見出し画像

聖地巡礼!スウェーデン留学旅行記(2013-2014)

アメリカ留学に行くときに「絶対に本に登場してきた土地へ行く」と心に決めていたように、スウェーデン留学へ行くときもまた同じように行くと決めていた場所が2つありました。1つはハンガリー舞曲を作曲したブラームスの故郷であるドイツ・ハンブルク。もう1つは大好きな画家であるアルフォンス・ミュシャの美術館があるチェコ・プラハです。

それ以外の旅先(コペンハーゲン、ロンドン、ヨーテボリ、ウィーン、ブラチスラバ、オスロ、トレレボリ、リューベック、ビルニュス)は、ノリと勢いで行きました。

この記事は、当時書いた旅行記を1つにまとめたものです。

Copenhagen, Denmark

2013/12/05
朝11時ベクショー発のSJに乗って、アルベスタからのコペンハーゲン経由でブラームスの聖地であるハンブルクに向かい、夜8時には到着する、そんな予定だった。昨日の夜から天気悪いなとは思っていたけど、まさか嵐が来ていたなんて。おかげさまでコペンハーゲンに繋がるなんかの橋が封鎖されてしまい、ハンブルク行きの電車はキャンセルされてしまった。代替案が夜行バスになったらしく、夜7時コペンハーゲン発になる模様。バスだといったい何時間かかるんだろう。悪天候に出ばなをくじかれたというかんじで、なんとなくこれからのハンブルク旅行が不安になってくる。鬱々とした気分を悪化させるような天気の悪さに、家を出た時点でちょっと落ち込んだ。

アメリカ横断旅行よりもヨーロッパ旅行の不安なところって、言語がさっぱり分からないおかげで、看板の表記が読めないことや、たとえばハンブルク行きの電車がキャンセルされるっていうアナウンスをすぐ理解できないこと。今回はたまたますぐ隣にいた紳士なおじさまに聞いたら、丁寧に訳してくれたからよかったけど。2回目のアナウンスのときに質問した女の人は英語話せないってかんじのことを多分言われて一瞬焦った。何語で話してたか分からないけど、係の人を教えてくれて、そのおじさんが最終的に夜行バスの待合室みたいなところに案内してくれた。言葉が読めない・聞けないから近場にいる人とすぐコミュニケーションとる気になるのはいいことなんだろうけど、英語表記とアナウンスが増えないかなってわりと切実に思う…。日本はその点親切だよね。韓国語、中国語だって対応してるところあるしね。ただ待合室に無料のリンゴとコーヒーマシンがあるのはいいねヨーロッパ。

半日かけて電車のやや長旅(アメリカ横断したときの75時間に比べたらなんてことない時間だけど…)ということで、退屈するのは目に見えていたので本を2冊持ってきた。1冊はスウェーデン語の文法書。スウェーデン語のクラスで読むならこれって推奨されてて買ったんだけど、1度も開いたことなかったからこれを機に読むことにした。もう授業終わっちゃったんだけど、いい復習になるということで。もう1冊は坂本真綾さんの『from everywhere』というヨーロッパの旅エッセイ。友だちがおすすめしてくれたからアマゾンで買って、親から送ってもらった。こっちはもう読み終わっちゃった。

坂本真綾さんもドイツ行ったかなと期待してたけど、行ってなかった。そのかわり年末年始に行く予定のプラハ・ローマあたりのことがちょっとだけ分かったからよかった。坂本真綾さんの「ふつうの」エッセイかと思いきや、この人ちょっと気持ちの面で参ってたときにヨーロッパ旅行したみたい。今の私もそんな感じのところあるから、少しだけ親近感がわいた。

今の落ち込み気味なテンションと、旅行の日程はたまたま重なっただけなんだけど、これを機に気分転換しようと思って、リラックスするためにフェイスパックとかホットアイマスクも持参してる。なんてたって個室ですから!いつもなら安さ重視でホステルを選ぶんだけど、目当てのブラームス博物館の近くの駅(ハンブルク中央駅かな?)の近くに意外とホステルがなくて、ホテルを予約してしまった。でも1泊5千円と大差ないからいいかなっていう。今思うと個室を選んでて正解だったかも。ホステル好きだけど、夜中に到着するとき音たてないように超気を使うの疲れるんだよね。まったく気が休まらないし、荷物も気を付けないといけないし。

せっかくホテルをとったのに、夜行バスで行くことになったからたぶん1泊分損するんだけど…奨学金で生活している学生にとって5千円は大きいよ…。

せっかく通過するからコペンハーゲンでもすこし観光しようと思っていたけど、今日は悪天候だから中止した。外にでたら看板が飛ばされてるのに気付いて、すぐリターン。ハンブルクから帰る日曜日に3時間くらい電車を待つ時間があるから、その日の天気がよかったら、中央駅近くの公園に行ってみる予定。まぁどこへ行くにしてもほとんどがコペンハーゲン経由なので急ぐことはないだろうな。

今計画している旅行に、1.ローマ・プラハ付近周遊プラン、2.パリ付近周遊プラン、3.帰国寄り道プランがあるけど、全部コペンハーゲン使わなきゃいけないんだよね。フィンランドにも行きたいけど、寒いところは元気なときに行かないとより憂うつになるからプランから外した。ひとりで寒いところに行くのは大げさかもしれないけど、なぜか死を覚悟することもあって…。(だからアラスカもたくろうと行った)

ドイツもきっと今度はハンブルクじゃなくて、たぶん別経路でまた来ることになると思う。だから、しょうがないから今回の悪天候の件は見逃してあげよう。なんせ私はヨーロッパにいるからね。滞在期間はあと7ヶ月ちょっとあるし、まだまだ可能性はある。あ、未来が明るくなってきた。

2013/12/6
夜行バスに乗ってハンブルクへ行くというのは聞き間違いかなにかだったみたい。適当に解釈しすぎた。橋渡れないんだからバスだって無理に決まってるじゃんね。正解は、車内泊でした。あの坂本真綾さんのエッセイにも登場してた6畳くらいもない部屋に3段ベッド×2で究極に狭く寝心地の悪い寝台ベッドで一晩過ごすことになった。

残念なことに充電のさし口どころかwifiもないのでおとなしく目をつむっているしかない状況。毛布は毛玉だらけでなんか不衛生だし、どうしてこんなことに…ホテルのまともなベッドで眠りたかった。しかしこれで寝台列車を使って旅しよう!という発想にはならないと思うのでまぁ経験の一つとして受け入れたいと思う。

前日ほとんど寝てなかったせいか、固い椅子ベッドの上でもなんだか無駄な考え事もしないですぐ寝れて、12時間ぐらい寝てしまったみたい。途中知らない人がドア開けたり、背中が痛くて起きたりもしたけど、疲れてるおかげですぐ二度寝することができた。今朝ホテルからのメールを駅の中にあるマック(wifiちゃんとしてるから)で確認してみたら、格安プランで予約してるから払い戻しは出来ないと言われてた。私のホテル代…!

朝9時になってもまだ電車は動かない。朝起こしに来た係員の「20分以内に電車が来るから」っていうのも、ドイツには着かないやつみたいで、それをチケットボックスで説明された。おい!適当なこというな!9時15分になったらまた来いというので、そのあいだにマックでこれを書いている。なんかアナウンス流れてるけど…ハンブルクって言ってないよね…?という不安に駆られながらも、紳士なおじさまに助けられながら、コペンハーゲン中央駅で生きています。やだこの書き方ホームレスみたい。

11時45分の電車に乗れるかもしれないから、時間になったらホームに行ってみてと言われた。そのあいだ、2時間近くあるからとりあえず待合室で携帯の充電をさせてもらうことにした。晴れてるから今コペンハーゲンの観光に行ってみてもいいのかもしれない。でも偏頭痛があるのでココアをチョコレートミルクを飲みながら休憩中。今日の夕方6時とかに到着するとして、観光できるのは明日の1日だけ。日曜日は朝9時半の電車に乗って帰らなきゃいけない。行く場所を決めていかないとぐだぐだした1日を過ごして終わることになりそうだ。

コペンハーゲン駅のパンフレット置き場で、国立水族館のパンフレットを見つけてしまった。待合室ではネットが繋がらなくてどれくらい遠くにあるのか調べることができないんだけど、行きたくてしかたなくなってる。すでに予約してる電車代3500円ほどと、新たな電車賃とホテル代がかさむけど、日曜日にベクショーに帰るのやめちゃおうかなって思い始めてる。そこにペンギンがいるのかはパンフレットを観た限りじゃなわからないけど(いなさそう)、少なくともイルカ、アシカ、サメはいるみたい。入園料は160DDKで、3000円くらい。写真をみるとすごく大きそうだし、行く価値あるかな?ユニークなデザインから、国際的に有名な建築物でもあるみたい。

旅行、自分が満足できるまで延長しちゃおうかな?お腹を空かせたハンマーヘッドが待ってるって言ってるし。Kastrupという駅が最寄みたいで、コペンハーゲン空港の近く。SJで通ってきたところだ。コペンハーゲン駅からはRegional trainsというのに乗って1駅目のNorreportに出て、メトロに乗って8駅目みたい。そんなに遠くなさそうだね。ただこの水族館、月曜日以外は6時閉園で、私は2時にコペンハーゲンに戻れるんだけど、大丈夫かな?ギリギリだよね。どこかで1泊して月曜日の朝から行くプランにしようかなぁ。あとパンフレットを見てたらね…"Visit The Arctic Ring - come face to face with a polar bear"というのを見つけてしまった…。これってもう、ハンブルクの旅っていうより、サメとシロクマに会いに行く旅ってことでいいよね?ZOOに行けばいいってことだよね?ブラームスが私をハンブルクに呼んで、そしたらハンマーヘッドとシロクマが私に声をかけてくれてるんだよね?そうだ!そういうことだ!

ただ問題が1つあって、この動物園、水族館とは真逆に位置してるっていうことなんだよね。まぁどうにでもなるよね。中央駅の近くにプラネタリウムも見つけたから、日曜日はここに行こう!やっと旅行に来てよかったと思えてきた。さっきまで「もうおうちに帰りたい」と憂うつになってたけど、フェイスブックを見たら、なんとベクショーは嵐に加えて大雪らしい。そうだった、私が南下してるのと同時に嵐は北上してるんだった。家に帰ったらまた悪天候に出くわすところだった。

色々あったけど、ようやくBAHNに乗ることができた。遅延もあって11時51分発車だ。出発する前にwifiのアカウントを5時間500円くらいで買ったんだけど、私が乗る電車ではwifi使えないみたい…。こうしてムダな出費がどんどん増えていくのであった。それでも不幸中の幸いで、数少ないフリーシートに座ることができたのは本当によかった。同じ車両や車両間に立ってる人たくさんいるし、一人旅ってこういうときいいよね。どの席が座っていい席なのかも分からなくて近場の紳士なおじさま(コペンハーゲンにたくさんいるみたい!)に聞いたら、その人の隣の席が空いてたからそこに座らせてもらうことにした。助かった~。Bahn.confortっていうのがフリーシートのしるしらしい。覚えておこう。

BAHNはNykobing F.という駅までしか乗せてってくれなかった。ドイツではまだ電車が動いてないようで、ドイツに行く予定の人はコペンハーゲンに戻る電車に乗ってくれと言われた。1時間かけてここまでやってきて、結局また1時間かけて同じ道のりを戻っていく。美しく広がる風景も、今はただ虚しくさせるだけ。おそらくもうハンブルクには行けないから、往復分の払い戻しを訴えてみようと思っている。可能なのかな?そうしたら8千円くらい戻ってくるし、それでコペンハーゲンのホステルに泊まろうかな。ハンブルクのホテル代、1万5千円が無駄になるんだけどね!

