調子を決める…!決してフルーツサラダなんてものは買ってはいけない!

NY-CHICAGO間は映画4本観たのと、そのあとすぐ寝たのもあってあまり長時間いた気がしなかった。けど本当の闘いはこれからだ…。この2日間を読書に費やそうと思ってる。買った2冊を読み切る!まずはナイトミュージアムからだ!

ウィスコンシンやミネアポリスを通り過ぎるだけなのが悲しい。さっきラクロッスだった。あの大自然に帰りたい!景色観てたら寂しくなったからナイトミュージアム読み切った。1は観てないんだけど、2を観たあとだったから安易に想像できた~。モデルとなった博物館もみてるしね。T-rexはこれか?っていうのもなんとなくある。もう1回行きたいな。今度はもっとゆっくり観て歩きたい。wifiはやっぱりなかったから、映画を2本観なおした。時間ありすぎて、何回も同じの観なおしそう。笑

8月8日
どんなにがんばっても8時半までしか寝られなかった。それからひもじい思いで残りのチーズバーガーを食べた。座るか寝てるかしかないから、病人生活を送ってる気分にもなった。冷房ききすぎててコートかけても寒くてやばい。ごはんろくに食べられなくて体温も上がらないんだからやめて!

12時までがんばって寝てみて、洗面所に行ったら顔がめっちゃ疲れてた。体のふしぶしが痛いよー。じっとしてるの好きじゃない人には向かない旅だね。あとおなかすいた。小銭も数えたら4ドル持ってた!なんか買える!
財布が壊れそうなくらい小銭がたまるアメリカ。笑

結局今日は映画3本観ちゃった。3日連続で同じの観てるからさすがに飽きてきたんだけど、やっぱ見落とし部分があるからそういうの補完するつもりで観てる。

ダイニングカーではベーグルとスナック買って財布がほんとに空になった。でもこれで怒涛の48時間を経験したから、帰国時の飛行機8時間や、東京-大阪間の夜行バスなんて余裕だね。ヨーロッパ旅行だってできちゃうわ。
しかも3時間の遅延らしいから合計連続乗車時間が50時間超える。NY-CHICAGO間では23時間くらい乗ってたし、3日間すぎてる!すごいうれしくない。そして遅延のおかげで予定してたポートランド-セーラム間のバスに乗れないんだけど。なにかとやばい。

読書のほうはちょっとレベルが高すぎて理解するのに苦労するからあんまり進んでない。ひまなので未来計画をより明確なものにするべくワードに打ち込んで妄想して楽しんだ。必要経費まで計算してる。こうやって予定考えてると、ぜんぜんウィスコンシンに帰る暇がなくて笑えた。

結婚なんかする暇ねーわとか思い続けてきたけど、クロヴィス夫妻をみて国際結婚をちょっと夢みた。アメリカの田舎の、ご近所づきあいもいいなと思うので結婚するとしたら何人とだろうが、そのあたりに移住したいな。それこそウィスコンシンとかね。まぁたくさんのハエもいるけども…。

8月9日
ポートランドって太平洋標準時にすればいいんだよね?というわけで今8時になったばかり。ワシントン州にいるみたいだから、あと2時間もすればポートランドに着くかもと期待してる。定刻通りの予感がしなくもない。朝ごはんはポートランドについてお金をおろすまで食べれないから超がまん。
やっと西海岸に戻ってきたのがうれしい!ここまで来ちゃえばもうあっという間だな~。デジカメの写真整理もかねて、パソコンでスライドショーにしてみた。楽しかったなウィスコンシン…。マーサがやった劇の写真あとで送ってあげよう。いま動画までみるとほんとに寂しくなりそうでやめた。

定刻じゃないけどポートランドに到着!別のバスが出てたらしいのにまったく私ときたらうっかり聞き逃してしまって、しばらくうろうろしてたんだけど、まぁアムトラックのおばさんに聞いたら嫌な顔されつつ電車のチケットにしてくれた!ありがたい!私アナウンス流したわよね~?とかいってほかの人に確認までされた!でもチケットありがとう!最後の最後でまさかのドジ踏んだけどオレゴンに帰ってきたー!ただいま!

