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説明しようとすればするほど、こぼれ落ちてしまう

この前、離婚した旦那さんの夢を見て、それに関して感じたことや、結婚について振り返って思うところを少し書いて一度noteで公開したのだけど、読み返したらやっぱり違和感を感じて、下書きに戻してしまった。

約10年間の結婚生活を振り返り、言葉にしたいと思うけど、まとめようとしたり、説明しようとすればするほどに、色々なものがこぼれ落ちてしまう。

例えば、私は結婚生活の中で、ある種の”満たされない気持ちを抱えていた”ことは事実だけど、じゃあ最初から最後まで全てが満たされていなかったかといえばそうでもないし、四六時中満たされない気持ちの中にいたわけでも、もちろん無い。

満たされた時間や、楽しい時間も、愛しい瞬間も沢山たくさんあった。

「私の結婚生活とは、こういうものだった」なんて、どんな言葉を当てはめたって、当てはまるわけがない。そうだった時間も、そうじゃない時間も多分にある。

だからそれについて言葉にしようとすると、結局違和感を感じてしまう。


その瞬間その瞬間に感じていた気持ちが、重なりあい、積み重なっている。

その連続をまとめて説明することは、不可能なのだと思う。


そういえば、誰かに離婚した理由を聞かれた時も、同じように感じていた。

「なぜ離婚したのか」
を説明しようとすればするほど、「なんか違う・・・」という気持ちになった。

全部を説明しきれないから、ある部分だけ伝えると、その一片だけを切り取って、それが全ての理由と伝わってしまう。だからまた別の一片を差し出しすのだけれど、やっぱり切れ端の寄せ集めでしかない。どれだけ説明しても、全体を伝えられない気持ちになる。

説明しようとしたことが、そもそも違っていたのかもしれない。

長い間積み重ねてきた時間を経て、その時、私が辿り着いた気持ちがそこにあった、というだけだ。


だから説明するのではなくて、その時感じたその気持ちを、真っ直ぐに表現していきたいな、と思う。


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