結局、ヴェクショーとコペンハーゲン間の電車に乗ることしかうまくいっていないこの旅。馬鹿みたい、と思って日本にいるママに電話をかけた。こっちの国は電車だろうがなんだろうが電話はマナー違反じゃないみたいだからいいやと思って。相談したら、コペンハーゲンにいたらいいって言ってくれた。年末のローマも、日本に帰国するより全然いいっていう反応だったからよかった。どんなに帰りたくなってもヨーロッパにいるしかないって言われた。ママと電話をしてたら色々とこみ上げてきて、電車の中だけど泣いてしまった。でも、話をしたらがんばろうって思えた。

そんなわけでコペンハーゲン観光をすることになった。宿泊先はコペンハーゲン駅に戻ってマックのwifiで調べた結果、Generater Hostelにした。コペンハーゲン駅からは二駅、最寄の駅からも徒歩5分ほどの場所にある。いつも通りの方向音痴をフル発揮して、到着するのに1時間くらいかかったけど、キレイだし、wifi完備で最高。大人数の部屋がなんとなく嫌だったから、1部屋女子6人の部屋に泊まることにした。それでも1泊5千はする。でも室内バス・トイレでホステルのなかではちょっといい部屋かも。ピンクでかわいいし、女子部屋なのでドレッサーもある。ホステルに着いて一息ついてから、化粧をして(ようやく!)街へ出かけた。どこもかしこもクリスマスのイルミネーションで彩られていた。クリスマスマーケットにも行ったけど、キャッシュはスウェーデンクローナしか持ってないから、買い物は断念。グロック飲みたかった。

おなかをすかせつつも散歩を続けて、いいレストランないかなと思って入ったのが、CANDEURというバー。はじめて一人でバーに入ったし、はじめてカウンター席に座った。イケメンお兄さんバーテンダーに勧められるがままにがレットを頼み、ワインを頼み、最後にはお兄さん一押しのティラミスまで頼んでしまった。合計おおよそ5千円…。高すぎるコペンハーゲン…。でも久しぶりにまともなごはんを食べたから、まぁ、初日の夜くらいよしとしよう。

イケメンお兄さんにおすすめのスポットを教えてもらってバーから出ると、なんと吹雪!吹雪と呼んでいいのか分からないけど、とにかく強風で大粒の雪がいっきに降り出して、あたりはあっという間に雪景色に変わった。ちょっとびびってホステルに帰ったけど、雪が落ち着いたころにまた街へ出かけた。

船のあるほうへ歩いて行って、なんか飲み足りないなと思ってホステルの近くにあるバーというかクラブみたいなところに入った。そうしたら高校生がたくさんいて騒いでてびっくり…。デンマークは高校生から飲酒いいのかな?どこのバーでも年齢確認されないし、お隣スウェーデンとは大違いだね。高校生の団体にちょっと混ぜてもらって、ちょっと喋って、ちょっと踊って、1杯のカクテルを飲んだらそそくさと退散した。なんていうか、ノリが若くてついていけなかった。でもいい経験!なんだかんだで楽しんでいます。

ちなみに48時間分のコペンハーゲン・カードという観光カードを買ったので公共機関乗り放題・アミューズメント施設行き放題!

2013/12/07
たくさん歩いて疲れていたはずなのにもかかわらず、動物園というかシロクマに会えることが楽しみすぎて、興奮しちゃって、朝の7時くらいまで寝れなかった。その間ずっと旅行の調べものしてたんだけど、このせいもあるかな?まぁそんなこんなで本当は9時に電車に乗るはずだったけど、1時間寝坊して10時になった。後から気づいたんだけど動物園行きの6Aのバスは最寄りの駅にも止まるっていう。あと最初に乗るとき反対方向行きのバスに乗りそうになっちゃって、運転手に確認したから大丈夫だったけど、寝不足のせいかおっちょこちょいなミスばかりしている朝だった。

朝食はセブンイレブンで買ったパンとドーナッツ。コペンハーゲン、なぜかセブンイレブンが大量にある。東京よりも圧倒的に密度が高いと思う。中央駅からホステルまで歩いて30分くらいだけど、そのあいだに5店舗くらいありそう。駅構内にもあるし、各ターミナルにもある。なんなんだろう?好きなのかな?話反れるけど、30分歩いてる間に、5・6組の路上ミュージシャンに出くわす。だから渋谷みたいに街が音楽を流してるんじゃなくて、路上ミュージシャンたちが思い思いにクリスマスソングを歌ったり弾いたりしてる、ってさっき歩いてて思ったんだよね。これもセブンイレブンと同じくらいの間隔で登場するから、なんかおもしろいなと思って。セブンイレブンと路上ミュージシャンの街、コペンハーゲン。

動物園の話に戻ると、これはびっくりするほど駅から近かった。近すぎて思わずバスを乗り過ごしたくらい。シロクマのイラストがお出迎えしてくれて、気分はすでに最高潮になった。興奮状態でチケットをもらって、お目当てのシロクマに一直線。ライオンの前を通りすがったけど、北極が私を呼んでるんでってことでさくさく写真を撮って移動した。

シロクマは全部で2頭かな?たぶん。日本の動物園でもよく見る岩場でもさもさしてる姿はもちろん、それ以外にもオモチャで遊んでいるところや、水中を泳いでいるところを観ることができて大感激だった。果たして泳ぐことや遊ぶことがイキイキとしているのかは分からないけど、今まで見たシロクマのなかで一番元気だった。いつも死んだ目をしてる気がするんだよね、動物園の動物の大半がそうかもしれないけど。驚いたのはこの動物園、非常に現実的教育観を持っていて、シロクマになってアザラシを捕食するゲーム、アザラシになってシロクマに捕食されるブース、それから人間に殺されてしまった(?)シロクマの毛皮と頭蓋骨の展示のブースが全部、シロクマの水槽の前にあった。アザラシ関連はともかく、毛皮がどどんと目の前に置かれてて、なんだろうこの煮え切らない気持ち…。でも記念に触っておいた。もしかして北極の輪ってそういうこと?弱肉強食の食物連鎖の世界をキレイに形容したってこと?すごい納得できる。きっとこれだろうな。

シロクマブースでワークショップに参加して、そのあと園内をうろうろしてたら偶然にもペンギンを見つけて、またも大興奮した。もう興奮のあまりひとりで喋りかけてた、英語で、ペンギンに。何語だろうが通じないのに、なんか自然と日本語じゃなくて英語を選んでた。

ここのペンギンブースは水槽と野外の上下があって、野外だと柵しかなくて、こちらから見下ろすかんじだからすごいよく見れた。しかもすごい至近距離だった。元気に泳ぎ回るペンギンたちの水しぶきがあたりそうなくらいだった。ただ水槽の水が緑色で目を疑ったけどね。掃除しないのかな?いくらなんでも緑色すぎるよ。

園内は道路を挟んで二つに分かれていて、反対側には家畜ブースとか象ブースがあった。家畜ブースのポニー?が人懐っこくて寄り添ってきてすごいかわいかったから英語で話しかけて一緒に写真とらせていただいた。園内のどっかの温室にはいったら、蝶々のブースでそっこう逃げ出した。いるならいるって予告してよ!そんなこんなで北極南極以外の動物も堪能して、もう1回シロクマを見にいて、満足したのでお土産屋さんに向かった。そしたらいるではないか…大きなシロクマのぬいぐるみがごろんと…。抱き上げてみたら手触りもいい。こじゃれた北欧スタイルの動物ポストカードと一緒にそっこうお買い上げした。これから毎晩シロクマちゃんを抱っこして寝ます。日本でもわりとペンギンとか抱っこして寝てたから、やっと欲しかったものが手に入ったという気持ちだ。

動物園を出てまだ2時とかだったから、市内を適当に散策した。LEGOのお店で子どもに混ざって興奮してみたり、教会に行ってぼーっと彫刻物を眺めてみたり。寒いしおなかすいたし飢え死にする~!と思ってカフェを探してたけど、土曜のfika時だからなのか、どこも満員。結局歩いてたらホステルの近くのカフェまで来てしまった。まだ3時だったけど、夕食もかねてってことでいいやと、パスタを注文した。5時くらいまでだらだら居座って、今後の予定を考えたりしていた。今もまだ悩み中。

それからいったんホステルに戻って球形をして、6時半すぎたころに重い腰を上げてようやくチボリ公園に出向いた。コペンハーゲンに来た日から行こう行こうと思って行っていなかったところ。入場料高いのなんでだろ?まぁコペンハーゲンカードがあるからなんでもいいけど。と考えつつ入ったら、なんと中身は遊園地だった。なんで和名つくるとき公園にしてしまったの?あれ完全にただのテーマパークじゃん。クリスマスイベントで特別にぎやかなだけなの?絶対とにかく公園じゃない!だから一人でふらっと公園行く気持ちで訪れると、だいぶ後悔する!

クリスマスのイルミネーションがすごいキラキラして、みんな家族や恋人とウフフキャッキャしてるなかで、ひとり、チュロスを貪ることになっただけだから!キャラクターのいないディズニーランドにクリスマスフェアがお邪魔しましたって感じ。とにかく装飾がすごかった。これは一人はいかんやつ…。そんなんだから抱き合ってキスしてるカップル見て、自然とこころのなかで舌打ちしちゃうのは、至極当然な話ってやつだよね?

今日はそんな1日だった。2時間睡眠なのによく昼寝なしで生きてたな。明日はチェックアウトだし、今夜は早めに寝れるといいな。あ、旅行を延期するのはやめた。この先の旅行を考えてと、もうコペンハーゲンに満足したから。ほぼシロクマでだけど(笑)明日水族館いって、さくっとスウェーデンに帰ります!

2013/12/8
今日は泊まっているホステルとお別れする日っていうことで、10時にチェックアウトを済ませ、水族館に行くために中央駅へ向かった。その途中、最寄の駅の階段でついに滑って転んだ。そんな今日は雨。今朝まで降ってた雪がじょじょにみぞれになって、道路に残っている雪を溶かしていく。よりにもよってキャリーケースを転がす日に雪が降って一番いやなぐちゃぐちゃのぬかった道路になってしまた。幸い手すりを掴む反射神経は生きていたから、落ちずにはすんだけどね、恥ずかしかった。

中央駅から出ているバス5A空港行きに乗って25分くらいすると、水族館はある。また反対方向のバスに乗りかけてしまうというチンケなミスをしつつも、正しいバスに一緒に乗った家族連れの後を追って無事水族館に到着。水族館の中の雰囲気は美ら海に近いかな。大きいガラスの水槽があって、エイとハンマーヘッドがメインで泳いでる。あとはアフリカの魚ゾーンや、アシカゾーン、熱帯ゾーンってところ。昨日すでにペンギンを見てたからべつにいいけど、ペンギンのいない水族館はいつも避けてきてるから、久しぶりに水族館に来て物足りなさを味わった。まぁでもサメ好きなら来る価値はあると思う。小さいのでさらっと見て終わる。

お昼は館内のレストランで食べた。フィッシュサンドというもの、2000円越えしてるくせに、すごくちゃっちいプレートだった…。館内にはwifiが行き届いているから、雨も強まってるのもあって、しばらく水族館でだらだらすることに決めた。だらだらしているといろんなことが頭の中を行き来する。年末年始のことから、語学習得のこと、そして南極は英語かなっていう疑問から、そのまま宇宙のことまで広がって行った。

火星に移住したい人は年寄がおおいのか、それとも若者なのか。宇宙で死んだらヒトもデブリになって宇宙をさまようのか。宇宙でも腐るのか、それとも姿を変えずに太陽が燃やしてくれるのか、ブラックホールが吸い込んでくれるのか。わたしのだいすきな冥王星は氷で覆われているから、ペンギンやシロクマがいたらパラダイスだなぁ、とか。気づいたら、限りなく遠いところに想いをはせていた。

そこでふと気づいた。車酔いをして気分が悪くなったら遠くのものを見ろって言うけど、きっと自分のいる社会のなかで生きてて気分が悪くなっても、遠くのものを見たり考えるといいんだなって。前に参加した宇宙フォーラムの教授かなんかは「星を見上げることができるのは余裕のある人です」と言ってて、私はその日から、心に余裕がない夜は星空を見上げることにしている。そうしたら余裕が生まれたような気がするから。

南極とか、星とか、惑星とか、今の自分から物理的に遙かに遠い場所にあるもののことを考えていると、身近なところにある悩みがどうでもよくなっていく。解決はしないけど、その価値は下がるから心への負担が減るような気がする。宇宙にはたくさんロマンが詰まってる。寒い場所にもロマンはある。だから寒いの好きじゃないのに、ついつい寒い場所に行っちゃうんだろうな。