だけどまだ私の夏は終わってない。16日からルームメイトのダニエルんちに1週間ステイするのでそれが真夏の最終章である。

California

11月25日
夏の旅行同様、今回もしっかり日記にしておきたいと思う。というのも飛行機は暇だから…。

お昼1時にセーラム市からアムトラックのバスに乗り、いつも通りポートランドへ向かった。今回の旅行はめぐとタカと一緒なので、飛行場に行くまではめぐに任せた。ポートランドの飛行場はアラスカ旅行のときのためにここにメモしておくけど、駅からまっすぐ歩いて、しばらくたったら左に曲がる。赤い路面電車が空港行きだ。

カリフォルニアに行くにはデルタ空港を使っているので、アラスカ航空のあの小さな旅客機よりもかなり安心感が得られる。だけど、一番安い便を選んだ結果、なんとユタ経由のカリフォルニア行きの飛行機になっていた。途中で時差があることに気付いたおかげで、乗り過ごすことはなかったけど、けっこう危なかった。

ポートランド空港にいる時点で、ウィスコンシンのホームステイ先の娘、マーサからメールが来ていた。「ケイコ!どこにいるの?」という短いものだったけど、私はそのメールをきっかけにウィスコンシンでの日々を思い出したのと、結局冬は訪れないことを思い出して、切なくなってしまった。しかもそれが今なお続いているので早くディズニーランドに着いてしまいたい。オーライアンにもらった音楽を聴きながら一人でぼんやりしていると、ウィスコンシンでの記憶が蘇るから困る。あと1時間ひまだ。DVD持って来ればよかった。買ったはいいけどまだ1度も観てないFRIENDS完全版があるのに。

カリフォルニアに到着したのは20時半頃。飛行機からの夜景がきれいだった。降りてみて分かったんだけど、ヤシの木には全部ツリーに飾るような豆電球が巻いてあった。飛行場から1万円くらいかけて、タクシーでホステルに向かう。その道中はさながらカラオケのようで、めぐと私で好き放題歌った。タカは一人で音楽を聴いてた。

幸いなことにホステルのまわりは結構開けていて、レストランなどがあったのでとりあえずココスで晩御飯を食べた。三人ともステーキを頼み三人とも残すという…。ココスのメニューはスープからサラダからなにからなにまで全部しょっぱかったのでもう一生行かない。

ホステルはというと、ダブルベッドが2個だった。男のタカは当然ひとりで、私はめぐとダブルベッドを共有した。

お風呂上りに持参したドライヤーをさしたら、ぼんってなってスイッチ入らなくなった。ご臨終のようです。なんでだろ?なんで同じアメリカなのにアメリカのものが使えなくなっちゃうんだろ?オレゴンとカリフォルニアでは電圧違うの?

夜は長かった…。寝れないからめぐと一緒に動画みたり妄想してたらタカから苦情がきたので、3人でしりとりをしたのち、羊を数えて最終的に元気なめぐを無視することで私たちは就寝した。

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11月26日
ディズニーランドのオフィシャルホテルは内装がかわいいし、おしゃれ!ベッドもふかふかだ。

朝10時ごろから活動し、入園したのは11時すぎだった。みんなでディズニーTを買って着替えた。このときわたしが買った白雪姫Tはスパンコールが落ちまくって、あちこちにばらまいてくるはめになった。

とりえずファストパスを取ろうということで、なんかのアトラクションに行くと、そこで中国人らしき人たちが私たちに日本語で話しかけてきた。

「スプラッシュマウンテン興味ありますか? ファストパスあげます。僕たちもう乗ったんで」

朝からいっきに幸せな気分になったわたしたちは、神が降臨したと彼らを崇めた。そんな感じで朝からファストパスを有効活用し、総合的な並び時間はきっと1時間足らずだと思う。混んでたんだけど、意外と乗り物はすいすい乗ることができた。

キャラクターグリーティングは日本よりも、写真が撮りやすい感じがした。写真を撮るときはほぼ9割がた、キャラの彼女ポジションをゲットすることに成功した。もうカメラを係員に渡すのを忘れる勢いでキャラに飛びついてきた。ハグうれしい。明日もいろいろ会えるといいな~。

