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イギリス留学準備まとめ

※写真はグラスゴー到着前に行ったExeterの街並みの写真です

9月からイギリスの大学院で1年間Service Designを学ぶことにしました、大倉です。この記事では留学準備についてまとめておこうと思っています。今後デザイン留学を考えている皆様のお役に立てたら幸いです。

留学準備としてやったこと

全体のスケジュールは下記のようになります。準備は大きく「学校のリサーチ、IELTSの準備」「出願準備」「合格後からの出発準備」に分けられると思いますので、それぞれについて説明していきます。

応用化学概論2  (5)

応用化学概論2  (6)

1. 学校のリサーチ、IELTSの準備(夏〜11月頃)

 - 学校調べ

どの大学に出願したいかのリサーチをします。私の場合は海外に留学している友人に聞いたり、同僚に人を紹介していただいたり、LinkedInやGoogle検索で学校名で検索してメッセージを送ってみたりしていました。皆様快くお時間をくださり、お話ししてくださり、本当に、ありがとうございます。

- エージェントへの登録(必要な場合)

エージェントに登録すると、選任でアドバイザーがつき現地の情報などを教えてくださったり、出願の手続きを手伝ってくださったり、学校を探してくださったりするので、使うと何かと便利かもしれません。初期費用がかかりますが、大学に入学すれば返金されるところもあるので、実質無料で利用できるところもあります。私はBeoを利用していました。

- 奨学金の応募

夏〜秋頃締め切りの奨学金が多いので、留学を決意したら早めに調べることをお勧めします。私は動き出したのが11月だったので、この時期のものはほぼ応募できませんでした...。

- IELTSの受験(過去問、ライティング、スピーキング)

出願まで(12月末ぐらい)にIELTSのスコアが必要となります。最低6.0、Overall6.5ぐらいのところが多いですが、学校によってはOverall7.0のところもあります。私はIELTSの過去問をやり、YoutubeでWritingの勉強をしました。
ちなみに、私が使っていたYoutubeチャンネルはこちらです。
https://www.youtube.com/channel/UCRSFsZwTpcm2IZKcWTOyyZg


2. 出願準備(11月〜2月頃)

- 出願書類準備

出願する大学を決定したら、それぞれの出願書類を調べます。準備が必要な書類は大体以下の通りです。

- Personal Statement (500words)
- CV
- 推薦状(1〜2枚)
- 成績証明書(GPA3.0以上など)(英文)、卒業証明書(英文)
- IELTSのスコア証明書のコピー
- ポートフォリオ(デザイン系の場合)
- パスポートのコピー

私はBEOの添削サービスを利用してCVやPersonal Statementを見てもらいました。また、ネイティブの友人何人かに読んでもらったりもしました。助けてくださった皆様、本当にありがとうございます...。
PortfolioはGoogle Slideで作成しPDFにしたものを提出しました。大学によっては上記以外にも提出物が必要なこともあります。

- 面接対策

書類が通過すると、面接をしましょうという連絡がきます。面接は大体20分ぐらいです。なぜこの勉強をしたいのか?なぜこの大学を選んだのか?といった志望動機のようなものと、ポートフォリオについて質問をされます。その後に逆質問の時間がありますので、質問を考えておくと良いと思います。


3. 合格後からの出発準備(3月〜8月)

- オファーの受諾、入学金の支払い

3月〜4月ぐらいにオファーが来るはずです。面接から2日〜1週間ぐらいで大体日本の夜の時間に来ることが多いようです。オファーをもらったとは、席を確保するために入学金の支払いをします。私の大学は1ヶ月ぐらいだったはずですが、相談すれば伸ばしてもらえたりもすることもあるようです。金額は大学によりまちまちですが、£1000〜£4000ぐらいかと思われます。支払ったデポジットは学費から差し引かれます。