ハンマーヘッドのお土産を買ってから4時ごろ中央駅へ戻ってきて、ホステルに預けていたキャリーケースを取りに来たついでに一休み。今までラウンジに来たことなかったから知らなかったけど、ビリヤードとかパソコンとか本もあるし、ソファがたくさん!高いだけあっていいホステルだな、ここ。こんなに広々としたホステル、はじめて使った。もしまたコペンハーゲンに泊まるような緊急事態に陥ったら、またここを使いたいと思う。電車まで時間があるから近くの美術館に行ってみようかと思ってたけど、冬の営業時間は3時、4時までみたいで、近場はどちらもだめだった。まぁいい、もうこの旅には十分すぎるほど満足してる。それもぜんぶ動物園にいるシロクマちゃんのおかげ。あとは電車に乗って帰るだけだから、一応、コペンハーゲン日記はこれで終わりかな?帰りは問題なく電車に乗れればいいけど、どうやらベクショーは積雪がすごいみたい。駅に着いてからが大変そうだな。

London, Britain

2013/12/20
朝5時半、まだ星すら輝いている時間にアパートを出て駅へ向かった。6時7分発のヨーテボリ行きの電車に乗るために、駅へ向かう。気温は5度で思ったよりも寒くないと感じるのは、マイナスの温度に慣れてきたせいかもしれない。コペンハーゲンのときと同じスーツケースを転がしながら、そんなことを考えていた。

ロンドンに行こうと思ったのはちょうど12時間くらい前のことだったような気がする。正確には、最初は「今週末はどこかに行こう」だった。マルメにしようかヨーテボリにしようか、グーグルマップを見ながら悩んでいるうちに、ふと島国イギリスが目に留まった。大陸続きになっているヨーロッパの国は乗り放題の鉄道カードで周遊できるけど、イギリスは飛行機じゃないと行けないから、もともと行く気がなかったところ。でも週末にふらっと旅行するなら、そんな他から孤立している島国のほうが欲張りすぎなくていいんじゃないかと思ってしまった。

そしてロンドンに行こうか悩んでることをフロアメイトのメリッサやリリーに話したら「行くべき」って強く推されて、2人から話を聞いたルースにも「ゴー!ジャスト、ゴー!」、「はやくチケット予約して!」と背中を押されて、ロンドン行きの往復のフライトから電車からホステルまで、全部いっきに予約した。お金かかるし、来年の旅行のことを考えると気が引けたけど、でもどこかへ行きたい気持ちは強くあったから勢いで後押しされるがままに全部済ませてしまった。ただ、ロンドンについて調べていくうちに興奮しすぎてまた徹夜で旅行が始まった。ヨーテボリまでの3時間のうち、少しは寝れるかな?

ちなみに何も考えていなかったけど、週末に帰国するフロアメイトが大半で、急きょさよならのあいさつをすることになった。ベルギーの子には、来年ベルギーに行くからって伝えておいた。電車の旅が再会の旅にもなったらいいな。

急きょ予約を済ませたせいで、SJのチケットを印刷できなくて、でもpdfファイル見せればいいだろと思ってたんだけど機械で読み込めなくてちょっと文句言われた。帰りの分、ホステルで印刷できたらいいけど、できなかったらごめんなさい。まぁ無賃乗車してるわけじゃないんだから大目に見てほしい。

ヨーテボリの駅から空港まではバスで1時間乗ってたかな?寝てたから分からないや。29番のバスのチケットをキオスクで買って、市内をぐるぐるまわってあちこちで乗客をピックアップして空港に向かった。私が乗るのはブリティッシュ・エアウェイズ。これだけなぜか小ぢんまりしてて、最初本当にこの空港であってるのか焦った。空港のおじさんに聞いたら目と鼻の先にあったんだけどね。もっと目立たせて!そんなこんなで無事搭乗手続きを済ませて、11時半のフライトに乗った。途中、おみやげやさんでスウェーデンのグッズを確認した。旗欲しいんだよね。

飛行機に乗っているあいだの2時間は寝ているか、機内食を食べているかのどっちかだった。途中けっこう揺れてアラスカ航空を思い出したりしながら、あっという間にロンドンに到着した。搭乗手続きの列に並んでいたら、目の前のカウンターのお姉さんに呼ばれた。え、なんだよ、と思って近寄って行ったら「あなた日本人でしょ?この日本人の通訳をしてくれ」っていわれて、そこに立っていた21歳の男の子の通訳をしてあげることになってしまった。

英語できないくせに一人でロンドン観光は怪しいと思ったようで、家族構成から両親の仕事から事細かに聞かれてた。(私のはわりとあっさり終わった)通訳なんて初めてだったから緊張して、通訳しないままおうむ返しに言葉を発したりしちゃった。その男の子は私の入国審査が終わるのを待って改めて感謝されて「荷物どこで引き取るんですか」とか聞いてくるから心配になって一緒に行ってあげた。

話を聞いているとそのこはロンドンに留学している友だちと会うとのことで、なんだかんだ私もその人に会って、空港から市内に向かう地下鉄を教えてもらったついでに一緒に向かった。おすすめのクラブとか聞いたりして、最終的に明日3人でご飯を食べることになったから番号を教えて解散した。その友達は韓国人だからなのか、荷物もってくれたり、なにかと紳士的でよかった。

ホステルは駅から15分くらい歩いた先にあった。1階がバーで、2・3階がホステルになっていた。1泊20ポンドの格安プランだけど、朝食・ベッドリネン・タオル込みの親切設計。wifiは1日1ポンド。マットの寝心地は悪いけど、まぁ我慢は出来るレベルかな。金曜日の夜はオープン・マイクの日らしくておじさんがギター弾いて歌ってる。

チェックアウトを済ませたら荷物を片付けてすぐ市内に出かけた。電車に乗って目指したのはcitibankなんだけど、まだ親からお金振り込まれてなくてなにもできず、そのままふらふら適当にオックスフォード通りあたりを散策した。それでまた電車に乗って、大英博物館に向かった。このとき確か5時半ごろで、おなかもすいてたからさくさく見学した。まさかの春画が取り上げられていて中身すごい気になったけど、ヨーロッパに集中しようと思ってチケットを買うのはやめた。

古代エジプトの芸術に感動しつつ、館内のおみやげやさんでポストカードとロゼッタストーン柄のタンブラーを買って終了。そのあとも市内をぷらぷらして、教会にはいったり適当な駅で降りてみたりしたけど、特に目新しいものを発見できなくて、疲れたのと充電きれそうな携帯の為にいったんホステルに戻ってきた。海辺だからか風が強くて、これからどうしようかというところ。寝不足だし、今夜は飲みに行くのやめておこうかな?

ちなみにバスは1日乗車券をたしか8ポンドくらいで買った。空港からホステルの最寄駅までが5ポンドくらいだから、かなりお得なチケットみたい。偶然知り合った人に教えてもらえてよかった。

そんなことを書いていたら、部屋に新たなルームメイトがやってきた。スーツケースがふと目に入って、よくよく見てみたら、そこには韓国語があった。ヨーロッパにいるとアジア人に対してへんに親近感がわくので思わず「韓国からきたの?わたし日本」って話しかけちゃった。

そこから話が発展して、お互い夕ご飯を食べてなかったこともあって、一緒に外に食べに行くことになった。夜ご飯には駅近くにあるタイ料理屋に入った。ビールを飲んで、ナンとカレーを食べて、大満足。そんなこんなでこの韓国訛りのはげしい韓国人の26歳男性と仲良くなったから、明日の観光も一緒にすることになった。というかあっちが動物園に一緒に行くっていったからまぁいいかと思って。誰かと喋りながら観光するのも楽しいしね。

2013/12/21
予定通り朝7時に起きて、仕度をして1階へ降りた。パブが朝食を提供してくれるから、それをもらいに行ったんだけど、想像よりはるかに豪勢でびっくりした。トースト、ジャム、バター、ヨーグルト、飲み物数種類、シリアル、オムレツだってオーダーメイドで作ってくれるくらい。おなかいっぱいごはんを食べて、地図を見ながら一日の計画を立てた。ちなみに朝の時点で天気が悪いっていう予報だったから、昨日知り合った韓国人は動物園をドタキャン。べつにいいけど。もとからひとりで行く気満々だったからね。のんびりお茶をしてから9時過ぎにホステルを出た。

まずはオックスフォード通りのシティバンクを目指した。親から入金されてて、今日明日は現金で過ごそうと決めている。そうすれば上限分かりやすいから。じゃないと無駄遣いが増えてくんだよね。乗り放題チケットはバスも有効なことが発覚したのと、駅員に勧められたこともあって、今日も購入。ぜったい30ポンド分くらいは電車とバス乗り回してるとおもうから超お得。天気が悪いイコール寒いと思ってスウェーデンで過ごすような恰好してたらむしろ暑くて、余計な荷物を持って散策することになってしまった。季節感ってよく分からない。

お金をおろしたら、オックスフォードサーカス駅からセントラルラインに乗って、トッテンハムコートロード駅へ向かった。まずはバス24に乗って動物園へ行く。どこで降りたらいいのか運転手に聞いたら、降りるときにわざわざ呼んで説明してくれた。運転手の言う通り、キャンデムストリートで降りて、バス274に乗り換えると動物園はすぐそこ。

このときは小雨だったから、さくさく園内をまわった。園内にはいってまず気づいたのが、パンフレットにしろくまが載っていないということ。もしかして、死んじゃった!?グッズショップにはしろくまが結構あったから、昔はいたのかもしれない…。大ダメージを受けつつも、ペンギンがいたから元気を取り戻せた。誰だよしろくまいるって言ったやつ。スティーブンだよぶっ飛ばそう。しろくまがいない分、ペンギンを思う存分堪能して、トラやアルパカも愛でて、なんだかんだ動物園を2周弱した。

天気悪いせいで動物はほとんどひきこもってて、せっかく広くていいところなのにあまり見れなかったのが残念だったな。でもペンギンたちは元気に泳ぎ回ってて、わたしがガラスに近づいたらたくさん寄ってきてくれたから、それだけでいい!おみやげにポストカードと、それから入口で撮った写真をなぜか複数テンプレートに合成したペラペラの紙(10ポンド!高すぎ!)を流れで買ってしまい(NOと言えない日本人)余計な出費をしつつ、バス停を探すのに迷子になりつつ、そして降りるところを間違えてまた迷子になりつつも、無事バス24を見つけることができた。

バス24に乗って、リーセスタースクエア駅で降りて、ピカデリーラインに乗ってサウス・ケンシントンで降りて、自然博物館に向かったんだけど、長蛇の列だったから先に科学館に入った。冥王星がそのまま残ってて幸せいっぱいの見学だった。科学館のなかにあるカフェでごはんを食べたんだけど、すごくまずかったから二度とイギリス飯は食べないと心に誓った。お茶と茶菓子はあんなにおいしいのにね。

あまりのまずさにもはやイライラしてたけど、その後はいった博物館で超興奮してすべてが帳消しされたような気がする。入口のお出迎えの模型たちもかなり神秘的ですごかったけど、とにかく恐竜がすごい!メインフロアじゃなくて、グリーンゾーンだかブルーゾーンだかの、恐竜の展示が未だかつてないレベルだった。並んだ甲斐ある。入場料タダだし、行く価値は大きいと思う。

そんな博物館を出たのは午後5時半過ぎ。バスや電車に乗ってる以外はほぼ歩いてるから足がけっこう疲れてきてたんだけど、そんな疲れや悪天候の強風には負けずにビッグベンを目指した。ディストリクトラインのウェストミンスターで降りると、ビッグベンは大きいだけあってすぐ見える。しかも夜だから輝いてた。その周辺にある建物ぜんぶが、なんともいえない壮大さで立ちかまえていて、1日の疲れがぶっ飛ぶくらいの異次元っぷりだった。本当に、ただ別世界だった。スウェーデンにいるからヨーロッパの建物にはもう慣れちゃっていちいち感動しないんだけど、そんなの関係ないくらい、別物。規模が違いすぎた。もう閉館してて中には入れないから、明日また行く予定。