バズライトイヤーのアトラクションでは7万点越えをしたのでなかなか満足。それでもレベル3とか4って鬼畜ゲーすぎる…。

夕方ごろまでランドで遊んでから、お隣のアドベンチャーワールドに移動した。アドベンチャーワールドはディズニーシーをもっとアクティブにきらきらさせた感じの場所で、シーにあるものはほとんどこっちにある。ゲームが5種類くらいあって、全部景品はぬいぐるみ。私たち3人はそこで全員がダンボの大きいぬいぐるみをゲットしてきた。みんなリュックにつめて、顔だけのぞかせるようにして歩いた。ダッフィーという流行には乗らない!でもちょっとだけダッフィーも欲しかったけど買ったら負けだと思ってやめた。

ジェットコースターもタワーオブテラーもあまり怖くなかったけど、久しぶりすぎて完全にチキンな心臓だったので、叫びまくっておいた。アラジンのミュージカルが最高の出来栄えだった。まさかこんなところで観れるとは…。足はえてるジーニーも、演技がかなりうまいせいであまり気にならなかった。明日は朝一でリトル・マーメイドのショーだかミュージカルが観れるので、それだけでも満足のいくディズニー旅行になる。最高だねミュージカル!

食事的なことを言うと、けっこう歩き食いをしたようでしてなかった…。3人でジャイアント・ターキーを割り勘して食べた。あとはアイス食べたりチュロ(チュロスが複数だからチュロスだなんて知らなかった…)を食べたりした。タカはアイス3回食べてた。夜ご飯に、園内のファストフードでパスタとデザートを食べて終わり。

おみやげは、美女と野獣のマグカップとミニーちゃんのノートパソコンケースを買った。美女と野獣のマグカップはアメコミ風で、めずらしく野獣とベルがセット(ベル売り出すくせに野獣グッズがない!ペアで売れ!)で嬉しかった。

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11月27日
今日はマーメイドのショーを見る予定だったけど、アドベンチャーワールドのマーメイドのアトラクションと勘違いして結局みれなかった。残念。それから昨日乗り損ねたアトラクションをいくつか乗った。観覧車は無駄なサービス精神のおかげで2周乗る羽目になった。壁は網だし揺れが怖かった~。

そのあとはランドに行って、キャラクターグリーティングを堪能した。意外にも姫キャラはいなかった。ミッキーは日本のミッキーよりもそっけないというかなんというか…。アメリカのキャラたちは小ざっぱりしている。ミート・ミッキーも10分で行けるレベルなので、まぁ撮影スポットとしてはアメリカのほうがいいのかも。ただそこに愛はない…。バズライトイヤーやミニーちゃんにも会えて大満足!グーフィーとは宿泊したホテルのなかで会えて、個人的に写真を撮ることに成功した!きっとグーフィーは私の運命の相手なんだと思う!日本でTDLに行ったときも、グーフィーに手を繋がれ二人でスキップしながら歩いたし、全国のグーフィーさんありがとうございます。

日本じゃなかなか写真とれないようなキャラでも、アメリカにはちゃんとそのキャラ用のブースがあって並べるようになってるからいいね。日本は争奪戦だもんね。

アメリカのディズニーは子どもが参加できるちょっとしたイベントが多い。例えばダースベーダーと戦うショーとか、演奏者のなかに交じって鈴を鳴らせるとか。こういうの日本にもあればいいのにね。サービスに関してはやっぱり日本のが最高だと思ったけどね!

お昼ご飯にはTDLでハンバーガーを食べて、そのあと少し買い物した。今日買ったものは帽子(カリフォルニア暑すぎ。真夏レベル!)と、リトルグリーメンのフィギュア25個セットと、ミッキーの洒落たイヤホン。エンゲージリングに使われるような白いケースに入ったピアスも買おうと思ったけど、ダッフィー同様、なんか空しいのでやめた。カップル間のギフトですよね。この時、たかからひと言いただいたので書かせていただく。

「言ってくれれば僕が買ってあげましたよ、現金と交換で」

いらねーよ!

