見出し画像

【Story of Life 私の人生】 第40話:林間学校

こんにちは、木原啓子です。
Story of Life 私の人生 
前回は、 第39話:中学時代の遠足 をお送りしました。
今日は二年生の時に行った、林間学校のお話をしようと思います。

一年生の時の臨海学校が中止となってしまったので、二年生の林間学校は、中学に入って初めての団体旅行となりました。
行き先は軽井沢で、10月初旬に2泊3日の旅程でした。
今では、高速道路が発達していて、練馬からだと2時間弱で行けるところですが、当時は、関越自動車道が東松山までしか開通していなかったから、国道と碓氷峠を超えて行くしかありませんでした。
距離的にはかなり近いのに、観光バスで5時間くらい。
朝7時に学校を出発して、お昼過ぎに区の施設に到着しました。

ホールで開校式を行い、その後は食堂でお弁当タイム。
お昼が終わったら、部屋に入って、お約束の「寝る場所」決め(笑)
ここも区の施設だから、1部屋10人の二段ベッドという部屋の作りでした。
じゃんけんで場所を決めて、布団を持ってきて、寝床を整える。
ここまでは、移動教室で2度経験しているから、何のトラブルもなく完了。

午後は、周辺の散策になりました。
バスに乗って、雲場池へ行き、池の周りの遊歩道を散策。
「ここは、皇室の方々のお散歩コース」と聞き、みんな大興奮(笑)
何となく、高貴な気分でそぞろ歩きました。
紅葉にはまだ早く、ちょっと残念でしたが、池を泳いでいる水鳥を見ながら「この鳥は何だろう?」などと話しながら、歩いていきました。
「スワンレイク」という別名があるのだけど、残念ながらこの日は白鳥には会えなかったです。

ここから15分くらい歩いて小川の横の道をさかのぼっていくと「御膳水」に到着。
明治天皇に供された水とのことで、この名前が付いたと説明を聞きました。
透き通った冷たい水だったけど、「今は飲めない」と言われて、ちょっと残念。

来た道を少し戻って、次は離山へ。
「えー!今から登山なの⁉︎」と、みんな気分はかなり憂鬱に…
でも、いざ歩いてみると「なだらかな坂道が続いている林道」という感じ。
正直ちょっと拍子抜けで、1時間くらいで山頂に着きました。

山頂からは、浅間山や周辺の山々が見え、また軽井沢の町が一望出来ました。

宿に戻って、お風呂タイム、夕飯と続き、翌日の行程の説明会。
「小浅間山と、鬼押し出しに行く」と聞き、てっきり「浅間山」に行くと思い込んでいた私は「小さい浅間山って?」と、かなり困惑しました。
先生に「浅間山じゃないのですか?」と聞いてみたら「浅間山は火山で危険だから」とのこと。ちょっと残念な気分になりました。
男体山の時のように「忘れ物したら、死活問題」と、脅かされることは無かったのですが、どんな山なのか分からないから、部屋のみんなで荷物チェックはしっかりしました。

翌朝は6時起床。
洗面を済ませて、ラジオ体操して、朝食。
7時半に宿を出発して、バスで小浅間山に向かいました。
駐車場から、グループ毎に登山スタート。
歩き始めからずっと、なだらかな道が続いていて、前日の離山同様に「登山」という感じではなくて…
でも、後からとんでもない場所が出てくるかも知れないと、みんなかなり緊張気味。

そうこうしているうちに、だんだん木が減ってきて、砂漠のような風景になってきました。

道は広いし、怖いところはないのだけど、砂?がザクザクしていて、歩きづらい!
岩も結構転がっているし、やっぱり火山なんだなって思いました。
そこから少し歩くと、あっという間に山頂!
登り始めてから1時間くらいで着いちゃった(笑)
頂上でおやつ休憩を取り、そこから下山。
やはり1時間程度で、スタート地点に戻っちゃいました。
休憩を入れても、往復2時間ちょっとくらいしか掛からず…
前日の離山といい、小浅間山といい、「登山」といえばそうなのかも知れないけど、みんな男体山のインパクトが強かったから、何となく「うーん」という感じでした。
山を2つ登ったといえば、確かにそうなんだけど(笑)

全員が揃ったところで、一旦点呼し、信濃路自然歩道を歩いて、次の目的地の白糸の滝へ向かいました。

スタートから、ずーっと緩い下り坂で、とても楽チン!
暫く歩いていると、途中から白樺林になり、そこから15分位歩いたら、白糸の滝に到着しました。

滝の高さは、あまり無いけれど、横に広くて、水の音が清々しかったです。
おやつ休憩をして、来た道を戻ることになりましたが…
帰りは全部上り坂になる訳です。
「行きはよいよい、帰りはこわいって、このことだよね!」と、みんなでブーブー言いながら、来た道を戻って行きました。
ここも所要時間は、往復2時間程度。
スタート地点に戻ってきた時点で、お昼ちょっと過ぎでした。

再度点呼してバスに乗り込み、次の目的地の鬼押し出し園に行き、やっとお弁当タイムになりました。
お弁当が終わったら、1時間くらい園内の岩でゴツゴツした散策道を歩きました。

次に向かったのは、火山博物館。
ガイドさんに、浅間山の歴史、火山のこと、周辺の自然について説明してもらいながら、館内見学をしました。
余談ですが、この施設は昨年3月で閉館してしまったそうです。残念。

体力的にはかなり楽だったけれど、盛りだくさんのスケジュールが終了。
バスで宿に戻りました。
お風呂にタイム、夕飯が終わると、キャンプファイヤーと肝試し。
肝試しは、冗談抜きでかなり怖かった!
部屋に戻り、消灯になってからは、みんなで怪談話で盛り上がり?、怖くて眠れなくなってしまいました(汗)

そして最終日は、6時起床。
洗面を済ませて、布団を片付けて、ラジオ体操。
終わってから朝ごはんを食べ、荷造りをして、8時に宿を出発。
碓氷峠のめがね橋に行きました。

昔の線路だった、アプトの道を歩き、沢山のトンネルを歩きました。
碓井湖まで行き、おやつ休憩。
碓井湖からバスに乗って、釜飯で有名な「おぎのやドライブイン」へ。
お昼ご飯は、峠の釜飯を頂きました。
みんな、釜飯の入れ物をお土産に持って帰りましたっけ(笑)

ここからバスは一路東京へ。
学校には夕方到着し、閉校式を行ってから解散となりました。

中学生になってから、初めて宿泊を伴う団体旅行でしたが、クラス替えがなかったので、一年から同じメンバーだったことと、流石に小学生の時から移動教室で慣らされてきているので、びっくりするようなトラブルも無かったです。
また、登山というよりも、ハイキングに近い山歩きや、遊歩道を歩くことが多かったから、ある意味「林間学校」という言葉がピッタリだったかも知れません。
昨日お話しした遠足の方が、体力的にはよっぽどキツかったと思います。

高速道路が出来た今、軽井沢は家から割と楽に行けるのですが、ここ何十年も遊歩道歩きなどはしなくなりました。
足腰が弱りつつありますが、一度は足を運びたいなぁと思っています。

〜続く

今日はここまでです。
次回は、第41話:修学旅行 Part 1 に続きます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?