近くにある大きな橋を強風で飛ばされそうになりながらもなんとかわたりきると、観覧車の真下ではクリスマスマーケットが開かれていた。ここでは大きなチキンのサンドと、キャラメルみたいなお菓子を買って食べた。カントリーホール沿いにまっすぐ進んで、別の橋で対岸に戻るとエンバンクメント駅に到着した。駅を抜けてビリアーズ通り?を進むと、今度はチャリング・クロス駅に到着。どうやら地下鉄の駅が密集してるみたい。ナショナルギャラリーまで歩いてきたようで、明日行こうと決意した。

このあとさ迷いにさ迷って、途中で見つけたなんかのデパートで洋服を3着ほど買って、バス24を探すのに強風と雨のなか迷子になって、ホステルに戻った。ホステルに戻るにも、バス停におりたあと、なぜか反対方向に歩いてしまって無駄足をくいまくったという残念なオチ。まぁ今日はたくさん食べたから、これだけ迷子になれば消費もじゅうぶんにできてるかな?ということにしたいと思う。

2013/12/22
昨日とまったく同じ朝ごはんを食べて、まず最初に向かったのがベッキンガム宮殿。グリーンパーク駅で降りて駅からすぐのところにある。跡部様のアトベッキンガムがだいぶ派手だった記憶があったせいで、本物の宮殿がちょっと地味に見えてしまった。でも軍服を着た兵隊がかっこよかった。そのあとは川沿いにまっすぐ歩いた。遠くに馬が闊歩してるのが見えたからなんだろうと思いつつ歩いてたら、セント・ジェームス・パークに隣接する広場でホース・ガーズ・パレードなるのものがちょうど行われていたみたい。12頭くらい馬がいた。警備員も馬に乗ってて、その馬が人懐っこくて癒された。せっかくだからと思ってホース・ガーズの美術館にも入った。学生だから4ポンド。なかにはいると硝子越しに馬小屋のようすがみえるのがよかった。門を抜けると、外にさっきの兵隊や馬がいて、写真撮影会場になっていた。もちろん私もそのへんの人に頼んで撮ってもらった。

通りをまっすぐ歩くと、昨日入館できなかった美術館と広場が見えてくる。美術館にはゴッホとか、気づかなかったけどだ・ヴィンチの絵があるみたい。ゴッホは特徴的だからすぐ分かるんだけどね。でも私とゴッホは相容れぬ存在なので、ニューヨークかどっかで見たときと同じように、やっぱり今回もそうだった。フェルメールの作品みたいな絵があったけど、違う名前だったからたぶん違うのかな?今日はここ数日のなかで一番晴れてたから写真撮影日和だと思って、美術館はさくさくまわった。

お土産を買った後は美術館からビッグベンが見えるから、それを目印に歩いた。教会は今日も入れないみたいで残念だったけど、でも昼間のあかるいところで観る建物は昨日の夜とはぜんぜん違ってて、それが分かっただけでも良かった。パーリアメント・スクエアから、確かビクトリア方面かな?忘れちゃったけど散策してて、途中で見つけた教会に入ったらミサが行われていた。響き渡る歌声や、教会の装飾がまたも私を異空間へと導いていったような気がした。しばらく茫然とそれを味わったあと、教会を出て、トッテンハム・コートロード駅に向かった。セイント・ポールに向かうべく、コートラインに乗る。セイント・ポールもきれいだった。予定ではそのあとバンク駅に行こうと思ってたけど、なにかありそうだという直感から徒歩で周辺を散策した。見つけたのはセイント・ブライド教会。入り組んだ小道を抜けて階段をあがったところで見つけた。小さい教会だけど、発見したからか、感動的だった。

しばらく歩いて疲れたからバス15に乗って、ロンドンタワーに向かった。ロンドンタワーと、ロンドンタワーブリッジにつくころには寒くて死ぬかと思ってて、ろくにちゃんと観ることができなかった。とりあえず、ロンドンタワーを東京タワーのノリでイメージしてたから、なにかの遺跡みたいな外観を目にしたときは本当に驚いた。このあたりはカフェがスタバしかなくて、しかも日曜日だからか超満員。寒さに負けてわりとすぐバスに乗った。バスで向かった先は、ロンドンブリッジ。この2つの橋はすぐそばにあって、お互いのところから見ることができる。ロンドンブリッジにくるまで知らなかった。というのも、ロンドンタワーブリッジがあまりに派手で、そっちがかの有名なロンドンブリッジだと最初勘違いしていたから。橋を渡る前にカフェで昼食をとって、強風の中橋の上を歩いた。まっすぐ進むと、borough marketがある。クリスマスマーケットと中身は同じで、試食がたくさんできる。そこでオレンジハニーを買った。

さらにまっすぐバス通りを歩くと、エレファント&キャッスルがあるというのでがんばった。バス乗れよってかんじだけど、やることなかったし、寄り道するようなところがあればしたかったからひたすら歩いた。エレファント&キャッスルというからには、なにかのお城みたいな建物なんだろうなと思ってたら、地元の少し大きな、でもちょっと古いスーパーだった。ダイエーみたいな。99ペニーショップとスーパーがメインかも。さすがに足が死ぬと察して、ベイカールーラインに乗って、オックスフォードサーカス駅に戻った。この時点ではまだ5時過ぎなんだけど、暇をもてあましていたから、トッテンハムコートロードまで寄り道しながら歩こうとした。そしたらほとんどのお店が6時閉店だし、どっちに歩けばいいのか分からないしで、疲れてたこともあって、ちょっとウィンドウショッピングして電車に乗った。

トッテンハムコートロードからバス24沿いを歩いているうちに見つけたイタリアンレストラン、スパゲッティハウスでロンドン最後の夜を飾ることにした。ディナーに20ポンドくらい使っちゃった。白ワインとチキンのソテーをおいしくいただきました。いいしめくくりだったな。

ホステルに帰ってきてから、明日のフライト(朝7時半)にあわせたバス・電車があるか聞いたら、あるけど超ギリギリだからタクシー使えばってことで、番号をもらった。50ポンドくらいかかるらしい。それならフライト遅めにできたかもしれないよね。朝3時ごろには仕度を済ませてないといけないから、今夜は寝ずにネットすることにした。元気!

2013/12/23
朝3時、ホステルを出発した。睡眠時間3時間くらいで、寝不足で死ぬかと思ったけど、一度起きればこっちのもので、ささっと支度をしてタクシーを呼んだ。日本のタクシーとは違ってずいぶん丁寧に詳細を聞いてくる。たとえば行先(ターミナルも)、乗車人数、荷物の数とか。空港の名前をすっとぼけてた私は「Hから始まるやつ~!」とか「空港名ぜんぶ言ってください」とか言ってなんとか無事にタクシーを呼べた。いかにもタクシー!っていう車じゃなくて、ふつうのプリウスが登場したから新手の詐欺かと疑ってしまった。そんな車だからカード払いができず、運転手のお兄ちゃんに近場のATMに寄ってもらうことに。ホステルからヒースロー空港ターミナル5までは、深夜だったせいか30分ほどで到着してしまった。お値段は43ポンド。

ターミナルでネットをしながら暇をつぶして、行きと同じブリティッシュ・エアウェイに乗って2時間するとヨーテボリに着く。寝てたからあっという間だった。朝ごはんが配られてるときに起きて、チキンとトマトのクロワッサン食べ終わったら速攻また寝た。飛行機って太る原因だよね、絶対。ヨーテボリ空港から出てるバス1に乗って、ヨーテボリ中央駅へ戻ってきた。本当はちょろっと観光しようと思ってたけど、足が筋肉痛だし、荷物重いしで駅内にひきこもることにした。幸いネットもあるしね。45分しか無料で使えないイギリスと違って、スウェーデンはネット回線ケチじゃないから無料で使い放題!

SJのチケットまた印刷してないから乗務員に文句言われそうだけど、とりあえずちゃんとおうちに帰れそう。そんなわけで今回の突発弾丸ロンドン旅行記は終わり。歩いたぶん、迷子になったぶんだけ新しいものを見つけたような気がする。歴史的な建造物ってロマンが詰まってていいね。いったいどれだけの人が参加してあんなに大きくて精密なデザインの建物を作ったんだろうって、歩きながら考えてた。やっぱり過去と未来と寒いところにはロマンがある!

ちなみにコペンハーゲン2泊3日の旅で使ったお金は総額5万だったけど、ロンドンでは3泊4日でおおよそ6万だった。無駄な出費さえなければもう少し安く済んだかな?まぁ経験だよね。

Göteborg, Sweden

2014/01/03 - 2014/01/05
1人旅じゃないけど、はじめてスウェーデン国内を旅行したから記念に記録として残しておく。一緒に旅をしたのはオーストリア人の友だち・マイケルと、ハンガリー人の友だちボトン。2人がメタルのライブがあるからヨーテボリに行くってことで、昔dir en greyが好きだった私が急きょ参加する形で3人旅行になった。

朝11時のSJに乗って、ヨーテボリに向かった。確か3時間くらいだったような気がするけど、ほとんど寝てたからよく覚えてない。ヨーテボリに着いて、ホステルを探すために市内を散策する。予約してないんかい、という。

ヨーテボリは坂道だらけの街だった。年明けだけど、クリスマスのイルミネーションがまだ残っていて、かわいい建物がさらにかわいくなっていた。恐ろしいほど簡易的な木製二段ベッドのあるホステルにチェックインして、ごはんを求めてまた市内をさまよった。どこも高かったため、結局ホステル近くのピザ屋に入った。ピザでお腹を膨らませたあとは、国営酒屋・システムボラーゲットでビールとワインを調達。お酒を飲む前に、男たちは30分くらいのパワーナップを取った。そのあいだ、ホステル内をうろうろしていた私はカリフォルニア出身のアメリカ人にナンパされた。笑

音楽を聴きながらお酒を飲んで、ライブ会場へ向かった。At the Gateというバンドが一番よかったかな。酔っぱらっててあまりよく覚えてない。ライブ会場でTシャツを買って、おなかが空いたからそのままマックでハンバーガーを食べた。メモによると3時ごろ寝たらしい。

翌日の4日、朝7時頃、セットし直し忘れた目覚まし時計と親からのライン通話によって起床した。親戚の家にいっていたから、スウェーデンにいる私とビデオ通話したかったみたい。そんな騒音によってマイケルたちも起きたので、仕度を済ませてから朝ごはんを買いにスーパーマーケット・リドルに行った。市内観光をもくろんでいたけどあいにくの雨で、私はライブのためにかなり薄着をしていたから寒すぎていったんホステルに戻ることにした。

死ぬかと思ったけど、小雨になってきたため、マイケルと一緒にSlottsskogsparkenという大きな公園を訪れた。そこは歴史的?な建物や池、博物館、動物園となんでもあって、2時間くらい散策したような気がする。寒かったけど自然いっぱいでキレイだったし、ペンギンに会えたしで大満足だった。はじめてムースにも会った。

ホステルに戻ってから、今夜のためのお酒を調達するべくシステム・ボラーゲットに行ってビールを調達した。そのあとマイケルの要望で、市内中心部にある中華料理の食べ放題レストランに行った。おまけ程度にある寿司がすごくまずかった。中華料理は全部しょっぱかった。寝不足なのと、朝からたくさん歩いたおかげで眠くてレストランでうたたねをしてしまった。

市内を歩きながら、メタルなフェイスペイントを施すべく、専用のインクを買いにいった。お土産も買いに行って、そしたらなんだかんだで夕方になって、ナップを取るべくホステルに戻った。その後の流れは昨日と同じで、ひたすらお酒を飲んで音楽を聴いて、ビールを片手に路面バスに乗ってライブ会場に向かった。ただ夜ご飯を食べさせてくれなかったおかげで、私は昨日以上に酔っぱらってしまって、ライブのことをほとんど覚えてない。たぶん、寝てた。ライブ代2日間で1万くらいしてるのに、なにしてるんだろうという感じではあるけど、楽しかったからまぁいいや。

翌朝は寝ているボトンを置いて、マイケルと二人でホステル内で提供されている朝ごはんブッフェを食べにいった。70クローナでなかなかのお値段だったけど、チーズとミルクがおいしかったから満足した。仕度を済ませて、帰りの電車の時間までひたすら市内を歩いた。Skansparkenという公園に行って、大砲を見つけて、坂を上って、階段を下って、そのまま目的もなくただ歩いた。一人旅のときはわりと目的地を決めて行動するから、斬新で楽しかったな。

という、まぁ散歩と酒のヨーテボリ旅だった。飲んだくれたけどたくさん歩いたし、イーブンかな?