そんなわけで、あっという間にディズニーな2日間が終了した。ランドのアトラクションはほとんど日本のものと一緒だったけど、でもアドベンチャーは日本と全然違っててすごいおもしろかった。オフィシャルホテルに泊まったのも、チョコのサービスとかキャラクターグリーティングとかがあってよかったと思う。堪能した分、私の財布はすっからかんですけど…。

ディズニーからの帰りはシャトルバスに乗った。運転手がご丁寧に各エアラインの場所で降ろしてくれるんだけど、私はすっかり行きと同じデルタだと思っていたのでデルタで降りた。だけど実際はアラスカ・エアライン。二つの場所はU字のそれぞれ端っこの部分で、スーツケースを転がしながら長い距離を歩く羽目になった。そのときすでに離陸1時間前だったから、さすがにちょっと焦ったけど余裕の到着。よかった!

いまは帰りの飛行機のなかで、例の恐怖のアラスカ・エアラインに乗ってる。でもデルタよりも添乗員が丁寧っていうか真面目だった。実演で緊急時の対処法やってたし。デルタはなにもやってない気がする。わたしは航空性中耳炎の対策のためにあくびしまくるのに必死です。着陸2時間前は寝ちゃいけないらしい。2時間しか乗らないので寝れない。

寝ちゃいけないから暇つぶしに書いたやつ。
関係ないけどアメリカの州完全攻略計画が進んだので嬉しい。1年で、オレゴン、ワシントン、ラスベガスのとこ(ネバダ?)、ユタ、アリゾナ、ウィスコンシン、シカゴ、ニューヨーク、カリフォルニア、それからアラスカなので10!5分の1制覇だ!日本の都道府県完全攻略計画はどれくらいだっけな?3分の2くらい終わってる気がするけど、日本地図みないと県名が分からない。今後は離島も行きたい!

でも世界レベルでみるとまだ2か国ぽっち/192?だから、先は長い…。人生計画にやっぱりワーホリ・カナダ編いれようかな?とか最近思い始めた。そうすれば簡単にウィスコンシン帰れるもんね。フレンチも学べるしね。スウェーデン留学とワーホリでアイルランド行けば、将来的にヨーロッパは制覇できそうな気がする!

30歳になるまでの脳内計画:
スウェーデンとチェコとかフランスとかハンガリー→カンボジア→中国(チベット)→ニュージーランド→アイルランドと残りのヨーロッパ→カナダ→アメリカ→ニューカレドニア→南極

Alaska

12月17日
朝5時に起きて、最終的な仕度を整えた。めぐとザックと朝ごはんを食べて、7時に出発。ダニエルとはヨークの入口でお別れ。超眠たそうだった…。でもダニエルにはアラスカから電話する約束してるからあまり寂しくない!前の日記には「どうせ泣かずに終わる」とか書いたけど、実際はわりと泣いた。アメリカ人の友達や先生たちに声をかけられるたびにいろいろこみ上げてきて、そのたびにザックに泣きついた。RoPのクラスメイトになって、サムと4人でごはん食べたりして、ユーモアに溢れ、ちょっと変人で、家にいけば主夫のような働きぶりで…ザックとなら結婚できると思った。笑

別れの悲しみは結局1日中続いた。ことあるごとに朝のことを思い出しては悲しくなって、恋しくなって、でもなにかすれば忘れて、また思い出すの繰り返し。

でもなんだかんだ空港で友人のたくろうと合流して、シアトル行きの飛行機に乗るまでごはんを食べたり寝たりして時間をつぶした。

シアトルについてからはお昼にアラスカサーモンバーガーを食べて、夜9時までまた暇つぶしタイム。

で、今アラスカに向かう飛行機の機内。アラスカに行くわけだしもちろんまたあのアラスカ航空を利用してるんだけど、これがまたよく揺れてくださる。
シアトル行きのもっと小さい方は低空飛行だからか?まったく揺れなかったのに。揺れ始めると目覚めて寝れなくなるし、チキンだからガクブル状態でまじ落ち着かない。そんななか、隣の席のたくろうは爆睡していた。しょうがないから藤澤ノリマサのアルバムをエンドレスリピートしながら到着を待つ。

