本屋大賞だけでいいのか?1億2986万4880冊のセリヌンティウス
自分の中にあるポジティブな完璧主義を受け入れ、あとはひらすら書くのみ!
と、再び『革命物語(仮)』の原稿と向き合いはじめた私だったが、これはどうしたことでしょう?なぜか、書けば書くほどにPCを打つ手が重くなっていくんですよ。しかも、重く感じるのはPCを打つ手だけではなかった。
ココロもだった。
だんだんだんだん、自分の核心に迫って書けば書くほどに心が書き毟られるというか、もう治ったはずの過去の傷が疼き出して止まらない。
いや、疼くというよりはもう一度傷つき直しているような感じ。その時その瞬間のことを思い出して言語化するたびに過去の辛かった想いを追体験しているようなしんどさがある。
1日、2日3日と書けない日が続き、遂には1週間2週間3週間と次の項目までの間隔が空いていく。ただ、書けばいいだけなのだが、どうにもこうにも1項目書き上げるのに信じられないほどのエネルギーを消耗してしまう。
おそらく、仕事でクライアントの人生の棚卸しを行っていたというのも原因の一つなんだと思う。とにかく、人の話しと自分の話しを平行して聴いていくことがしんどい。
しかし、どういうワケかその項目を書き終えると「映像記憶」は消失し、過去の傷も負の感情もキレイサッパリと忘れてしまう。関わった人の名前も顔も、なぁんにも思い出せなくなるのだ。
やっぱり、
私にとって
書くことは捨てること
なんだと改めて痛感した。
それからなんとか全体の流れを整えて、いざ、1項目からnoteにUP!ちなみに、なぜ私が『革命物語(仮)』を披露する場所をnoteにしたかというと、それはシンプルに「本」というカタチで掲載しやすかったから。
他のBlog媒体の記事がどうしても流れやすくなってしまうのに対して、noteには「マガジン」というシステムがあるから「作品」を掲載するにはもってこいだ。けど、Amebaに慣れていた私は最初のうちは四苦八苦。フォーマーットを理解するのに随分時間がかかった。が、ようやく公開っと。
ふぅ。
これで一安心。
しっかーし、ひと段落したのもつかの間、私は自分の記事のリアクションがあまりにも少ないことに愕然とした。いや、まぁ、ある程度は予測&覚悟していたことだったけど、まさかこれほどまでに少ないとは…。
なんだか、
急に恥ずかしくなった。
どうしよう、このままじゃ掲載許可をもらった人たちにURLを送るときに格好がつかない!とも思った。
で、そのときの私が何をしたかというと、あれだけもう2度としないと誓って捨てたじはずのX(旧Twitter)に手を出すという始末。気づいたら、毎日投稿した記事を連投し、必死で数字を集めようとしていた。
これが、SNSなのかもしれない。
一度ネットの海に身を投じてしまうと、何がなんでも数字が欲しいという欲に無意識に溺れてしまう…。私は、闇雲に藻掻き続けた。
けれど、そんな感じでバシャバシャと旧Twitter内で溺れていたとき、私は1人の出版関係者が投稿していたnoteの記事に吸い寄せられた。
走るようにスピード感のある文章。目が覚めるような思いだった。
そぎ落とされたシンプルな一行だけど、確実に私の胸を貫いて揺り動かした。
そうだ。
なぜ今、無意識にTwitterを再開して「数字」を獲得しようと躍起になっているのだろう?
私は、この問いを自分の胸に突きつけながら本心に迫っていった。すると、私の目の間に、ずっと見ないフリをし続けていた「真実」が露わになった。
そうだ。
私は…もう一度数字を集めて…本を出版して…あの場所に…出版業界に…ビジネス・実用書の世界に戻りたいんだ!
本は…というか、私にとってビジネス・実用書は友達…いや、友達以上の親友。
セリヌンティウスなんだ!
ずっと、友達なんていらない。別に、1人でも平気だと思って生きてこられたのは本(ビジネス・実用書)がいつも寄り添ってくれていたからだ。
私は、人生で何か困ったことが起こったとき、必ず本を読んで本に聞いて本に相談しながら生きてきた。本があれば、私はいつだって前進することができた。
ビジネス・実用書は、
私のかけがえのない親友だ!
だから、腹が立つんですよね。
出版業界で小説やエッセイだけが以上に高く評価されているという現状に。どうして、いつも崇め奉られるのは小説家の先生やエッセイストだけなのかなって。なんで、芥川賞とか直木賞とか小説に与えられる賞はあるのにビジネス・実用書にはちゃんとした賞がないのかなって。
もちろん、ビジネス書大賞とかあるのは知ってるけど、そんなんぜんぜん普及してねぇし!その前に実用書をムシすんじゃねぇよ!
てか、芥川賞や直木賞に並ぶくらい話題になる本屋大賞も出版業界を盛り上げるためにつくられたっていうけど、それもまた小説だけか?
出版業界には小説家大先生しかいねーのかよ!違うだろ!もっといるじゃん。ビジネス・実用書の著者や編集者や営業や装丁デザイナーや校正や印刷会社さんや運送会社さんや書店員さんが。
ってか、これで全員?
まだ呼ばれてない人は手を上げてぇー!この世の中はなぁー、大声で叫ばないと誰も聞いてはくれないんだぞぉぉ!たぶん、私が知らないだけでもっと一冊の本に関わる人も本のジャンルも色々あるとして、私、思うんですよ。
本当に、出版業界を根っこから盛り上げようという気があるなら本屋大賞だけじゃなくて出版業界には「アカデミー賞」が必要なんじゃないかって。
そう、
日本アカデミーではなく、日本アカデミー賞。
一冊の本に関わるすべての人にスポットが当たり、その中でも年間通して特に活躍した人に与えられる賞です。ちょっと、イメージしてみましょう。
ああ、これはダメだ。
出版業界でアカデミー賞やったらサ行多すぎてアナウンスやる人が噛みまくって前に進まないかも…いや、お金をかけて安住紳一郎さんとかにお願いすればなんとかなる?もしくは、発起人である私が読み上げるとか!?
も、もしかして…
女優業をやっていたのはこのためなのだろうか?売れなかったけど、活舌は鍛えることができたから司会進行には自信がある。
これか?
あのスティーブ・ジョブズが言っていた点と点が繋がるというのはこれのことなのかぁぁ?
てかてか、そんな妄想はさておき、私は、本当はこういうことがやりたかったんだぞぉぉ!
誰かのプロフィールを書いたり、コンセプトを発掘する仕事もいいけど、ほんとのほんとの心の底にある願望としては「注文をまちがえる料理店」の小国士朗さんみたいに小さくてもいいから「何か」プロジェクトを牽引して社会に向けて情熱というかエネルギーを燃やしていたいんだぁぁ!
私も『笑える革命』を起こしたいんだぁぁ!
その「何か」が今はまだ分からないからこうして自分の中を空っぽにするために過去の経験をグチャグチャと約2年に渡って書き連ねているけどさ、近い将来、必ずレッドドラゴンになってやるからなぁぁ!その前に、どんなカタチでもいいから出版業界に帰るぞぉぉ!
うわぁぁぁあ!
ここで問題です。私、中村慧子は、いただいたサポートで「何を」するつもりでしょうか?①革命を起こす②冒険の旅にでる③野心に正直に生きる。Let's think!