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2018年6月 イーサ
シリア人として、共存し、互いにうまくやっていけると思う。シリア危機以前も、一緒だったんだ。だけど、過激派や外国がシリアの歴史と共存を壊そうと介入してきた。
理性的に考えて、これらの課題は乗り越えられると思う。でも難しい。けれど、科学や文化、啓発で、良い未来をつくるための新しい世代をつくらなくちゃいけない。
あぁ、シリア危機を引き起こしている様々な要因により、人々は分断されている。世界は何が起こっているか、気づいていると思う。シリア政府と平和的な反体制派は、平和的な解決を見つけようとしている。けれど僕らは、過激派は受け入れられない。過激派と闘わないと。トルコやイスラエルは、いつも自分たちの利益のために、どの国にも介入しようとするんだ。
ー東グータについてどう思う?
ううん、これから話すのは、僕の個人的な意見だ。自分が今まで見てきたこと、自分に起こってきたことを踏まえてね。
グータやシャキーヤは旧ヌスラ戦線やダーイシュの巣窟だった。戦闘は酷くて、彼らは市民を殺し、あたかも政府が市民を殺したと政府と世論にプレッシャーと与えたんだ。
大切なことを、これから話すよ。
今日ある間違ったシンパシーはフランス、アメリカ、イギリスによる嘘で、バルフォア宣言以降の彼らのシリアへの介入や占領の歴史を、世間に判断させるものだ。彼らは、アラブの国を分断させようとしている。ぼくはシリアの人々が、エジプトやイラク、レバノンで政府支持派と反体制派で国内を分断しようとしているとは思わない。湾岸諸国はアメリカと動き、イエメンやシリアの空爆を支持し、テロリズムを支援している。今日怒っていることを現実的に捉えよう。単純な、政府派と反体制派ではなく、もっと大きいことだ。
君が政府に対する批判的なことを聞くのは、当然だ。だって、政府関係の組織と繋がることがないんだもの。欧米メディアやいくつかのアラブ系メディアは真実を隠し、世界がより悪いものを見られるように非現実的なニュースを流している。このシリア国外で働いている僕らは、大学に通うことを失った。テロリストが危険な場所にしたからだよ。この体制が本当に悪いものだとしたら、20年も前に、とっくに起こっているはずさ。
最後に、僕はあまり政治のことは話したくない。あくまで個人的なことだから。聞いてくれてありがとう。この話を聞いても、友達でいてくれることを望むよ。僕の意見に、賛同してほしいわけじゃない。
謝らなくていい。気にしないで。僕はいつもシリアのことについて、いいイメージを持っていてほしいだけなんだ。人々が様々な意見や真実を聞いて、この難しい時期を乗り越え、平和を導きたいだけなんだ。戦争は要らない。だって、僕ら互いを傷つけ合い、人々を無能なものにするのだから。
大切なことを言うよ。どの家族も父親、母親、兄弟がいて、異なる意見を持つ。でも互いにそれを拒否できない。シリアで考えよう。例えば、僕が働いているところでは、政府支持派も反体制派支持派もいる。だけど、一緒に過ごせるよう、互いを受け入れ、人間らしくあろうとしているんだ。
神は愛し、僕らは互いを愛し、受け入れ合う、そして平和を導くんだ。安定した未来を築こうといつもするんだ。
(写真 レバノン・ベイルート 2018年 筆者撮影)
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