ホステルはアットホームな雰囲気で、なかなかいいところ。日本人も何人かいた。飼い犬のパグだかなんだかが超かわいくて、それだけでこのホステル選んでよかったと思えた。部屋の都合で私とたくろーは同じ値段で二人部屋に1泊できることになったけど、正直荷物の移動がめんどくさかったのであまり嬉しくない。夜、1時頃オーロラを見に外へ出たけど見ることはできなかった。

***

12月18日
昼過ぎに起き、シャワーを浴びてからごはんを食べるついでにアラスカ大学の美術館に向かった。コンビニみたいなところでブルーベリーマフィンを買って食べた。途中、たくろーとごちゃごちゃやってたら滑って転んだ。

大学の敷地が広すぎて迷子になり、遠回りしながらも夕方ようやく到着するが、本日は休館だった。お昼すぎまではまだ全然寒くなくて余裕だったんだけど、16時ごろになってくると一気に冷え込んだ。帰り道はタイ料理屋でカレーを食べて、一人カラオケしながら帰宅。デナリ公園やオーロラロッジについて調べてたら眠くなってきたので仮眠をとることにする。今夜は見えないようだけど、念のため夜のために体力温存だ。

ちなみに部屋を4人部屋に移動した。二段ベッドの上段しかあいておらず、私は恐怖の柵なしベッド(上段)で寝るはめに…。ちなみに梯子もないので、上り下りも大変。寒さで死ぬっていうか転落して死ぬかも。

0時くらいに外に出たけど、この日の夜も曇りでオーロラ観測はできず諦めた。雪が30センチくらい積もっているので私はひたすら遊んだけど、たくろーはシリアスな面持ちで喫煙していた。笑

***

12月19日
前日眠れなかったため、起きたのは1時前。ダウンタウンへ買い物に出かける予定だったけど、今から行って間に合うかなというくらい遅い時間。3日前に電話してくださいって書いてあるわりには、前日でも予約できゃうっていう。タクシー代よりはるかに安いので節約できた!

その後、フェアバンクスのダウンタウンにタクシーでお出かけ。お昼はGrandmather's PASTAでペストスパゲティを食べておなかいっぱい。お土産屋さんでグリスリーベア(多分)の帽子を買った。ダウンタウンはセーラム市以上になにもなく、すぐ出ることになった。帰りにフレッドマイヤーに寄って明日の朝ごはんと、死なないためのチョコレートを購入した。明日はついにチェナ温泉デビュー!チェナリゾートに1泊してくる。

書く内容が以前までの日記に比べて少ないのは、まだアラスカに来てたいしたことをしていないということと、アラスカには特になにもないことが原因である。一面雪景色なことは未だ興奮するけれど、遊ぶものが雪以外ないので、夕方はほぼ寝ている。たくろうは雪遊びを一緒にしてくれないので、一人で遊んでる…。昼に起きて、夕方でかけて、帰ってきて寝て、夜中に起きて、明け方寝るというまるでだめな生活だけど、これはすべてオーロラ鑑賞のためだから…。

氷点下10度らしいので今までで一番寒い日だった。そんな寒さでもやっぱり夜中は曇りで、この日もオーロラ観測をすることはできなかった。

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12月20日
3時過ぎ、どこでも迎えに来てくれるという親切なシャトルバスに、ホステルまで迎えに来てもらい、チェナ温泉へ向かった。チェナ温泉はだいぶ山奥にあるようで、途中の道が小高い丘をのぼったりくだったりの繰り返し。反対車線から車が来ると、雪が舞って前が見えなくなっていた。初心者が運転したら間違いなく事故にあいそうな道路なので、金銭的にも安全面的にも、タクシーを選ばなくてよかったと本当に感じた。

チェナ・リゾートに着くとそこは、ホテルではなく、ロッジが集まった村のような場所だった。部屋のベッドは無駄に低反発で、さすが高いだけはある。着いてすぐ、7時からのアイス・ミュージアムのチケットをたくろうが買い、そのあと夕食をとった。日本人の家族が近くに座っていて、そこの赤ちゃんが私をじっと見てはきゃっきゃしていた。