Vienna and Linz, Austria and Brastilava, Slovakia

2週間の予定だったウィーン旅行、体調不良だったり居心地よかったりでなんだかんだ3週間も滞在してしまった。旅行中はずっと友だちと一緒にいたから、短いメモ程度のものしか書き残していない。初日・二日目だけは中途半端に日記らしきものを残していたけど。

オーストリア人の友だちとずっと一緒に行動していたせいで、現地を旅するよりも、現地に「住む・引っ越す」感覚だった。そんなわけで特に書くことがない日もあるので、観光した日だけ抜粋して旅行記にしておこうと思う。ちなみにこの旅ではウィーンのほかにリンツ、ブラチスラバの観光もした。

1日目
ウィーンへはコペンハーゲン空港からオーストリア航空に乗って向かった。夜ご飯は機内食でサンドウィッチが出るだろうと思って期待していたけど、小さなスナックだけでおなかをすかせたままオーストリア人の友だち・マイケルと再会した。

マイケルは20分ほど遅れて空港へやってきた。感動の再会(どうして再会なのかは忘れた)かと思いきや、たったの2週間ぶりなだけだから、わたしはなぜかやたらぎくしゃくしてしまい、how are you?と聞かれても無言でマイケルをハグするだけだった。

空港からは電車と地下鉄を乗り継ぎ、マイケルが新たに住む、引っ越したばかりの寮へ向かった。泊めてもらうのだ。本当はこのあいだにシャンプーなんかを買う予定だったけどすっかり忘れて、スーパーはどこも閉店してしまった。オーストリアはスウェーデンよりもスーパーの営業時間が短いらしい。夜ご飯はマイケルがあらかじめ実家でお母さんと作ってくれていたオーストリアの伝統的?なパスタみたいなものに、たまねぎとチーズをたくさん加えて炒めたものを食べて、ビールを一瓶飲んで寝た。お互い睡眠不足で疲れ切っていたせいで、たぶん3時くらいには寝れたような気がする。

2日目
朝、予定していた通り9時半に起きた。わりとしっかり眠ることができたように思う。シャワーを浴びて、化粧をして、着替えて、出かける準備はすでに万端!なんだけど、マイケルが寮との手続きとかパソコンのセッティングとかをしていてなかなか外に出ることができない(のでこの日記を書いている)。

なんとこれ以上の2日目のメモが残っていなかった。けど、この日は友だちの行動に1日付き合っていたからなにもしていなかったような気がする。

3日目
私の大好きな地球儀が世界最大規模で展示されているというグローブ・ミュージアムと、ついでに人工的に作られた言語であるエスペラント・ミュージアムに行ってきた。ロンドンで見たような太陽系の模型があって大興奮。どちらの美術館も小さいけど、その類のものが好きな人にはじゅうぶん楽しめると思う。エスペラントのほうも小さいながらに資料満載で楽しかった。

お昼にはマイケル行きつけだという日本食レストランに行き、その後はマイケルの友だち4人とスノボをするべく車でオーストリアを北上した。リンツを通り過ぎて、そこから1時間ほどさらに北にある友だち・ベルニの実家にお泊りする。ほとんどチェコとの国境に近いらしい。夕食にオーストリアの伝統料理、チキンを衣でくるんであげたやつ(名前忘れた)を食べて、翌朝はやいにも関わらず、酒を飲んでボードゲームにあけくれ1時頃まで起きていた。

4日目
観光日記というかスノボ体験記となるけど、人生初のスノボをした。教えてくれたマイケルの友だちがなかなか鬼畜だったけど、この日にはなんとかボードの上に立てて、さらに自力で起き上がれるようになった。すぐ転ぶけど、すこしだけ滑れるようにもなった。ただ転びまくったせいで、膝と尾てい骨を強打して、その後2週間ほど痛かったのは今や笑える話。

夜ご飯にはまた伝統的な家庭料理をいただいた。ガーリック風味の豚肉や、パイナップルとチーズを焼いたやつがおいしかった。そのあとは疲れていたせいで、夜8時くらいから死んだように眠った。

5日目
首から足首まで全身筋肉痛になったため寝起きからハードモード状態で、だらだら仕度をしながらスノボ2日目の朝を迎えた。身体的につらすぎたけど、前日よりも易しいレベルのスロープで半日練習してたら、なんとか形になるようになり、最終的には1度も転ばずに下山することができた。それに垂直にすべることもできて大満足。ただ途中であやまってボードを下山させてしまい、死にたくなったけど、プロフェッショナルな友だちによってわりとすぐにボードは救出された。

家に戻ってシャワーを浴びてごはんを食べて、休む間もなくリンツへ向かった。帰る前にリンツで夜遊びしつつ、またべつの友だちの家に一泊するのだ。リンツのバーを2件ほどまわって、ダーツやビリヤードをして、ほろ酔い気分で3時ごろ寝た。

6日
二日酔いはなく、朝10時には家を出て友だち2人とリンツ観光に向かった。パン屋でパンを買って道端にあるベンチに座って、教会をながめながらサンドイッチで腹ごしらえをして、お城に向かう。このへんにあるお城は外見がいわゆるお城ではなく、なんだか普通の「ヨーロッパの建物」みたい。それでも大砲とかたまにあるから、お城感を感じさせるんだけど。

ドナウ川を眺めながらお城に上って、市内を適当に散策したあと、テクノロジー博物館に行った。この博物館、2・3階部分は研究!って感じであまりおもしろくないけど、地下1階にある展示・体験コーナーと、1階にある3Dムービーが最高におもしろい。特に3Dの会場は正面画面と床にうつしだされて、宇宙への旅は本当に自分が宇宙に浮かんでいるかのようだった。

7日目
あいにくの雨だったため水族館に行こうとしたけど、いざ着いたらそこは家族連れで大混雑していた。そのため水族館は諦めて、近くにある自然史博物館に行った。恐竜の模型が一番よかったような気がする。それ以外だと、館内の装飾のほうが興味深かった。(剥製はわりとどこにでもあるから)

8日目
ウィーンもやっといい天気になり、私のお目当てであったウィーン動物園を訪れた。シロクマブースが工事中なのは事前に分かっていたからショックではなかったけど、まさかキングペンギンブースがシロクマと同じ建物だとは知らず、それを期待していたために結構なショックだった。フンボルトたちもカワイイんだけど、目的の動物がいないとなると、あまり心から楽しめないんだよね。今のところヨーロッパのなかで1番退屈な動物園となっている。(コペンハーゲン、ロンドンしか行ってないけど)夏に工事が終わるからそれに期待している。動物園ついでに植物園と砂漠園も入ったけど、どちらもかなりの小規模っぷりで退屈だった。

9日目
体調不良になり、観光中止。熱っぽかったから薬をもらいに友だちの家に行った。

10日目
ちょっと復活したため美術史美術館に行った。値段のわりにはってかんじですこし期待外れだったけど、Pieter Bruegelという新しいお気に入り画家を見つけたから少し満足。

11日目
カーレンベルクへハイキングをしに、ふもとまでバスで行き、そこから1時間ほど頂上まで歩いた。山頂にはなぜか大学があるんだけど、それに隣接しているカフェがすごい雰囲気がよくて、しかもチーズケーキがおいしい。山頂からウィーン市内を一望しつつ、おいしいケーキと紅茶で疲れも吹っ飛んだ。この日は日当たりもよくて、カフェでのんびりまったりするのに適していてよかった。

12日目
大観覧車のある遊園地にいって、園内を散策してから観覧車に乗った。この観覧車、ディナーができるほど1つ1つが広い。ただ通常は1つに10人くらいがいっきに乗り込むから、1回止まるとなかなか動かないため高所恐怖症には向いてないかも。窓もあくし。ちなみにこの遊園地にはメリーゴーランドがあるんだけど、その馬は本物の馬である。動物愛護団体から苦情がきてもおかしくないレベルで、馬は小さな円を歩き続けていた。

日本食レストランで夕食を食べてから、ウィーン市内にある天体観測所に行って、木星観測をした。望遠鏡を使って星をみるのは初めてだったからより感動的だったんだけど、説明がぜんぶドイツ語でまったく理解できなかったのが少し残念なところ。この日、私はドイツ語をちゃんと勉強しようと誓った。そのあと、バレンタインっていうことでザッハトルテを食べに、ウィーンの老舗カフェに行って、赤ワインとケーキ2種類を堪能した。店員の愛想が悪すぎてマイケルは嫌がっていたけど、ケーキとワインの味は老舗なだけあって本当においしかった。

13日目
調子がまた悪くなって特に観光はしなかったけど、マイケルとその友達に遊びにこいやって夜呼び出されて、結局その友だちの家に泊まった。風邪は酒で治せってことで、70度のシュナップスを飲まされたけど、ツライだけだった。40度でじゅうぶんです。

14日目
友だちの家からそのままブランチをしに市内を歩いたけど、日曜だったため、どこも閉店していて探すのが大変だった。最終的にビーガン専門店らしき中国料理のファストフード店に入った。その後は家でまったりしていた。

15日目
体調不良によりスウェーデンへの帰国延期を決めた。行きたいところにまだ行けてなかったしね。飛行機のチケットを新たに買い直すことになった(2万弱)。この日はドナウ川近くにあるショッピングモールに行って買い物をした。ドイツ語を勉強するために、テキストブックを1冊買った。

16日目
マイケルの調子が悪かったため、生活用品を買いに行くことくらいしかしていない。

17日目
マイケルのルーターを求めて買い物に繰り出す。買い物してばっかり。

18日目
サンドウィッチを作って、ドナウ川まで歩いた。橋を渡って、ドナウ川の中心にある島のなかを散歩した。自転車で来るとすごい快適な予感がする。夏にまた来たいところ。

19日目
スロバキア・ブラチスラバの日帰り観光をするべく、ウィーンから出ているバスに乗った。往復で確か12ユーロくらい。ブラチスラバは中世ヨーロッパの街並みが残っていて、そこに若者の雑なスプレーアートが盛りだくさんって感じの建物が多い。お城のなかには美術館があるんだけど、個人的にはウィーン美術史美術館よりも満足のいく展示物だった。たぶん私は人物画よりも宗教画、宗教画よりも風景画が好きなのかもしれない。

お昼には伝統的なスロバキア料理を食べて、市内をだらだら歩き回った。どうやらハチミツが有名なようで、はちみつワインとかジンジャーハチミツなんてのを買った。夜は夜景を見にUFOタワーへ上り、そこにあるバーで紅茶を飲みながらまったり休憩した。

ブラチスラバは特にこれといって楽しいものはないんだけど、街中にある小さなひとつひとつを楽しめる素敵な場所だったな。夏に余裕があればもう一度行きたい場所でもある。スロバキアの他の都市も行ってみたいけど。

20日目
卓球をしに、近くのデパート・ミレニアムシティへ。そこにはラウンドワンを縮小したようなゲームセンターがあり、ボーリング、ダーツ、バスケのゲーム、アーケードゲームなんかも一通りある。大好きな卓球、バスケのゲーム、ビリヤード、カーチェイスなんかをした。日本に帰ったような気分が味わえて幸せだった。

夕方過ぎからは友だちが猫を飼い始めたというので、そのねこちゃんたちを見におうちを伺った。

21日目・最終日
朝方まで課題におわれていたマイケルは1時過ぎ間で寝ているので、その間わたしは卒論の準備などをして過ごした。日課にしているドイツ語の勉強は電車内で終わらせることにする。スウェーデンの地元に帰るのはおそらく夜12時前後になるから、夜は寝るだけになりそうだ。今日の予定としてはお土産にワインを買って帰り、友だちに書いたポストカードを投函することくらい。ウィーンでやりたいことはほぼやりつくしてしまった感がある。満足のいく3週間だった。ちなみにこの旅では、宿賃を払う必要がないため、約6万弱で生活できた。Danke, Michael!

