病院を飛び出し、ピラティスインストラクターになった理由


「なぜ理学療法士国家資格を取得して理学療法士として働いていたのに、今ピラティスインストラクターをしているの?」

よく聞かれる質問です。

なんなら「国家資格持っているのにもったいない!」とまで言われることもあります。


確かに必死に勉強して理学療法士になったのに、病院で働かずにピラティスレッスンしているってもったいない。。。

本当にそうでしょうか?



今思うのは、今までやってきたことが、今に生かされている。

過去ー現在がすごく充実している。(きっと未来も)

理学療法士として働いてきて、医療分野の知識、臨床での経験は本当に自分の財産になった。
何より、患者さんとの関わりを通して教えていただいたことは本当にたくさんある。


「やりたいことは出来るうちにやった方がいい」


ずっと働き詰めで定年を迎え、次の日から世界旅行!という時にご病気を発症してリハビリに通っていた患者さん。(個人情報とならないよう、少しフィクション入れてます)

旅行を楽しみにしていたのに、入院。
「命があるだけ良かった」と思っても、計画していた旅程はできないお体に。

リハビリを担当していた私に、「やりたいことは出来るうちにやった方がいい」と何度も何度も説いてくださった患者さん。

後悔する人が減るようにと、人生の大先輩からいただいた言葉です。


そこからピラティスがやりたいことだったのか、と聞かれるとNO。
当時の私は、とにかく海外に行きたかった。
職場の先輩もワーキングホリデーやJICA、留学をしている方が多く、とても刺激になった。

当初の私はJICAに応募し、海外で理学療法士としての経験を積みたいと考え、説明会まで行ったけれど、てんかんがあるので結果的に断念せざるを得なかった。

それでも「やりたいことは出来るうちにやった方がいい」という言葉に触発され、3年半勤めた病院をやめて、フィリピンのセブ島へ。
これが、私の人生の転機となった。


その後、色々な経験をしてピラティスに落ち着いた。


「やりたいことは出来るうちにやった方がいい」


この言葉のおかげで今、楽しくピラティスレッスンをしています。

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