- 寮の申し込み

行く大学が決まったら、住居を探します。大学の寮に行くのがスタンダードかと思いますが、私は民間の企業が運営している学生向けの寮を選びました。金額があまり変わらない割には設備が良く、スタッフもよく対応してくれるためです。私はポータルサイトで寮を探しました。UK Student Accommodationなどで検索すると色々なポータルサイトが出てくるはずです。

- 奨学金への応募

この時期に応募できる奨学金もあるので、いくつか応募したりしました。競争率が高いので、なかなか難しいのですが私は1つだけもらえました。少金額でもそれなりに助けになるので、該当者が少なそうなマイナーな奨学金を選ぶと意外と良いかもしれません。

-保険に加入

イギリスに留学する場合、国民保険のNHSへの加入が必須となります。私の場合1年半分の保険料を支払いました。(£705だったと思います)ただ、NHSの病院の対応は遅いことが多い(予約後1週間たたないと行けないなど)ようなので、私はAIGの保険にも加入しました。

- CASの発行、ビザ取得

6月後半ごろに学校からCAS発行の連絡がします。このCASが来て初めてビザの取得が可能となります。内容に間違えがないか確認した後に、政府のWebsiteからStudentビザの申し込みを行います。
財政証明(28日間口座に学費と生活費(毎月1,015ポンド×9ヶ月分)の金額があることを証明する書類)が必要という話もよく聞きますが、日本人の場合はこの書類の提出は必須ではありません。(詳細はこちらに記載。下の方に以下の国は財政証明は必須ではないと記載あり。https://www.gov.uk/student-visa/money)ビザ申請後に見せてくださいと言われることもあるようですが、私の場合は聞かれませんでした。書類作成のためには、通帳のコピーを専門の翻訳会社に英訳などしてもらう必要があり、費用もかかるので期間的に余裕があれば、聞かれた場合に作成でも良いのかなと思います。必要な場合は後からメールなどがくるようです。ただ、期間があまりない場合などは作成することも考慮した方が良いかもしれません。私は念の為残高証明だけ作成し、提出しました。
書類をオンラインで提出した後に、ビザセンター(汐留にあります)での面接の予約をします。ただ、現地ではパスポートを見せて、他に提出書類はありありませんか?と聞かれた後に、顔写真と指紋を取られて終了でした。英語面接なども特になく、あっさりしています。ビザ付きのパスポートについては、現地に朝8時〜9時に取りに行くか、郵送になります。送料がそれなりに高かったので(2〜3000円ぐらい)私は取りに行きました。

- 飛行機チケットの購入

片道チケットで飛行機は予約しました。寮の入居日に合わせてとって良いと思います。今年はコロナで隔離期間などがあったので、私は10日ほど早めにイギリス入りしました。
余談ですが、コロナ禍でイギリス入りする場合は、2021年9月現在で、以下が必要となります。

- 出発3日前以降のコロナの英文の陰性証明(15000円ぐらい)
- 現地でのPCR検査の手配(家で検査できて郵送で送るもの。2日目と8日目が必須)
- 48時間前以降にPassangers Locator Formの記入(オンライン)


PCR検査の予約番号や、隔離中の滞在場所を記載する箇所があるので、PCR検査は少し早めに手配すると良いと思います。日本はAmberに分類されているので、指定のホテルではなく自分で隔離先を手配する必要があります。寮や友人の家、Airbnbなどを使っている人が多い様子でした。

- ソニー銀行とtransferwiseへの登録

日本円を安い手数料で使えるので、この2つは持っているとかなり便利です。VISAのタッチ決済がスーパーなど各所で使えるので、持っておくことをお勧めします。Transferwiseについては、現金の引き出しやイギリスの銀行口座への送金などの手数料が安いです。
私の場合は日本円をデビットカードで使う場合→ソニー銀行、日本円をポンドに換金して現金を使う時や、イギリスの銀行口座に日本円を送りたいときにTransferwiseを使おうと思っています。また、割り勘などした時も相手の銀行口座がわかればTransferwiseで安い手数料で送金できます。
今のところソニー銀行のデビットカードだけで生活できていますが、この辺についてはまだ模索中なので、また慣れてきたら記事を書こうと思っています。たまにソニー銀行が使えない時にTransferwiseのデビットカードを使っています。
ちなみにソニー銀行は日本国内に住所がないと作れないので、出国前に作ることをお勧めします。Transferwiseは最悪イギリスに来てからでも作れます。