Oslo, Norway

2014/03/14
リュックサックを背負って、電車とバスを乗り継いでノルウェー・オスロに旅行する。ベクショーはあいにくの雨で、なんとなく気持ちを憂うつにさせるけど、天気予報ではオスロは土曜日晴れるらしい。(日曜日は雨みたいだけど)一日でも晴れるなら、行動範囲がぐんと広がるから助かった。観光案内を見た限りでは、どうやらオスロにはたくさん緑があるようだし、散策もたくさんしたいから、少しでも晴天になればいいなと思う。

今回は行きも帰りも夜行電車・バスを駆使するし、なにしろノルウェーは世界一物価の高い国だからってことで、食料品をいくつかリュックサックに詰めてきた。パンと、それに塗るはちみつと、りんごとバナナ2つずつ。それに水をいれたペットボトルも。せめて朝ごはん代を浮かせるためにできるだけ持参することにした。

電車を一度乗り換えて、11時近くになってようやくオスロ行きのバスに乗れた。オスロにはSWEDBUSで6時間ほどで到着する。バスは日本の夜行バスよりもすこし広くて快適だった。ガラガラだから余計にそう思うのかもしれない。もしかしたら友だちもこれに乗り合わせるのかなぁと思いつつ、教育実習とランニングで疲れていてすでに眠いのでもう寝ることにする。

2014/03/15
5時過ぎにオスロ中央駅に到着し、迷子になりながらもなんとかナショナルシアター近くのホステルに到着したら、今度は友だちがした予約ができてないとかで時間を食うことに。朝早すぎてなにもすることないから別にいいんだけど、あの予約サイトは信用ならんなと思った。お腹すいたからはやくフルーツ食べたいけど先に食べるのもなんだかあれなのでチェックインが終わるのをひたすら待つ。

オスロカードをゲットしてからファルトレス(お城)、オペラハウス周辺を散策して、セブンイレブンで適当にお昼ごはんを買って食べて、バスに乗ってビグドイ?に向かった。天気がいいから歩いていて気持ちがいい。フラム美術館、コンキティ美術館、マリタイム美術館をまわって、市内に戻ってピース・ノーベル美術館に行った。ノーベル美術館が一番勉強になって、おもしろかったかも。

そのあと近くのレストラン・Rorblias Utvalgteというノルウェー伝統料理のあるレストランに入ってディナーにすることにしたんだけど、大体4000円くらいかかった。分かってたけど、すごい高い。コペンハーゲンで入ったバーを彷彿とさせる。それになんだかスウェーデンがまだ良心的に思えるな。田舎町に住んでるからなのかな?まぁかなり高いけど、魚まる一匹でてきておいしかったから満足した!

今日は夜行バスのせいなのか一日中眠たくて、美術館でフィルムを観るたびに寝てたんだけどごはん食べると本当に眠気が襲ってきて、パブに行くのはやめた。ホステルでおとなしく寝て明日に備えたいと思う。明日も一日中歩きまわるし、夜中に夜行電車を待ったりしなきゃいけないからね。

2014/03/16
7時半に起きて、部屋で買っておいたフルーツやパンを食べて8時半には出発した。最初の目的地はムンク美術館。トラム31に乗ってムンク美術館の前にある公園の近くで降りる。開館まで時間があるから公園内を散歩しようとおもってたら、公園にもゲートがあって、それが10時に開くみたい。仕方がないから公園の周りをぐるっと一周した。運良く晴れて本当に良かった。ムンク美術館のまわりは住宅街で、公園以外はなんにもない。のんびりするにはちょうどいい所だった。それでも30分はやく美術館前についたから、写真を撮りつつ日光浴をすることにした。そんなつもりだったのに、3月のあいだは閉館してた。残念…。

ムンク美術館から公園沿いを歩いて更に直進すると、かわいいカフェやお店がたくさんあるらしいストリートにたどり着くんだけど、そこはさらっと通りすぎて、更に進むと今度は大きな滝?がある公園にたどり着いた。川をわたって更に足を進めてから地図を確認すると、どうやらテクノロジー博物館と近かったようで、そこからバスに乗って小高い丘みたいな道を進んだ。テクノロジー博物館は中央駅からかなり離れた住宅街のなかにあった。プラネタリウムがお休みだし、ほとんどノルウェー語だったりしたけど、館内は充実しててよかった。ただカフェの値段の高さにたいする量の少なさだけは解せない…。500円くらい払ってすごい小さなホットドッグが出てきた時おもわず笑ってしまった。

テクノロジー博物館のあとは、ムンクの作品を拝みにいくべく、ナショナルギャラリーを目指した。日曜日は入場料無料らしい。量の少ないランチのせいでおなかはまだ満たされてないから、セブンイレブンにも寄った。セブンイレブンたくさんあって助かる。

ナショナルギャラリーではムンクの他にピカソなんかもあったけど、やっぱりピカソとは仲良くなれないなと再認識して終わった。ムンクに関しては、マドンナがきれいだったからポストカードを買った。そのあとは市内を歩いてオスロ土産としていつものステッカーとショットグラスを買って、はやめの夕飯としてサブウェイに入った。一日中パンばっかり食べてて嫌になってきたけど我慢するしかない。11時半の夜行バスまでまだあと6時間ほどあるのに、日曜日はどこも閉店していてけっこう退屈だから、ホステルに戻って荷物をとるついでに数時間留まることになった。お金使わなくていいしネットあるしなんだかんだ快適なんだよね。ひきこもり気質だからかな。まだ途中だけど、こんな感じで一応、オスロ観光は終わり。あとはスウェーデンに帰るだけだから省略!

Lund and Kristianstad, Sweden

2014/03/22
マイケルの友だちでオーストリア人とアメリカ人のハーフのテイラーがスウェーデンに遊びに来るっていうことで、ルンドまでテイラーを迎えに行くことになった。まぁ迎えに行くっていうか、テイラーが車借りたからそれに乗ってルンド観光とドライブしたいだけなんだけど。テイラーにはウィーンですでに2回くらい会ってるから人見知りしないで大丈夫。気心知れてるわけじゃないけど、全く知らない人に会うよりかはちょっと安心。そんなわけで、パーティー明けにも関わらず6時半に起きて、8時過ぎのマルメ行きの電車に乗った。

ドイツ語学習アプリで遊んでいるうちに、2時間弱でルンドに到着した。テイラーは起きたばかりらしくて、マイケルと二人で市内をうろうろすることになった。中世ヨーロッパみたいな感じの町並みで、建物や道路がいちいちカワイイ。小さなお店に入ってポストカードとステッカーを買って、カフェに入ってニューヨークチーズケーキと紅茶でまったり。ゆっくり過ごすのに、ルンドいいかも…と思い始めている。窓から見える小さくてカワイイ建物を見ながら紅茶を飲んで、マイケルがいなければ本を読んでた。すてきな朝だ。

ルンド大学の敷地を通って、ボタニカ植物園に入って、テイラーと合流した。イカでパスタサラダを買って広場で食べたあと、ついに車に乗ってドライブ開始。私だけものすごく寒くて半ば死にかけのまま車に乗ったら眠くなって寝てしまった。たぶん一時間ほどして着いたのが、クリスチャン・シュタッドという街。特に目新しいものはなくて、教会の中に入ってからカフェでお茶して終わった。時間の関係でそのあとは寄り道せずにベクショーに帰ることになったので、今日の日帰り旅行はこれで終わり。

2014/03/23
昨日の夜2時頃まで飲んで話していたテイラーは当然朝起きることはなく、昼過ぎたころに車に乗ってやってきた。ベクショーからカルマルは道なりに30キロほど進むだけでいいらしい。ところどころに分厚い雲はあるものの天気に恵まれて観光日よりのように思う。誰もほとんど理解できないスウェーデン語のラジオを聞きながらカルマルへ向かった。

カルマルに着いてまず初めにお城を訪れた。このお城、今まで行った中でも一番散歩に適している。小高い丘みたいなところにお城があって、まわりを芝生と海が囲んでいるきれいなところ。 お城の近くは公園があって、天気がいいから本を読んでる人がちらほらいた。私もひとりで来てたら絶対のんびり座ってたな。お城をひと通り歩いたあとは、市内へ出てランチタイム。日曜日だからほとんど閉まっててサブウェイでご飯を食べてから、お隣りエクスプレッソ・ハウスでベスと二人でフィーカした。いつもおいしいブルーベリーマフィン、帰国したら恋しくなりそう。

出発が遅かったからあっという間に四時になって日が落ち始めているけど、ウーランドに向けて発車した。ウーランドのウー(Ö)はスウェーデン語でアイランドの意味だから、英語にするとアイランドアイランドになるらしい。ちょっとした豆知識。

カルマルにはベクショーよりもたくさんの自然があって、春から夏にかけては楽しく過ごせそう。お城しか見てないし、電車に乗ってまた来たいな。

ウーランドは平野、小さなかわいいお家、そして風車がたくさんある島だった。平坦な道のりをひたすら進んで、なんだか有名らしい石のお墓?に来た。基本的になにもないから楽しいかって言うとそうではない気がするけど、なにもない平野を進むのはリフレッシュにいいような気もする。

その後はサンセットを見るために北へ進んだ。ウーランド最北の地は潮の匂いでいっぱいで、寒かったけど気持ちよかった。帰りがけにはたくさんの鹿を見つけて急いで車を降りて写真を撮ったりした。ウーランドからベクショーまでは約二時間のドライブ。私は後部座席で座ってサブウェイのサンドイッチを食べるだけだから旅行はこれでおしまい。

*わりとみんなウーランドって読むんだけど、なぜか日本語ではエーランドと言うらしい。

Trelleborg, Sweden and Lübeck and Hamburg in German

2014/03/30 - 2014/03/31
朝ぎりぎりまで寝てから出発し、プレスブロンというコンビニで雑誌を買った。ニュースウィークで日本のイルカ漁が表紙飾ってたからつい気になってしまった。薄っぺらいのに60クローナもしたけどね。

そ9時発の電車にのって、最初になってきたのはヒリー(多分こう読む) という、なに建設工事中のビル以外はもない駅。駅から出てすぐのところにあるバス停で、トレレボリ行きのバスを待った。本日は晴天、風が気持ちいい程度にあっていい天気だ。電車の中でじゃっかん酔って気分が悪くなっていたけど、外に出たらわりかしすっきりした。ただただ広がる平野を見ながら、30分ほどバスに揺られた。このバス、文字通りよく揺れた。おかげでまた車酔いをし、調子が優れないままトレレボリ市内を歩くことになってしまった。

観光インフォメーションセンターがバス停から遠くて、市内をさまよってようやく発見した。30分くらいかかっちゃった。持ってきたパンとバナナを食べるべく、龍の形をした噴水のそばのベンチに座った。なんていうか、観光するものはないけど、私の好きなスウェーデン100%というかんじで居心地はいい。2時間しか滞在してないけど、のんびりする以外にやることがないのでちょうどよかった。最南の土地ってことに期待してたけど、フェリー乗り場のおかげで海ぎりぎりの場所に近づくことは難しそうだったのがちょっと残念。青森の、近江のマグロみたいなのを想像しててんだけどな。

来たバスと同じやつに乗ってヒリーへ戻り、12月の悪夢であったコペンハーゲン駅を経由して、5時間ほどかけてドイツ・リューベックへと向かった。リューベックはハンブルクへ行く途中にある駅で、そこまで小さい町ではないはずなんだけど、トレレボリでコケた感があるのでちょっとどきどきした。

適当に外国の鉄道乗るとファーストクラスなのかちょっとよく分からないことがたまにあるんだけど、席動くのめんどくさいからそのまま座ってみることにした。座席は無事セカンドクラスだったけど、切り離される車両らしく先頭車両に移動しなければいけなかった。それから出発して2時間くらい経った頃、霧が濃すぎて電車が止まった。また!電車が!動かない!前回は暴風雨で、今回は霧!霧のせいでフェリーが遅れたのかよく分からないけど、20分ほどして電車はフェリーのなかに乗り込んだ。まさかフェリーとは。てっきり橋の上を渡るものだと思っていたので驚いた。だから武蔵野線並の弱々しさかよって思ってたけど、そりゃ荒れた海を渡るわけにはいかないよね前回。

