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ライバルの存在について~B.LEAGUE観戦

初B.LEAGUE観戦してきました。川崎ブレイブサンダースvsアルバルク東京@
とどろきアリーナ。

B.LEAGUEは初なので、観戦の前に予習として論文読んでみました(笑。2020年の論文で、今日の対戦相手であるアルバルク東京のファンクラブ会員にアンケート調査をし、ライバルチームがどこで、なぜライバルだと思っているのかを明らかにしたものです。

ライバルチームの存在によって好きなチームへのアイデンティフィケーションが高くなることは、これまでの研究で分かっています。でもライバルチームって、メディアやリーグ、チームが「伝統の一戦」「東京ダービー」「多摩川クラシコ」と呼称して認知が広がる場合もあるし、選手同士のライバル関係や成績、歴史的因縁によっても変わってくるんじゃないか、というわけです。どんな条件でライバル視するのか(ライバル観の認知理由)、その構造についての研究はされてきていないことから、この研究が行われたそうで、ライバルについて、自分自身ぼんやりとしか定義していなかったなぁ、と反省した次第。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sposun/30/2/30_2_195/_article/-char/ja/

結果は、ファンは、様々なチームをライバル視しており、それぞれの理由に濃淡があるというものでした。ライバルは、ホームが距離的に近いだけでなく、強豪クラブである、力が拮抗しているなどの条件が組み合わさって認知されることに加え、歴史的に実業団時代から戦ってきたという事実によるものもあり、ここから「歴戦を無形の経営資産として積極的に活用すべき」という指摘は大変興味深かったです。

昨日まで、B1東地区の1位は千葉ジェッツ、2位はアルバルク東京、3位は川崎ブレイブサンダース。上記論文によれば、アルバルク東京のファンが最もライバル視しているのは、千葉ジェッツ。川崎ブレイブサンダースも比較的高いスコアでライバル視をしているようです。

そんな予習をして、観戦に挑んだわけですが、試合は初心者でも入っていける仕掛けがされており、エンタメ性も高く、非常に楽しめました。アルバルク東京が川崎をライバル視しているのであれば、もう少しファンが来てもいいように思いましたが、アウェイってこんなもんなんだろうか。ほとんどはホーム川崎の大応援団。それを会場アナウンスが盛り上げるので、会場全体の一体感がすごかったです。

欲を言えば、ホームゲームの時は駅に着いた時から気分を盛り上げる何かがあった方がいいと思ったし(例えばグッズをワゴンで販売するとか、ポスター貼りまくるとか)、会場が狭いから屋外の活用が(雨でも)もっとできればいいのにと思ったけど、いろいろ頑張ってることは沢山あって、さすがYoutubeで10.3万人のフォロワーいるだけありますね。これは千葉ジェッツの6.2万人、宇都宮ブレックスの1.91万人、アルバルク東京の1.12万人を大きく上回っており、ファンとの価値共創がうまくいっているのだと思います。でもこれからさらにファンの数や熱量を高める余地も残っており、期待できるチームだと思いました。

今日勝って、川崎は東地区2位に浮上。川崎の最後の2戦は、アウェイで、実業団時代からのライバル、シーホース三河。さあ、どうなるでしょう。

次は千葉ジェッツの試合に行ってみたいですーこちらも試合でのエンタメ性が高いと定評があります。一応大学は千葉県にあるので、今度は千葉ジェッツ側で見てみたいです!


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