ここでもサーモンバーガーを食べたけど、シアトルで食べたもののほうがおいしかったな、不思議…。デザートにチーズケーキを食べて、アイス・ミュージアムへ向かった。ガイドさんが一通り説明したあとは写真を撮ったりする時間なんだけど、寒すぎて末端冷え症の私の手足は早くも終了。でも1時間くらいはいたような気がする。足の指が死ぬかと思ったけど、その後たくろーがココアをくれたので生き返った。ありがとう。

温泉は朝の7時から夜の12時までやっているらしい。部屋でカートゥンネットワークを観ながらのんびりしたあと向かった。

冬のアラスカも、なかなかのカップルスポットかもしれないと思うことがある。どこに行っても太陽がないので薄暗く、そのなかで綺麗な光がぽつぽつと輝いているのでロマンチックだ。よくよく考えればオーロラ観測もロマンチックだしね。テカポに天体観測に行くときは、好きな人と行きたいな。

日本人観光客の多さには驚かされた。店員さんに聞いてみたところ、年末のプランでは日本人で貸切状態になるらしい。そんな団体さんとあたらなくてよかった…アラスカに来たのに日本にいる感覚になりそう。そういうこともあって、チェナ温泉の人たちはよく日本語を話す。日本人スタッフも多い。

温泉はかなり広くて、やっぱり深かった!空を見上げても湯気でなにもみえない。9時に入り始めて、1時間ほど温泉につかって、30分くらいジャグジーに入って、30分プールでエクササイズして、また1時間温泉に入った。これで痩せたかな?

アラスカの寒さが温泉にぴったりで、手すりにへばりついてたら全然のぼせなかった。どのくらい寒いかというと、濡れた髪の毛がすぐ凍るレベル。最後の1時間は3人のアメリカ人から日本のこと質問攻めされて大変だったけど面白かった。

髪を乾かしたあと、ついにオーロラ観測タイム。3時過ぎまで粘って観れたのは、薄らと蛇型に広がる緑色のオーロラだった。あんまり満足できないけど、一応3日目にして初めてまともなのが観れたし、感動はした!日本人の経験豊富なおばさんたちと楽しく時間を過ごしたから、3時間なんてあっという間だった。おばさんたちに元気をもらい、明日からまた気を取り直して、夜更かしがんばれる気がする~。

そういえば、温泉から帰るとき、足が滑って盛大に転んだ。昨日もお風呂場で滑って転んで背中うってるし、毎日どこかで滑ってる気がする…。何回転んだかカウント中なんだけど、とりあえずがっつり転んだのは3回で、滑ってるのは10回いくかなぁって感じ。安全に生きたいものです。wish me luck!

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12月21日
怒涛のアラスカ旅行記 後編 ~北斗七星があればオーロラも観れるよ~
今朝4時まで起きてたこともあって、チェナから帰ってきたら即爆睡した。夕方ころ起きて、たくろーが入れ違いで寝始めたので、たくろーが起きるのを待ってから夜ご飯を食べに出かけた。

夜ご飯はパンプハウスというレストランに行った。たくろーが行きたがってたところだ。そこで私は生まれて初めてシカ肉を食べた!ミンチになってたやつでハンバーグみたいだったからよく分からないけど、ぽろぽろしてた。20ドルの価値があったのかは…分からない…。笑 トナカイ肉はもっと高かったから諦めたんだけど、素直にこっち食べてたほうがよかったのかな?でもいい経験だった!