フェリーのなかでお茶をしつつ本を読んで45分、そこから電車で10分くらいするとリューベックだった。意外と近くて降りそこねるところだった危ない。リューベックの駅からバスに乗ろうとしたら切符が車内じゃ買えないみたいで、しかも運転手全く英語話せなくて、近くにいた男の子がぜんぶ訳して伝えてくれた。ユーロに換金してないから、ウィーン旅行の残りの1ユーロ弱しか持ってなかった。今回は最終バスだからしかたねーただ乗りしていいぜってことになって、ありがたく無賃乗車させていただいた。バスの切符のシステムは場所ごとに違いすぎて本当に困る。ヨーテボリでも無賃乗車したし。このへんも統一してほしいわEUおねがいします。

リューベックではユースホテルに泊まったんだけど、ベッドリンネと朝食ビュッフェ込で20ユーロくらいだから超安い。場所は辺鄙なところにあるけど、まぁ大丈夫な範囲内。共用シャワーが壁に固定で、それが2.5メートルくらいのところにあるから高すぎて不便だったけどね。それさえ除けば快適だった。

2014/04/01
7時半に起きた。本当は6時半の予定だったけど二度寝してしまった。朝ごはんを求めて館内をうろうろしていたら、日本語で挨拶されたり、助けが必要か聞かれたりと、やたらフレンドリーでびっくりした。ユースホテルってこうなのか。朝ごはんのビュッフェは豊富な種類のパンとチーズとハム、トマト、シリアル、ヨーグルト、フルーツ、飲み物といったかんじ。ヨーグルトと紅茶があって大満足だった。

市内を地図に頼らないで適当に歩いてたからどこに行ったのかよく覚えてない。同じ場所を何往復かもしてるし。とりあえず教会と、教会の美術館に入った。スウェーデンより物価安いから買い物しようかと思って洋服を見たりもしてた。でもなにをするにも背中に背負っているリュックサックが重くて邪魔で、これ以上荷物を増やしたくないという気持ちにさせて買い物のいい妨げになっている。お昼ごはんはシアター近くで偶然見つけたレストランが6ユーロちょっとでビュッフェをしていたので、そこにした。野菜がたくさんあってよかった。紅茶がリプトンだったのはショックだけど。

5月3日から11日まで、リューベックでブラームスフェスティバルがあるしい。ちらしを見つけてしまった。戻って来るべきなのか葛藤してるところ…。だけどちらしがドイツ語しかなくて読めない。ハンガリー舞曲やるのかすら分からない。

本当は7時過ぎのハンブルク行き電車に乗る予定だったけど、暇を持て余し始めた4時頃に電車に乗り込んだ。一応窓口に行ったけど、特に変更の手続きはいらなかったみたい。5時頃ハンブルクに着いて、ホステルに着いたら適当に市内を観光した。適当に電車に乗って、適当なところで降りて、適当に歩いて見つけたバス停からバスに乗り込んで、適当に降りたところのショッピングモールでワンピースを買った。1日乗車券を買っていたので、そこからまた中央駅に戻った。ペニーショップ?でバナナやヨーグルトを買ってホステルへ。疲れて眠いので、今日はもう出かけないでやすむことにするのでこれで終了。

2014/04/02
朝なかなか起きれなくて出発は9時半になったけど、順調に今旅最大の目的であるブラームス博物館に辿り着いた。閑静な住宅のなかでひっそりと、おばあさんたちによって運営されている。だいぶブラームスが好きらしく、訪問者が私しかいなかったこともあって、館内の案内をしてくれた。ブラームスの生い立ちからなにかと詳しく説明してくれたので、ハンガリー舞曲を聴く暇がなかった。どうやらウィーンとリューベックにもブラームス博物館はあるらしく、ウィーンにはもっと楽譜があるらしい。ゆかりの土地だったなんて知らなかったけど、よくよく考えたら当たり前だよね。音楽の都だもんね。

ブラームス博物館で冊子を買って手元の現金がなくなったため、近くにあるハンブルク美術館には入れなかった。カードが使えないドイツ、すごく不便です…。諦めて、海沿いを歩きながらミニチュア博物館を新たな目的地とした。とくに鉄道好きではないけど、模型の鉄道が走ってるところは大好きなのですごい楽しめた。朝と夜が交互にきて、館内の雰囲気が一気に変わる。電車だけでなく飛行機や宇宙飛行機もあったり、地域はドイツ、北欧、アメリカとバラエティに富んでいたし、どこもすでに訪れたところだから、あーわかるわかるというかんじで見ていた。

その後、タイヒ通りがいいとネットに書いてあったのを信じて訪れてみたけどレストランが数件あるだけで、どこが?といったかんじだった。たださらに進むと観光の中心部?歴史的建造物がたくさんある通りにでたので、まぁよかった。どうやら風邪を引いたみたいで目と頭がぼんやりするんだけど、近くのレストランでチキンカレーを食べてなんとか持ち直した。

ショッピングモールに辿り着いたことが原因で買い物をしてしまった。ふつうに洋服。スウェーデンより物価ましだから今のうち…っていう悪しき発想が私のカードを切らせてしまった。荷物増えて重いのに物欲には勝てない。ストレスは溜まってないけど、買い物しないと発散できないなにかはあったような気がする。

歩いていたら自然と駅に戻ってきたので、その足でハンブルク美術館に行った。ムンクとピカソにまた遭遇した。マドンナがここにもいたんだけど、ムンクはいったい何枚描いたんだろ?モダンアートも置いてあったけど、やっぱり理解できずに終わった。ピカソといい、仲良くなろうという努力はしてみるんだけど、いつもうまくいかない。モダンアートには一切ぴんとこない。私好みの美しい女の人の絵を見つけたけど、画家の名前をメモるの忘れたので、結局なんだったかも忘れてしまった。

7時頃にホステルに戻り、急きょしなければならない課題に取り組んだら夜九時半になっていた。風邪のためか熱っぽい体を冷ますため、外食をすることにし市内へ出た。ジェネレーターホステル側はアダルトショップとスポーツバーとスーパーとケバブ屋で説明するに事足りるくらい、おもしろみがない。ケバブは重すぎるので、カフェを見つけるまで歩いた。バックラヴァというカフェで簡素なディナーをとった。メニューも値段もないおそろしいカフェである。適当すぎる。ちなみに店員のほとんどが英語が通じず、最初困った。日本観光する外国人って、かわいそうなくらい大変なんだね。

ご飯の帰りにペニーショップという格安?スーパーで朝食用のバナナなんかを買って帰った。

2014/04/03
グーグルマップで行き方を調べてもバス停の場所がよく分からなくて探すのがめんどくさいため、今日も観光インフォメーションセンターの助けを借りて、プラネタリウムまでの行き方を知ることができた。電車になって乗り換えもあるけど、まぁいいや。大きな荷物はホステルに置いてきたので身軽なままうろうろできる。おそらく10時に開館するだろうと信じて、冥王星の展示があるかと期待して、30分ほど電車に乗っていた。
 
駅から迷いつつ、さらに公園の中を彷徨って、どうにかプラネタリウム に到着したわけだけど、このプラネタリウム、博物館的な要素は一切なかった。プラネタリウムではドイツ語しか今の時間ないからってひたすら言われ、そこまで勧めないならじゃーいいよって感じに断り、展望台のためにひたすら階段を登って、霧でぼやけてる風景を写真におさめて帰った。朝からいい散歩だった。だいぶ郊外にきているのでまわりには民家らしき建物しかなく、諦めて中央駅へ戻ることにした。

お土産をまだ買ってなくて恒例のステッカーとショットグラスを探すことにしたんだけど、いいのが見つからなくて、かわりにスカーフを買った。だめだこりゃ。その後は、いい天気なので野外席のあるカフェでランチ をして、電車の時間までホステルにいた。

フェリーのなかで、トイレに入って手を洗っていたとき、本を鏡の前に置いていたら船の揺れで洗面台に落ちてしまった。自動で水が出る洗面台だったから半分ほど濡れたんだけど、手を乾かす乾燥機に手と一緒に突っ込んだらわりとすぐ乾いたから無事だった。まぁ爪で引っ掻いたストッキングが伝線して悲惨なことになってるけど。そんなアクシデントを迎えつつも、電車はフェリーを降り、デンマークと戻ってきた。ハンブルクからコペンハーゲンまでは5時間ほど、そこからさらにベクショーまで3時間という長い道のりだ。読書が捗る。こんなに長い時間電車に乗るんだから、BAHNにもインターネットつけてくれたらいいのにと思う。アムトラックに丸三日間乗った時すらネットなかったから、スウェーデンのWiFi復旧率のすごさがわかる。

夜寝るために、今寝ないために、コーヒーを飲んだけどコーヒーのおかげで胃もたれ気味なので寝たくなってきた。本末転倒。

Vilnius and Trakai, Lithuania

2014/05/13 - 2014/05/14
夜8時頃の電車に乗るために駅の機械でチケットを買おうとしたら、なんとストックホルム行きのチケットはネット購入か窓口でしか取り扱ってないらしい。仕方がないのでアラベスタまでのチケットをとりあえず買ってから、電車の中でストックホルム行きのチケットを買う羽目になってしまった…と思ったら、誰もチケットを確認しに来ないので買えずに終わった。こんな感じでリトアニア旅行はどたばたしながら始まった。

リトアニアの首都ヴィリニュスに行くには、ストックホルムから朝6時発の飛行機に乗ってリガで乗り換える。2時間もしないで着くみたい。格安で買える早朝の便を使って前日の夜にストックホルムのアーランダ空港にいき、空港泊をすることにした。貧乏学生のあいだではなかなか当たり前らしい。最終電車を使っているためアーランダ空港に到着するのは夜中の1時ごろだから、手続きが始まる4時まで3時間の待機。夜中だということを抜かせば、案外いける気がしてくる。

電車の中で寝て空港で起きてようと思ってたけど、当然ながらこんなに早い時間には眠くならなかった。10時になるけど外はまだ日本の夕方6時くらいに薄明るい。スウェーデンの陽はミッドサマーに向けてどんどん伸びている。そのくせ最近は雨ばっかりで曇り空が広がっているから、あんまりおもしろくない。リトアニアも今週一杯は曇のち雨が続くみたいで残念。

空港で一時間ほど寝れた気がする。春物を着てる私には、深夜の空調が止まった感のある空港はちょっと寒すぎてそれ以上は無理だった。暇になって探索してたら24時間営業のカフェがあって、もう3時になるので開き直って紅茶を飲んだ。インターネットは携帯の番号がないとだめだった。イギリス携帯死んでるからSMS受け取れなくて諦めざるを得なかった。でもカフェにてようやくコンセントのさし口見つけたから携帯とMP3プレイヤーをパソコンと接続して充電!長い一日に備えて!

小さい方のキャリーケースだからなのか、マジで手荷物預ける?って聞かれたけど化粧品あるからって言ったらあぁってなった。女子なんで化粧品系の液体あるから機内に持ち込めないって損だよね。別途5000円の損だったわ。そんなこんなで一時間前に全部終わってあとは待つだけ。眠い。

寝たり起きたりの繰り返しで疲れすぎていたのでヴィリニュスについてタクシーを拾い、ボッタくられてる感がありつつも2千円を払ってホステルまで連れてってもらった。絶対ぼったくだっただろ。でも疲れには勝てず、朝は死んでいた。ホステルは小ぢんまりとしていてかわいらしいところだった。朝食がでたり、タオルも貸してくれたり(持ってきてたけど)、キッチンに材料なんかが常備されてたりと、いたれりつくせりなのに4泊5日で8千円ほどしかかからない。ただ問題は夜にシャワーを浴びようとしたとき、お湯が一切でてこないこと。困ったんだけど。寒いんだけど。

お昼頃から旧市街をほぼ観光し、そのあとは新市街のモール巡りをした。モールから帰るときに適当なバスに乗ったら適当すぎて真逆の方向へ行っちゃったんだけど、その終点から駅に戻ってくることができた。壮大な迷子だったな。夜ご飯はスーパーで買ったサラダとかを食べて、シャワーの問題に至る。寒い。そんな感じで今日はシャワー浴びれるのかわからなくなってきたけど、とりあえず1日目終了!

