会社の思いが伝わるオフィスにしたい!〜Vol.1:マネーフォワードらしさを考える
こんにちは。マネーフォワードでコーポレートデザインをしている金井(@keiko_kanai)です。
先日7月9日に、マネーフォワードは3年ぶりに本社移転をしました!
オフィスの紹介はぜひこちらのブログをご覧ください。
Let's make it ! みんなでつくるマネーフォワードの新オフィス。
オフィスデザインのプロセスの中で、コーポレートデザイナーって一体何をするの?と聞かれることが多いので、自分が何を考えてどのように進めていったのかを書いてみたいとおもいます。
移転プロジェクトでの役割
自分はブランド&デザインを担当しましたが、実際のオフィス設計やデザインはパートナーのデザイン会社さんが行います。コーポレートデザイナーができることは「自分たちはどんな会社で、どんなオフィス空間で働きたいか」を描いて伝えて、デザイン会社の方と一緒にコンセプトや空間に落とし込んでいく、という部分になります。
マネーフォワードがどのような価値観や姿勢を大切にしていて、
これからの成長のためにはなにが必要なのか。
これからも大事にしていくマネーフォワードらしさと
今後目指していきたいマネーフォワードの姿。
これらを組み合わせて、どんな空間になるといいんだろう??
この、ふんわりしているけど、会社にとってきっと大切な部分を、引き出して整理してかたちにしていくのがコーポレートデザイナーの役割のひとつなのではないかと思っています。
今回やりたかったこと
これまで何度か移転プロジェクトを経験したのですが、以前は表面的な表現に自分が注力してしまい、本質的な「マネーフォワードらしさ」まで踏み込んで表しきれていない部分もあったように思います。
ここ2年ぐらいでコーポレートデザインに関わるようになり、会社のミッション・ビジョン・バリューの策定を経験して、事業やサービスはミッションを具現化する媒体のひとつである(詳細は過去記事をどうぞ)と感じるようになりました。
なので、オフィスも表層的な部分だけではなくて「会社の思いや姿勢をあらわすひとつの媒体」としてデザインしていきたい...!そんな思いで今回のプロジェクトに取り組んでみました。
やったことを時系列に並べてみると
すごくざっくり、こんな感じになります。
長くなりそうなので、まずは1〜3までをご紹介します!
1:大事にしていく"マネーフォワードらしさ"を考える
全社デザインをしているので「マネーフォワードらしさ」についてはけっこう理解しているんじゃないかという自負がありつつも、「私が思うマネーフォワード!」になってしまったらただの自己満足なので、社内にアンケートを取りながら進めてみました。
まず聞いてみたのは「マネーフォワードらしい、大切にしたいと感じている魅力」についてです。このアンケート内容がすっごく良くて、見返すたびにいつも胸熱なのですが(余談)、大きく分類するとこのような感じの意見が多かったです。
・ミッションを大事にしている
・ユーザーを大切にしている/ユーザーの味方である
・誠実・フェアな姿勢である
・ユーザーやステークホルダーと一緒に創っていく
このアンケートからキーワードを抜き出して、ブリーフィング資料にまとめていきました。
2: マネーフォワードが目指したい姿をイメージする
あわせて「今後マネーフォワードがどんな姿になっていきたいのか」も社内アンケートで聞いてみました。
事業などのミッションやビジョンを作っていくときにも大事にしているのが「未来の姿を描くこと」です。プロダクトに向き合っているとついつい忘れてしまいがちな「自分たちがどうなっていきたいのか」、今はできていなくてもこうなりたい!という理想を描いてもらうことで、よりわくわくするような未来が生まれてくるように思います。
この回答は「マネーフォワードらしさ」と重複する内容も多かったのですが、「マネーフォワードらしさ」で出てこなかったキーワードに「本当はこうありたい!」というものが含まれているのでは?と、キーワードを抜き出してみました。
・新しいことにどんどん挑戦していく
・どんどん便利なものを生み出してくれるという期待感
・挑戦的で革新的
・規模が大きくなってもスタートアップ感がある
・いつまでもベンチャー企業であること
・全幅の信頼を受けながら、世の中を変革するイノベーティブなイメージ
・誠実でありながらも、大胆かつチェンジメーカー
気になったのは上記のようなキーワードです。
会社や事業の規模が大きくなる中でも、スタートアップとしてのチャレンジの姿勢や、世の中を変えていきたいというイノベーティブな気持ちを持ち続けていきたい。そんな思いがあらわれているなぁというのが印象的でした。
代表の辻からも「まだやっとスタート地点」「挑戦し続けて成長していきたい」「みんなで熱量を高めていきたい」というワードが多く出てきたので、みんなの「こういう会社になっていきたい」という思いと一緒にマージしていきます。
3:認識をすりあわせられるイメージボードをつくる
例えば、「人生に寄り添うサービスを提供する会社なので、あたたかみを出したいです」とお伝えしても、「あたたかみ」の受け取り方は人それぞれ違ってきます。なので、言葉としてお伝えするだけではなく、イメージに近い写真などを集めて、キーワードやトーンに対する相手と自分の認識を近づけていきます。
実際にイメージボードを見ながら、「信頼感」と「イノベーティブ」のバランスってこのぐらいかな?とか、ここまでカラフルにするのはマネーフォワードっぽくないかな?とか、あそびごころがある空間ってこういうこと?などなど、微妙なニュアンスの話をしたりします。
ここからは、パートナのプロマネ会社さんデザイン会社さんたちと一緒に熱いディスカッションを繰り返したり、社内のみんなを巻き込み協力してもらったりするフェーズに入っていきます。
続きはこちら
Vol.2:言語化してコンセプトを決めていく
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