- 現地用ケータイの申し込み

私はGiffgaffのSIMカードの申し込みをしました。オンラインで申し込むと日本までSIMカードを郵送で送ってくれます。学生用のメールアドレスがあると月13GBを£10で使えます。(一般プランだと10GB)そして、ヨーロッパ内であればイギリス国内と同じように携帯が使えます。
https://www.giffgaff.com/
また、私の場合日本の携帯番号を残しておきたかったのでeSIMで楽天モバイルも使っています。1GB以内であれば月0円で、かつヨーロッパ以外で海外旅行した場合2GBまで早い通信速度で使えるので、旅行の時も役立ちます。トランスファーで香港にいた時も楽天モバイルで普通に携帯を使えたのでかなり便利でした。いざというときに日本に電話ができるので心強いです。(電話を受けるのは、今のところ国際通話料金がかかってしまうようです。)
https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit/

- 納税管理人をたてる

税金については一部戻ってくる可能性もあるので、日本にいる家族などに納税管理人になってもらい、確定申告などをしてもらうと良いと思います。私は郵送で申し込みをしました。
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/07.htm

- 年金の任意加入(必要であれば)

年金についても、海外から支払いたい場合は任意加入の手続きが必要です。区役所で厚生年金脱退日がわかる書類や退職届などを出すことで、任意加入が可能となります。

- マイナンバーカードの返却、住民票を抜く(出発2週間前)

区役所でマイナンバーカードの返却をします。カードに返納した旨が記載されますがカード自体はこちらの手元で持っておくこととなります。番号は生涯変わらないため、日本に戻ってきた時にまた使うことになるので、大切に保管をしておくように言われました。
住民票については区役所で海外転出をすると言えばできます。出国日と行き先の国名を聞かれます。住民票が日本にあると住民税を納めることになります。私の場合3年はいるつもりなので、抜いてしまいました。

- 国際免許証の取得、郵便の転送申し込み(必要であれば)

国際免許証は、免許センターで3000円ぐらいで発行できます。運転する可能性がありそうであれば、とっておくと良いかもしれません。写真のサイズが不思議なのでご注意ください。免許センターに写真撮影機があるのでそこで撮影もできます。
郵便の転送については、郵便局のWebサイトからも申し込みできます。1ヶ月前ぐらいから申し込みができます。
https://www.post.japanpost.jp/service/tenkyo/index.html

その他、引っ越しや断捨離などもありました。出発ギリギリにやることがかなり多いので、計画的にやることをお勧めします。

到着後に行ったこと(9月)

到着してからやる手続きとしては以下3つです。

- BRPの取得

イギリスの滞在許可証になります。年齢確認などの身分証明書の代わりになる大切なカードです。ビザ申請時に指定した郵便局にカードが届いているはずなので、パスポートを持って郵便局に行くとカードをもらえます。イギリスでの現住所を聞かれるので、すぐ見せれるようにしておくと便利かもしれません。今はコロナの関係で取りに行く期間が伸びていますが、通常は到着から10日以内に取りに行く必要があるはずです。

- GP登録

NHS系列の病院のかかりつけ医への登録が必要です。(まだこれをやっていないので、やり次第追記します)

- 在留届の提出

英国大使館に在留届を提出することで、大使館からの情報を得ることができます。オンラインですぐ提出が可能です。


ざっと、留学までに必要なことを忘れないうちに書きましたが、また思い出したことなどあれば追記をしていこうと思います。




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