2014/05/15
結局昨日の夜にシャワーを浴びれなかったため、朝7時に起きた。朝食はホステルがパンケーキを用意してくれて、コーヒーと一緒に頂いた。のんびり準備しながらトラカイの情報を調べ、午前中は昨日残した市内観光に出かけた。小川の流れる公園の方を散歩して、教会に入ったり風景写真を撮ったりした。スーパーで買った洋梨が甘くておいしかった。
12時半の電車に1時間ほど乗ってトラカイに向かう。バスのほうが同じ値段でも早く着くみたいだけど、歩き疲れて休む時間が欲しかったから(笑)電車にした。 先頭車両に乗ったかと思いきや最後方で逆向きに電車が進んでいくけど気にしないでいく。

リトアニアには自然がいっぱいだから車窓から見える景色がすごくきれい。あ、イケメンの車掌が切符を切り終わったあとだるそうに電車の椅子に座って携帯をいじってる。楽な仕事だなおい。

お城にはたくさんのツアー観光客と修学旅行生っぽい子供がいた。ヨーロッパを旅行してるあいだにこういう団体に遭遇するのはたぶん初めてで、やかましくて逃げ気味に見学した。日本人のおばちゃん団体もいたから、3人組で近くにいたときは話しかけてみたけどね。日本語が英語なまりに聞こえるわねって適当なこと言われた(笑)けど、人とまともに会話するの久々だったから嬉しかった。
お城の中は日本のものみたいに展示物がたくさんで、見応えがあった。1時間半ほどで見学を終えて、たくさんあるおみやげ品のなかからいつものポストカード、ショットグラス に加えて鍋つかみを買った。帰り道は来た道の隣の道を歩いてみたんだけど日陰と標識が一切なくなったから途中で断念した。暑いよリトアニア。帰りは5時台のバスに乗りたいんだけど時間を覚えてないので暇つぶしの時間調整が難しくなってしまった。

と、思ったらバス停にちょうどバスが止まってて待つ必要がなくなった。チケット売り場がなかったし、バスはバスてはなくてバンだったので、その場にちょうどいた日本人に聞いてみた。フランスに住んでるお姉さんとその友だちだか彼氏だかだった。フランス滞在で、をフランス代表でと聞き間違えて繰り返してしまったので、なんとなく場が盛り上がってよかった(笑)チケットはその場で買えばオーケーだった。バスだと250円くらいで、30分くらいで着くみたい、参考までに。公共交通機関ほんと安いなぁ。

ホステルに一度帰ってからは、暇だったのでキッチンに紅茶を作りに行くと、イケメンがいたのでどきどきした。そのままキッチンでお茶飲んでたら、イケメンがチョコくれたけどロシア語しか話せないみたいで話かけるのはやめておいた。入国時のアムステルダムの税関以来のイケメンだったなぁ。ホステルが家族で経営されてるみたいで、毎日だれか知り合いだか親戚だかが来てるみたいな雰囲気がある。すごいアットホームだと思ってたらマジのホームだったっていう。

ちなみに受付の若いお姉さんにアイパッドのアカウント変更のやり方を聞かれたけど、アップル社製品を今まで一度も買ったことのない私にはさっぱり分からなかった。ついでにその場で話されてる言語はリトアニア語8割(お姉さんとおばさん)、ロシア語1.5割(お姉さんとイケメン)、英語0.5割(お姉さんと私)というかんじで、お姉さんスゲー!会話はさっぱり分からなかったけど、お姉さんが時々訳してくれてそれとなくフィーカを楽しむことができた。

飽きたので旧市街に出向き、紅茶と洋服のちょっとした買い物をした。飲みにでもいこうかと思ってたけど急な腹痛が起きて痛み止めを飲んでしまったので断念。スーパーでサラダなんかを買ってホステルに戻った。近くの道路を歩いているとちょうど受付の若いお姉さんやその両親がホステルから自宅に帰るところで、手を降ってくれた。

2014/05/17
前日の夜に急遽決定した、オランダ人の友だちニンケのビリニュス訪問は、11時前くらいになった。わたしたちは駅で待ち合わせをして、音楽フェスティバルがあるという旧市街にさっそく向かった。けど、時間が早すぎてどこにも音楽隊や楽器を持ってる人がいない。数年間カウナスに住んでいるニンケは歴史的な事柄をよく知っていたので、いろいろと教えてもらいながら街を散策した。

お昼はカフェのテラス席でビールを飲みながら野菜とチーズが詰まったクレープを食べた。巨大なグラスのビールを飲み干して若干眠くなったけど、音楽を演奏している人たちを見ていたら興奮して目が冷めた。音楽フェスティバルには200を超えるグループが参加しているらしく、街中をつかって開催されていた。たぶん、登録していない人たちも勝手に楽器を持ってきて弾いたり歌ったりしてたと思う。そんなんだから、どこを歩いてもなにかしら音楽が聞こえるというかんじだった。ジャンルもロックからクラシックから、幅広くて楽しかった。

途中ではいったカフェは、コーヒーとチーズケーキ(フルーツも乗ってた)を頼んで合計400円くらいだったので驚いた。もっとカフェ入っておけばよかったかなぁ。日本だとコーヒー1杯分なのにね。

ちなみに今日はナイト・ミュージアムの日でもあったんだけど、夕方すぎから雷雨になったので夜の外出はやめた。歩き疲れたし。なんだか今日は1日中音楽を聞きながらニンケとおしゃべりをしていたので、とくに書くことがないような気がする。明日もスウェーデンに帰るだけでとくになにもないだろうから、リトアニア旅行記はこれでおしまい。天気もよくて、音楽祭もあって、いい時期に来れてよかった。

Prague, Czech Republic

2014/06/05 - 2014/06/10(?)
スウェーデンの鉄道会社のストライキのおかげで電車とバスを3回乗り継いで迂回するはめになったけど、問題なく空港には到着することができた。搭乗時間の3時間以上も前だったけど。昼食を食べてないまま夕方になってしまったから、プラハまで待ちきれずにコペンハーゲン空港のカフェでパニーニとコーヒーを頼んだら2000円もかかってしまった。さすがコペンハーゲン、物価の高さのレベルが違う。

飛行機に乗って本を読んでいたらあっという間にプラハに到着。今回はちゃんと空港で電車の路線図をもらい、目当ての駅まですぐたどり着くことができた。だけど肝心のプラハの街の地図がなくて、結局ホステルに着くまでに30分くらい迷子になるはめになってしまった。ちゃんとした改札から出てれば5分で着くようなところだったのに…。

泊まったホステルはミュシャ美術館のすぐ近く。ぶっちゃけ迷子になっているあいだにミュシャ美術館を見つけちゃうくらい近い。これも全てプラハ滞在中に日参するためだから予想以上に近くて嬉しかった。毎朝開館と同時に行く予定!ホステルの設備はけっこうよくて、wifi完備で無料のコーヒーもあって、ドライヤーからタオルからリネン一式ただで貸してくれて、シャワーのお湯はちょっと少ないけどまぁ温かいしOKで、ミュシャ美術館に超近くて、ホステルのまわりは繁華街で、それなのに1泊1500円くらい。しかもまだ相部屋の人たち誰もいないから、6人部屋に1人でいるっていうおいしい状態。(いつまで続くか分かんないけど)でもプラハすごい。

英語じゃない言語を喋る土地に来るとどきどきしちゃうけど、今のところ道を聞いたチェコ人数人(お店の人たち)は英語ぜんぜん通じたからよかった。スウェーデンだと1年いるとスウェーデン語に慣れててそんなに不安を感じないし、しかもスウェーデン人は話せるでしょっていう期待もあったりするから余計に安心して出かけられる~。

***

プラハの外へ出ようかとも思ったけど、疲れて朝起きれなかったため、急遽予定を変更してテクノロジーミュージアムへ行った。この選択は大当たりで、この博物館、かなり多岐に渡った展示をしていておもしろかった。天文学のブースは小さかったけど、でも地球儀とか日時計とかがかなり凝縮されて展示されていたので大満足。

ミュージアムがお城のほうと近かったのでついでに2日前に改装中?で見れなかったチェコでの日本美術展みたいなかんじのエキシビジョンに行くことにした。トラム乗り間違えたりしてまた無駄に遠回りしたりもしたけど、地図と路線を照らしあわせて、またお城までの坂を登って、なんとか辿り着くことに成功!やればできる。

このエキシビジョンではじめてミュシャが日本の版画に影響受けて、しかもそれっぽい絵まで描いてたことを知った。繋がりが知れて嬉しかったし、歌川国芳や葛飾北斎あたりの木版画も見れたし、新たなお気に入りの画家も見つかったしほんと行ってよかった〜!

プラハでの目的をすべて果たした感があるのでもうなにもすることがなくなった午後三時、お昼まだ食べてないけどフィーカの時間だなと思い小道に入ったところにある小さなカフェに入った。ハニーケーキとアイスティーでのんびりとさっき買ったばかりのエキシビジョンの本を読むことにする。ちなみにTシャツも買ったけど合わせて3000円っていう安さ!

明日は朝7時の飛行機に乗るために4時頃出発だからはやめに寝るなりしないとオールコースになりそうだな…。ストライキはまだ解決していないようで、明日も遠回りして帰ることになりそう。めんどくさい。けどまぁ特に書くこともないだろうから、プラハ旅行記はこれでおしまい。

と!思いきや!ホステルに今日やってきたイタリア人の男3人にすごい積極的にイタリア語9.9、英語0.1の割合でで絡まれ、飛び交うイタリア語に対して英語で返すというコミュニケーションをはかっていたら、今夜遊びにいこうぜ~!ってなって、まざることになってしまった。本当はJazz Republicに行きたかったんだけど、まぁいいや…。7時頃に店内の様子を覗きにいったら早すぎたのかお客さん誰もいなかったのでなんとなく諦めた。9時からライブ演奏らしいからもっと遅くにいけばいいのかな?まぁイタリア人がガチっぽいノリで誘ってきてるから、そっちに混ざるのが無難かもしれない…?

それと、やっと今日同室の人たちがやってきた。スロバキア人のおじさん6人組だった。週末旅行にきているらしい。さっそく飲みにでかけてしまった。おじさん6人か…ほぼすれ違い状態でよかった…。たぶん今夜はオールナイトコースで決まりかな…明日つらいなぁ。

***

唯帰るだけの日を旅行とは言いがたいけども、帰るまでなにが起きるのか分からないのが一人旅なのでやっぱり日記が必要になってくるのだった。というわけで、朝4時にホステルにタクシーを呼ぶようお願いした。はやく言えよとかちょいちょい厭味ったらしく小言を漏らされたけど、なんとかタクシーが捕まったから10分後に黄色いタクシーねといわれてホステルを出た。

指定の場所に20分以上待ったけどなかなか来ないタクシー。フライトが関係してくるのでかなり不安になる。適当に来たタクシー捕まえたほうがいいのか考え始めたとき、黒スーツを来たホテルマンみたいな中年の男性がタクシーを待ってるのか聞いてきた。そうなのー待ってるんだけど来ないのーというかんじで答えたら、ついてきなと言われ荷物を持ってくれ、言われるがままについていく。黒服の白人に荷物を担がれ先導されるなんてなんてメイちゃんの執事だとわくわくしながら歩いていると、そこに待っていたのは指定の黄色いタクシー!お前か!お前が運転手だったのか…!!なんで指定の場所に来なかったんだよ…!!!でも許す!少女漫画によくある平凡な女子のもとにいきなり執事がやってきて大富豪の家に引き取られる気分で歩けたから許す!!(※早朝で寝不足のなかカフェインで無理やり起こした脳みそが考えました)

タクシー代絶対ぼったくられただろってくらい高かったのに流されてしまった負けた…市内から空港まで7000円とか絶対おかしい…ここはポンドの国じゃないのになんでロンドンと同じくらいの距離で同じくらいの値段かかってるんだ…。しかもターミナル2って言ったのに1で降ろされたうえにカード使えるはずの車(ビザのステッカー貼ってあるし)でカード無理だからって言い張られた…。どう考えてもポケットマネーにしたかっただけだ今考えると…。紳士面しておきながら馬鹿なアジア人めとおもってたのかな…。朝からテンション下がる…。考えたくない…。

まぁでも今日はチャリ売りに行くし!?その売ったお金でピアッシングしにいくし!?しかも軟骨だし!?テンションあげていこう!

ご興味を持っていただき、どうもありがとうございます。いただいたご支援はすべて、子どもたちのための学童・教育事業にあてさせていただきます。