その後、フレッドマイヤーに朝ごはん用のリンゴを買いに行った。日本のものよりもジューシーでおいしい。ついでにお土産用として、ウィスキーとアラスカの地ビール、サーモン・ジャーキーを買った。

【11時50分~12時20分 観測第一回目】
チェナ温泉のときよりもはっきりと緑色の横長の線を観ることができた。でもすぐ後ろから大きな雲が迫って来ていて、30分足らずで曇りになってしまったのでいったん退却。でも雲がとぎれとぎれで、あちこちに穴があるので隙間から見える可能性大かも。ホステルに戻って、たくろーが買っておいた紅茶をのんだ。

【12時40分 観測第二回目】
出ているとの情報を受け走って観測所まで行ったけど、観れずに終了。

【2時50分~3時10分 観測第三回目】
ついに!綺麗に!緑に光るオーロラ観測できた!!おめでとう自分!
一人で外に出たってのもあって、その場に一人きりで思わず感動してちょっと涙でた。レベル1だったから天の川みたいな感じのものなんだけど、それでも十分嬉しかった。4日目にしてやっとだからね。氷点下20度のなか、雲の合間をぬって光るオーロラを見て、本当に初めて、アラスカに来たって感じがした。大きな雲がやってきてすぐ見えなくなったけど、十数分でも心はいっぱい満たされた。

「オーロラの下で」の本でオーロラのことを知って、小学生のころからずっと夢見てきたオーロラをやっとこの目で見ることができて、本当に幸せ。アラスカにきてよかった。足先が凍りつくような寒さと旅費分以上の価値を今この瞬間感じた。帰国したらもう1回読み直そうと思う。

そういえば昨日、今日と、結構な数の流れ星を観た。北斗七星も当然のようにあるのがなんだか新鮮。私の実家周辺ではいつも、分かる星座といえばオリオン座くらいだったからな。開放的な空間にいて星を眺めるのも夢の一つだった。まぁ雪だから寝転がれはできないんだけど。

ぐぐったら、北斗七星はおおぐま座の腰からはえた尻尾だった。知らなかった…!また明日みれたら、今度はおおぐま座も探そう。

今夜は藤澤ノリマサのオーロラカーテンを聴きながら眠ることにする(朝5時)。

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12月22日 
完全に昼夜逆転生活になり、昼の3時に起きた。だけど1日中暗いから、もはや朝だとか昼だとかいう感覚がなくなっている。1時間ほどベッドのなかでぐだってから朝食にりんごを食べてシャワーを浴びた。この時点で5時である。今夜の夕食は歩いて10分くらいのところにあるタイ料理屋での、焼きそばみたいなもの。帰るころには雪が降っていたので観測は難しいかも。

12月23日
サンタクロースの家に行った。近いかと思いきや片道タクシーで50ドルもかかってしまった。にも関わらず滞在時間はたったの15分という、なんだかよくわからない時間を過ごした。サンタはいたけど子どもが写真待ちの列に並んでたので撮影は諦め、おみやげだけ買った。なんとペンギンを抱えたポーラベアを発見!なんという食物連鎖…ときめいたので即購入決定。
ゾウアザラシ>セイウチ>白クマ>トド>ヒョウアザラシ≧他のアザラシ>ペンギン
ぐぐってみたところ、南極北極をあわせた生態系はこうらしい。ペンギン最下位なのがまた燃える。どうでもいいけど前に一度、ネットでヒョウアザラシに捕食されるペンギンの画像みてから、極寒の地の食物連鎖好きになったんだよね。

他のお土産はポストカードと、アラスカ仕様のかわいいフォトアルバムを買った。このアルバムにアラスカでの写真を全部つめるんだ…!たくろーと風景しかないけどな…!

調子のってパソコンしてたらオーロラみるタイミングを逃し、晴れてたのに見れなかった…。


12月24日
11時半ごろホステルを出発し、レンタカーを借りてアジア人4人でチェナ温泉にやってきた。中国人2人とタイ人1人に私というメンバー。今日の天気は氷点下30度で、極寒もいいところ。そんななか3人は元気にアクティビティに繰り出していた。私はお金がないので犬ぞりなどはできず…それは次回アラスカに来たときにやることにする!

唯一申し込んだのは4時からのチェナ温泉自家発電所ツアー。最悪のタイミングでガールズウィークに入ってしまったため温泉にも入れず、これでオーロラが見れなければ死ねるんだけど、まぁくそ寒いから曇らないだろうし、見れるだろう。

行きにセーフフェイで買っておいたパンとリンゴを食べながら1日暇をつぶした。お金が常にないこともあり、自炊できないのもあり、アラスカきて食生活がひどすぎる。旅行するといつもこうだ。がっつりおいしいもの食べる日と、食事すらとらない日の差がやばい。もっと計算して食べろと我ながら思う。

今朝は朝7時に寝るという快挙にでたので、睡眠不足すぎて夕方から9時までカフェにあるソファで爆睡した。そしてさっきまで繋がっていたネットが繋がらなくなったためますますやることがなくなってしまった…。それにしても今日の観光客の多さは異常。クリスマスだからこそオーロラ観測なのか?

