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2020年度「観光メディア論」振り返り

こんばんは。小谷恵子です。2020年度授業の振り返り、今回は、非常勤講師として担当した東海大学観光学部の「観光メディア論」です。

観光メディア論は、約120名が履修してくれました。旅行業、宿泊業、地域観光など、様々な観光産業におけるメディア戦略を、事例で考えていく授業です。講義だけでなく、ケース・ディスカッションや実習を入れて、変化をつけました。

実習では、Facebook広告をグループで考えてもらいました。ページは私が管理者になっている「OldTownTokyo」。海外に向けて下町情報を発信するページです。現在約27000人にフォロー頂いています。国別の上位は、インドネシア5800人、フィリピン4700人、ベトナム1400人、インド1400人…その後は、スリランカ、タイ、バングラディッシュ、ネパール、エジプト、と続きます。投稿する情報は、私自身が撮った写真に加え、地元の皆さんにも協力してもらっています。

OldTownTokyo
https://www.facebook.com/oldtown.tokyo

まず、このページを見てきてもらい、東京の下町の情報を海外にいる誰が欲しいと思っているのか、つまりターゲットを考えてくるところから始まります。そして、授業でグループになってディスカッション。ディスカッションは12のグループで行われました。一人の意見に、いいねいいね、で進むグループよりも、いやこっちの方が、こんな考え方もできるよ、というように議論を重ねることで、アイデアは揉まれて良くなり、自分では考えつかなかった答えにたどり着くことができます。それがうまくいったグループが良い結果に結びついたのでは、と思います。

広告設定は、1日105円×5日間。つまり525円で、何人のいいね!を獲得できるかを検証しました。学生たちは、60分のディスカッションで、コンセプト、写真を3枚選択、ターゲットを詳細に検討、紹介文テキストを決定しました。結果は以下の通り。一番成功したチームは201人のフォロワーを獲得しました。

FB広告

1位のチームのターゲットは、30代~40代の独身インドネシア人。コンセプトは、疲れた心を癒す、というもので、広告に入るテキストの最初にインドネシア語の挨拶を入れたのがキャッチ―でした。着物や桜はやはりアジアの方には響きますね。実際に自分で考えた広告を出すのは初めて、という方がほとんどでしたが、きちんと広告に反応があることが嬉しかったようです。対面だったら3位くらいまで賞品を用意するところなんだけど、オンラインなので、おめでとうしか言えず、ごめんなさい。

FB広告no1

以下、授業のアンケートより。

・チャットで学生の意見を聞いたりすることで参加しやすいし、具体例とかを出してとても興味が湧く内容になっていてとてもためになる。また、授業だけでなくてセミナーなどの紹介をしてくれて社会と学生をつなぐ機会を与えてくれていて意識を高く持てる気がします。

・ケーススタディのように双方向で授業を受けられたのは面白く、参加しているという実感を得られた。

・先生自身が楽しそうに授業をしているので、気持ちよく聞こえる

・先生の人脈にとても憧れます。秘訣が知りたいです。

・先生が生徒に寄り添って授業を進めてくれていて、扱う内容も楽しいものしかなくてこの授業をとって本当によかったと感じています。

・ディスカッションの時間や今回の広告を考える活動など、実践しながら学べたことが難しいながらも良かったです。

2021年度も授業をお受けしています。残念ながら人数が多いため、オンライン授業となります。アンケートの感想は嬉しいものばかりでしたが、さらに工夫していきたいと思います。もちろん、実習やケースやります。受講いただく学生の皆さんは楽しみにしていてください!(とはいえ、これ以上増えると、毎回のミニレポートや期末レポートを読むのが大変なので、同じくらいの人数がいいなあ…^^;)

ではでは。

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