0時ごろ、白いもやが横長く空にかかったけど、光にはならず終了。オーロラはまだ観測できてないけど、夜空にはすごい数の星々が広がっていた。最近覚えたのはおおぐま座、こぐま座、髪の毛座らへん。今日はふたご座探そうと思ったけど、結構難しい。建物がないから全方角見えてる気がする。オリオン座も観れたし、冬の大三角形もたぶん、見れてる!ふたご座はおおぐま座のすぐ近くだからわかるはずなんだけどな~。おおぐま座と並んであるのがうしかい座、かんむり座、ヘラクレス座っぽいので、今からちょっと確認してくる!

うしかい~ヘラクレスは小さい星が見えなくてよく分からなかったけど、白鳥座は分かった。デネブも発見。天体観測楽しいな~!日本じゃオリオン座しかいつも見つけられなかったから、かなり興奮する!

オーロラはというと、また白いもやもやが浮いて出てきたから、これが活発化すれば見れる予感。でも相変わらず超寒いので心がおれる…。

1時になってまた外に出てみたけど、やっぱり緑には光らない。写真をとってる人に聞いてみたら、写真だと目よりも全然きれいに見えるらしい!実際1枚とってもらったら緑に発効してた…。くっそーまじで寒いのにうっすら緑とかほんと勘弁してほしい!ふたご座とかに座見つけたからって寒いのが収まるわけではなく…死ぬ…!そしてホステルの人たちはそれぞれ単独行動をしてるので、孤独死しそう。イブに一人で寒さに震えながらオーロラ出現待ちとか充実してんだかしてないんだかわかんねー!

2時になり観光客のほどんどがロビーから消えた…。みんな寝に行ったのかな?私はもう寝る場所もないのでホステルの人たちが帰ってくるまでひたすらパソコンと共に待機するしかない。天気も悪くなって来て、確認できる星座の数も圧倒的に減ってしまった。もはや外に出る意味?っていう。

バスツアー行ったタイ人に聞いたところ、そっちでは緑のオーロラが1時間ほど観れたらしい。こっちで観れなかったのはたぶん町中の光のせいだってさー。悔しい。

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12月25日
24日の記事はほとんど25日も同然だけども…。寒いからか知らないけど最近ずっと腰が痛くて、なんかおばさんみたい…。レンタカー運転してくれたおじさんが空港まで乗せてってくれるから7時まで暇だ。

アラスカでの旅はなんか結構ぐだぐだしたけど、まぁこれはきっとまた来いよっていうオーロラの神のお導きだと信じてまた来たい。でも正直、氷点下30度をなめていたので、たくろーくんは一部凍傷だそうで痛そう。私はそんな風にならないようにしてたから平気だったけど、次は靴を気を付けよう。

なんで足とまったく同じサイズ買ってしまったし私…厚手の靴下ぜんぜんはけない。おかげで指先が死ぬかと思った。この教訓は次回生かすべし。来年の1月に北海道いくときは大丈夫かな?どれくらい寒いんだろ~。あと書くことっていったらアラスカ航空恐怖の旅くらいだけど毎度書いているので割愛します。というわけで、アラスカ編日記終わり!

編集後記

我ながら、10年前もずいぶんサバイバルに生きていたんだなと思いました。アラスカで氷点下30度を経験したことをすっかり忘れ、先日の初日の出登山で5時間、氷点下をまわる寒さで震えていたんですよね。命に関わりそうなので、定期的に過去は振り返ったほうがいいですね。2月は知床に行ってくるので、経験を活かしていきたいです。

ご興味を持っていただき、どうもありがとうございます。いただいたご支援はすべて、子どもたちのための学童・教育事業にあてさせていただきます。